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女性がなりやすい情緒不安定の症状と原因は?治し方・対処法も解説!

更新:2020.07.20

わけもなく悲しくなったり、些細なことでイライラしたことはありませんか?女性は生理がある為に情緒不安定になりやすく精神がデリケートです。また、気持ちが不安定になる原因として、ある物質が関わっていることがわかっています。ここでは女性の体のメカニズムとともに、心を落ち着かせる方法について紹介していきます。恋愛や仕事で情緒不安定になる理由やいきなり泣く・怒るなどの症状を解説します。

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多くの女性が経験する情緒不安定とは?

情緒不安定というのは心が安定しない状態

情緒不安定な女性

よく気持ちにムラがあったり感情が変化しやすい人のことを「情緒不安定だね」と言ったりしますね。こういう人は単に我儘なのでしょうか?まず最初に、「情緒不安定」の意味を正しく理解するために辞書で調べてみましょう。weblioではこのように解説しています。

QUOTE

読み方:じょうちょふあんてい 心情が安定しないさま。感情の起伏がはげしいさま。多く生理的な変化を伴う。 引用元:weblio

「多く生理的な変化を伴う」と書いてありますね。つまり怒りたくて怒っているのではなく、泣きたくて泣いているわけではないのです。なぜかイライラする。どういうわけか悲しくてたまらない。そんな自分でもどうすることができない心の不安定さを情緒不安定と呼びます。

周囲を見渡して見ると、情緒不安定な人って女性に多いと思いませんか?実は女性が情緒不安定になりやすいのは、生理的な理由があるからです。それでは、どうして女性は情緒不安定になるのでしょうか?次ではその原因を考えていきます。

仕事や恋愛が原因?女性が情緒不安定になる理由は?

女性は生理があるから情緒不安定になりやすい

不調の原因は生理

男性より女性に情緒不安定な人が多いのは、女性には男性にはないもの、つまり「生理」があるからです。女性は生理周期にあわせてホルモンが大きく増減しますが、この女性ホルモンの量の増減によって、セロトニンという物質量も増減します。

セロトニンについてはのちほど詳しくご説明しますが、セロトニンは精神をコントロールする神経伝達物質なので、セロトニンが増減することで精神状態も変動してしまうというわけです。

生理以外にも、妊娠や出産、閉経など、女性はさまざまな体の変化によって女性ホルモン量が変化するので、男性に比べて精神状態も変わりやすいのです。

POINT

情緒不安定の原因は生理

女性が情緒不安定の原因になりやすいのは、生理があるからです。生理周期によって女性ホルモンとともに、精神をコントロールするセロトニンも変動します。

生理と精神の関係については、こちらでも解説してるのであわせて読んでみるとわかりやすいですよ!

女性ホルモンは自律神経にも影響する

精神不安定な女性

女性ホルモンは神経伝達物質であるセロトニンの他にも、自律神経にも影響します。情緒不安定になるには様々な原因がありますが、女性の精神が不安定になりやすいのは、女性ホルモンによってセロトニンと自律神経が左右されるからです。

いつもなら気にしないようなことでも妙に気になったりイライラしたりするのは、こんな原因があったのですね。イライラが治まってから、「さっきはどうしてあんなに怒っていたのかしら?」と自分でも不思議に思うことがあるかもしれませんが、女性であれば、気持ちが大きく変動するのは自然なことなのです。

女性ホルモン以外の原因

体調がすぐれない

情緒不安定の原因は、女性ホルモン以外にもたくさんあります。目標に向かって一生懸命頑張っていた人が、何かが上手くいかなくなったとたんに情緒不安定になってしまうこともあります。 また、真面目な人ほど、情緒不安定になってしまった自分を自分で責めて、さらに苦しめてしまうこともあります。

一度このような負のスパイラルに陥るとなかなか立ち直れないものです。 誰よりも頑張る真面目な人や、優秀で常に高い目標を持っていた人などは注意が必要でしょう。これらの原因は性別は関係なく、男性でも情緒不安定になります。

仕事や恋愛が原因で急に泣くなど情緒不安定になることも

情緒不安定で泣く女性

仕事を順調に進めたり恋人と穏やかな時間を過ごすためには心の余裕が大切です。しかし、仕事が進まずにイライラしたり、恋人と些細なことで喧嘩して怒ったり泣くことが増えると気持ちが落ち着きません。仕事や恋愛の不安や悩みが解消されないことで気持ちが安定せず、情緒不安定となります。

情緒不安定な女性はすぐ泣く?症状や情緒不安定な気持ちの状態は?

意味なく泣いてしまったり人前でも泣く

なぜか泣いてしまう

情緒不安定になった女性は、たいした理由もないのに泣きたくなります。これはとても多い症状で、情緒不安定な人の特徴ともいえます。 上司からやさしく「ここをこうしてね」と軽く注意されたり、恋人から「今夜は残業になったからデートは明日にしよう」と言われただけで無性に悲しく、涙がこぼれてくるのです。

通常ならいくら精神がもろい女性でもその程度で泣くことはないのですが、気持ちが沈んでしまうのを抑えられません。 泣かれた相手はびっくりするでしょうが、本人も泣いている自分に驚いているでしょう。頻繁にこのようなことがあるようなら、何らかの精神的サポートが必要かもしれません。

仕事や恋愛で辛いことがあったからだけではなく、嬉しくて人前でも泣いてしまう人もいますよね。これは、あまりの嬉しさに気持ちが高ぶってしまい、泣くほど嬉しいということを意味しています。突然人前で泣かれると相手は困ってしまいますが…。

情緒不安定だからと言ってすぐ泣くとは限りません。涙もろい人の中には人前でもすぐに泣いてしまうことに悩んでいる人もいるでしょう。下記の記事ではすぐ泣く人の原因と涙を止める方法を紹介しているので、是非ご覧ください。


すぐに怒る

ぜか攻撃的になる

今度は「泣く」ではなく「怒る」です。これも情緒不安定な女性にはよくあることです。いつもは温厚な人が、後輩の女性に向かってしつこく服装を注意したり、目が合っただけで「なんでこっち見るの!」と怒ったりするのも、このタイプでしょう。

原因は過剰なストレスだったり女性ホルモンの影響だったりしますが、怒られた方はショックです。このようなことから人間関係にヒビが入るので、精神状態には自分でも注意したいものです。

パニックになってしまう

パニックになる

情緒不安定になる女性は、どうして自分が泣いているのか、どうして自分が怒っているのか、自分でもよくわからないものです。自分で自分の感情をコントロールできないことにショックを受けてパニックになっています。

精神状態によっては、パニックになったことでまた驚いてさらに泣いてしまうこともあります。原因らしい原因もないのが情緒不安定の特徴ですが、もしも「この人情緒不安定かな?」と思ったら、やさしく落ち着かせてあげてください。

セロトニンが不足すると精神が不安定になる?

セロトニンの役割

バランスをとるのは大変

さきほど情緒不安定の原因となる女性ホルモンとセロトニンの関係について触れましたが、ここではセロトニンについて解説していきます。セロトニンは精神を安定させるための神経伝達物質で、女性ホルモンが増減すると、セロトニンの分泌も増減します。

セロトニンがどんな働きをしているかというと、ドーパミンとノルアドレナリンの調整役です。ドーパミンは脳に「快感」を感じさせる働きがあり、ノルアドレナリンは危険に備えて「防御」しようとする働きがあります。このふたつをバランスよく調整するのがセロトニンの役割です。

女性ホルモンの増減によってセロトニンが増減すると、ドーパミンだけが強く働いてしまったり、ノルアドレナリンだけが強く働いてしまいます。これが気持ちの異常な昂ぶりにつながっていると考えられています。ときとして全般性不安障害という機能不全を引き起こすことさえあります。

POINT

セロトニンは調整役!

セロトニンは「快感」をつかさどるドーパミンと、「防御」をつかさどるノルアドレナリンの調整をする役目をしています

セロトニンは食生活で補うことができる

食事に気を付けよう

このようにセロトニンは女性の精神の健康に大きく関わっていますが、セロトニンを活発にすることで、情緒不安定になるのを防げると考えられます。セロトニンは「トリプトファン」と「ビタミンB6」で合成されるので、情緒不安定だなと思ったら、「トリプトファン」と「ビタミンB6」を積極的に摂るようにしましょう。

トリプトファンは大豆やきなこ、赤味の魚、高野豆腐、ヨーグルト、バナナ、牛乳、そば、しらす干し、プロセスチーズなどに多く含まれています。ビタミンB6はにんにく、バジル、牛肉、きなこ、まぐろ、とうがらしなどに多く含まれています。 この二つを食生活に摂り入れて、バランスよく食べましょう。

また、毎日太陽の光を浴びて適度に軽い運動をすることでより精神の安定を期待できるようになります。もしかしたら私って情緒不安定かも、と思ったら、ぜひこの方法を試してみてください。

女性が情緒不安定になったときの対処法

生理周期を把握しよう!

自分のことをよく知ろう

女性の生理は精神状態に大きく影響します。情緒不安定になりやすい人は、自分の生理周期を把握して、いつごろどんな精神状態になったか、どんな気持ちで過ごしたかを記録しておくといいでしょう。 「生理が近いから気持ちが不安定になってるんだな」とわかると、自分でもパニックにならずにすみます。

おすすめは基礎体温をつけることです!基礎体温とともにその日の気持ちなどを記録しておくと、生理日が予測しやすいうえに、婦人科を受診するときにも役立ちます。

一人でゆったりと過ごそう

ゆったりと過ごす

情緒不安定なときは、無理に何かをがんばろうとしても逆効果です。誰かと一緒に過ごすより、自分一人の時間を大事にして、ゆったりと過ごしましょう。好きな音楽を聞いたり映画を見たりしてもいいですし、のんびりショッピングをしてもいいでしょう。

大切なのは一人で過ごすということです。気の合う友達と過ごしても、些細なことで気持ちが変動してしまうときは、何が原因で気まずくなるかわかりません。一人で過ごした方が楽です。

周囲の人に理解してもらおう

話せばわかってもらえる!

情緒不安定な人は、周囲の人を驚かせたりしないよう、一緒に過ごす人には自分の精神状態を説明しておくことがおすすめです。「最近情緒不安定だから、変なことを口走っても気にしないでね」とひとこと言っておくだけで、周囲はあたたかく見守ってくれるようになります。

筆者もかつて職場の友人が情緒不安定になることがありましたが、朝出勤した時に「今日はイライラするから八つ当たりするかもしれないけどごめんね」と言ってくれていたので、何を言ってもみんな温かく受け止めていました。職場や家族、友人関係に話しておけば、トラブルを避けられますよ!

健康的な生活をしよう!

健康に気を配ろう

さきほどセロトニンを増やすために、トリプトファンとビタミンB6を積極的に摂り入れよう、というお話をしましたが、この他にも自分でできることがあります。人間は1日3食しっかり食べることがもっとも健康に良いので、朝は苦手、という人でも、早起きしてバランスの良い朝食を摂る習慣をつけましょう。

また、朝は太陽の光を浴びることで体内の不調がリセットされるので、早起きして朝食を食べることは、この点からも理にかなっています。軽いウォーキングやラジオ体操など、ちょっと体を動かすことでずいぶん調子が良くなります。

呼吸で心を落ち着けよう

深呼吸で心を落ち着ける

もし一日を過ごす中で、ちょっと精神が緊張して来たな、と感じたら、呼吸法で気持ちが楽になるようにしましょう。呼吸はゆっくり、時間をかけて吐くのが良いです。息を吸う倍の時間をかけて、ゆっくり息を吐き出しましょう。何回か繰り返すと気持ちが落ち着いてきますよ!

下記の記事では深呼吸のメリットを紹介しています。正しいやり方も紹介しているので、気持ちが落ち着かないと感じた時に試してみると良いでしょう。

無理せず医療機関を受診しよう

診察を受けて安心

情緒不安定になる女性は、生理が関係していることが多いものです。基礎体温をつけてみて、生理前になると情緒不安定になるとか、PMSの症状が出るようなら、婦人科を受診してみることをおすすめします。 そのとき、体調や精神状態を一緒に記録した基礎体温表を持って行くと医師にも伝えやすくなりますよ。

婦人科ではカウンセリングや投薬によって症状を軽減することができるので、我慢しないで受診してみてください。婦人科にはどうしても行きづらい、という人は、精神科や心療内科でも相談できます。

情緒不安定な女性は無理をしないことが大切

悩むのをやめて楽になろう

女性のみならず、どんな人でもなる可能性がある情緒不安定。感情を爆発させてしまって「どうして私ってこんなふうなのかな」と自分を責める人もいますが、心の不調は決して珍しいことではありません。原因がわかってみると、案外納得できるものです。

今まで自分で自分の気持ちがわからない、と悩んでいた人も、生理が影響しているとわかれば、すっきりしますね。つらい症状が続くようなら、我慢せずに医療機関を受診してみてください。情緒不安定になるのは、決して恥ずかしいことではありませんよ。

人前に出ると緊張する、という人は、こちらも参考になります。合わせて読んでみると、自分の心の状態が見えてくるかもしれません。

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