
小上がりの使い方7選!収納や失DIYで失敗しない高さや段差は?
更新:2019.06.21
新築やリフォームの際、畳による和室小上がりを検討する方も少なくありません。同時に、段差の適切な高さや収納の使い方がわからないなどの声もあります。今回は、そんな小上がりの使い方と、DIY小上がりで失敗しないためのポイントを紹介します。
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INDEX
小上がりとは?メリットは?
小上がりとは段差で区切られた空間
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"小上がり"とは部屋の中に段差をつくって区切られた空間のことを言い、旅館や小料理屋で見かけたことがある方も多いと思います。
一般家庭では、和室として畳タイプの小上がりをリビングに設けることが多いです。近年では、絨毯敷きやクッション敷きなどの小上がりもあり、家を建てるときやリフォームの際などに関心をもつ方が増えてきているようです。
メリット①収納力が増える
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小上がりのメリットは"収納力が増える"という点です。段差を適切な高さにすることで、大幅に収納スペースを増やすことができます。
リビングに家具をあまり置きたくない方やクローゼットを設けたくない方は、小上がりによる段差を収納として使うことでリビングをスッキリと見せることが出来ます。
メリット②リビングからのほこりが入りにくい
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段差のないフラットなリビングに隣接する和室などとは違い、小上がりは段差による高さがリビングからのほこりを入りにくくしてくれます。ホコリが目についた時に小さな箒とちりとりでサッと掃除が出来ます。
メリット③くつろぎの空間となる
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小上がりの段差に腰をかけたり、和室なら畳に直接横になっても段差による高さでリビングにいる家族と同じ目線でテレビを見たりと、くつろぎの空間としても人気があるようです。
メリット④リビングに立体感が出来る
リビングに小上がりを設けることでメリハリが生まれ、同じ畳でも小上がりの方がフラットの和室よりも立体感が出来ます。そのためリフォーム時にイメージチェンジを目的として、和室を小上がりにして設けることも多いようです。
小上がりのデメリットは?
デメリット①バリアフリーに不向き
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「高齢者が立ち上がる際、膝への負担が少なくて済む」という話もありますが同時に、「家族の介護が必要となったため小上がりを撤去してフラットに戻した」という話もあるようです。長く住む家の場合、将来的にリフォームが必要となる可能性も視野にいれておいた方が良いようです。
デメリット②リビングが狭く見える場合がある
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小上がりを設けることで、リビングにメリハリのある空間を作ることができますが、小上がりによる段差の高さ・天井までの高さ・リビングの広さ・小上がりを設ける位置によっては、リビングが狭く見える場合もあるようです。
畳タイプを始めとた小上がりを設ける時は予め、リビングに置く家具もイメージしておくことでリビングを狭く見えてしまうことを防ぐことが出来ます。
デメリット③幼い子どもがいる家庭は段差に注意
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小上がりを子どもの遊び場や勉強スペースとして使う方も少なくないですが、幼い子どもがいる家庭では「小上がりの段差から落ちて、よく怪我をする」ということもあるため注意が必要です。
小上がりによる段差が高すぎても低すぎても、転落やつまづきによる怪我の可能性があります。子どもが大きくなるまでは小上がりを設けることを避けた方が無難のようです。
デメリット④掃除ロボット1回で掃除が終わらない
勤務時間や外出時に、掃除ロボットを利用する方も多いと思いますが小上がりを設けることでリビングに段差が出来るため、掃除ロボット1回で掃除が終わりません。リビングと小上がりを分けて掃除する必要があるため手間となってしまいます。
小上がりの使い方例7選!収納のコツは?
小上がりの使い方①畳の小上がりで仏間として
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畳による小上がりを設けて和室小上がりにすることで、小さな空間も仏間にするという使い方があります。小上がりとリビングの間に仕切りをつけることで、来客時は仏壇を隠すことも出来ます。
小上がりはバリアフリーには"不向き"とされていますが、毎日手を合わせる仏壇だからこそ、小上がりに設けることでフラットな和室と違い立ち上がる際などの膝への負荷が減るなど、使い方によって小上がりはとても便利です。
小上がりの使い方②客間として
玄関先に畳によるの和室小上がりを設け、客間とする使い方があります。リビングは家族全員が集合するため、なかなか片付かないというご家庭でも玄関先に小上がりが1つあれば、急な来客時も安心して部屋に通すことが出来ます。
また、仕切りをつけておくことで普段は目隠しをすることが出来るのと同時に、外からのホコリや砂、ゴミなども防ぐことが出来ます。
小上がりの使い方③畳と掘りごたつで和室として
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小上がりを畳のものにし、掘りごたつを設けて和室にする使い方があります。あえてキッチンの前に設けることで、ダイニングテーブルにするという使い方もあるようです。また、将来的に掘りごたつが必要でなくなった場合にも、小上がりを撤去するだけで済むのが魅力の1つとも言えます。
小上がりの使い方④リラックススペースとして
小上がりをリラックススペースとする使い方があります。同じ畳の上、絨毯の上でも、小上がりの段差による高さが横になったときの"床に直接寝そべっている感じ"を軽減させてくれます。また、ウッドデッキなど外とのつながりも意識することで、リビングをより広く見せることも出来ます。
小上がりの使い方⑤書斎やワークスペースとして
小上がりを、書斎やワークスペースにする使い方があります。書斎と言えばあまり広くない空間をイメージしますが、壁を本棚にしたり、カウンターを作ることで快適に小上がりを書斎やワークスペースとして使うことが出来ます。また、仕切りをつけることで完全に個室として使うことも出来ます。
小上がりの使い方⑥子どもの遊び場や勉強スペースとして
段差にさえ気をつければ小上がりは、幼い子どもの遊び場としても使え、家事をしながら見守れる場所として人気です。天井からロープを吊るしてブランコを設けているご家庭もあるようです。子どもが学校へ行くようになれば机を置いて、勉強のスペースとしても活用出来ます。
小上がりの使い方⑦寝室として
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小上がりの段差を利用して布団やベッドを置き、寝室にする使い方です。"畳に布団"は日本の定番とも言えますが、汗による畳のカビなどが心配な方は畳以外の小上がりにすることで、将来的に布団からベッドに変わった時も、床を傷つけることなく小上がりを使い続けることが出来ます。
また、「寝室は寝るための空間」と割り切って天井までの距離を近づけることで通常よりも段差の高さを取ることも出来るため、下の収納スペースが大きく広げることも可能です。
畳による和室小上がりの段差を使った収納のコツ
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小上がりによる段差の高さを、収納スペースとして使用することは多いです。畳による和室小上がりには、段差部分を利用した"引き出しタイプ"と、畳部分を利用した"上開きタイプ"があります。また、絨毯敷きやクッション敷きタイプでも段差に高さをつけることで"引き出しタイプ"の収納スペースが作れます。
引き出しタイプの使い方は、掃除用具・ティッシュの替え、工具などと言った「隠したいけどリビングに置いておきたい物」を収納することをオススメします。上開きタイプの使い方は、出し入れの回数が少ない旅行用のキャリーバッグや、来客用の布団などを収納するのがオススメです。
ただし、収納時はホコリや湿気から守るためにも、袋や圧縮袋に入れる必要があります。しかし、たくさん収納するとなると、圧縮袋にかかるお金も気になりますよね。そんな時は"100均の圧縮袋"がオススメです。種類も豊富で色んな圧縮袋があります。詳細は以下を、参考にしてみてください。
小上がりのDIY方法は?
DIY方法①カラーボックスで収納も出来る小上がり
View this post on Instagramこの前のコーナーに置くやつじゃ 足りなくなってしまって… 結局、買い直し(笑) #買い直し#diy女子 #DIY #組み立て作業 #組み立て完了 #組み立て #カラーボックス
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DIYの定番アイテム"カラーボックス"を使った小上がりは、耐久面に不安という方もいると思いますが、正しい使い方をすれば簡単に収納も出来る丈夫な小上がりを作ることが出来ます。
POINT
カラーボックスの強度は向きで決まる
収納面を横に向けてしまうと上からの力に弱くなり、ネジも弛んでしまします。 しかし、収納面を上に向けるだけで、人が乗っても問題のない強度となるのです。
カラーボックスで小上がりを作るために用意するのは、3段カラーボックス・上にのせる板(すのこやコンパネなど)・ジョイントマット・両面テープ・隙間テープもしくはクッションテープです。
カラーボックスで簡単収納付き小上がり
- カラーボックスの収納面を上に向けて並べます。
- 隙間テープもしくはクッション材を、カラーボックスの木口に張りあたりを吸収出来るようにします。
- 上にのせる板を、クッション材を貼った上に敷き詰めます。
- その上へ更に、ジョイントマットを敷き詰め、両面テープで固定したら完成です。
どうしても小上がりの側面に収納面が欲しい場合は、カラーボックスの底の板だけを外すことで、耐久面も落ちることもなく使用できるのでオススメです。
DIY方法②ちょっとした高さの小上がりはパレットで
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収納が不要のちょっとした高さの小上がりなら、ホームセンターなどに売られている"パレット"を用いたDIYが簡単でオススメです。パレットを敷き詰めたらその上から畳やジョイントマットなどを置くだけで完成です。
「DIYするからには、なるべく費用も抑えたい。」そんな時は100均のジョイントマットがオススメです。デザインも豊富なため、季節ごとに替えたり出来るのも魅力です。詳しくは以下を参照にして、素敵な小上がりを作ってみてくださいね。
DIY方法③木を組むだけの本格小上がり
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「場所が限られているためカラーボックスやパレットで作ることが出来ない。」「もっと高さを出したい。」「カラーボックスだけでは収納が足りない。」と言う方は、木材を使った本格的なDIYがオススメです。本格的と言っても寸法を図って切った木を組むだけなので、DIYとしては比較的簡単に作ることが出来ます。
最初に寸法を測り、寸法に応じた角材や側面用の木材、コンパネ、L字金具、また高さを自由に調整できる"プラ束"も必要であれば用意します。費用はおおよそ2~3万円で済むことが多いようです。木材はホームセンターでカットしてもらえ、お店によっては軽トラのレンタルもあるので事前に調べてから行くと良いでしょう。
DIY小上がりの大まかな組み立て手順
- まず、土台を組みます。土台となる角材の両端と、角材が交差する部分に"プラ束"を置きます。
- 角材が水平状態になるよう調整したらプラ束をビスで固定し、上下の角材をL字金具で固定します。
- 土台の上にコンパネを、木材の膨張を考慮して少し隙間をあけて貼ります。
- 側面は好みの木材をカットしておき、ビスで固定します。
- 最後に、畳や床梁などを乗せたら完成です。
小上がりの使い方やDIYで失敗しないポイントは?
失敗しないポイント①広さ・高さに注意する
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小上がりDIYを失敗しないためのポイントは"広さ・高さ"です。狭いリビングに広い小上がり、天井までの高さが低いのに床から段差を高くとった小上がりなどは、部屋を圧迫してしまうだけになるため注意が必要です。
一般的な家庭の天井高は2.4m程度です。そのため、小上がりの高さが40cmを超えてくると、長身の方が小上がりにあがるとかなりの圧迫感を感じてしまいます。小上がりを設ける際は30~40cmの高さが、収納にも座るのにも適切です。収納が必要でない場合は階段の段差と同じ20cmにすると良いようです。
失敗しないポイント②角が出ないように注意する
リビングに面する部分は角が出ないように注意することで、つまづいたりぶつけてしまうと言った怪我を防止することが出来ます。また、お子さんや高齢の方が転倒してしまい、角で頭を打ってしまたなんて話もあります。どうしても角が出てしまう場合は必ず面取りをするようにして、少しでも怪我の原因を防止します。
失敗しないポイント③リビングの中央には設けない
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「小上がりを設けて失敗した」とならないためにも、リビングの中央に設けるのは避けるのが無難です。部屋の中央というのはどこへ移動するにも必ず通ります。よって、自然と新聞や洗濯物と言った荷物が集まり、気づけば散らかしっぱなしになっていたと言う家庭は少なくないようです。
小上がりを上手に使ってワンランクアップの生活を!
以上、小上がりについて紹介しましたがいかがでしたか?DIY小上がりなら、収納の少ない賃貸の方でも設けることが出来ますし、側面の色や床にする材などを変更すればどんなお部屋のイメージにもピッタリくると思います。ご家庭に合った小上がりを見つけて是非、日常生活をワンランクアップさせてみてください。
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