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【時候の挨拶】7月上旬/中旬/下旬の季節の挨拶と季語は?手紙の書き出しも

更新:2019.06.21

時候の挨拶とは頭語の後に続く季節感をあらわす礼儀分です。7月の季語を用いた季節の挨拶文、手紙の挨拶、書き出し、結びを7月の上旬、中旬、下旬に分けて紹介します。それぞれの月に適した季節の言葉を学び大人のマナーを身につけた手紙を贈りましょう。

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7月の時候の挨拶と季語は?

7月の時候の挨拶について!

時候の挨拶とは、その季節をあらわす言葉を「頭語」の後に続ける礼儀ある文章です。季節ごとに様々な季語があり美しい四季の移り変わりがある日本では挨拶文やお礼状の中で古くから使われてきており相手の健康を気遣う意味もある欠かすことができない文章です。

1年の中でも7月は、暑中お見舞いやお中元を贈る季節ですのでなにかと手紙やお礼状を書く機会が多くなる月でもあります。たくさんある夏の季語を上手く使い自分なりの表現を加え季節にあった正しい時候の挨拶を取り入れることで、相手に気持ちの伝わる素敵な手紙を書いてみましょう。

POINT

頭語とは

手紙の一番最初にくる「こんにちは」などの挨拶にあたるもので、一般的に皆さんに知られているものでは「前略」「拝啓」「謹啓」などの言葉が頭語にあたります。

7月の季語について!

季語とは、簡単に説明すると「季節を表わす言葉」のことです。俳句では、季節を表わすために季語を使うことが大切な決まり事とされていますが、手紙や挨拶文で必ず使わなけばいけないという決まり事はありません。

しかし、手紙や挨拶文の中に季節を感じることができる文章があることで相手に丁寧で心が込もった文章だと良い印象を持たれることもあります。難しく考える必要はなく自分や相手が同じ季節を連想できる言葉であれば季語になります。7月は、梅雨が終わりを告げ本格的な暑さをが訪れる時期です。

季語も、夏のうだるような暑さ、冷たい飲み物や食べ物など気温の暑さや日差しの強さを連想させる言葉が多いのが特徴です。7月の季語をまとめていますので、手紙や挨拶文を書く際の参考にしてください。

7月の季語

暦・行事 祇園祭、朝顔市、ほおずき市、山開き、海開き、半夏生、七月
食べ物 麦茶、心太、胡瓜、トマト、ラムネ、アイスクリーム、ビール、水羊羹、冷奴
生き物 夏の虫、甲虫、天道虫、蝉、黄金虫、毛虫、玉虫
天気 梅雨明、返り梅雨、炎天、夏の空、夕立、スコール
植物 向日葵、青林檎、早桃、バナナ、夕顔、ダリア、日日草、麻、月下美人、月見草
地理 夏の雲、雲の峰、夏の星
生活 キャンプ、帰省、林間学校、夏風邪、寝冷、暑気あたり
人事 花火、風鈴、日傘、暑中見舞い、浴衣、夏帽子、団扇、サンダル

7月の季語で気をつけること

地域によっての違いに注意

7月と言えば梅雨明けをイメージする季語がいくつかあります。しかし梅雨明けは、その地域によって時期が異なることがあり、特に7月の上旬では地域によってズレがあります。地域での梅雨明けの時期に違いがあることを念頭において「梅雨明け」をイメージする季語を使いましょう。

年によって暑さの違いに注意

スイカ

7月は、本格的な夏が到来する時期ですので暑さや強い日差しをイメージする季語がとても多いです。本来なら厳しい暑さをイメージする季語を使い時候の挨拶を書くのは何も問題ないのですが、年によっては、気温があまり上がらない冷夏の年もたまにあります。

例文通りの時候の挨拶を書いてしまっては共感できない文章になってしまう場合もあります。自分が実際に体感しているその年の暑さを表現することにも気を付けて季語をチョイスしてください。また、手紙を送る際のマナーについては、以下の記事も参照してみましょう!


【上旬編】7月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【上旬】7月の季語

7月の上旬とは、7月1日から10日の期間を表わします。この時期と言えば本州から順番に梅雨明けの知らせが報じられてきます、じめじめと長く続いた鬱陶しい梅雨が終わりを告げ本格的な夏の到来です。梅雨明けや夏の暑さ、7月上旬のイベントとして七夕にちなんだ言葉が季語として使われます。

7月上旬の季語

  • 梅雨明け
  • 七夕
  • 天の川
  • 小暑
  • 向暑
  • 金魚

【上旬】7月の時候の挨拶

時候の挨拶は、季語に「~の候」「~のみぎり」「~の折」という表現にすると簡単に丁寧な文章にすることができます。また、難しく考えすぎず身近にある季節の植物や行事の言葉を使っても良いです。

7月上旬に適した時候の挨拶は、小暑の候、小夏の候、向暑のみぎり、梅雨明けの候、七夕の折、半夏生の折、天の川が美しい季節、海開きの季節を迎え、七夕の季節になりました、梅雨明けの暑さがひとしおでございますが、睡蓮が花咲かせる今日この頃などがあります。

【上旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の書き出し

時候の挨拶を使うときの手紙の書き出しは、「季節の挨拶」+「相手に対して安否を尋ねる挨拶」という形式が基本です。これさえ覚えておけば相手の立場が変わっても手紙の書き出しに悩むことはありません。

7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の書き出しで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった手紙の例文をご紹介します。送り先の方へ礼儀正しい印象を与えたいときの手紙を書くときにも使えます。

7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 小暑の候、貴社いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 向暑のみぎり、皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます。
  • 七夕の折、ご家族の皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

次に、7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の書き出しで、友人など親しい人に書く際に使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(友人など親しい方へプライベートで送る文章)

  • 梅雨明けの暑さがひとしおですが、皆さんいかがお過ごしですか。
  • 海開きの季節を迎え暑さも本格的になってまいりましたが、お元気にお過ごしですか。
  • 睡蓮が花咲かせる今日この頃、その後お変わりないですか。

【上旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の結び


7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった手紙の例文をご紹介します。

7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 梅雨明けの暑さひとしおでございます。ご自愛の上、ご活躍ください。
  • 暑さが増す時期でございます、ご自愛のほどお祈り申し上げます。

次に、7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、友人などの親しい間柄の人にあてる際に使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月上旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(友人など親しい方へのプライベートで送る文章)

  • 本格的な夏の到来です、お体に気を付けて元気に暑さを乗り切りましょう。
  • 夏休みにご家族の皆さんに会えるのを心待ちにしています。

こちらでは、7月上旬の時候の挨拶をご紹介しましたが、6月になるとまた違った時候の挨拶になりますので、下記の記事をご参考にして違いを見て下さい。

【中旬編】7月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【中旬】7月の季語

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#神楽坂#ほうずき市#Kagurazaka#お祭り

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7月中旬とは、7月11日から20日の期間を表わします。夏真っ盛りのこの時期は、様々な施設でプールの営業が始まり夏休みを目前に控えたくさんの行事の準備が行われます。また、お中元のシーズンを迎えますので手紙やお礼状を書く機会が増える時期でもあります。

7月中旬の季語

  • 夏祭り
  • プール
  • 夕立ち
  • 仲夏
  • 猛暑
  • 海水浴
  • カブトムシ

【中旬】7月の時候の挨拶

7月中旬に使うことができる時候の挨拶は、仲夏の候、盛夏の候、猛暑のみぎり、暑中のみぎり、暑さ厳しき折、炎暑の折、いよいよ夏の到来を迎え、梅雨明けの暑さがひとしおに感じる季節となりましたなど暑さの度合いによって変わります。

また、梅雨明けの暑さがひとしおに感じる季節となりました、朝顔が鮮やかな花を咲かせる季節となりました、ひごとに暑さが増してきました、連日厳しい暑さが続いておりますなど夏の厳しい暑さを感じる言葉も多いです。

【中旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の書き出し

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の書き出しで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった手紙の例文をご紹介します。改まった文章の中にも季語や相手を気遣う言葉を使える大人のマナーで好印象を与えることができます。

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 仲夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 盛夏のみぎり、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • 炎熱の候、貴社にはますますご清栄ことと拝察いたしております。

次に、7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、友人などの親しい間柄の人にあてる文章で使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(友人など親しい方へプライベートで送る文章)

  • 暑さが厳しい折ですが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 夏休みを間近に控えた今日この頃、いかがお過ごしですか。
  • 本格的な夏を迎え、大好きなビールの季節がやってきました、そちらにお変わりありませんか。

【中旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の結び

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった手紙の例文をご紹介します。

結びの挨拶は、手紙を締めくくる大切な箇所です。仕事の取引先の繁栄、友人の健康や幸せを祈る気持ちを言葉に込めて書くことで良い印象の文章が出来上がります。

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 暑さ厳しき折柄、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
  • これから益々厳しい暑さとなります、皆様のご健勝と貴社のご繁栄をお祈り申し上げます。
  • 夏風邪などお召しになりませぬようご自愛くださいませ。

次に、7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、友人などの親しい間柄の人にあてる際に使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月中旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(友人など親しい方へプライベートで送る文章)

  • 今年は、冷夏で過ごしやすい日々が続いていますが夏風邪にはお気を付けください。
  • 夏休みにご家族の皆さまに会えることを楽しみにしています。
  • 健康に注意し、お互い元気に夏の暑さを乗り切りましょう。

【下旬編】7月の季語・時候の挨拶・書き出し・結び

【下旬】7月の季語

7月下旬とは、7月21日から31日の期間を表わします。暑さがますます厳しくなり子どもたちにとっては嬉しい夏休みに突入する時期でもあります。日本の季節を表わす二十四節気の中のひとつで一年の中で一番暑い時期を意味する「大暑(たいしょ)」が7月23日頃にあります。

7月の上旬、中旬よりも更に本格的な夏の暑さを体感できる期間でもありますのでこれまでよりも更に強い暑さをイメージすることができる季語が増えてきます。

POINT

二十四節季(にじゅうしせっき)とは

一年を季節ごとに24等分したものでそれぞれの期間は約15日で区切りと区切りの間に季節を表わす名前がついています。(立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒)

7月下旬の季語

  • 大暑
  • 炎熱
  • 酷暑
  • 日焼け
  • 熱帯夜
  • 夏バテ

【下旬】7月の時候の挨拶

7月下旬に使うことができる時候の挨拶は、大暑の候、炎熱の候、三伏の候、酷暑のみぎり、極暑のみぎり、灼熱の折、炎天下の毎日、厳しい暑さが続いておりますが、うだるような暑さが続いておりますが、連日寝苦しい夜が続いておりますがなど連日の暑さの厳しさが伝わってくる言葉がほとんどです。

【下旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の書き出し

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の書き出しで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった手紙の例文をご紹介します。改まった文章の中に相手を思いやり気遣う丁寧な言葉を選び文章にすることで相手に好印象を与えることができます。

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 大暑の候、貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます。
  • 酷暑のみぎり、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • 灼熱の折、皆様には夏風邪など召されずお元気にお過ごしでしょうか。

次に、7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の書きだしで、友人などの身近な親しい人にあてる文章で使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の書き出し(友人など親しい方へプライベートで送る文章)

  • うだるような暑さが続いておりますが、〇〇様はいかがお過ごしですか。
  • 連日寝苦しい夜が続いていますが、皆さまお変わりございませんか。
  • 例年以上の厳しい暑さの中、お元気にお過ごしですか。

【下旬】7月の時候の挨拶を使った季節の挨拶・手紙の結び

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、上司や先輩、仕事関係の方、目上の方などへの改まった丁寧な手紙の例文をご紹介します。

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(上司や先輩、目上の方への改まった文章)

  • 連日の暑さでお疲れでしょうが、くれぐれも御身体大切にご配慮ください。
  • まだまだ熱帯夜の日々が続きます、くれぐれもご自愛ください。
  • ますますの酷暑に御身体を壊されませぬよう、どうぞご自愛くださいませ。

次に、7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶や手紙の結びで、友人などの身近な親しい人にあてる文章で使うことができる手紙の例文をご紹介します。

7月下旬の時候の挨拶を使った季節の挨拶、手紙の結び(友人など親しい方へプライベートで送る文章)

  • 寝苦しい熱帯夜が続きますが、お体に気をつけて夏を満喫してください。
  • 身体にこたえる極暑がまだまだ続きますが、夏バテなどされませんように。
  • 炎天下の毎日ですが、ご家族皆さんお体に気をつけて夏を満喫してください。

暑中お見舞いやお中元を贈る季節でなにかと手紙やお礼状を書く機会が多くなる7月と同様に、1年の終わりの挨拶やお歳暮を贈る12月の時候の挨拶を下記で紹介していますのでぜひ、ご参考にしてください。

7月の時候の挨拶を知って上手な手紙を書きましょう!

まさに夏真っ盛りの7月、待ちに待った梅雨明けと暑い夏の訪れ、連日の日差しの強さと厳しい暑さが体にこたえる季節です。時候の挨拶は、「季節の挨拶」+「相手に対して安否を尋ねる挨拶」を組み合わせて成り立つ挨拶の文章です。

季語や時候の挨拶を上旬、中旬、下旬に分けて改まった場面とプライベートそれぞれをご紹介しましたが、必ずこの挨拶を使わなければならないという決まりごとはありません。

手紙を送る相手の趣味嗜好や住んでいる環境に合わせてあなたなりの感性で言葉を選んでください。相手が自分にとってどのような立場であっても手紙で伝えたい思いに変わりはありません。以下の記事も参考に、お世話になったあの方へ久しぶりに手紙を書いてみませんか。

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