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こないだは方言?このあいだ・この間との意味の違いと敬語や丁寧語5選

更新:2019.06.21

あなたは、ビジネスシーンでも耳にすることのある「こないだ」という表現の正しい意味や使い方を知っていますか?この言葉は方言なのか?丁寧語や敬語は何なのか?や、「このあいだ」や「こないだは」などの言葉についても詳しくご紹介していきます。

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こないだは方言?

こないだは方言

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「こないだ」という言葉は方言なのかどうか、気になったことのある人も多いのではないでしょうか。「このあいだ」という意味を表す「こないだ」という言葉ですが、実は方言なのだと言います。というのも、多数の方言が掲載されている東京堂出版の全国方言辞典のなかに「こないだ」が含まれているからです。

方言の研究をする人から支持されているようなこの書籍の中に「こないだ」が含まれているという事実は、「こないだ」が方言であると定義づけられる立派な理由となるのではないでしょうか。

方言「こないだ」は茨城県多賀郡・山梨県・静岡県・佐渡で使われている

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方言「こないだ」は茨城県多賀郡・山梨県・静岡県・佐渡で使われているとされています。これを見てわかる通り、茨城県以外は全て中部地方です。また、本に記載されているのがこれらの地域であるというだけで、実際は岐阜県と愛知県でも「こないだ」という言葉は使われているようです。

ただ、文献によって、「こないだ」を方言として使っているとされる地域は様々です。三松堂大辞林では「甲州弁」「大阪弁」「和歌山弁」「鳥取弁」との記載が見られます。これは、近畿地方と中国地方が対象であることがわかります。また、ネットでは東北地方でも使われているという情報も見受けられます。

ここからわかるように、「こないだ」という言葉は、方言という使いではあるものの、実際に使用している地域は非常に多岐にわたっています。そのため、実態としては方言というよりもむしろ概ね全国区で使われている言葉であると言っても良いでしょう。

「こないだ」が全国区に広まった理由はテレビ等メディアであると考えられる

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「こないだ」が全国区に広まった理由は、テレビ等メディアであると考えられます。テレビでアナウンサーやタレントが「こないだ」という言葉を使っているのを聞いて、本来「こないだ」を日常使いする生活圏内ではなかった人たちが真似をするようになり、徐々に広まりを見せたのだと言われているのです。


また他に考えられる理由としては、全国各地を転勤しているような人が、その場その場でコミュニケーションを現地の人ととることにより、「こないだ」という言葉を習得して他の地域に広めていったというものです。特に「こないだ」とは方言の中でも比較的わかりやすいものであるがゆえに、広がりやすかったのでしょう。

こないだとこのあいだの意味の違いは?

こないだとこのあいだの意味の違いはない

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こないだとこのあいだの意味の違いはありません。どちらも同じ意味を持つ言葉です。「以前」「少し前に」といった意味を持つ言葉で、そこに違いは全く見られません。というのも、こないだは「このあいだ」を縮めた言葉であると言えるからです。省略形だと考えると、この二つが同じ意味を持つことも理解できるでしょう。

以下に関連記事として、「こしょばい」「こそばい」について、それぞれどんな意味を持つ言葉なのかをまとめたものがあります。意外と知らない方言を学べるきっかけになること間違いなしです。「こないだ」と「このあいだ」の違いをまなぶなら、ものはついでに以下の記事に紹介されている方言についても学んでみましょう。

このあいだは書き言葉として用いられる

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このあいだは書き言葉として用いられることが多いとされています。実際、書き言葉として「以前」「少し前」を表す表現をするときは、「このあいだ」とする人がほとんどなのではないでしょうか。普段は「こないだは…」と話しているという人も、文章を書く際は「このあいだ」という表現をすることが多いはずです。

こないだは話し言葉として用いられる

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こないだは話し言葉として用いられることがほとんどです。口頭で「このあいだ」というのは、やや面倒に感じる上、発音がしづらいと感じる人もいるのではないでしょうか。そこで簡略化する表現として生まれたのが「こないだ」だというわけです。そんな「こないだ」ですが、書き言葉としては用いないのが一般的でしょう。

おそらく、書き言葉として表現する際は、どの地域の人も「このあいだ」であることが多数であるはずです。書き言葉と話し言葉で無意識のうちに表現が変わっているというのは、面白い発見であると言えそうです。

以下に関連記事として、「こちとら」とは方言なのかどうかについてまとめられたものがあります。「こちとら」という言葉について、その意味や由来、使い方と関西での類語が紹介されているので、あなたの言葉の幅を広げる助けになること間違いなしです。色々な方言と思われる言葉を知って、豆知識を身につけてみましょう!

こないだの敬語の言い換え表現5選

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現①先日

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こないだの敬語の言い換え表現一つ目は、先日です。先日というと、過去の中でも近い日にちを示すニュアンスの大きい言葉のため、こないだという表現に比べると曖昧さを回避することができます。ですから、ビジネスシーンにおいて使うには適しているということができるのではないでしょうか。

以下に関連記事として、「この間」とは正しい敬語なのかどうかについてまとめられたものがあります。「この間」という言葉について、意味や例文、使い方や類語についても紹介されているので、この記事とあわせて読み込むことで、さらに内容を深く理解できるようになること間違いなしです。是非参考にしてみてください。

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現②以前

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こないだの敬語の言い換え表現二つ目は、以前です。「以前お話しした通り…」などとして使うことのできる表現です。以前の意味は「ある事柄よりも前のこと」であるため、「こないだ」とは近しい意味を持つ言葉であることが理解できるでしょう。ビジネスシーンにおいて使うにはおすすめできる言い換え表現です。

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現③この前

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こないだの敬語の言い換え表現三つ目は、この前です。この前というと、この間よりも遠い過去を表すニュアンスの強い言葉です。そのため、曖昧さは大きくなってしまいますが、ビジネスシーンにおいて「こないだは」というわけにはいきませんから、敬語・丁寧語の言い換え表現としては適切なのではないでしょうか。

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現④先般

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こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現四つ目は、先般です。先般は「さほど遠くない過去の物事や出来事」を表すことのできる言葉です。例えば以前にかけてしまった迷惑を謝罪したい場合、「先般は失礼いたしました」などといったようにして使うことができます。

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現⑤過日

過日

こないだの敬語・丁寧語の言い換え表現五つ目は、過日です。過日は文字どおり、「過ぎた日」のことを表す言葉です。以前お世話になった相手に対して、「過日はお世話になりました」などというようにして使うことができます。

方言についての書籍3選

方言についての書籍①都道府県別全国方言辞典

方言についての書籍一つ目は、「都道府県別全国方言辞典」です。各地の話者による方言例文の音声CDまで付属しているので、方言を学ぶ上においては非常に便利な一冊であるということができそうです。これさえあれば、どんな初学者でも簡単に各地方の方言について学べること間違いなしです。ぜひ参考にしてみてください。

以下に関連記事として、女子の可愛い方言をランキングにして紹介しているものがあります。興味深い日本各地の方言ですが、可愛い方言にはどのようなものがあるのでしょうか。また、そんなランキングにあなたの地元はランクインしているのでしょうか。この記事を読めば、方言についてたくさん学べること間違いなしです。

方言についての書籍②方言の日本地図-ことばの旅

方言についての書籍二つ目は、方言の日本地図-ことばの旅です。75もの地図で方言をやさしく解説してくれているこの本は、一部では絶滅の危機に瀕していると言われているような方言を丁寧に解説しています。方言について興味を持ったという人は、日本に古くから伝わる方言を大切にしているこの本で学んでみてください。

方言についての書籍③全国方言辞典

方言についての書籍三つ目は、全国方言辞典です。国語を知る上において必要不可欠だと言われている方言の勉強を余すことなく網羅している辞典で、これを読めば方言について詳しくなれること間違いなしです。方言の勉強を真剣にしたい、研究をしたいと考えているような人は、参考にしながら日本各地の言葉を学んでください。

以下に関連記事として、地域別の方言、「なおす・かたす」について、その意味や使い方をまとめたものがあります。北海道や大阪、広島において、同じ意味を持つ言葉でもその言い表し方が全く違ってくる場合があります。そんな一見難解にも思える方言ですが、この記事を読めばわかりやすく理解できること間違いなしです。

「こないだ」の意味や言い換え表現を学ぼう!

こないだは、方言なのかなんなのかと困惑してしまいそうな言葉ですが、実際のところは全国各地で使われている言葉のため、非常に曖昧なグレーゾーンに位置しているということができそうです。しかし話し言葉として使う分においては大変便利な言葉であることには違いないので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

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