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簡単な炭(木炭・竹炭)の作り方は?家庭でできる一斗缶を使った方法は?

更新:2019.06.21

夏になるとアウトドアに行き、バーベキューをする機会が増えますよね。そんな時に必要なのが炭です。木炭や竹炭などの炭の作り方をご紹介します。家庭でも作れる簡単な作り方や一斗缶を使った炭の作り方、炭の原理も併せてご紹介します。ぜひ自作した炭でバーベキューをしてみてください。

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炭が作られる原理は?

炭は燃えカスではなく炭素の塊

皆さん、炭は燃えカスだと思っていませんか?しかし、実は炭は炭素の塊なんです。かまどの中で蒸し焼きにすることで炭化させることで作られます。まず、炭は燃焼させて作りますが、燃焼は発熱をすることにより酸化反応が起こります。そして、余分なエネルギーなどを出し切って出来るのが炭になります。

炭の原料となる木材などはセルロースやヘミセルロース、リグニンなどの成分で出来ています。その原料を酸素を入らない状態で加熱すると280℃くらいから急激に組成分解を始めます。そして二酸化炭素や一酸化炭素などのガスが発生し、ガスを出し終えた後に残る固形が炭となります。

薪などのように煙が出ない

木炭は長い時間燃え続けることが特徴となり、薪と違い炭だけでは煙が出ません。また炎が立つこともないので、炭の方が安全ではあります。そして、空気に合わせて燃焼温度を炭自身が変えたり、火力を安定して出すことが出来ます。

日本で作られる炭の材料

日本で作られる炭の中で、材料として多く使われているのはナラの木です。ナラ類の木は火持ちが良いので炭の材料として最適なのです。他にもクヌギやコナラ、カシの木などが炭の材料として使われています。

日本でも有名な木はたくさんあります。主によく聞く名前はスギやヒノキは針葉樹といい、火持ちが悪いので炭に使われることは少ないです。

竹炭も同じく火持ちが良い

『炭といえば木炭』というイメージが強いかと思いますが、木炭と同じく火持ちが良い材料が”竹”です。竹で作った炭は実用性だけでなく、インテリアや消臭などに使われることも多いです。他にもソフトクリームやブラックラテと呼ばれる竹炭のコーヒーなども人気になっています。

焼き上がりの火の消し方で変わる炭の色

『炭といえば黒』と思われがちですが、炭には2種類あり、白い炭である”白炭”と呼ばれる炭と黒い炭である”黒炭”があります。黒炭と白炭の違いは、焼き上がりの火の消し方で変わるのです。黒炭は炭化した後に、フタやかまどの扉を密閉して消火します。その後、冷めるまで密閉したままで待ちます。

反対に白炭は炭化し、仕上げの時にフタやかまどの扉を開けることで酸素を取り入れ、1000℃近くまで温度を上げて燃やします。真っ赤になった炭に消粉をかけて消化すると白い炭が出来上がります。


野菜や松ぼっくりなども炭に出来る

消臭効果のある炭をリビングや下駄箱に置く方も居ます。その際普通の木炭や竹炭ではなく、野菜や松ぼっくりなどの炭を置く方が多いのです。インテリアなどを考えると野菜や松ぼっくりの方が可愛く飾れる上に見栄えも良いですよね。空き缶でも作れますし、一斗缶でいっぱい作る際に一緒に入れることも出来ます。

海や山に行った際にバーベキューをする機会が多いと思いますが、そんな時に最適な服装はどんな服装何でしょうか?オススメのレディースコーデを次の記事にてご紹介していますので、参考にご覧ください。

家庭で簡単にできる炭(木炭)の作り方は?

家庭で簡単にできる炭(木炭)の作り方①アルミホイル

家庭で簡単にできる炭(木炭)の作り方の1つ目は、アルミホイルを使った木炭の作り方です。炭は前途でも記述した通り、酸素との結合を遮断することで作ることが出来ます。アルミホイルでは限界があるので大きな木材をすることは出来ませんが、アルミホイルを使うのであれば、割り箸を材料にすると炭が出来ます。

初めて作る木炭では最適な大きさであり、作り方の流れを覚えるには手軽な材料です。また、大きさや材料が簡単に手に入るので、子どもの夏休みの自由研究などで割り箸とアルミホイルを使った炭を作る子もいるほどです。また割り箸とアルミホイルで作る炭は家の中でも外でも作ることが出来ます。

アルミホイルを使った木炭の材料

  • アルミホイル
  • 割り箸
  • ガスコンロ
  • 金網
  • 水の入ったバケツ

アルミホイルを使った木炭の作り方

  1. 割り箸1膳に対し、アルミホイルを10cmほど切る
  2. 割り箸を1膳ごとにアルミホイルで包む
  3. 余った部分の半分を潰し、半分は空気孔として開けておく
  4. ガスコンロに金網を置く
  5. アルミホイルの両端を上に向けて、煙が出るまで弱火で焼く
  6. 煙が出なくなったら火を止める
  7. アルミホイルを巻いたまま水の入ったバケツで急速に冷やす

POINT

火傷に注意!

煙が出なくなった状態の割り箸とアルミホイルは非常に熱くなっているので、金網から持ち上げる際は火傷に気を付けてください!

家庭で簡単にできる炭(木炭)の作り方②空き缶

家庭で簡単にできる炭(木炭)の作り方の2つ目は、空き缶を使った木炭の作り方です。アルミホイルで作る木炭よりも作るには難しく上級編となります。要領としてはアルミホイル・割り箸を使った木炭の作り方と同じになります。

材料としては割り箸よりも大きなもの…空き缶で作る木炭の代表的なものとしてあげられるのが“松ぼっくり”です。他にも花や葉っぱ、折り鶴などの植物性のものであれば炭にすることが出来ますし、植物性のものの方が炭には最適です。


空き缶を使った木炭の材料

  • 空き缶
  • アルミホイル
  • カセットコンロ
  • 金網
  • 針金
  • 缶切り
  • キリや竹串など(穴を開けるもの)
  • 松ぼっくりなど(植物性のもの)

空き缶を使った木炭の作り方

  1. 空き缶のフタや上面を缶切りなどで開ける
  2. 空き缶の中に炭になる材料を入れる
  3. 空き缶の上部にアルミホイルを被せる
  4. アルミホイルが外れないように針金でシッカリ固定する
  5. アルミホイルに3ヶ所穴を開ける
  6. カセットコンロに金網を置き、空き缶をセットする
  7. 煙が出るまで火をかける
  8. 煙が出なくなったら冷ます
  9. 冷ましたら針金・アルミホイルを外し、炭を取り出す

POINT

取り出し注意!

松ぼっくりの炭はとても脆く崩れやすいです。なので、取り出す際には注意して取り出してください。

家庭で簡単にできる炭(木炭)の活用例

家庭で簡単にできる炭(木炭)の活用例①食品の臭みを取る

家庭で簡単にできる炭(木炭)の活用例の1つ目は、食品の臭みを取ってくれる活用方法です。まずお米を炊く時に炭を入れると、水道水のカルキ臭やお米の糠の臭いを炭が取り除いてくれます。また炭の弱アルカリ性はお米のデンプンを分解する働きを良くしてくれます。

そのデンプンを分解する働きが活発になるとお米は甘みを増します。いつものように研いだお米に木炭を入れるだけで、甘く美味しいお米を炊くことが出来ます。他にも水道水のカルキ臭を取り除いてくれるので、美味しいお水に変わります。炭自体にミネラルも豊富なので、ただのお水がミネラルウォーターにも変わります。

POINT

使う前に煮沸消毒を!

木炭を食品に使う場合はシッカリと洗い、煮沸消毒をしてから使用してください。煮沸消毒が出来たらシッカリと乾燥させてから使用しましょう。

家庭で簡単にできる炭(木炭)の活用例②家庭菜園

家庭で簡単にできる炭(木炭)の活用例の2つ目は、家庭菜園や庭のお手入れに活用する方法です。「実りが少ないと堆肥を入れてみたら、アンモニア臭がしてしまった」なんてことありませんか?そんな時に木炭を細かく砕き、堆肥に混ぜることでアンモニア臭を炭が取り除いてくれます。

また炭はミネラルが豊富です。なので、家庭菜園と同じように細かく砕いて芝生や花や木の根元に撒くと、土の乾燥を防いでくれたり雑草が生えにくくなります。なので、自然と庭のお手入れにも役立ち、花や木・芝生の持ちも良くなります。

炭を使って持ちを良くした花や木を、どのようにレイアウトすればいいのでしょうか?次の記事では庭の花壇のレイアウト例を18選ご紹介しています。ガーデニングのコツや作り方などもご紹介していますので、参考にご覧ください。

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の作り方は?

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の作り方①ダッチオーブン


家庭で簡単にできる炭(竹炭)の作り方の1つ目は、ダッチオーブンを使った作り方です。最近バーベキューでも良く使われるようになったダッチオーブンは炭作りも出来ます。密閉も出来る上に、フタの上にも熱源である木材などを置くことが出来るのでダッチオーブンの中の熱も高くなります。

密閉が出来るので空気を遮断出来る上に、熱の温度も高く出来れば竹炭の完成度も高くなります。一気に竹炭をダッチオーブンの中で炭化してそのまま置いておくことも可能なので、初めて竹炭を作るにはオススメです。

ダッチオーブンを使った竹炭の材料

  • ダッチオーブン
  • 竹(炭にするための材料)
  • 燃やすための薪など

ダッチオーブンを使った竹炭の作り方

  1. 薪などを燃やし熾火を作っておく
  2. ダッチオーブンの中に乾燥させた竹を入れる
  3. 熾火の上にダッチオーブンをセットし一晩焼く
  4. 一晩おき、冷めたらフタを開けて竹炭を取り出して完成

ダッチオーブン以外にもキャンプ用品はたくさんあります。そのキャンプ用品の収納に困ったことはありませんか?次の記事ではキャンプ用品の収納方法をご紹介していますので、参考にご覧ください。

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の作り方②一斗缶

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の作り方の2つ目は、一斗缶を使った作り方です。一斗缶を使った炭作りは今回ご紹介した中ではかなり難しい作り方になります。難しいながらも、ご紹介した中では一斗缶が一番多くの炭を作れます。作り方によって材料なども変わってきますが、一斗缶を使った1つの方法をご紹介します。

一斗缶を使った竹炭の材料

  • 一斗缶
  • 太めの竹(煙突用)
  • レンガ
  • 竹(炭にするための材料)
  • 燃やすための薪など

一斗缶を使った竹炭の作り方

  1. 一斗缶のフタに煙突用の竹の大きさに内に入るように穴を数か所開けておく
  2. 一斗缶の中に隙間が出来ないようにシッカリと炭にする竹を詰める
  3. 竹を詰めたら一斗缶にフタをして煙突用の竹を取り付ける
  4. レンガをかまどのように組み立て、その上に一斗缶を置く
  5. 組み立てたレンガの中に薪などの燃料を入れる
  6. 燃料に火を付け、火が消えないように見守る
  7. 1時間ほどすると煙突の煙は白から透明に変わります
  8. 煙が変わったら空気を遮断し中の竹の火を消すため、一斗缶を土の中に入れる
  9. 熱が冷めたころに土から一斗缶を取り出す
  10. 一斗缶の中から竹炭を取り出して完成

POINT

空気を遮断しレンガはハの字!

竹を一斗缶に詰める時は隙間が出来ないようにシッカリと詰め込む。空気をなるべく入れないようにすると密度の高い竹炭が出来ます。またレンガはハの字を意識して組み立てると空気が入りやすくなります。

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の活用例

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の活用例①消臭効果

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の活用例の1つ目は、消臭効果として活用する方法です。押入れやタンス、冷蔵庫など嫌な臭いがしている時がありませんか?そんな時には竹炭を置くことによって、竹炭が臭いを吸着してくれるので消臭効果を得ることが出来ます。

竹炭はインテリアとしても置いている方もいるので、リビングや玄関など嫌な臭いが気になるところに置いておくだけでおしゃれな消臭ポットになってくれます。

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の活用例②カビ・湿気取り

家庭で簡単にできる炭(竹炭)の活用例の2つ目は、カビ・湿気取りとして活用する方法です。竹炭は湿気も吸着して取ってくれます。竹炭が湿気を取ってくれるので、一緒にカビ防止にもなってくれます。もし効果が薄くなってきたな…と感じたら、竹炭を天日干ししてあげると同じ効果を得ることが出来ます。

押入れなどに入れたお布団の湿気を取るにも、竹炭だけではどうしても取り切れない湿気もありますよね。そんな時に便利なのが布団乾燥機です。次の記事では布団乾燥機のご紹介をしていますので、是非参考にご覧ください。

一斗缶を使った備長炭の作り方は?

黒炭と作り方の原理は同じ

炉端焼きやウナギなど魚を焼く場合などに使われるのが”備長炭”です。原材料としては同じですが、作る際の製法が異なるだけです。木炭に含まれる窒素濃度が高く、焼成される際の温度も高い木炭を備長炭と呼びます。

そして、備長炭は”白炭”の方に分類されます。一般的に綺麗な丸の形状のものが等級が高い備長炭とされています。しかし、一概にこれだから等級が高いというよりも、販売店によって価格が変わります。

一斗缶を使って備長炭を作る方法

備長炭と黒炭を家庭で作るには何個か違いはありますが、一番わかりやすいのは温度になります。黒炭の場合は400~700℃で焼くと生成され、備長炭は1000℃以上で焼くと生成されるといわれています。なので、家庭では難しいかもしれませんが、出来るだけ温度が高くなるようにセットすることが重要となります。

備長炭で焼いた魚やお肉にはやっぱりお酒です。でも、日本酒ってなかなか手を出しにくいですよね。飲みやすい日本酒は何でしょうか。女性でも楽しく飲める日本酒を探してみましょう。

家庭でも簡単に木炭・竹炭を作ることは出来ます!

炭の原理から、家庭でも簡単に作れる木炭・竹炭の作り方をご紹介しました。家庭にある空き缶でも作れますし、アルミホイルを使えば子どもの夏休みの自由研究にもなります。本格的にたくさん作るのであれば、一斗缶がオススメです。

消臭効果もあるので、松ぼっくりなどで作ればインテリアとして置いておくことも出来ます。もうすぐ夏本番です。夏になれば、キャンプや川などでのバーベキューの機会も多くなります。そんな時はぜひ手作りの炭を持って行ってはいかがでしょうか?

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