ゼラチンの代わりに使える代用品5選|寒天・アガー・片栗粉とその違い
更新:2019.06.21
料理やお菓子を作ろうとしたときに、ゼラチンが無かったという経験はありませんか?ゼラチンは身近な食材で代用することもできます。ゼラチンの代わりになるものの中には、材料に合わないものもあるのでしっかり確認しておいてください。
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ゼラチンの代わりに使える代用品5選
【ゼラチンの代わり・代用品1】寒天
ゼラチンの代わり・代用品1つ目は寒天です。寒天はゼラチンと同じくらいポピュラーな材料だと思います。実際に使ったことがあるという方も多いかもしれません。ゼラチンに比べしっかりとした食感になるので、同じレシピで作っても全く違ったデザートに仕上がります。
海藻のテングサやオゴノリを原料に作られており、パウダー状の粉寒天だけではなく棒状の棒寒天、糸状の糸寒天などがあります。棒寒天と糸寒天は事前に水で戻す必要があります。色寒天はふやかしたらそのままサラダやスープにしても食べることができます。また、固まる温度が高く冷たい液体と混ぜると分離してしまうのです。
液体は温めてから混ぜ合わせましょう。寒天は水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、その量は74%以上にもなります。便秘に悩んでいる方は食物繊維を接種することで改善するかもしれません。詳しくは下の関連記事をチェックしてください。
寒天の溶ける温度と固まる温度
溶ける温度 | 90度以上 |
固まる温度 | 65度以下 |
【ゼラチンの代わり・代用品2】アガー
ゼラチンの代わり・代用品2つ目はアガーです。アガーは海藻から抽出した食物繊維や、植物の種子から抽出した多糖類を原料に作られています。ゼラチンより少々片面い仕上がるので。代用する場合は少し少なめの量に調節してください。常温で固まり、冷蔵庫から出しても溶けないので夏場のお菓子作りにも役立つでしょう。
ただし、常温で固まるということは、手早く作業しなければならないということでもあります。レシピや使い方を事前に確認してから作業に取り掛かりましょう。また、だまになりやすいので、溶かす前に砂糖と混ぜてから振り入れるようにとかしてください。色も香りもないので素材そのものの味を邪魔しません。
アガーの溶ける温度と固まる温度
溶ける温度 | 90度以上 |
固まる温度 | 35~60度 |
【ゼラチンの代わり・代用品3】マシュマロ
ゼラチンの代わり・代用品3つ目はマシュマロです。お菓子のマシュマロがゼラチンのマシュマロになるのは、マシュマロの中にゼラチンが含まれているからです。ジュースなどにマシュマロを溶かしこんで、固めるだけで手軽にゼリーを作ることもできます。
マシュマロを煮溶かす場合は、まず水洗いして表面の粉を落としてください。その後適量の水と鍋に入れて火にかけて煮溶かします。
マシュマロが入る分甘くなるので、砂糖の量を好みに合わせて調節してちょうど良い甘さにしましょう。また、マシュマロにはコラーゲンが豊富に含まれているので美容にも嬉しい効果が期待できるようです。詳しい情報は下の関連記事をチェックしてください。
【ゼラチンの代わり・代用品4】片栗粉
ゼラチンの代わり・代用品4つ目は片栗粉です。料理のとろみをつける時にも使用するので、家庭においてあるという方も多いのではないでしょうか?片栗粉は本来カタクリという植物が原料なのですが、現在ではほとんどがじゃがいもを原料に作られています。
片栗粉は加熱することで固まる性質のものなので、加熱してとろみをつけたものを冷やすという手順になります。ゼラチンとは食感も少々異なるのでさっぱりとしたゼリーには不向きかもしれません。
しかし、もっちりプルプルの食感は、和菓子系やミルクプリンのレシピには適しているようです。COOKPADでは片栗粉を使ったプリンのレシピが見つかりました。詳しくは下のリンクからチェックしてください。また、片栗粉は天ぷら粉の代用品としても活躍します。詳しい使い方は下の関連記事で確認しましょう。
COOKPAD 材料3つ★5分で出来る簡単ミルクプリン【ゼラチンの代わり・代用品5】ペクチン
ゼラチンの代わり・代用品5つ目はペクチンです。ペクチンはりんごや柑橘に含まれている複合多糖類で、ジャムなどのとろみはこのペクチンの働きによるものなのです。ペクチンにはHMペクチンとLMペクチンの2種類があり、酸度や糖度に合わせて選ぶ必要があります。
HMペクチンは酸度の高いジャムや柑橘系のマーマレードをゲル化します。なめらかなムースやゼリーを作る場合はLMペクチンを使ってください。デコレーションや上がけに使う場合もLMペクチンが役に立ちます。ただし、ペクチンは加熱しすぎると壊れてしまうので注意してください。
ペクチンの溶ける温度と固まる温度
溶ける温度 | 90~100度 |
固まる温度 | HMペクチン60~80度/LMペクチン50~100度以上 |
POINT
ペクチンは自分でも作れる
ペクチンは身近な果物であるりんごから自分で作ることもできます。作り方は、まず水洗いしたりんごを皮付きのままカットします。りんごの重さの1割程度のレモン汁を加え、さらに2倍の重さの水を加えます。弱火で1時間加熱し、熱いうちに漉したものがペクチンになります。ペクチンを含んでいない果物でジャムを作る時に、このペクチンを加えればとろみのあるジャムを作ることができるでしょう。
ゼラチンの代用品の違い・特性は?
【代用品の違いと特性】食感の違いで代わりを選ぶ
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つるりとしたゼリーを作る場合はゼラチンの代用にアガーを使うのがおすすめです。代用品の中でも食感がゼラチンに近く、透明感がある特性を持っています。寒天はゼラチンやアガーとは異なり、歯切れの良い食感が特徴的です。
アガーや寒天の特性を知り、作るものに合わせて代用品を選ぶのも重要なポイントといえるでしょう。また、ゼリーはダイエットにも効果的なのだとか。痩せるコツは下の関連記事からチェックできます。
【代用品の違いと特性】材料によっては固まらないものもある
ゼラチンにはいくつかの代用品がありますが、中には固められないものもあります。ゼラチンでは固められない材料もあるのです。それがパイナップルやキウイです。パイナップルやキウイにはたんぱく質分解酵素が含まれています。
ゼラチンは牛や豚の骨や皮からコラーゲンを抽出して作る動物性のたんぱく質です。そのためたんぱく質分解酵素を含む材料は固めることができません。そこでゼラチンの代用品が役に立つのです。寒天やアガーならたんぱく質分解酵素を気にせず使うことができます。
ただし、寒天は酸に弱いのでオレンジジュースを加熱したり、フルーツは缶詰のものを使うなどの工夫が必要です。生のパイナップルを購入した場合は自分でカットしなければなりません。簡単な切り方は下の関連記事からチェックできます。おしゃれな飾り切りも自宅でできるのでパーティーなどにもおすすめです。
ゼラチンの代用品のそれぞれに向いている使い方は?
透明感を出したいならアガー
ゼラチンを代用品にするとき、透明感を出したいのならアガーを代わりに使いましょう。アガーはつるりとした質感と光沢があり、ゼラチン以上の高い透明感を持っています。仕上がりも美しくなるので、水ゼリーの材料としてもおすすめです。
ゼリーを通して下まで見えるほどなので、お皿にもこだわりたいものです。可愛いデザインのお皿は豊富なので、お気に入りの一皿を見つけてみましょう。小さめのゼリーなら豆皿や小皿にも乗せられます。豆皿の詳しい情報は下の関連記事をチェックしてください。
しっかり形を残したいなら寒天
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寒天はゼラチンやアガー、片栗粉に比べ凝固する力が強い代用品です。色が少々白濁しているのでゼラチンたアガーのような透明感はないので、色が付いている物に使うのがおすすめです。羊羹やところてん、杏仁豆腐など形がしっかり残るお菓子には寒天を使います。
ダイエットにも寒天がおすすめ
ダイエットのおやつを作る場合は寒天がおすすめです。ゼラチンのカロリーは10gあたり36kcalなのに対し、寒天のカロリーはほぼ0です。どちらもカロリーは低いのですが、寒天には糖質の吸収を抑える効果も期待できるのです。食物繊維も含むのでダイエットには寒天を積極的に使ってください。
ゼラチンの代わりの食材・代用品を賢く使おう
ゼラチンの代わりになる食材や代用品は意外とたくさんありました。もちろん完全に同じ仕上がりにはなりませんが、急遽代用するという時に知っていると役立つでしょう。溶ける温度や固まる温度はメーカーによって多少違いがあるかもしれません。自分で使用する材料の特徴はパッケージを見てしっかり把握しておいてください。
何を作りたいのかによって材料を選ぶことで、より綺麗においしく仕上げることもできます。寒天やアガー、片栗粉、マシュマロはスーパーや製菓材料店、ネットなどで購入できます。これらの食材は身近な食材で、ゼラチンの代用以外にも使い道があります。ぜひ、ゼラチンがないときは代用品でトライしてみてください。
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