MDFボードを使ってDIYしよう!MDF材の塗装・加工方法・強度
更新:2019.06.21
MDFボードは加工や塗装がしやすく、強度もそこそこあるのでDIY初心者の方にもおすすめなMDF材です。今回はMDFボードについてや合板との違い、切断からネジや釘打ちなどの加工の仕方などを紹介します。セリアなどの100均でも購入できるMDF材でDIYに挑戦してみませんか。
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INDEX
MDFボードとは?
MDFボード|サラッとした塗装しやすい表面
MDFボードとは木の繊維と接着剤の役目をもつ合成樹脂を板状に成型した、ファイバーボードの1つです。「中密度繊維板」ともいわれており、価格も手頃で加工がしやすく強度もあるためDIYなどによく使用されます。
通常の木材の特徴として見られる乾燥して割れたり、反れなどの癖がほとんど出ないのがMDF材のいい所です。成型板なので表面がダンボールの様にサラッとした肌触りなので塗装もしやすいです。
強度もある程度あるのですが、カットもしやすいのでDIY初心者の方でも手を出しやすい木材といえます。また、表面に凹凸が少ないので絵や文字を描いて飾るインテリアとしても使うことができます。
MDFボード|合板との大きな違いは作り方
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MDFボードと共に家具の下地材として使われている木材として多いのが合板です。MDFボードと合板の大きな違いとしては作り方にあります。先ほどご紹介しました通りMDFボードでは木のチップを原料として使われています。
一方合板では丸太を薄くスライスし、いくつかのスライスした木材を接着剤で張り合わせプレスして成型したものを指します。そのため合板では自然の木の木目や風合いが残っています。
MDF材は平たい表面なので加工しやすいのに対し、コンパネでは木材ならではの木目や反りがありますが、耐水性能があるので屋外などで使うものをDIYするのに向いています。
MDFボード|環境に優しいエコな木材
MDFボードの最大の魅力ともいえるのが、再利用資源を利用しているので環境に優しい木材という点です。MDFボードの原料である木の粉やチップは製品を加工する上で発生する端材などの捨てられる部分を再利用して作られています。
そのため環境にも優しい製品かつ、捨てられていた部分を原料としているので手軽な価格で販売されています。木材のクセがなく扱いやすいのでDIYにおすすめなMDFボードですが、エコの観点からみてもおすすめできる材料です。
MDFボード|水気には注意!
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MDFボードは手頃な価格で加工しやすいのでDIYでも人気のありますが、扱う時に注意して欲しいのが水気に弱いという点です。MDFボードでは製造のする際に木を粉状にして加工するため、木本来が持つ抵抗力が失われてしまうために水分に弱くなります。
耐水用のニスなどを塗布しておかないと、すぐにカビが発生してしまいせっかくの作品が台無しになってしまう恐れがあるので注意が必要です。しかしながら近年では耐水性のあるMDFボードもあり、様々な種類があります。加工したい物の用途によって材質に注意してMDFボードを選ぶようにしましょう。
下の記事ではMDFボードと共にDIYにおすすめなすのこについてまとめています。セリアなどの100均で購入できるので手軽にDIYにチャレンジすることができます。ぜひこちらの記事と合わせて参考にしてみてください。
MDFボードの加工方法は?
MDFボードの加工方法|カットはのこぎりがおすすめ
MDFボードは厚みも様々な種類がありますが成型板かつ密度も高いため、カットする場合の道具には注意が必要です。比較的薄い6mm程度までのMDFボードであればカッターで何度も切込みを入れていければカットも可能ではありますが力も入り時間もかかってしまいます。
そのため、MDFボードは厚みが薄いものであってものこぎりでカットするとスムーズに綺麗に切断することができるのでおすすめです。MDFボードには木目がなく均質なので、切りたい所に線を引きラインに沿ってのこぎりを動かしていけば綺麗にカットすることができます。
MDFボードの加工方法|カットするときはしっかりと固定する
MDFボードは木目などがなく均一なのでまっすぐにカットしやすいですが、厚さが薄めのものだと動いてしまい切りにくい場合があります。そのためMDFボードをカットする場合は切断するラインの近くを厚みのある板などでしっかりと押さえながら切断するようにしましょう。
またのこぎりで木材を真っ直ぐにカットするために使用するソーガイドを使うと、真っ直ぐに綺麗にカットすることが出来るのでMDFボードを切断する際は活用することをおすすめします。
MDFボードの加工方法|接着はボンドやネジでしっかり密着
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MDFボード同士を接着する時は、小さな小物を作るのであれば木工用ボンドだけでもしっかりと固定することが可能です。釘やネジを使用しなくても、加工することができるのでDIY初心者の方にも使いやすいMDF材です。
接着剤を塗る場合には、接着面全面にボンドなどを隙間なく塗るようにしましょう。接着した後はMDF材同士がしっかりと密着されるように、クランプなどの道具を使って固定して乾燥させるとしっかりと密着します。
MDFボードは比較的カットがしやすいのですが、釘やネジを打つのは通常の木材と比べると中々入っていかなかったりと難しいので怪我などに注意しながら作業をすすめましょう。より強度を持たせたいのであれば、ボンドと釘などを併用するとしっかりと固定することが出来ます。
MDFボードの加工方法|ドリルで穴あけ加工が可能!
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MDFボードではドリルを使用することで穴を開けることも可能です。木工用の電動ドリルであれば短時間で簡単に穴あけができますが、ない場合は時間はかかりますがキリでも穴を開けることが可能です。
接着する際にネジやクギを使用する場合には、事前に穴を開けておくとMDFボードが割れてしまう事態を防ぐことができます。ネジよりも細い穴でないとネジが締まらないので、少しずつ様子を見ながら穴あけを行いましょう。
下の記事では靴箱作りに挑戦できる作り方を紹介しています。様々な作り方をまとめているのできっとお気に入りの作品が見つかると思います。初めてDIYに挑戦する方でも簡単に作ることができるのでぜひ参考にしてみてください。
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MDFボードの塗装方法は?
MDF材の塗装|吸水性が高いので下地は必須!
MDF材は吸水性が高いため、塗装するときには必ず下地を使用するようにしましょう。下地を塗らずに直接塗料を塗ってしまうと、綺麗に発色せず仕上がりの見た目も悪くなります。
MDF材などの吸収性が高めの木材を塗装する際には、サンディングシーラーと呼ばれると透明なものを下地に使用することが多いです。このサンディングシーラーは塗料が木材に浸透するのを防ぎ、さらに強度アップにもなります。MDFボードの塗装には必須アイテムです。
MDF材の塗装|塗装の手順①サンディングシーラーで下塗り
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MDF材の塗装ではまず初めに水性サンディングシーラーを塗布し、塗料の浸透を防ぎます。サンディングシーラーを塗る際は薄く塗ることを意識しながら、塗っていきます。
1度塗りだと吸水性を防ぐ意味としては弱いので、何度か繰り返し塗るのをおすすめします。また重ね塗りの際はシーラー乾燥してから行いましょう。サンディングシーラーは粘度があるので塗りにくい場合には水で薄めてあげると、塗りやすいです。
MDF材の塗装|塗装の手順②サンディングで綺麗な仕上がりに!
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MDF材にサンディングシーラーを塗り終わり、しっかりと乾燥させたらサンドペーパーなどで表面を綺麗に整えます。面倒な作業ですが、この一手間を加えることでグンと仕上がりに差が出るのでぜひ行うようにしましょう。
サンディングを行う際は角や端部分を削りすぎてしまうと、せっかく塗ったサンディングーシーラーがはがれてしまいます。ゆっくりと様子をみながら慎重に削っていくようにしましょう。
MDF材の塗装|塗装の手順③カラー塗装
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しっかりとベースを整えたら、いよいよMDF材をお好みのカラーで塗装していきます。塗料を塗る際も薄く塗り何度か塗り重ねるようにします。しっかりと塗料か乾燥したらサンドペーパーで表面を整えます。
この工程を何度か繰りかえすことで、表面がなだらかで均一な仕上がりになります。乾燥に時間がかかるのでとても根気の要る作業ですが、塗りムラや表面のざらつきを無くすことができる大切な工程です。
MDF材の塗装|塗装の手順④最後の仕上げ!ニス塗り
MDF材塗装の最後の仕上げがツヤをだし、色持ちをよくするためのニスを塗ります。カラーを何度か塗り重ね最後にサンドペーパーで表面を整えてから行いましょう。
ニスを重ねて塗る場合には1日程度しっかりと乾燥させてから2度目のニスを重ねるようにしましょう。また、最後に塗ったニスがしっかりと乾燥したら、再度細かい目のサンドペーパーで磨くようにするとツヤツヤで綺麗な仕上がりになります。
下の記事では100均で購入できるおすすめの塗料を紹介しています。100均でも充分に綺麗に仕上げることが出来るのでぜひチェックしてみてください。
MDFボードの強度はどれくらい?
MDFボード|強度もあるので小さな小物DIYにおすすめ!
MDFボードは製造の特性上、製品ごとにバラつきが出にくくそこそこの強度もあるため、小さな小物入れなどのDIYに向いています。強度はある程度ありますが、重いものを入れたり椅子など負荷が大きい作品に使うのは避けたほうが無難です。
またMDFボードは水気に弱くカビやすいので、小物の製作であっても屋外で使用する小物入れなどの材料としては避けたほうが良いです。
MDFボード|100均セリアでも購入できる手頃な価格
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MDFボードは他の木材と比べても比較的手に入れやすい価格で購入できるのでDIYにはおすすめの木材の1つです。大きさや厚みによっても価格は異なりますが、ホームセンターでは様々な厚みや大きさを購入することができるので、作りたいものに合わせて購入できます。
また、薄めのMDFボードであれば100均セリアで購入することも可能です。インテリアや小物DIYにも問題なく使用でき種類も豊富なので、初めてDIYをするという人は100均のMDFボードでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
MDFボード以外にもセリアやダイソーで購入できる木材の一つにポコポコと穴の開いた有孔ボードがあります。下の記事ではインテリアとしてやDIYでも使われる有孔ボードの飾りつけ方などを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
MDFボードの特性を活かした加工で楽しくDIYしよう!
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MDFボードについてや加工、塗装の仕方や強度などについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。最近ではインテリアなどを手作りしたり、手作り棚などのDIYに注目が集まっています。MDF材は手頃な価格で表面もサラッとしており扱いやすくDIYにぴったりな材料です。
100均セリアでも購入できるので思い立ったらすぐに、DIYできるのもMDFボードの良いところです。ぜひオリジナルの作品をMDFボードで作ってみてください!
下の記事では板壁DIYの簡単な作り方をまとめています。手に入れやすいベニヤ板を使用した作り方も紹介していますので、こちらの記事と合わせてチェックしてみてください。
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