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難しいことわざ15選!難しい言葉・格言は?海外・英語の慣用句も!

更新:2019.06.21

日本語には難しいことわざや慣用句がたくさんあります。そんな言葉の意味を知っていくと、実は意外な発見が色々あって面白いですよ。聞いたことがあっても意味をよく知らないことわざの由来や海外・英語の慣用句も合わせて、様々な格言をご紹介します。

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難しいことわざについて!どんな時に使えるの?

難しいことわざが使える時①:言葉の意味を勉強や教養に

勉強

ことわざは人類の歴史の中で、人々がたくさんの経験をする中で得た教訓・戒めを学ぶことができる格言です。短い言葉の中に知恵が凝縮されているので、格言の意味や由来を知ることで勉強になったり教養を身に着けることができます。また教訓を自分に置き換えて考えると、改めて自分を見つめ直すきっかけにもなりますよ。

難しいことわざが使える時②:格言を人との会話や文章の表現に

会話

そうして学んだ格言を、今度は誰かとの会話の中で使ってみましょう。うまく取り入れれば、その時の状況や自分の気持ちをわかりやすく説明することができます。時にはメールや手紙などの表現にも使ってみると、人とは違う個性を印象付けて一目置かれる可能性もあります。

そして難しい日本語の言い回しについては、以下の関連記事でも知ることができます。この後紹介する難しいことわざと合わせて、表現のバリエーションに取り入れてみてくださいね。

難しいことわざ・慣用句15選!有名ランキング15位〜10位

難しいことわざ・慣用句|15位:牛にひかれて善光寺参り

難しいことわざ・慣用句第15位は、「牛にひかれて善光寺参り」です。昔、信濃の国(長野県)に不信心の老婆が住んでいました。ある日干していた布を、牛が角に引っ掛けたまま走って行ってしまいました。老婆が牛を追いかけていくといつの間にか善光寺にたどり着き、それからたちまち改心して信心深くなったとのことです。

そこから、「思ってもいなかった誘いや流れによって良い方向に導かれる」という意味のことわざになりました。不信心の老婆もちょっとしたきっかけで仏様に救われたように、人間皆いつどこでチャンスに恵まれるか分かりません。もしうまくいかない事があっても、日々希望を失わず前向きでいたいですね。

難しいことわざ・慣用句|14位:雨だれ石を穿つ

難しいことわざ・慣用句第14位は、「雨だれ石を穿(うが)つ」です。由来は中国の歴史書に記載されていた言葉で、「1粒は小さな雨の滴(しずく)でも、長い時間をかけることで石に穴を開けてしまう」という意味です。

そこから、「どんなに小さい力でも諦めず続けることで、努力の成果が表れる」という意味のことわざになりました。成果が感じられるまでにはある程度時間が必要なだけなのに、途中で意味がないと諦めてしまうのはもったいないことです。本当に成し遂げたいことなら、「雨だれ石を穿つ」の精神で頑張りましょう。

難しいことわざ・慣用句|13位:小田原評定


難しいことわざ・慣用句第13位は、「小田原評定(ひょうじょう)」です。戦国時代北条氏が豊臣秀吉に小田原城を攻められた際、戦うか和睦するか城内で評議を行いました。しかしなかなか意見がまとまらず、結局そのまま豊臣氏に滅ぼされてしまったのです。

そこから、「長い時間かけて会議や相談をしても、いつまでたっても結論が出ない」という意味のことわざになりました。話し合いは大切なことですが、結論が出なければ意味がありません。小田原評定にならないよう、評議には決断力が必要ですね。

難しいことわざ・慣用句|12位:いつも月夜に米の飯

難しいことわざ・慣用句第12位は、「いつも月夜に米の飯」です。昔は電気がなく夜真っ暗だったので、月夜の明かりがとても大切なものでした。また白米も貴重で、めったに食べることはできませんでした。そのため、月夜に白米を食べるのが一番理想の生活だったのです。

そこから、「いつも気楽に理想の生活が送れたらいい」という願いが込められたことわざになりました。現代は電気も白米も当たり前のように得られますが、改めてその有難みに感謝するきっかけにもなる言葉ですね。

難しいことわざ・慣用句|11位:陰徳あれば陽報あり

難しいことわざ・慣用句第11位は、「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」です。由来は中国の哲学書に記載されていた言葉です。「陰徳」とは陰ながら良い行いをすること、「陽報」とは良い報いがハッキリと現れることです。

そこから、「陰ながら良い行いをしている人には、必ず良い報いがある」という意味のことわざになりました。人に見られていないところの行いでも、それは巡り巡って自分に返ってきます。いつでもどこでも良い行いができるように、心がけたいものですね。

難しいことわざ・慣用句|10位:物言えば唇寒し秋の風

難しいことわざ・慣用句第10位は、「物言えば唇寒し秋の風」です。由来は松尾芭蕉の句にある言葉で、「人の悪口を言うと後味が悪く、虚しい気持ちになる」という意味です。

そこから、「うっかり余計な発言をすることで、災いを招いてしまう」という意味のことわざになりました。同じ意味で、「口は災いのもと」ということわざもあります。何事も時と場合をわきまえて慎重に発言しましょう、という教訓が含まれていますね。

そして以下の関連記事では、天気に関することわざが紹介されています。自然や天気をもとにして昔から様々な情報が言葉に含まれてきたことが分かるので、合わせてチェックしてみてくださいね。

難しいことわざ・慣用句15選!有名ランキング9位~4位

難しいことわざ・慣用句|9位:玉磨かざれば光なし

玉

難しいことわざ・慣用句第9位は、「玉磨かざれば光なし」です。由来は中国の経典で、「どんなにキレイな宝石でも、原石を磨かなければ光を放たない」という意味です。

そこから、「どんなに優れた才能や資質を持っていたとしても、自分を磨く努力をしなければその力を発揮できない」という意味のことわざになりました。せっかく良いものを持っていても、それを活かせなければ意味がないですよね。常に自分を磨いて、最大限の光を放てるようになりましょう。

難しいことわざ・慣用句|8位:待てば海路の日和あり

難しいことわざ・慣用句第8位は、「待てば海路の日和あり」です。由来は大阪いろはかるたの、「待てば甘露の日和あり」ということわざでした。「甘露」とは中国古来から伝わる、天が降らせるという甘い露のことです。待っていれば、甘露が降ってくるような日が来るという意味です。その「甘露」が「海路」に変化しました。

そこから、「今は状況が悪くても焦らず待っていれば、海が穏やかになり航海に良い機会が巡ってくる」という意味のことわざになりました。前進するためには、時にタイミングを見極めることも大切です。焦らずじっくりチャンスをものにしましょう。

そしてただジッとチャンスを待つだけじゃなく、時には積極的に運を良くする方法も取り入れてみましょう。以下の関連記事で運が良くなるおまじないを紹介していますので、運気を上げたい時試してみてはいかがですか?

難しいことわざ・慣用句|7位:紺屋の白袴

難しいことわざ・慣用句第7位は、「紺屋(こうや)の白袴(しろばかま)」です。「紺屋」とは、染物屋の職人のことです。「紺屋が仕事の染物ばかりしていて、自分は染めていない白い袴をはいている」という意味です。

そこから、「他人のことばかりしていて、自分自身のことまで手が回らない」という意味のことわざになりました。同じ意味で、「医者の不養生」ということわざもあります。そこまで仕事熱心なのは素晴らしいことですが、自分自身も大切です。どちらも適度なバランスを取れるのが一番ですね。

難しいことわざ・慣用句|6位:長者の万灯より貧者の一灯

難しいことわざ・慣用句第6位は、「長者(ちょうじゃ)の万灯(まんとう)より貧者(ひんじゃ)の一灯(いっとう)」です。由来は仏教の経典で、「お釈迦様を招待した後帰り道に王がともしたたくさんの灯火より、貧しい老婆がともした1本の灯火がいつまでも消えなかった」という意味です。

そこから、「お金持ちが見栄をはって儀礼的にする多くの寄進より、貧しい人がわずかでも心を込めてする寄進の方が尊い」という意味のことわざになりました。何事も形だけのものより、心が一番大切だということを教えてくれます。

難しいことわざ・慣用句|5位:驕る平家は久しからず

難しいことわざ・慣用句第5位は、「驕(おご)る平家は久しからず」です。由来は「平家物語」で、「平安時代に栄華を極めた平家は思い上がって高慢な態度を取っていたが、長続きせずいずれ滅びてしまった」という意味です。


そこから、「どんなに地位や財力があっても、それを鼻にかけ傲慢になると必ず滅びる」という意味のことわざになりました。調子がいいと人はつい思い上がってしまいがちですが、そんな時こそ謙虚にならなければいけないという戒めです。

難しいことわざ・慣用句|4位:画竜点睛を欠く

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難しいことわざ・慣用句第4位は、「画竜(がりょう)点睛(てんせい)を欠く」です。由来は中国の故事で、「画家が竜の絵を描いて最後に瞳(睛)を入れると、竜が天に昇って行ってしまった」という意味です。

そこから、「物事を完成させるために肝心なところが欠けていて、完全ではない」という意味のことわざになりました。全体的に良くても、大事なところが抜けて不完全になってしまったらもったいないことですね。

難しいことわざ・慣用句15選!有名ランキング3位~1位

難しいことわざ・慣用句|3位:天知る、地知る、我知る、人知る

難しいことわざ・慣用句第3位は、「天知る、地知る、我知る、人知る」です。由来は中国の故事で、「天地の神々も、自分も、あなたも知っている」という意味です。後漢の学者・楊震が差し出された賄賂を断った時の言葉です。

そこから、「誰も見ていないと思っても、悪事は必ず露見するものだ」という意味のことわざになりました。同じ意味で、「神は見通し」ということわざもあります。悪い事はできないという教訓になっていますね。

難しいことわざ・慣用句|2位:人間万事塞翁が馬

難しいことわざ・慣用句第2位は、「人間万事塞翁(さいおう)が馬」です。昔、中国に住んでいた老人の馬が逃げてしまいましたが、数か月後良馬をたくさん連れて戻ってきました。その馬に乗った老人の息子が落馬して足の骨を折ってしまいましたが、そのおかげで兵役を逃れることができました。

そこから、「幸福だと思っていたことが災いだったり、災いだと思っていたことが幸福につながっていたりする」という意味のことわざになりました。目先の出来事だけで一喜一憂せず、常に前向きに捉えたいものですね。そして馬に関することわざは以下の関連記事でも紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

難しいことわざ・慣用句|1位:一樹の陰一河の流れも他生の縁

森

難しいことわざ・慣用句第1位は、「一樹(いちじゅ)の陰(かげ)一河(いちが)の流れも他生(たしょう)の縁」です。「一樹の陰」は「他人が偶然同じ木陰で雨宿りすること」、「一河の流れ」は「同じ川の水を汲んで飲むこと」、「他生」は「前世や来世のこと」です。

そこから、「どんなに些細な出来事でも、前世からのつながりがあるので大切にしよう」という意味のことわざになりました。この世に偶然はないといいますが、小さい出来事でも縁があるんだと思うと大切にしたくなりますね。

番外編|海外の難しいことわざ・慣用句3選!

海外の難しいことわざ①天は自ら助くる者を助く

祈り

海外の難しいことわざ①は、「天は自ら助くる者を助く」という意味の「Heaven helps those who help themselves」です。由来はイギリスの作家、サミュエル・スマイルズの「自助論」にある言葉です。

そこから、「人に頼らず自分自身で努力している人は、天も助けて幸福に導いてくれる」という意味のことわざになりました。そして同じイギリス英語のことわざを以下の関連記事で紹介していますので、合わせて参考にしてみてくださいね。

海外の難しいことわざ②必要は発明の母

ひらめき

海外の難しいことわざ②は、「必要は発明の母」という意味の「Necessity is the mother of invention」です。由来はアイルランドの作家、ジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」にある言葉です。

そこから、「必要に迫られて何とかしようとすることで、発明が生まれるものだ」という意味のことわざになりました。「母」という表現は「起源」という意味で考えると分かりやすいと思います。どうにかしようと色々工夫することで、必要なアイディアが生まれるものなんですね。

海外の難しいことわざ③ペンは剣よりも強し

ペン

海外の難しいことわざ③は、「ペンは剣よりも強し」という意味の「The pen is mightier than the sword」です。イギリスの男爵・リットンの戯曲にある言葉です。

そこから、「武力よりも言葉の力の方が強い」という意味のことわざになりました。「言葉」には「文章・思想・情報」といった意味が含まれています。言葉が人々の心を動かし、大きな影響を与えるというのは希望にもなりますね。

そして英語のことわざはまだまだたくさんあります。以下の関連記事ではアメリカ英語のことわざを紹介していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

難しいことわざを楽しみながら取り入れよう

勉強

以上、色々な難しいことわざ・慣用句についてご紹介しました。知れば知るほど、言葉や歴史の味わい深さを感じることができたのではないでしょうか?特に心に響いたことわざを座右の銘としたり、誰かに聞かせたりして気軽に日常生活の中に取り入れてみてくださいね。きっと新しい世界が広がりますよ。

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