小職の意味とは?女性が自分をへりくだる言い方や小生との違いも
更新:2021.04.16
小職という言葉を聞いたことはありますか?これは、役職者が自分をへりくだる時に使う言葉です。女性も使っていいか悩みますよね。今回は、小職の使い方や、小職以外に自分をへりくだる言い方などを紹介します。間違えやすい小生についても説明しているので、参考にしてみてください。
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小職(しょうしょく)の意味とは?女性が使っても大丈夫?
小職の意味は役職者が自分をへりくだって使う言葉
小職の意味は、役職者が自分をへりくだって使う言葉です。読み方は「しょうしょく」と読みます。それなりの地位についている、いわゆる偉い人が使います。そのため、新入社員や平社員などが使うのは誤用となりますので注意しましょう。
また、役職についていても、大した役職ではなかった場合、小職という言葉を使うにふさわしくありません。役職についていれば誰でも使えるというわけではないので、使用する際は気を付けて下さい。責任をともなった高い地位である役職についた時に使用しましょう。
あなたがもし辞令を受け、部長などの役職についたときは、まずは昇格の挨拶をしなければいけません。こちらの記事では、昇格の挨拶の例文や、マナーや注意点について説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
小職は男性も女性も使える
小職という言葉は、男性も女性も使えます。高い地位の役職についている方が使用する言葉なので、性別は問いません。ただし、いくら高い地位の役職だとしても、年齢の若い方が使うと違和感が生じます。小職という言葉は年配の役職者が使用している場合が多いためです。
また、位の高い役職をへりくだるということは、自分が偉いと思っているということです。年齢も経験もともなった、本当に偉い方が使う分には違和感はありません。しかし、年齢が若い方が小職と使うと「生意気」だと思われるので、使わない方が無難でしょう。小職は女性も男性も使えますが、年齢は考慮しましょう。
小職は公務員が使う言葉
小職は、本来は公務員が使う言葉です。さらに細かくいうと、地方公務員よりも国家公務員が多く使用します。いわゆる官職についている人たちです。高い地位についている方々が、自分の立場を謙遜して使うのが本来の正しい小職の使い方です。
小職は民間企業が使うのはおかしいという意見もある
小職は民間企業が使うのはおかしいという意見もあります。最近では民間でも使用が広まった言葉ではありますが、本来が国家公務員の使う言葉だったため、民間企業が使うこと自体がおかしいと思っている人もいるのです。民間企業で使う場合、へりくだれるだけの役職についている人が使わないとさらに違和感が生じます。
役職は最低でも部長以上になっていないと、へりくだる意味がなくなってしまいます。係長や課長くらいの役職では、小職という言葉を使うのにふさわしくないです。無理に使用しようとせず、無難に「私(わたくし)」や「当方」などを使用することをおすすめします。
小職はビジネスメールや文書で使用する
小職は、ビジネスメールや文書で使用します。書類の提出先を指定したり、自身の転勤を報告したりと、なにかしらの連絡事項がある際に使用します。主に、社内メールや社内文書で使用します。民間企業の場合、取引先へのメールや文書では使用は控えた方が無難です。公務員でもないのに使っていると思われるかもしれません。
また、小職という言葉自体あまり広く知られている言葉ではありません。特に若い人達は知らない場合も少なくないので、意味が伝わらない可能性もあります。新しく出来たベンチャー企業などでは、年配の社員が少なかったりいなかったりするため、小職という言葉自体知らないかもしれません。
また、お客さん相手に使うのもよくないです。意味が伝わらないかもしれないし、上から目線だと思われてしまうかもしれません。小職とは、あくまで社内で自分をへりくだって立場を謙遜する言葉として使用しましょう。
小職は「こじょく」とも読む
小職は、「こじょく」とも読みます。意味は、江戸時代に町芸者などのもとで見習いや雑用をしていた女の子のことだったり、子供をいやしめて言う言葉だったりします。文脈で分かると思いますが、小職は官職の方が自分をへりくだって使う言葉以外にも、子供を表す意味もあるということを覚えておきましょう。
また、小職をビジネスメールで使用する際は、変換ミスで同じ読みの「小食」や「少食」にならないよう、よくチェックをしてから送信ボタンを押しましょう。同じ読み方の漢字だったり、同じ漢字だけど読み方が違ったりと、意味が大きく変わるものには注意が必要です。
小職と小生の意味の違いは?
小職は女性も使えるが小生は男性のみが使える言葉
小職は女性も使えますが、小生は男性のみが使える言葉です。小生は「しょうせい」と読みます。小生とは、男性が自分をへりくだって使う言葉です。女性は使えません。使う業界は特に決まっておらず、役職についていようがいまいが関係ありません。
男性のみ使える「小生」に対し、女性のみに使える同じような言葉はありません。無難に「私(わたくし)」を使用するか、シーンに合った一人称を使用しましょう。
小生とは自分と同等か目下の者に向かって使う言葉
小生とは、自分と同等か目下の者に向かって使う言葉です。そのため、目上の人相手に使用したら、失礼に当たります。また、お客さんや初対面の人などに使用しても、自分と同等か目下に見られていると思われるので、使用しない方がいいでしょう。
社内研修などで「小生」を使うように教育されていたとしても、取引先やお客さんなどに使用した場合は失礼になってしまいます。意味を勘違いせず、使用できる相手に関してはしっかり覚えておきましょう。しかし、社内で教育されている場合は、周りの空気に合わせ、なるべく社外では使わないよう極力気を付けましょう。
小生はビジネスメール以外にも使える
小生はビジネスメール以外にも使えます。むしろ、社内メールはともかく社外メールでは失礼にあたるため、小生は使わない方が無難です。小生とは本来、手紙で使われることが多かった言葉です。口語ではほとんど使用しません。年配の男性が使うことが多いですが、まれに若い男性が使うこともあります。
小生は若い男性が使うと違和感がある
小生は、若い男性が使うと違和感があります。役職など関係なく男性なら使用できる言葉ではありますが、年配の男性が使う場合が多いからです。若い男性が使うと、古臭い・変・気取っている・偉そう・自意識過剰、と思われてしまいます。
そもそも一般的な言葉ではないため、若い男性がわざわざ小生をいう言葉を使用するのは違和感でしかないわけです。社内教育されていてどうしても使わなければいけない、といったような場面でない場合は、使用しないほうがいいでしょう。
小職以外に自分をへりくだる言い方は?
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方①下名
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方一つ目は、下名です。下名は「かめい」と読みます。これは男性女性問わず使用できます。職業の違いに関係なく、自分をへりくだって使える言い方なので、ビジネスシーンでも問題なく使用できます。
ただし、使用すると文章が堅苦しくなってしまうので、なんでもかんでも使用するのは避けた方がいいでしょう。堅い真面目な文章で使用すると、違和感がありません。使用する際は文章の雰囲気や内容に合っているか確かめてからにした方がいいでしょう。
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方③小官
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方三つ目は、小官です。小官は「しょうかん」と読みます。小職と同じく、警察官・裁判官・士官などの国家公務員の方が自分をへりくだって使う謙譲語です。地位の低い官吏のことも意味します。男性女性関係なく使用できますが、こちらは民間企業では使用しない言い方です。
実際に警察官の方が「小官」と使っている場面を見ることは難しいかもしれませんが、親しい関係になったら直接聞けるかもしれないですね。こちらでは、警察官との出会いや恋愛に興味のある方におすすめの内容が書かれています。ぜひ参考にしてみてください。
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小職以外に女性が自分をへりくだる言い方④手前
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方四つ目は、手前です。手前は「てまえ」と読みます。自分のことを謙遜していう言い方です。ビジネスの場においては、手前単体よりも「手前勝手」や「手前ども」という言葉の方が多く使われます。
「手前勝手」とは、「無理なお願いだと分かってはいますが」「申し訳ありませんが」という意味があり、相手に難しい要求をする時に使用します。「手前ども」は、私どもという複数を指した謙譲語です。
「私ども」「弊社」とも似た言葉ですが、謙譲語である「手前ども」の方が奥ゆかしい響きを持っています。こちらの記事で「手前ども」について、意味や使い方を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方⑤小妹・少妹
小職以外に女性が自分をへりくだる言い方五つ目は、小妹・少妹です。小妹・少妹は「しょうまい」と読みます。これは、若い女性が手紙などで自分をへりくだって使う言い方です。ただし、自分の妹をへりくだって言う意味もあります。まぎらわしい上に一般的ではないので、使用しても伝わりずらいでしょう。
小職の使い方は?
小職の使い方①何かありましたら小職までご連絡ください
小職の使い方一つ目は、「何かありましたら小職までご連絡ください」です。何かあった時、自分あてに連絡が欲しい時に使います。自分をへりくだって小職という言葉を使うことで、部下や新入社員という下の立場の人間でも自分に連絡を入れやすいよう、配慮した使い方になっています。
こちらは、社内の文書だけではなく、取引先のビジネスメールや文書でも使用できます。ただし、取引先で小職という言葉が浸透していない場合は、どう思われるか分かりません。既に使用されている場合でなければ、「私(わたくし)」などを使う方が無難です。
小職の使い方②小職はこのたび異動となりました
小職の使い方二つ目は、「小職はこのたび異動となりました」です。これは、異動があったことを知らせる時に使います。部下や下の役職の人間に、メールや文書を使って使用しましょう。お世話になった取引先の方にも、小職という言葉が通じるのであれば報告しておくのもいいでしょう。
小職の使い方③書類のご提出は小職までお願いします
小職の使い方三つ目は、「書類のご提出は小職までお願いします」です。これは、書類の提出先を指定している文章です。個人相手だったり、複数相手だったりと幅広く使えます。提出となっているので、主に社内で使用される使い方です。
自分をへりくだって小職と使うことで、あまり固くならずに書類を提出してもらいたいという気持ちが込められています。書類を提出する必要のある人達も、わざわざ自分をへりくだって書いてくれる心遣いに安心することでしょう。
小職の使い方④疑問に感じた点がございましたら小職までご照会ください
小職の使い方四つ目は、「疑問に感じた点がございましたら小職までご照会ください」です。「ご照会」とは、内容を照らし合わせて確認することという意味です。もし何か分からない点があっても、わざわざ上司に確認しずらいですよね。
小職を使って自分をへりくだることで、下の役職者や平社員でも、分からない点を分からないままにせず、気軽に聞いてほしいという意味があります。聞きずらいと思っても、上司が自分をへりくだってくれていることで、聞くことができるようになります。
小職の使い方⑤まだまだ未熟な小職ですが今後ともよろしくお願いいたします
小職の使い方五つ目は、「まだまだ未熟な小職ですが今後ともよろしくお願いいたします」です。これは、シーンに応じた挨拶の時に使います。初対面の社内の方や取引先の方に会った時や、異動や転勤先でも使用できます。とても謙虚に聞こえるイメージの良い使い方です。
小職の使い方⑥小職は体調不良のため欠席しておりました
小職の使い方六つ目は、「小職は体調不良のため欠席しておりました」です。これは、会議やコンペなど、なんらかのビジネスの場に参加できなかったときに使います。相手のためにへりくだるというより、欠席して申し訳ないという気持ちを込めて小職という言葉を使います。
「私(わたくし)」を使うより、へりくだっている事が分かりやすい「小職」の方を使うと、欠席したことを気にしているという気持ちが相手に伝わりやすいです。
【番外編】小生の使い方は?
小生の使い方①小生は変わらず過ごしております
小生の使い方一つ目は、「小生は変わらず過ごしております」です。これは、自分の近況を報告する時に使う言葉です。小生は手紙で書くことが多いので、久しぶりに連絡をとる相手に向けての使い方です。自分の近況を報告する前か後に、相手方の様子をうかがう文章を入れると自然に仕上がるでしょう。
小生の使い方②何かありましたら小生までご連絡下さい
小生の使い方二つ目は、「何かありましたら小生までご連絡下さい」です。これは、何か疑問質問、報告や連絡事項があったら自分あてに知らせてほしい時に使います。堅苦しく考えずに、気軽に連絡してほしいという気持ちが込められています。
小生の使い方③小生も貴殿と同意見です
小生の使い方三つ目は、「小生も貴殿と同意見です」です。自分が相手と同じ意見であったことを伝える時に使います。貴殿とは、本来は男性相手に使う言葉です。最近では女性に向けても使用されることが多くなりました。また、貴殿は目上の人や同輩を敬って使います。
下手に目上の人に貴殿を使うと、同輩だと思われていると勘違いされ、失礼に当たる場合もあります。「小生も貴殿と同意見です」は、年配の男性が同輩の男性に向けて、手紙で使用すると一番自然になります。
小生の使い方④小生は子供のころから犬好きでした
小生の使い方四つ目は、「小生は子供のころから犬好きでした」です。これは、昔を懐かしむ時に使います。年配の男性が使用すると自然な言葉なので、「小生の子供の頃は、このへんは一面田んぼで」など、昔語りの時に使うと、違和感なく馴染みます。
小職の意味を知って正しい使い方をしよう
小職とは、本来は警察官や裁判官などの国家公務員が使う言葉でしたが、民間企業にも広まってきた言葉です。高い地位にいる役職者が自分をへりくだって使う言葉なので、新入社員や平社員が使うのは間違いです。男性だけではなく女性も使用することができます。
中には民間企業が使うのは間違いだと思っているところもあるので、使用の際には注意が必要です。小生は男性のみが使用できる、自分をへりくだる言葉ですが、目上の人相手に使うと失礼に当たるのでやめましょう。小職や小生など以外にも、自分をへりくだる言い方を使用していきましょう。
小職をビジネスメールで使用する際、「メールにて失礼いたします」の一文を使った方がいい場合があります。こちらの記事では、「メールにて失礼いたします」の使い方について詳しく紹介しています。意味や例文、ビジネスメールの書き方の本3選なども載っているので、ぜひ参考にしてみてください。
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