Large thumb shutterstock 546276913

スパッタリングの絵の具を使った技法とは?モダンな絵画のやり方やコツも

更新:2019.06.21

絵の具を小さな粒子として飛ばしながら画面をつくっていく、スパッタリングという技法をご存じでしょうか。モダンな絵画などによく使用されている、少し変わったアート技法でもあります。一見難しそうですが、やり方は意外にも簡単で実はあまり技術は必要ありません。子供も大人も楽しんで作品をつくることができます。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



スパッタリングの絵の具を使った技法とは?

スパッタリングは絵の具を使ったモダンな絵画技法のひとつ

スパッタリングとは、モダンな絵画技法のひとつです。絵画技法には、画面に雑誌の切り抜きなどを画面に貼り付けていくコラージュ、絵の具を飛ばしながら描いていくドリッピングなどたくさんのテクニックが存在します。スパッタリングは、そのうちの絵画技法のひとつだということを頭にいれておいてください。

絵の具自体の粒子が細かいためにとても繊細に描いていくことができる技法がスパッタリングです。そのため、幻想的で美しい絵画表現が可能になります。すこし粗めに絵の具をのせることができればさらに複雑な表現もできますし、画用紙の色自体を変えるだけでもかなりたくさんの印象の作品がつくれると思います。

スパッタリングをやってみるにあたって、絵が得意ではない、絵心もないなどの心配がある方でも全く心配ありません。すこしコツが分かれば簡単にできてしまうのがスパッタリングの技法です。ほんのばかりのやり方を覚えるだけで思ったほどよりも簡単にモダンでかっこいい作品もつくれてしまいます。

スパッタリング技法に必要な道具はこれだけ

スパッタリングをするには道具を使用することが前提です。ですが、おうちにあるものや100円ショップで簡単に揃う道具なので、用意さえできてしまえば気軽に始めることができますよ。

必要な道具

  • 画用紙(お好きな色で大丈夫です)
  • 固めのブラシ(ハブラシがおすすめ)
  • 絵の具(水彩絵の具、ポスターカラー、アクリル絵の具)
  • 金網(目の細かいものであれば大丈夫です)
  • 筆(絵の具を網にのせるのに使います)
  • 新聞紙(画用紙の下に敷きます)
  • 絵の具を溶く容器(もちろん水も必要になります)

スパッタリング専用の金網は、ない場合が多いと思います。どうしても手に入らない場合は茶漉しや目の細かいザルでも代用可能です。また、新聞紙は床やテーブルが汚れないために使います。もちろん新聞紙でなくても構いません。道具が揃ったら実際にチャレンジしてみましょう。


スパッタリングの絵の具で霧吹きをする時のコツとは?

絵の具で霧吹きするやり方やコツを紹介

スパッタリングは必要な道具を揃えることができれば、すぐにでも始められるモダン技法です。いきなり本番でもよいのですが、やり方に不安な方はいらない紙などの上ですこし試しに練習をしてみてもいいかもしれませんね。

手順

  1. 絵の具を水で溶き、絵の具を筆に含ませたら金網に塗ります。
  2. 床に新聞紙を敷き、その上に画用紙を置いたら絵の具を吹き付けたい場所に金網を浮かせるようにセットします。
  3. 金網の上からブラシでシャカシャカと擦り付け、霧状のしぶきを画面に飛ばします。
  4. しぶきが飛ばなくなったら絵の具をこまめに金網に塗って、何度も繰り返し擦り付けていきます。

POINT

コツ

絵の具の濃度は濃すぎても薄すぎてもうまくいきません。様子を見ながら丁度よい濃度になるよう調節していきましょう!

絵の具の飛び散りに注意しましょう

スパッタリングは制作過程で霧吹き状に絵の具が飛び散り、床やテーブルが汚れる可能性が大です。すこし広めに新聞紙などを敷くといいかもしれません。また、自分に絵の具がかかって服などが汚れるのが嫌な方はエプロンや汚れても大丈夫な服装を用意するのがよいかもしれませんね。


スパッタリングのモダンな絵画を作るテクニックは?

星空を表現するテクニック

スパッタリングの霧状の細かい粒子は、星空を表現するのにとても適した技法であるとも言えます。その場合は黒い画用紙を使うのが簡単な方法です。お好みの色を吹き付けていくだけでキラキラと瞬く星が画面上に出来上がってきます。

スパッタリングで天の川のような星空をつくりたい場合は、画面の端から斜めに星が流れるように絵の具を配置していけばよいでしょう。すこしカーブをつけてもいいかもしれません。同じ粒子の大きさではなく、絵の具を粗めに吹き付けたり細かく吹き付けたりと緩急をつけることで画面がとても豊かになってきます。

型を使うモダンなテクニック

スパッタリングにおいては、型を使うのもすこしモダンなテクニックのひとつです。型は星型やハート、シンプルに四角などの好きな形をした画用紙をつくるだけで大丈夫です。やり方は型を画用紙の上にのせてその上から絵の具を吹き付けるだけです。型をのせた部分は絵の具がかからないので、それを利用します。

スパッタリング技法は、吹き付ける色を変えるだけで異なった雰囲気の作品ができてしまいます。違う色に変えるだけなのでとても簡単ですよね。たとえば、型を置いた場所に異なる数種類の絵の具を吹き付ければグラデーションのような美しい画面をつくることもできます。いろいろ実験するつもりで制作しても楽しいですね。

ステンシルシートを使ったテクニック


スパッタリングをやる上でもし、もう一段階高度なテクニックを使いたい方はステンシルシート自体をすこしこだわって自作してみてもいいかもしれません。ステンシルシートはクリアファイルや画用紙をカッターなどで切り抜くことでできます。もちろん市販の型があればそちらを使ってもいいですね。

いろんな技法を組み合わせるテクニック

スパッタリングは様々な技法を複合させることでより複雑でおもしろい表現も可能になります。星空のテクニックに自作のステンシルシートを使ったテクニックを組み合わせてもいいかもしれませんし、それ以外のたとえば筆で描いた絵にアクセントとしてのスパッタリングを取り入れてみることもいいかもしれません。

スパッタリングの技法にはたくさんのテクニックが存在しています。絵の具の可能性は本当に無限大です。テクニックの組み合わせも大事ですが、感覚的に絵の具を吹き付けるだけでも多様な表現が可能です。遊ぶ気持ちでたくさんの表現を見つけていくことも楽しみのひとつになるかもしれませんね。

絵の具を使って子供でもスパッタリングを描く方法とは?

感覚的に描きましょう

スパッタリングは意図的に具体的な形をつくることが難しい分、感覚的に色彩や形があらわれてくることが多いのです。そういう意味では子供でも扱いやすい技法であるといえますね。

スパッタリングを子供と一緒にするにあたって、もし型を使いたい場合は大人が用意してあげてもよいかもしれません。星やハートなど子供の興味をひく型でもよいですし、逆にすごく抽象性の高いランダムな形でも楽しい作品になるかもですね。子供の感性は本当に素晴らしいので素敵な作品ができると思います。

子供も大人もとにかく楽しみましょう

スパッタリングをやる上で一番大事かもしれませんね。大人も一緒に楽しんであげてください。単純に技術があるからよい絵が描ける訳でもないのです。子供のその場で表れる感覚みたいなものも大事にしましょう。とにかく自由にのびのびと楽しみましょう。また、子供の制作が制限されない程度に手伝ってあげることも必要です。

スパッタリングをやるときに、絵の具で床や服が汚れるからといって制作が制限されてしまうのはとても窮屈であると思います。可能であれば広いスペースを用意したり、汚れ対策を万全にしましょう。意外と大事なことだと思います。もちろん片付けなど手洗いなども忘れずに最後まで気持ちよく制作を楽しみましょう。

スパッタリング技法の可能性は無限大

これまでにスパッタリングのいくつかのテクニックやコツを紹介しましたが、本当にたくさんの可能性のある技法がスパッタリングです。絵は苦手だけれど描いてみたいという気持ちがある方にとてもぴったりな技法でもあります。意外にも手軽に始められますし、やり方自体はコツさえつかめば簡単です。

そもそも絵を描くのに上手い下手は関係はありません。大人であるとか子供であるとかも関係ないです。ですから、やってみたいという気持ちや楽しむということを大事にしてみてください。素敵な作品をつくれるときっと楽しいですよ。まずはすこしでも作品をつくってみたいという方、スパッタリングから始めてみませんか。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。