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油絵の描き方は?初心者向けの簡単な風景画のコツや手順・塗り方も

更新:2019.06.21

独特の風合いをもつ油絵ですが、描き方は知らないという人も多いのではないでしょうか。今回は初心者の方でも簡単に描ける風景画のコツや手順、塗り方などを紹介します。絵の具や色鉛筆などとは違った描き方をする油絵の下書きのコツなどについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

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油絵の描き方|必要な道具は?

油絵の描き方|必要な道具①初心者の方はまずこちら!油絵画材セット

油絵を描く際に必要な道具として1つ目に紹介するのが、油絵初心者の方におすすめな基本的な油絵の道具が入ったセットです。油絵は通常の水彩絵の具とは異なり、専用の道具が様々必要になります。1つずつ揃えるのは大変なので、油絵に必要な道具が揃ったセットを購入するのをおすすめします。

セット内容は油絵画材セットの種類によっても異なりますが、これさえあれば油絵を描くことができる道具をまとめましたので、油絵画材セット選びの参考にしてみてください。

油絵を描くのに必要な道具

  • 油絵の具・・・油絵の具専用の絵の具
  • 油絵用の筆・・・豚毛で作られていることが多い
  • 画用液・・・絵を描く際に使用。乾性油と揮発性油を調整しながら使用
  • 油壺・・・画溶液を入れるもの
  • パレットとパレットナイフ・・・絵の具を出したり混ぜたりするもの
  • ペインティングナイフ・・・絵を描くためのナイフ
  • キャンバス一式・・・支持体、クリップやバッグなど
  • 筆洗油・・・筆を洗う専用の油、専用の筆洗器に入れて使用
  • イーゼル・・・キャンバスを固定するもの
  • ウエス・・・筆やパレットの汚れをふき取るもの

油絵の描き方|必要な道具②下書きに便利な道具

油絵を描く際に必要な道具として2つ目に紹介するのが、油絵を実際に行なう前のデザインを決める時に使用するスケッチブックなどの道具です。一発本番で油絵を楽しむのは難易度が高いため、まずは下書きをしてデザインを練るのをおすすめします。

油絵の下書きでは鉛筆も使用することがありますが、木炭を使用する人も多いです。鉛筆でももちろん下書き可能ですが、木炭はサッと綺麗に消すことができキャンバスのたるみなども防止することができるので鉛筆よりも木炭の方が初心者の方にはおすすめです。

【油絵の描き方】デッサンや下書きに必要な道具

  • スケッチブック・・・デザインの構想を練るのに使用
  • 鉛筆・・・デザインの構想時やキャンバスの下書きにも使用可能
  • 木炭・・・キャンバスの下書きに使用
  • 練り消しゴム・・・下書きを消す際に使用
  • フィクサチーフ・・・下書きを消えないようにキャンバスに定着するもの

下の記事ではダイソーやセリアなどの100均で入手することの出来る、スケッチブックを紹介しています。納得のいくまでデッサンする油絵ではスケッチブックもできるだけコスパの良いものを選びたいですよね。100円で購入できるならコスパもよく気にせず下書きすることが出来ます。ぜひチェックしてみてください。

油絵の描き方の手順は?

油絵の描き方の手順①油絵の下書きエスキース


油絵の描き方の手順1つ目は、キャンバスに実際に書く前にスケッチブックに下書きをしましょう。この下書きのことをエスキースと呼びます。下書きはどんな紙を使用しても問題ありませんが、クロッキー帳は手頃な値段で使いやすいのでおすすめです。

どんな構図にしたいかや、どんな絵を描きたいかをしっかりと下書きしておくことは初心者の方は大切な作業になります。何回も構想を練って自分の納得いくものを描くようにしましょう。

油絵の描き方の手順②キャンバスに描きだし

油絵の描き方の手順2つ目は、実際にキャンバスに下書きを行なっていく作業です。キャンバスは木枠に張って作りますが、初心者の方は既に木枠にキャンバスが張ってあるものを使用すると便利です。サイズも様々ですが、一般的なキャンバスはFというサイズがほとんどなので、まずはこのサイズで慣れていきましょう。

木炭や鉛筆を使用してスケッチブックにデザインしたものを、キャンバスに描いていきましょう。細かい部分は色を塗る段階で描きこんでいけばいいので思い切って描くと良いです。下書きが終わったら落ちないようにフィキサチーフを吹きつけておきます。

油絵の描き方の手順③揮発性油で薄めてパレットで色をのせる

油絵の描き方の手順3つ目は、いよいよキャンバスに油絵の具を塗っていく作業です。塗り方は人によっても異なりますが、1番多い塗り方としては最初の下塗りでは発性油と油絵の具を混ぜ、パレットで色をのせていきます。油絵の具にはサラッとした仕上がりの揮発油や、油絵のツヤがでる乾性油を混ぜて使用します。

下塗りが完了したら油絵らしいツヤ感と重厚感がでるよう調合された、ペインティングオイルで油絵の具を溶いて塗っていきます。ペインティングオイルも様々な種類があり、仕上がりも様々なので色々試して自分好みのものを選ぶのをおすすめします。

油絵の描き方の手順④仕上げ塗り

油絵の描き方の手順4つ目は、筆を使用して細かい部分を描写していく作業です。油絵の具は塗り重ねていくので、しっかりと始めに塗った色が乾燥してから塗るようにします。できれば一晩程度は時間を空けてあげるのがおすすめです。

油絵用の筆は種類がたくさんあり、太さや細さなども色々なので描きたい場所や作品のイメージによって数本を使用するのがおすすめです。一度に色を塗ってしまわずに、何度も塗り重ねていくことで綺麗な仕上がりにすることが出来ます。

油絵の描き方の手順⑤ニスでツヤ出し


油絵の描き方の手順5つ目は、最後にツヤだしと絵の具を剥がれるのを保護するためにニスを塗る作業です。ニスを塗る事で油絵らしいツヤ感をだすことができるので、ぜひニスで仕上ることをおすすめします。ニスは柔らかい筆で均一に塗ることを心がけましょう。

ニスを塗る際に注意してほしい点は、ニスを塗るのはしっかりと油絵の具が乾燥してから塗るようにすることです。表面上は乾いて見えても何度も重ねて塗っている油絵は、意外に乾いていないことが多いです。ニスを塗るタイミングは半年以上空けるのをおすすめします。

下の記事では油絵同様、大人の趣味としてジワジワと人気を集めているガラス絵の具についてまとめています。ガラス絵の具はダイソーやセリアなどの100均で手軽に購入することが出来るのが魅力です。ぜひチェックしてみてください。

油絵の描き方|風景画の下書きのコツは?

油絵の描き方|簡単!風景画の下書きのコツ①簡単な大きな面から描く

油絵で風景画の下書きの描き方のコツ1つ目は、大きな面や描きやすい部分から大雑把に描いていくことです。町並みや木が生い茂る風景などは特に細かい場所が多く、どのめんから書き始めたらいいか悩んでしまいがちです。風景画を下書きする場合は、地面と地上の境目や道など大きな面や描きやすい場所から描くと簡単です。

また参考にした風景や写真の全てを描きこもうとすると、とても大変で時間もかかってしまいます。そのため適度に手を抜ける場所は大雑把に描いていくことも風景画を描く際のコツの1つです。

油絵の描き方|簡単!風景画の下書きのコツ②奥行きを意識する

油絵で風景画の下書きの描き方のコツ2つ目は、自分から見て近い部分と遠い部分など奥行きを意識して描くことです。簡単な描き方としては近いものは大きく濃く、はっきりとしているのに対し、遠い風景は小さく色も薄くぼんやりとしています。

遠近の違いを意識して描き分けることで、簡単にグッと風景画が立体的になります。また木や建物が連なっている時はどちらが前でどちらが背面なのかの前後関係も意識して描くようにしましょう。

油絵の描き方|簡単!風景画の下書きのコツ③消失点をイメージして描く


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Vanishing point 🛣 #消失点

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油絵で風景画の下書きの描き方のコツ2つ目は、手前から奥にかけて消失点と呼ばれる1点に向かって線がつながるように描いていくことです。消失点は理解するのは少し難しいので、奥に向かって線が並行ではなく中心に向けて角度がついていることを意識すると良いです。

例えば一本道の風景画を下書きする場合、1番奥の道に消失点を描き反対に手前の道から消失点に向かって線を描きます。そうすることで手前の道は大きく奥に行くにしたがって道幅が小さい絵が簡単に描くことができます。

油絵で素敵な作品が描けたらお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。下の記事では玄関で絵や写真を飾る際の位置や飾り方などのテクニックを様々紹介しています。オリジナルの絵を玄関におしゃれに飾って自慢しちゃいましょう。ぜひこちらの記事とあわせてチェックしてみてください。

油絵の描き方|風景画の塗り方の手順とコツは?

油絵の描き方|風景画の塗り方の手順とコツ①色の混ぜすぎ注意

油絵で風景画を塗る際の手順とコツ1つ目は、油絵の具を混ぜて使用する場合は3色までに抑えるようにする事です。油絵の具は他の絵の具と異なりあまり多くの色を混ぜすぎると色が濁ってしまい、汚く見えます。そのため油絵の具を混ぜて使用する場合には最高でも3色までにしておくのが綺麗に油絵を描くコツです。

また混ぜ方としても、パレットで絵の具を混ぜてキャンバスに塗るのではなく、1色目をキャンバスに塗った後に同じ筆で2色目の色をとりキャンバスに塗りながら混ぜることで、独特の風合いをだせます。

同じ塗り方ですが1色目が少し乾いた状態で次の色を塗り混ぜても、また違った色味や雰囲気をだすことができるのでおすすめです。絵の具の乾燥具合や混ぜる量などでも、他の絵の具にない油絵ならではの味をだすことができます。

油絵の描き方|風景画の塗り方の手順とコツ②下塗りは内側の色を使用

油絵で風景画を塗る際の手順とコツ2つ目は、キャンバスに始めに塗る色は見たままの色ではなくその下に潜む色を塗っていくことです。油絵初心者の方は風景そのままの色を塗る方が多いですが、そうすると油絵のもつ重厚感を上手く表現することが出来ません。

例えば地面を塗る際には、いきなり表面に見えている色を塗ろうとするのではなくその下の土や土台の色を感じ取り塗るようにします。これは地面だけではなく空や人物、木など全てのものでも同様に内側の色を感じ取って塗っていくことが大切です。

油絵の描き方|風景画の塗り方の手順とコツ③陰影の塗り方

油絵で風景画を塗る際の手順とコツ3つ目は、影や暗い場所を塗る際に単色で塗ってしまわないようにするということです。影と一言でいっても実は黒やグレーだけではなく色々な色味が混ざっています。

油絵で描く風景画はぼんやりとした印象を与えがちですが、この陰影をしっかりとつけて描くことで油絵独特の重厚感もありながら、メリハリのついた作品に仕上ることができます。脇役と軽視しがちな影ですが、作品の完成度を高めるためにもしっかりと手を抜かず描くことで初心者の方でも素敵な作品に仕上ることができます。

油絵の描き方|風景画の塗り方の手順とコツ④キャンバスの向きを変える

油絵で風景画を塗る際の手順とコツ4つ目は、思い切ってキャンバスをひっくり返したり向きを変えてバランスを見ることです。正しい向きだけでみていると微妙なバランスのくずれに気づかない場合があります。

そのため時折キャンバスを思い切ってひっくり返したり横から見たりして、バランスがおかしい場所がないか確認するようにしましょう。バランスがおかしいと感じた箇所は足したり、削ったりして調節するようにすることで仕上がりが綺麗になります。

油絵で風景画に挑戦するのであれば、せっかくなら日本の風景画に挑戦してみてはいかがでしょうか。下の記事では日本の綺麗な壁紙をたくさんまとめています。和柄などの模様もありますが、日本の素敵な風景のものもたくさんあるのでぜひチェックしてみてください。

油絵の手順やコツを覚えて風景画に挑戦してみよう!

初心者にも挑戦しやすい油絵の描き方や手順、コツなどを紹介しましたがいかがでしょうか。油絵は水彩画や色鉛筆などとはまた違った趣のある作品を描くことができ、自分も挑戦して見たいと感じる方もいらっしゃるとおもいます。

油絵特有の道具も多く難しそうと感じるかもしれませんが、手順やコツをしっかりとおさえていけば油絵の魅力にどっぷりとハマるはずです。自分だけの世界で没頭することができる油絵は趣味の1つとしても人気です。今回の記事と通して、少しでも油絵の魅力が伝われば幸いです。

油絵で風景画に慣れてきたら似顔絵に挑戦してみるのは、いかがでしょうか。下の記事では難しいと敬遠しがちな似顔絵を描くコツをまとめています。似顔絵が描ければ色んな場面でも活躍できるので、ぜひこちらの記事とあわせて参考にしてみてください。

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