秋に関する有名なことわざや慣用句|一日千秋の意味や英語は?
更新:2019.06.21
秋に関することわざや慣用句はたくさんありますが、どのくらいご存知でしょうか。日本には季節にまつわる言葉がとても多いですが、今回は「秋」がつくことわざや慣用句と、その意味について紹介します。日常生活で使える有名なものや、英語表現についてチェックしていきましょう。
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秋のつく有名なことわざや慣用句一覧|意味や英語表現は?
秋のつく有名な四字熟語「一日千秋」意味・英語表現
「一日千秋」は、秋のつく有名な四字熟語です。 1日会わないだけで何年も会っていないように感じ、待ち望む気持ちが非常に強いという意味が込められています。恋人を待ちわびる気持ちを表すロマンチックな四字熟語ですね。
「一日千秋」英語表現
- Each day is like a thousand years.(一日が千年のよう)
- Every moment seems like an eternity.(一刻が永遠のようだ)
待ち焦がれたり、待ちくたびれたりすることがあった時には、「一日千秋」という言葉を使ってみましょう。言葉の引き出しが増え、気持ちを表現するのに使えますよ。
ことわざ「物言えば唇寒し秋の風」意味・用例・英語表現
人に文句を言ったり批判をしたりすると、後々とても後悔することがありますよね。余計な事を言ってしまったと罪悪感に襲われることもあるでしょう。それを、口を開くと冷たい秋風が唇に触れて、寒々とした気分になることにたとえられ、余計なことを言えば災いを招くという意味で使われていることわざです。
「物言えば唇寒し秋の風」用例・英語表現
- 周囲への不満ばかりでは「物言えば唇寒し秋の風」後悔するだけだ
- Your lips hang in your light.(君の唇は君の明かりの中に突き出ている)
松尾芭蕉の「座右の銘」に謳われている句で、この句の前に「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」とあることから、松尾芭蕉の句が語源・由来になっているとされています。
ことわざ「女心と秋の空」意味・用例・英語表現
「女心と秋の空」は、 秋がつくことわざの中でも有名ですね。変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だという意味です。もともとは「男心と秋の空」でしたが、いつからか「女心」に変化したと言われています。 女性は感情の起伏が激しく、コロコロ気分が変わるため「女心」と表現されるようになりました。
「女心と秋の空」の用例・英語表現
- 彼女は「女心と秋の空」のような気分屋なので合わせるのが大変だ
- A womans mind is always mutable.(女はいつも移り気)
- A womans mind and winter wind change often.(女心と冬の風は変わりやすい)
「女心と秋の空」は有名なことわざですが、イギリスでは「女心と冬の風」ということわざがあり、冬の風が強かったり弱かったりするのと同様に、女心も変化しやすいという意味があります。「冬の風」が「秋の空」に変わっただけで、ほぼ同じ意味ですね。女性の気持ちが変わりやすいのは、日本だけでなく万国共通のようです。
ことわざ「秋波を送る」意味・用例・英語表現
「秋波(しゅうは)を送る」ということわざは、 秋の澄んだ水の波を、美人の涼しげな目元にたとえて、媚びた目つき・色目を使うという意味で使うようになった。女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめることを表しています。
「秋波を送る」用例・英語表現
- クラスメイトの異性に「秋波を送っている」
- He casts a sheep's eye at her.(彼は彼女を羊のような目つきで見る)
日本で「羊」というと、おとなしい動物というイメージがですが、「羊」を使った英語を見ると、日本とは違う使われ方をすることもあるようです。英語の「cast a sheep’s eye at」も、羊の目が大きく潤んで見えることから「色目を使う」という意味で使われています。
また、下記の記事は恋愛心理から考える女性の本音について説明した記事です。女心を理解できているか気になる方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
秋に関する有名なことわざや慣用句一覧|意味や英語表現は?
秋に関する有名な慣用句「暑さ寒さも彼岸まで」意味・用例
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「暑さ寒さも彼岸まで」は有名な慣用句ですね。春分と秋分の日は昼夜の長さがほぼ同じです。冬の寒さは春分頃まで、夏の暑さは秋分頃までには和らぎ、過ごしやすくなるという意味の慣用句です。
「暑さ寒さも彼岸まで」用例・英語表現
- 「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、涼しくなりました
- 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うから、残り数日もがんばろう
天気の話題はさまざまなシーンで交わされていますが、春と秋の時期に「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句を使ってみませんか。そして、彼岸にはお墓参りに行き、先祖供養をしましょう。
ことわざ「天高く馬肥ゆ」意味・用例
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「天高(てんたか)く馬肥(うまこ)ゆ」ということわざは、秋の空は空気も澄んでいて、空も高く感じられ気候がよく、馬も食欲がすすみ肥えるような、収穫の季節という意味があります。手紙などの挨拶として用いられています。同じような意味の英語表現はありませんが、下記に用例を載せていますので、参考にしてください。
「天高く馬肥ゆ」の用例
- 「天高く馬肥ゆ」とはいうが、この時期が一番清々しくて過ごしやすい
- 「天高く馬肥ゆる」季節となりましたが、いかがお過ごしですか
人間と同様に馬も食欲がすすむ「秋」の好時節を言うことわざでしたが、ご存知でしたでしょうか。この機会に手紙などの挨拶として使ってみましょう。
ことわざ「柿が赤くなると医者が青くなる」意味・英語表現
View this post on Instagram3つ前のpostとまた別の場所です。柿の実がたくさん、しかも色づいててびっくり。 #柿 #柿の実 #柿の木 #persimmon #감 #秋
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秋に関する「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざは、柿が実をつけて赤くなる秋頃は、気候がよく食べ物が豊富で過ごしやすいため、病人が減って医者の仕事がなく困るという意味のことわざです。
「柿が赤くなると医者が青くなる」の英語表現
- An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のりんごを食べれば医者はいらない)
- A tomato a day keeps the doctor away.(1日1個のトマトは医者を遠ざける)
英語でも、りんごやトマトを使った、似た表現の言葉がありましたが、どれもビタミン豊富なフルーツですね。このことわざのように、旬の物を食べて医者いらずの体作りを心がけましょう。
ことわざ「灯火親しむべし」意味・用例
秋に関する「灯火親しむべし」ということわざは、昔の人は灯火の近くに身を寄せて読書をしていたということから、涼しくて夜が長い秋は、灯火の下で読書するのに適しているという意味で使われています。読書の秋の到来のことをいいます。
「灯火親しむべし」の用例
- 「灯火親しむべし」涼しくなってきたので本に集中できる
- 「灯火親しむべし」秋の夜長にためていた本を読もう
読書の秋をことわざでたとえるとは素敵ですね。ここで紹介したことわざのほかに、「かっこいいことわざ」について説明した記事もあります。さらにことわざを知りたい方は下記の記事もあわせて読んでみてくださいね。
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日本には季節にまつわる素敵な言葉がたくさんありますが、「秋」がつくことわざ・慣用句は、風情がありますね。天気に関するものや、女性の気持ちにたとえられたものが多くありましたが、皆さんご存知のものはありましたでしょうか。
ことわざ・慣用句は、日常で使う機会は少ないのではないでしょうか。この機会に伝統的な日本のことわざや慣用句を学び、日常に取り入れてみてください。ここで紹介した以外でも、難しいことわざを知りたい方は下記の記事もあわせて読んでみてくださいね。
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