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壊れた・外れたファスナーの修理方法6つ|エレメントの直し方も

更新:2019.06.21

鞄などのファスナーやチャック、ジッパーの修理方法は自分でできるものもあります。今回は壊れたり閉まらなかったり、外れたりしたファスナーの直し方や、エレメントなどファスナーの仕組みについてご紹介していきます。またファスナー修理に便利な道具もあわせてご紹介します。

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ファスナーやチャックの仕組みは?

ファスナーやチャックの仕組み

ファスナーやチャック、ジッパーと呼ばれるものの仕組みは、布の両端にある金具同士をかみ合わせることで布同士を接合するという仕組みです。噛み合う金具はエレメントという名称で、エレメントがついている布部分をテープ、エレメントをかみ合わせる金具をスライダーといいます。

ジッパーをかみ合わせて布を合わせるエレメント

エレメントは細かい金具がファスナーの両側にびっしり並んでいます。この細かい金具がかみ合うことで、布の両端を合わせることができるようになっています。エレメントが壊れると、かみ合わないのでファスナーが機能しなくなり、壊れたということになるのです。

エレメントをかみ合わせるスライダー

ファスナーをかみ合わせる道具をスライダーといいます。金具の中でエレメントの両端をかみ合わせることで、ファスナーを閉じることができます。スライダーは引き具という取ってがついていて、その引き具をひっぱってスライダーを上下させる仕組みです。

ファスナーが動かないというケースでは、スライダーが壊れたり緩くなっているケースが多くあります。スライダーを直すと、ファスナーも直ることが多いのでスライダーの直し方を知っておくと、いざファスナーが壊れた時に便利です。

ジッパーのスライダーを留める留め金

ファスナーやジッパーの終端にはスライダーを留めておくための留め金がついています。エレメントの終端に留め金がついているので、この留め金が外れるとスライダーが抜け落ちてジッパーやファスナーが締められれなくなります。留め金が外れてしまったら、留め金を付けなおす必要があるでしょう。

エレメントのついているテープ部分

エレメントが並んでいる布の部分がテープと呼ばれる部分です。テープ部分と他の布の部分を接合することで、ファスナーが本体とつながっています。テープからエレメントが外れてしまうと、修理するのは難しいので、ファスナーやジッパーごと交換するかメーカーに修理を依頼する方が良いでしょう。

また、下記の記事はファスナーのおすすめの種類について書かれた記事です。ファスナーのおすすめの種類について興味がある方は、下記の記事もあわせてごらんください。ジッパーやスライドファイスナーなどの種類が紹介されています。

ファスナーに問題がある場合の修理方法6つ

ファスナー・チャックの修理方法①外れたスライダーをしめる


ファスナー・チャック・ジッパーの修理方法その1は、外れたスライダーをしめる方法です。スライダーは長く使っていると、エレメントをかみ合わせる部分がゆるくなってきます。ペンチなどでスライダーを締めなおすと、外れたファスナーがしっかり閉まるようになります。

スライダーを締めなおす手順

  1. スライダーの上下を少し締めます
  2. スライダーの横を少し締めます
  3. ファスナーが閉まるかどうか試します

POINT

一気にやると動かなくなる

締め具合がきつすぎると、今度はスライダーが動かなくなります。少しずつ調整しながらファスナーを直すようにしましょう。

ファスナー・チャックの修理方法②外れた場所を鉛筆で塗る

ファスナー・チャックの修理方法その2は、鉛筆でファスナーを塗るという方法です。外れたファスナーやチャックが汚れか何かで動かなくなっている場合に有効な方法で、鉛筆のグラファイトが潤滑剤となりファスナーが動くようになる場合もあります。

鉛筆を使うのであれば、HBあたりの硬めの芯がおすすめです。グラファイトでできた潤滑剤もあるので、そういったアイテムを使ってみても良いでしょう。

鉛筆で塗る手順

  1. エレメント部分に鉛筆を塗る
  2. 少しずつスライダーを上下させて動かす

ファスナー・チャックの修理方法③壊れた場所を洗剤を使って滑らせる

ファスナー・チャックの修理方法その3は、洗剤を使って滑らせる方法です。外れたスライダーが動かない原因として考えられるのが、汚れや細かいゴミが詰まっているというものです。まずは洗濯用の洗剤を少し薄めて、綿棒などにつけファスナーに塗り込みます。

汚れが落ちたようなら、外れたスライダーを少しずつ上下させてファスナーを動かしていきます。ファスナーが動いたら、水拭きなどで洗剤の成分をふき取っておくと安心です。

洗剤でエレメントに塗り込む手順

  1. 洗濯用洗剤を少量の水でうすめる
  2. 綿棒や脱脂綿などに洗剤を染み込ませる
  3. 動かない部分に塗り込んで、スライダーを上下させて動かす

ファスナー・チャックの修理方法④スライダーの引手がわりにはヒモ

ファスナー・チャックの修理方法その4は、スライダーの引手がわりにはヒモなどを使う方法です。ファスナーが壊れたというもののなかには、スライダーの引手が取れたというものもあります。

スライダーの引手が取れて動かせない、動かしにくいといった場合はヒモや針金など手近にあるものを引手の代わりにすると良いでしょう。スライダーだけ外してちゃんと修理することもできるので、緊急の措置として覚えておくと便利です。

ファスナー・チャックの修理方法⑤洗濯できるものは洗濯


洗濯

ファスナー・チャックの修理方法その5は、洗濯できるものは洗濯するという方法です。洗濯できる素材の場合で、エレメントに何か汚れが詰まっていて動かないといった場合は、洗濯機などで洗濯するとファスナーが動くようになることもあります。

ただし洗濯をする前にかならず洗濯表示を確認することが大切です。洗濯表示を確認して、水洗いやドライで洗濯できると書いてあったら洗濯することができます。洗濯方法などもあわせて書いてあることが多いので、推奨された方法で洗濯すると良いでしょう。

洗濯の手順

  1. 洗濯表示のタグを確認
  2. 洗濯表示の指示通りに洗濯する

ファスナー・チャックの修理方法⑥鞄が閉まらないときはメーカー修理

修理

ファスナー・チャックの修理方法その6は、鞄が閉まらないときはメーカー修理に出すという方法です。鞄や財布は、メーカーが修理対応してくれることも多いので、簡単に直らなそうであればメーカーに修理を依頼する方が確実かつ安心です。

また、下記の記事はファスナー付きの人気トートバッグについて書かれた記事です。ファスナー付きの人気トートバッグについて興味がある方は、下記の記事もあわせてごらんください。メンズやレディースの通勤向けトートについても紹介されています。

エレメントに問題がある場合の直し方は?

エレメントに問題がある場合の直し方①金具を直す

エレメントに問題がある場合の直し方その1は、金具を直す直し方です。エレメントに問題があって、ファスナーが戻らない場合、エレメントの金具の一部が曲がってしまった可能性があります。

ファスナーが止まってしまう場所をよく見て、エレメントの金具が曲がっているようならペンチで金具を直してみましょう。金具が元のとおりに戻せる程度の壊れ具合なら、ファスナーがまた元通り閉まるようになります。

エレメントに問題がある場合の直し方②留め金を直す

エレメントに問題がある場合の直し方その2は、留め金を直す直し方です。エレメントの留め金に問題があると、ファスナーがうまく止まらないなどの問題が出てきます。留め金に問題がある場合は、留め金を交換するとファスナーがしっかり止まるようになるでしょう。

留め金はアマゾンなどの通販でも購入できるほか、手芸用品店でも販売されています。デザインは多少異なりますが、直して使いたい場合はこういった留め金を利用すると良いでしょう。またどうしても元のデザインにしたい場合は、メーカー修理が対応していないか確認してみるのもひとつの方法です。

エレメントに問題がある場合の直し方③ファスナー自体を交換する


エレメントに問題がある場合の直し方その3は、外れたジッパーがどうしても直らない場合はファスナーやジッパー自体交換するという直し方です。自分だけでは直らないような壊れ方をした場合は、修理が頼めるようなメーカーであればメーカー修理に出しましょう。

メーカー修理に対応していない場合で、自分でファスナーを付けなおせるような場合は、自分でファスナーを付けなおしてしまった方が早いです。

エレメントに問題がある場合の直し方④メーカー修理に出す

エレメントに問題がある場合の直し方その4は、メーカー修理に出すという直し方です。しっかりした品質のバッグや財布などは、メーカーで修理を対応していることが多くあります。壊れてしまった場合は、下手に直そうとせずにメーカーに素直に修理を依頼した方が確実なこともあります。

お気に入りの鞄や財布のファスナーが動かなくなってしまったら、まずはメーカー修理をしているかどうかを確認してみましょう。またメーカーで対応していなくても修理専門のお店もあるので、そういったところに修理を依頼してみてはいかがでしょうか。

また、下記の記事は100均ファスナーについて書かれた記事です。100均のファスナーに興味がある方は、下記の記事もあわせてごらんください。ダイソーやセリア別に商品を紹介するほか、ペンケースの作り方も紹介しています。

ファスナーの滑りが良くない時に便利なアイテムは?

ファスナー修理に便利なアイテム①ペンチ

ファスナー修理に便利なアイテムその1は、ペンチです。ペンチはファスナーの様々な部分が壊れたときに使えます。ペンチでスライダーの締まりを直したり、エレメントの金具のゆがみを直したりと、1つあると便利です。

ファスナー修理に便利なアイテム②スライダー

ファスナー修理に便利なアイテムその2は、スライダーです。スライダーもファスナーでは壊れやすい部分なので、スライダーの予備をいくつか常備しておくといざ壊れた時にも困りません。

ファスナー修理に便利なアイテム③留め金

ファスナー修理に便利なアイテムその3は、ファスナーの留め金です。留め金部分も負荷がかかるため、よく外れてしまう部分です。留め金がないとスライダーが止まらないので、抜け落ちてしまうことがあります。外れたらつけられるように、常備しておくと便利でしょう。

ファスナー修理に便利なアイテム④ファスナー

ファスナー修理に便利なアイテムその4は、ファスナー自体です。ファスナーは自分では修理できないような壊れ方をすることもあります。自分で修理できず、かつファスナーの取り付けが自分でも簡単な場合は、ファスナーそれ自体を交換してしまった方が早いでしょう。

ファスナー修理に便利なアイテム⑤5-56

ファスナー修理に便利なアイテムその5は、5-56です。金物の滑りを良くするのに便利な道具なので、ファスナー修理のほか様々な用途に使うことができます。金物のさびなどにも使えるので、ひとつあると便利です。

ファスナー修理に便利なアイテム⑥洗濯用洗剤

ファスナー修理に便利なアイテムその6は、洗濯用洗剤です。ファスナーにゴミなどが詰まって動かない場合に、洗濯用洗剤を使うと動くようになることがあります。小さい子どもの衣類など、洗剤残りが気になるようなら子ども用の肌に優しい洗剤を選ぶと良いでしょう。

ファスナー修理に便利なアイテム⑦HBの鉛筆

ファスナー修理に便利なアイテムその7は、HBの鉛筆です。鉛筆に含まれるグラファイトは、ファスナーの滑りをよくする効果が期待できます。HBの芯の方が、硬くてこすりつけやすいのでおすすめです。

ファスナー修理に便利なアイテム⑧綿棒

ファスナー修理に便利なアイテムその8は、綿棒です。ファスナーのスライダーや、エレメント部分に詰まった細かいゴミなどを取り除くのに役立ちます。また洗剤を塗りつけるときにも便利なので、ファスナー修理の際は用意しておくと便利です。

また、下記の記事は折りたたみ傘の修理方法について書かれた記事です。折りたたみ傘の修理方法について興味がある方は、下記の記事もあわせてごらんください。折り畳み傘の部品や修理キットについても紹介されています。

ファスナーの修理方法を覚えて鞄やリュックを長持ちさせよう

ファスナーは長く使っていると、閉まらなくなるなど壊れてきます。少し手直しすれば使えるようになることも多いので、ファスナが壊れた時の修理方法を知っておくと鞄やリュックなどを長持ちさせることができます。お気に入りの財布や鞄などを長持ちさせるため、自分でできる修理方法を知っておくと良いでしょう。

また、下記の記事はリュックの修理方法について書かれた記事です。リュックの修理方法に興味がある方は、下記の記事もあわせてごらんください。肩紐やファスナー、底の破れを補強する方法も紹介されています。

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