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夏の時候の挨拶例文10選|手紙やビジネスに使える時候の挨拶は?

更新:2019.06.21

夏の御挨拶でお手紙やメールを書くとき、時候の挨拶を入れますが、いざ書こうとするとなかなか出てこないもの。書き出しはどのようにしたら良いものか悩みます。そんなお悩みを解決すべくお礼状や時候の挨拶の例文などをご紹介していこうと思います。よろしかったら参考にして見て下さい。

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夏の時候の挨拶の選び方は?

時期に合ったものを選ぶ

お礼状など、ビジネスでは欠かせない手紙でのやり取り。ルールをきちんと守らないと非常識な人だと思われてしまいますよね。最近ではメールで認めることもありますので、機会は少なくないはずです。コツとして、まず重要なのが、時期に合った夏の時候の挨拶を書くことです。

夏の時候の挨拶としてよく使われるのが、「納涼の候」や「残夏のみぎり」など、夏に関する言葉に「~の候」や「~のみぎり」などを付け加えたものです。夏の挨拶に使える言葉としては、他にも「季夏」や「避暑」、「残炎」などがあります。一つ注意しておいていただきたいのが、みぎりは女性表現だということです。

今では廃れた男女別の表現ではあるものの、かしこまったお礼状やメールのときは、できれば男性は「~のみぎり」は避けたほうが良いです。古い考え方の人からすると、非常識だと捉えられてしまう可能性があります。女性はどちらを使っても問題ありません。

7月に使う時候の挨拶は暑さをねぎらう表現を使おう

7月は暦の上では夏のピークですので、「盛夏の候~」や「暑さもようやく厳しさを増してきましたが、~」などと書き始めるのが良いでしょう。暑さの中働き続ける人々へのねぎらいを込めた表現をすれば、夏の手紙やメールにふさわしい表現となるはずです。

8月に使うのは猛暑ではなく残暑など

「8月なんてまだまだ暑い!」「8月は真夏!」という声が聞こえてきそうですが、8月は8日を過ぎるともう暦の上では秋です。ですので、8月に出す手紙やメールは秋を意識して、「残暑」など暑い時期を過ぎた表現をするのがベストです。


【書き出し】手紙やビジネスに使える夏の時候の挨拶例文5選

【夏の手紙の書き方】7月の手紙の書き始めの例文

7月の手紙やメールの書き出しの例文を挙げます。「暑さもようやく厳しさを増してきましたが、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。」など、先ほども書いたように熱さをねぎらう表現にすると当たり障りない表現となります。7月は暑さの季節性を意識した表現にすると良いです。

夏の手紙やメールの書き出しには、夏は通して暑さに関する言葉を使うのが理想的です。7月は暑さの中で仕事や家事をする相手の気持ちを意識し、8月は暑さが過ぎ去って少し寂しい気持ちを認めると常識のありバランスの取れた文章となります。

【夏の手紙の書き方】7月には「三伏の候」を使ってワンランク上の文章に

ここで、ちょっと知っておくと良い夏の書き出し表現を紹介します。夏の手紙の書き出しに使われる時候の挨拶は、「盛夏の候」や「猛暑の候」など色々ありますが、「三伏の候(さんぷくのこう)」という書き方があります。これはちょっと古風でおしゃれな表現です。

「拝啓、三伏の候」と書き出しをすれば、お礼状でもメールでも、ちょっとおしゃれな出来栄えになり、相手に知的な印象を与えることができます。三伏とは、夏至の3度目の庚の日と、4度目の庚の日、立秋後の最初の庚の日と特に暑い日の総称であり、とても暑い日であることを表しています。

お礼状やビジネスなど、そっけなくなってしまいがちな手紙やメールのときこそ、こういった洒落た表現をすることで味わい深いものになります。ちょっとした気遣いで温かい気持ちになれますので、ぜひ使っていただきたい表現のひとつです。


【夏の手紙の書き方】7月のお礼状の書き出し例文

次の例文です。「暑さ厳しき折ではございますが、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」と書けば、お礼状として全く問題ないでしょう。相手のことを敬いつつ、暑い季節の中働く相手へのねぎらいが込められており、失礼のないお礼状になります。

書き出しの書き方は書き慣れていないと、何と書いていいかわからなくなってしまいますよね。こちらの記事を参考にしてみてください。こちらは1月ですが、書き出しのルールは変わりません。ぜひ参考にしてみてくださいね。

【夏の手紙の書き方】8月には「残暑の候」を活かしてみよう

冒頭にも紹介した時候の挨拶「残暑の候」を活用すると、「残暑の候、貴社ますますご隆盛のことと存じます。」といった例文ができます。8月は残暑を使うと良いです。かなりかしこまった表現ですので、立場の高い人など、かしこまるべき人に対する手紙やメールのときにこういった表現を使うと良いでしょう。

ビジネスでは、「貴社ますますご隆盛のことと~」などと書く機会が多いと思います。口頭では「御社」と呼びますが、手紙では「貴社」と書きます。

【夏の手紙の書き方】秋の始まりを告げる挨拶の例文


次の例文です。「暦の上では秋が始まっておりますが、まだまだ暑い日が続いております。」と書くと、秋の訪れを感じつつも暑さをねぎらう様子がうかがえます。夏の終わりごろ、8月にこんな手紙が届くと、好感を持たれるかもしれません。8月8日に暦の上では立秋となりますので、季節の挨拶としては秋となります。

【結び】手紙やビジネスに使える夏の時候の挨拶例文5選

【夏の手紙の結び】時候の挨拶を使った7月の手紙・メールの書き方

スタンダードな7月の手紙の結びの例文は、「暑さ厳しき折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。」といった夏の表現です。手紙の最後はできるだけ相手を気遣う表現にしましょう。時候の挨拶を入れなくても、「暑さ厳しい」だけで十分伝わります。

【夏の手紙の結び】ビジネスシーンでも活躍する7月の相手を気遣った書き方

夏本番の7月の手紙の季語は「酷暑」などが挙げられます。それを使って、「酷暑の折柄、夏風邪など召されませぬようご自愛ください。」などと書くと、丁寧かつ相手を気遣った表現となります。大切な人には健康でいてほしいですよね。そんな優しい気持ちを表現するならば、こういった書き方が良いでしょう。

【夏の手紙の結び】季語を使い8月でも暑さの続く日を気遣う表現

「立秋とは名ばかりの暑さ続きでございます。夏風邪など召されませぬようご自愛いただきたく思っております。」という表現は、秋に入ったという季節感を与えつつ、暑さへの気遣い、そして夏風邪を心配する優しい気持ちが表現されていてとてもおすすめです。

【夏の手紙の結び】「虫の音」で季節感をプラスした表現

次の例文です。「虫の音に、秋の気配を感じます折、皆様おそろいでご壮健にて爽やかな秋をお迎えください。」虫の音に~という表現が、秋っぽさを感じさせて美しい表現です。

【夏の手紙の結び】「健康にはくれぐれもご留意ください。」

これは少し身近な人、あまりへりくだった表現ではない書き方の例文です。「夏の疲れが出やすい時期です。健康にはくれぐれもご留意ください。」こちらは、立場が近い人など、少しくだけた表現です。同僚や、部下へのお礼状に向いた書き方です。

手紙の書き方をマスターしてひとつ上の表現を身に着けよう

いかがでしたか?普段メールをする機会は多くありますが、こうやってかしこまった表現をメールや手紙でするのはなかなか少なくなってきましたよね。また、手紙を書くこと自体がとても少ない環境にあると思います。ですが、ビジネスシーンではこういった手紙のマナーを身に着けるのは重要なことです。

季語を入れて手紙やメールの挨拶を書くと言われると、「えっ、季語って何だっけ?」と慌ててしまう人も少なくないと思います。ですので、事前に手紙の書き方やマナーを身に着けておく必要があります。手紙の書き出し一つで、マナーを弁えている人かどうかがばれてしまいますので、参考になれば幸いです。

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