靴底の張り替え方は?ソール/スポンジソール/ビブラムソール/ブーツ
更新:2019.06.21
お気に入りの靴の靴底がいつの間にか擦り減ってしまっていた、という経験はありませんか?そんな時はもうあきらめるしかないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。自分で張り替えることができるのです。お気に入りの靴と長く付き合うために自分でDIYできるソールの交換の方法をご紹介します。
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INDEX
靴底を張り替える!新しいソールの選び方は?
用途やスタイルによって靴底の種類を選ぼう
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一言で靴底と言ってもどのような種類のものがあるのか、どう選べばいいのかよくわからないかもしれません。まずはどのようなシーンで履く靴であるのか、どんなスタイルに合わせたいのかなどによって適した素材を選んでおしゃれと実用性を兼ね備えたDIYをしてみましょう。
主な靴底の種類①ラバーソール
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ラバーソールとは、天然ゴムや合成ゴムで作られた靴底です。この後ご紹介するスポンジソールやビブラムソールもこのラバーソールの一種です。この他にも天然ゴムを使用したクレープソールなどもあります。
ラバーソールは耐水性に優れていて、水辺で履かれる靴の靴底に適しています。反り返りが柔らかいので歩きやすいという特徴がありますが、重さがあり、通気性が悪くて蒸れやすく、熱に弱いためアスファルトを歩くと軟化したり、ごみが付着すると取れにくくなったりします。
主な靴底の種類②スポンジソール
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スポンジソールとは、ラバーソールの一種でその名前の通りにスポンジを利用して作られたソールのことです。クッション性が抜群で、新品の時であれば高いグリップ力を発揮します。また、他のラバーソールよりも通気性があり、軽量で、手頃な価格の物でスポンジソールを使用した商品が多くあるのも特徴です。
一方で、摩耗性が弱く、擦り減りが早いという特徴もあります。摩耗によってグリップ力が弱くなり、濡れた路面やマンホールの上などでは滑りやすくなる為、注意が必要です。
以前はウォーキングシューズやビジネスシューズに主に使用されていましたが、最近ではカジュアルシューズにも使用されることも多いようです。ブーツとも相性が良いでしょう。カラーやソールの厚さの種類も豊富で、張り替えのパーツとしては使いやすいのではないかと思います。
主な靴底の種類③ビブラムソール
ビブラムソールとは、イタリアのVibram(ビブラム)社が製造しているソールのことです。登山靴やワークブーツ、スニーカーなど様々な種類の靴底に使用されています。高いグリップ力を備え、滑りにくく、耐久性にも優れていて高品質のソールとして知られています。
有名なシューズブランドの商品でもソールだけはこのビブラムソールを使用していたりするほど、ビブラムソールの品質が高く評価されていることがうかがえます。
靴底を張り替える際に必要な道具・材料は?
道具・材料①スニーカーなどのかかとの擦り減りのみの修理には補修剤
日頃の歩き方の癖でかかとが擦り減ってしまった場合は、補修剤のパテが手軽でおすすめです。カラーが選べるものもありますので修理したい靴の靴底の色味に近いものを選ぶと自然に仕上がります。
擦り減ってしまった箇所の汚れやほこりを取り除いて、成型用のプラスチックのプレートをかかとに沿ってテープで固定します。そこにパテを塗り、ヘラで成型して乾燥させて修理完了です。もっとも簡単に自分で靴底のDIYができる方法です。
道具・材料②ハイヒールやブーツのヒール部分の張り替えはトップリフト用
ハイヒールが擦り減ると、歩いていてバランスがとりづらく足腰に負担が掛かり、怪我や体の不調を招く原因にも繋がります。そうなってしまう前に、ハイヒールの先の部分のトップリフトを張り替えましょう。トップリフト専用の交換用パーツも市販されています。
道具・材料③半分だけならハーフソール用全体を交換するならオールソール用
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つま先側の半分を張り替えるハーフソールのみの靴底や、靴一足分丸ごと張り替えるオールソール交換用の靴底や、自分で型抜きをするシート状になっている靴底など用途や仕上がりのイメージによって様々な物が存在し、ネットやお店で手軽に手に入ります。
身近にある道具を使って自分で靴底の張り替えができる
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張り替え用の新しい靴底を用意するのはもちろんですが、古い靴底を剥がすのに使用するマイナスドライバーやスクレーパー、接着剤が乗りやすいように接着面を削るためのやすり、靴底をしっかり接着するために靴底を叩くハンマー、その際に台として使用する空き缶、そして靴専用もしくはゴム用の接着剤を準備しましょう。
その他には周りを汚さないように古新聞を敷いたり、靴や修理部分の汚れをふき取る為の要らなくなった布や、接着剤が完全に乾くまで接着部分を固定する為のセロテープや、テープの代わりに靴を傷つけないような先が丸くなっているクリップなども固定に使えるので、用意しておくと良いでしょう。
靴底の交換にかかる費用を抑えながら材料を揃えて、手軽に自分でDIYする方法についてこちらの関連記事も良いヒントが得られるかと思いますので、参考にしてみてください。
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いよいよ自分でDIY!靴底の張り替え方はどうやるの?
自分でDIY①まずは古い靴底を剥がそう
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マイナスドライバーやスクレーパーを使い、靴のアッパー(本体)部分を傷つけないように気を付けて靴底を剥がします。このとき、結構力がいるので道具で怪我をしないように注意してください。マイナスドライバーやスクレーパーも曲がってしまう可能性があるので壊れてしまっても大丈夫なものを使いましょう。
靴底が剥がせたら、やすりを使い平らになるように削ります。ここでやすりをかけることで表面がざらざらになり、接着剤を乗せやすくなるという効果もあります。
自分でDIY②新しい靴底を貼る
自分で型抜きをするシート状のタイプの靴底を使用する場合や、ヒールのみを張り替える場合でちょうどいい形や大きさの物が手に入らなかった時は、後で補修しやすいように一回り大きめに靴底をカットしておきます。
接着する部分の表面を要らなくなった布などで汚れやほこりを取り除き、きれいにします。そして靴専用もしくはゴム用の接着剤を靴と新しい靴底の両方にまんべんなく塗ります。このときに接着剤の量がが少なすぎると強度が弱くなり、剥がれやすくなってしまいますので、まんべんなく塗ることがポイントです。
接着剤をまんべんなく塗ったら、すぐに貼り合わせるのではなく、接着剤の表面が少し乾いてから貼り合わせる面同士を軽く合わせて糸を引くようであれば、しっかりと貼り合わせます。このときに空き缶を靴の内側に当てて台の代わりにし、靴底をハンマーで叩いて圧着します。
自分でDIY③靴底を交換出来たら仕上げの補修をして完成
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自分で型抜きをするシート状のタイプの靴底を使用した場合などで靴底が余分に余ってはみ出ている部分はカッターでカットしたり、やすりで削って形を整えて靴底の交換のDIY完了です。
接着剤がしっかり乾くまでセロテープやクリップで靴底とアッパー部分を固定して一晩はそのままにしておきましょう。そのときにセロテープやクリップでアッパーを傷めないように気を付けてください。
圧着後に釘を打って固定する方法もある
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ヒールを張り替える場合は靴底を接着剤で圧着した後に釘を打ち込んで固定する方法もあります。その際は靴底を貼りつける前にヒールの中が空洞だと釘を打ち付けることができませんので、剥がした靴底のゴムを再利用して空洞を埋めておいたり、割り箸を小さくカットしたものを入れておいて釘が刺さるようにしておきましょう。
あと、ヒールの材質が硬質プラスチック製の場合は釘が打ち込めないので、ヒールの材質も予め確認しておきましょう。そして、釘はヒールに食い込むくらいしっかり打ち付けておくことも大切です。歩く際に何かに引っかかったりしないように安全に仕上げるためと、カツカツと音がしないようにするためです。
靴底を張り替える際にあると便利なおすすめの商品は?
あると便利な商品①100均アイテム
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ソールの機能性に特にこだわりがないようであれば、100均でも靴底のDIYができるアイテムが充実しているのでオススメです。ハイヒール用のトップリフトや、かかとに釘で打ち付けて修理するタイプや、つま先側に接着するハーフソールなどがあります。
その他にも、靴底の張り替えに必要となる道具も揃いますので、100均を利用すれば、かなり低予算で靴底の張り替えができます。
あると便利な商品②除光液
靴底を貼る際に接着剤がはみ出してしまった場合、そのまま布やティッシュでふき取ろうとすると布の繊維やティッシュがくっついてしまいます。そんな時には除光液を付けた布でふき取ってください。
この方法は既に接着剤が乾いて変色してしまっている場合でもある程度有効で、アッパーに付着した接着剤汚れが目立たなくなることがあります。ただし、アッパーが合成皮革のもの以外には使用を避けてください。
除光液の代わりに無水エタノールでも同じような効果が得られます。無水エタノールを使用する際はゴム手袋を使用し、手を保護してください。そしてアッパーに付着しないように注意してください。
あると便利な商品③マスキングテープ(養生テープ)
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靴底を張り替える際に、接着剤が周りに付着するのを防ぐのに貼っておくと、後の処理が楽になり便利です。剥がした時にテープの糊が残りにくく、靴を傷めにくいマスキングテープや養生テープが使いやすいでしょう。ただし、靴のアッパーの素材がスエードの物や、バックスキンの物は傷みやすいので注意が必要です。
靴底の劣化を遅らせて長持ちさせる方法は?
長持ちさせる方法①かかとの保護プレートを使用する
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かかとが擦り減って靴底の形が変わってしまう前にかかとにつけておくと、かかとを摩耗から保護してくれるというものです。靴底の交換時期を多少でも伸ばすのに有効かと思います。プレートとプレートを取り付ける釘がセットになっているものが、靴販売店やホームセンターなどで手に入ります。
長持ちさせる方法②靴が新しいうちに補修材を薄く塗っておく
新しい靴をおろす前に補修材のパテを靴底全体や、擦り減りが気になる部分に薄く塗って、保護膜のようにする方法です。スニーカーのような柔らかいソールの物に適しています。その際は、補修材の色と靴底の色が合うように使う前に確認しましょう。
長持ちさせる方法③大好きな靴にも休日を与える
一日靴を履いて過ごすと、靴はたくさんの汗を吸収してしまいます。その汗が乾ききっていないうちに毎日履き続けることで、靴の素材の劣化が早まり、靴の寿命が短くなります。できれば一日履いたら翌日は靴を休ませて乾燥させてください。
最低でも二足の靴をローテーションして履くことで素材の劣化を遅らせ、靴底の擦り減りや靴の型崩れなどの靴のダメージを軽減し、靴底の交換の手間も減らせます。そして何よりもお気に入りの靴を長く履き続けることができます。
長持ちさせる方法④しまい込まずに週に一度は履く
久しぶりにお気に入りの靴を履いてみたら、靴底が丸ごと取れてしまったり、歩いているうちに靴底がポロポロと崩れ落ちていくといった経験はありませんか?それは長期間靴をしまい込んでいる間に湿気や靴に付着したバクテリアなどによって、劣化してしまったことが原因です。
靴にとって大敵である湿気。この湿気のこもりやすい靴箱に靴をしまい込みっぱなしにしてしまうと、「加水分解」という現象が起こりやすくなります。大事にしまっていたつもりが、劣化を促進させてしまうことになっていたのです。
加水分解を防ぐためには、日頃から靴箱の換気をこまめに行って湿気を逃がすことはもちろん、週に一度くらい履いてあげたほうが加水分解が起こりにくくなり、結果的に靴が長持ちします。このほかにも、100均のアイテムでできる靴に良い保管方法やお手入れ方法などについて、こちらの関連記事も参考にしてみてください。
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靴底を自分で張り替えてDIYを楽しもう
今までは靴底が傷んでしまったら専門店に持っていくか、もうあきらめて新調するしかないものだと思っていた方も多かったのではないでしょうか。このように、靴底の交換に必要な材料や道具はネットや身近なお店で簡単に手に入りますし、作業工程も簡単なことがわかると、自分でもDIYできそうな気がしてきませんか?
自分で靴底を張り替えれば、靴の修理専門店に持ち込む手間もなく、修理費用の節約になるというメリットがあります。その他にも自分で修理することでその靴に対する愛着や、大切にする気持ちなど、お金や物には代えられないものも得られるのではないかと思います。
色々なものが安価で手軽に手に入るとても便利な今だからこそ、大好きな一足をもっと大好きな一足になるように心を込めて楽しみながら、DIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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