「精進してまいります」の意味は?ビジネスで努力をアピールする敬語の使い方
更新:2023.02.02
「精進してまいります」とはビジネスで非常に使う機会の多い言葉です。「精進」を日々何気なく使っているかも知れませんが、その使い方は本当に合っているのでしょうか?実は気になる様々な意味や、場面ごとに使える例文をわかりやすくまとめました。
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INDEX
「精進してまいります」の意味とは?
「精進してまいります」とは「努力します」と気概を伝える言葉です
「精進してまいります」とはビジネスでもよく使う言葉ですね。特に「努力します」「頑張ります!」と言った気概を丁寧に敬語で伝えられる、上向きな気持ちを表現する言葉です。では「精進してまいります」の実はよく知らないかもしれない意味を詳しく見てみましょう。意味は次の通りです。
「精進」の意味は?
- ①雑念を去り一心に仏道修行すること。
- ②身をきよめ行いを慎むこと。
- ③一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。
とてもストイックな表現の言葉ですね。ビジネスでは「一つのことに精神を集中して励むこと/一生懸命に努力すること」としての表現が一番多いでしょう。一心に仕事に励んで行く気概をしっかりと伝えることが出来る表現で、メールや年賀状などの文末などに入れることも多い、ひたむきなコツコツとした努力を表す言葉です。
「精進してまいります」とかなり近い意味の言葉で「邁進してまいります」があります。「邁進」とは「恐れずまっすぐに突き進む」という意味合いの言葉で「精進」と「邁進」はセットなくらいよく使う言葉なので併せてチェックしておくと必ず役立ちます。言葉のニュアンスの違いもしっかり把握しておきましょう。
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ビジネスでは目上の人へのアピールに便利
この「精進してまいります」はビジネスにおいても使うことがとても多い言葉です。良い意味でしっかりと目上の人へのアピールにも使える言葉ですので、使いそうな場面について見て行きましょう。あなたが使いたいシーンに例文を併せて頭の中でイメージしておくと実際の場面でパッと使えますよ。
「精進してまいります」を使うような場面
- 仕事で上司に褒められ、これからもますます仕事に励む気持ちを伝えたいとき
- 仕事で昇進し、謙虚さとこれからもしっかりと仕事に打ち込む気持ちを伝えたいとき
- メールでの文面で、文末の締めなどに使える
- 電話や会話の締めの挨拶にも使える
- 手紙や年賀状での挨拶文の締めの文章の鉄板としても使える
- 上記の意味で、これからの決意表明にもとても良く使える
これらのシーンなどで「精進してまいります」は多く使うことがありそうです。何気なく、いままでも恩師への手紙やメール、そして年賀状などで使ったことも多いのではないでしょうか。新年のシャキッとした決意表明にもってこいの言葉ですね。ビジネスの相手への年賀状にも最適な言葉ですので後に詳しく説明します。
「精進してまいります」のより丁寧な使い方
日々精進してまいります
ではここからは具体的な例文を見ていきましょう。「日々精進してまいります」は使うことが多い言葉ですので、それぞれの文章やシーンを参考にあなたの職場で使える表現にアレンジして使ってみてくださいね。
POINT
「日々精進してまいります」は上向きな表現に使えます
「日々精進してまいります」は毎日努力を積み重ねる決意の表明に使える言葉です。上向きな表現なので、反省した時より褒められたときなどに使うと良いですよ。
「精進してまいります」のより丁寧な使い方①日々精進してまいります
- ご指導ありがとうございます。これからは心機一転、日々精進してまいります。
- これらの成果を積み重ね、日々精進してまいります。
- 日々精進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- 日々精進してまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
基本的に向上心を表す言葉なので、なにか失敗したときよりは褒められたり成果を認められたときの使い方が良いでしょう。褒められて嬉しいのはもちろんですが、調子に乗らないように謙虚に気持ちを表現出来て良いですよ。
より一層精進してまいります
「精進してまいります」のより丁寧な使い方②より一層精進してまいります
- より一層精進してまいりますので、これからもどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。
- これを機に、より一層精進してまいりますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- より一層精進してまいる所存でございますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
先程の「日々精進してまいります」はコツコツとした毎日の努力を表すような表現でしたが、こちらは「ますます!」といったさらなる頑張りを表すような表現ですね。褒められた時や、期待されているような時にはこのような言葉で返すと良いかも知れません。
より一層の精進を重ねてまいる所存です
「精進してまいります」のより丁寧な使い方③より一層の昇進を重ねてまいる所存です
- より一層の昇進を重ねて参る所存でございますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
- ~ありがとうございます。より一層の昇進を重ねて参る所存ですので、これからもご指導よろしくお願いいたします。
- この度○○の役職を拝命いたしました。より一層の昇進を重ねて参る所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
この「より一層の精進を重ねてまいる所存です」の使い方は、口頭で使うより手紙や年賀状、そして何かの役職に就任した時の挨拶状などの文書で使うことが多い例文でしょう。響きも荘厳な確固たる感じですので決意をあらわす文章を書面で使うと良いですね。
「精進してまいります」とは会話や文章の締めの言葉によく使われます。締めの挨拶ってスピーチでも本当に大事ですよね。「締めの挨拶」を総まとめで見ておくと挨拶にプレゼンにとっても役立ちます。
「精進してまいります」と敬語表現を合わせた使い方
「ご指導ご鞭撻」と「精進してまいります」は鉄板の使い方
さてこの「精進してまいります」と鉄板の使い方なのが「ご指導ご鞭撻」です。よく「~ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」と言った文章は本当にどこでもよく見かけますよね。かなり使う機会の多い鉄板用語なので、しっかり意味を把握しておきましょう。
POINT
「ご指導ご鞭撻」の意味
「ご指導ご鞭撻」の「指導」は「導く」こと。「鞭撻」は、鞭打って強く励ますことで、併せて「指導や激励」という意味で使われます。「精進してまいります」とは鉄板の組み合わせです。
鉄板!「精進してまいります」と「ご指導ご鞭撻」の例文
- これからも精進してまいりますので、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
- ○○部長のおかげで、窮地をなんとか挽回することが出来ました。今後とも精進してまいりますので、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
- これも課長のご指導ご鞭撻のおかげです。今後ともしっかり精進してまいりますので、またご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
「精進してまいります」と敬語を組み合わせた使い方の例文
「精進してまいります」と敬語を組み合わせた使い方の例文
ご愛顧 | 今後ともご期待に添えるようさらに精進して参りますので、相変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。 |
ご厚情 | 皆様のご厚情にお応え出来るよう、さらに精進を重ねて参る所存でございます。 |
精進を重ねて頑張っているのに、失敗して迷惑をかけてしまった…そんなときは自分を責めてしまいますよね。しかし反省することは大事ですが自分を責めすぎてはいけません。良いところは自己肯定して一息入れながら仕事して行きましょう。
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「精進してまいります」を使う場面と使い方
①ビジネスの相手に年賀状を出すときの使い方
さて「精進してまいります」はビジネス文書にもってこいの言葉で、特に新年の決意表明をあらわす年賀状には最適な言葉です。新年一発目、さわやかな挨拶とともに頑張る思いをアピールしておきましょう!では例文を見ていきましょう。
「精進してまいります」をビジネスの年賀状で使う場合の例文
- 旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年も精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
- 旧年中は公私にわたりご指導ご鞭撻をいただき本当にありがとうございました。本年も精進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
- 昨年の経験を生かし、本年はご期待に応えるべく精進してまいる所存でございます。
- 今年も精進してまいりますので、より一層のご指導ご鞭撻をお願いいたします。
- 今年はより一層の努力をして成果を上げられるよう精進してまいります。
- 旧年中は親身なご指導をして頂き、深く感謝申し上げます。本年も精進してまいる所存ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は新たな年に向けて今年一年の成果や反省を見直して、新たな目標を立てる時ですね。自分を見つめなおす時にはこんな風に考えると良いですよ。リラックスしながらパッと見ておくと移動中にも新たな自分を発見できるかも知れません。
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②ビジネスの相手に挨拶状を出すときの使い方
POINT
「精進してまいります」は挨拶状でも使えます!
「精進してまいります」は年賀状のみならず、挨拶状などにもバッチリ使えます。季節を問わずいつでも使えるマルチな表現ですので迷うことなく使いましょう。
ビジネスの相手に挨拶状を出すときの使い方
転勤した際 | この度◯◯勤務を命ぜられ過日着任致しました。新任地におきましても気持ちを新たに精進してまいりますので、一層のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 |
人事異動の際 | この度の人事異動により◯◯勤務を命ぜられ過日着任いたしました。新任地におきましても◯◯で学んだことを糧として精進して参る所存でございますので、何卒宜しくお願い致します。 |
挨拶状や年賀状はご無沙汰している相手に出すことも多いですね。何気なく使っているあなたの「ご無沙汰」の使い方は合っていますか?パッとチェックしておくと安心して使えますよ。
「精進してまいります」の類語・言い換えと使い方
「努力します」の意味合いと使い方
POINT
「精進してまいります」の類語・言い換えと使い方
「精進してまいります」の類語、言い換えはたくさんあります!「努力します」「頑張ります」「励みます」など日常にとても多く出てくる言葉ですので、それぞれの意味合いをチェックしておきましょう!
「精進してまいります」の類語・言い換え①「努力します」
- お待たせして申し訳ありません。これからはもっと早く終わらせるように努力してまいります。
- 努力して参りますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- 努力して参る所存でございますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
「努力します」は「精進してまいります」よりかはいくらか反省の意味が濃いようなシーンで使うことが多いでしょう。上向きな表現には「精進してまいります」反省するときは「努力してまいります」でセットで覚えておくと良いでしょう。
反省しすぎもシンドイものです。その失敗、あなたが悪くない時だってありますよね。そのもやもやをため込んでおくと苦しくなってしまいますので上手に自分を許してあげてまた新しい気持ちで頑張りましょう。人間、誰だって失敗はあるんです。人間だもの。
「頑張ります」の意味合いと使い方
POINT
「精進してまいります」の言い換え「頑張ります」の使い方
「頑張ります!」は日常でもビジネスでもとっても良く使う言葉。「精進してまいります」とほぼ意味は同じですがややフラットめな表現なので、「精進してまいります」とはシーンを使い分けて使いましょう!
「精進してまいります」の類語・言い換え②「頑張ります」
- 頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- お言葉を胸にしっかり頑張って行きますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願いいたします。
- 早く仕事を覚えられるように頑張ってまいりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「頑張ります」は「精進してまいります」の少しフラットな表現ですね。日常使いにも、ビジネスにも先輩から上司までオールマイティーに使える意味の言葉ですが、フォーマルな場面では「精進してまいります」を推奨します。とはいえ「頑張ります!」は一番気持ちを伝えやすい言葉ですよね。うまく使い分けて行きましょう。
「励みます」の意味合いと使い方
POINT
「励みます」は「精進してまいります」とほぼ同じ意味の使い方
「励みます」と「精進してまいります」はほぼ同じ意味で使えますが、やはり「精進してまいります」の方がよりフォーマルに使えます。「励んでまいります!」良い言葉ですが、使うシーンを考えましょう。
「精進してまいります」の類語・言い換え③「励みます」
- ありがとうございます!そのお言葉を胸にこれからも励んでまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
- これからもより一層励んでまいりますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
「精進してまいります」の使い方をマスターしよう!
POINT
「精進してまいります」はマルチに使える!
ビジネスでも使うことの多い「精進してまいります」。「頑張ります!」よりフォーマルな使い方なので、しっかりした決意の表明に会話やメール・挨拶状の文章の締めなどに上手に使って行きましょう。
さて、今回は「精進してまいります」の意味や使い方・例文などについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。日々、ビジネスでも多く使う言葉ですのでしっかり使いこなせるようになっておくとあなたの評価もアップすることでしょう。口だけではなく、毎日ちょっとずつ精進して出来るビジネスマンを目指しましょう!
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