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マッチョイズムの意味は?アメリカ・日本におけるマチスモの思考を解説!

更新:2019.07.31

あなたは、「マッチョイズム」という日本語を聞いたことがありますか?この記事では、この言葉の意味と会社などシーン別の使われ方などについてご紹介していきます。アメリカのマッチョイズム思想やその好き嫌いについても論じていきます。ぜひ参考にしてみてください。

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日本語のマッチョイズムの意味とは?その語源は?

日本語のマッチョイズムの意味は「男らしさを重んじる思想」

男らしさ

日本語のマッチョイズムの意味は「男らしさを重んじる思想」です。この「男らしさ」とは男性特有のものと考えられている「強さ」「勇敢さ」などのこと。これらの男らしさを素晴らしいものとして賛美し、それを重んじる思想をマッチョイズムと言います。

以前までは、このマッチョイズムという言葉は男性の逞しい体型・身体的な特徴を指すものというイメージが強かったようですが、最近では先に挙げた目に見えない精神的な要素も指す言葉として浸透してきています。

マッチョイズムの語源はスペイン語の「マチスモ」と「イズム」

図書館と男性

マッチョイズムの語源は、スペイン語である「マチスモ」という言葉と、英語で「~主義」という意味を持つ「イズム」という言葉であるとされています。まず1つ目の「マチスモ」という語源は、スペイン語では「男性優位主義」という意味があります。

「男性優位主義」とは、仕事や家庭など、様々な場面で男性の方が優遇されることを指します。このマチスモという語源をひも解いていくと、マッチョイズムという言葉より「男性の方が優位なのだ」というニュアンスが強いことが分かります。2つ目の「イズム」という言葉は「~主義」という意味で日本語でも良く使われますね。

ここまで、「マッチョイズム」という言葉の意味や、「マチスモ」などその語源についてご紹介してきました。下記関連記事では、「男性のかっこいいモテ仕草」を分かりやすくまとめています。女性がキュンとする男らしい行動にはどんなものがるのでしょうか?気になる方はこちらの記事内容もぜひチェックしてみてください。

日本語のマッチョイズムの意味・思想が使われるシーン4選!

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーン①会社

会社

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーンの1つ目は、「会社」です。この会社でのより具体的な使用例は後でも詳しくお伝えしますが、あなたも「そう言えば」と心当りがあることが多いかと思います。

例えば、支配的・高圧的な態度を取る会社の社長がトップダウンで部下に指示をするなどの例です。この場合、部下は自分の意見を述べるチャンスなどなく、言われたままに仕事をしなければ降格したり、クビになったりします。


マッチョイズムの意味・思想が使われるシーン②家庭

家族

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーンの2つ目は、「家庭」です。良くあるのが、家庭の中で「女性の方が男性よりも弱く、立場も低い」と日常的に刷り込まれていくケースです。

例えば、家庭の中で自分の母親がいつも父親にバカにされたり、泣かされたりしている姿を見て娘は、「女性は男性よりも弱い存在なんだ。自分もそうなんだ。」と学んでしまいます。そして、その信念を基に人生を生きていくことになるので、多くの場合、自分も男性と同じような関係性を築いてしまう可能性が高まります。

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーン③子育て

子育て

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーンの3つ目は、「子育て」です。子育てでマッチョイズムが見られるシーンとしては、子どもを他の子どもと常に比較し、競争させて勝利することが全てだと植え付けるなどが考えられます。

最近話題になっているウェルビーイングと呼ばれる、「人間がいかに幸せになれるか?」を研究する学問では、このようにして育てられた子どもは将来、幸せを感じにくくなる傾向にある、としています。過度に子どもにプレッシャーを与え、子どもの幸せを奪うような子育てには注意したいですね。

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーン④学校

学校

マッチョイズムの意味・思想が使われるシーンの4つ目は、「学校」です。学校でも、3つ目の子育てに近いマッチョイズム思想が用いられている場合が多いですよね。

例えば、成績の順位が校内に貼り出される、テストで競争させられるなどその例は数多く挙げられるかと思います。もちろん、自分のスキルや知力を上げるというのは必要なことですが、それをどのように行うのか?がこれからの時代、重要になっていくでしょう。

会社で良くありがちなマッチョイズムの例とは?

会社で良くありがちなマッチョイズムの例①過剰な売上ノルマを課される

ノルマ

会社で良くありがちなマッチョイズムの例の1つ目は、「過剰な売上ノルマを課される」です。特に営業職の場合、例えば新卒で社会人になりたてなのに「月1千万円売り上げ目標!」など、過剰な売り上げノルマを課される場合などは、マッチョイズムの例と言えます。

これには、男性のように逞しく、強く、勇敢に困難なことにも挑戦するという姿勢を刺激し、それにより目標を達成させようとする意図が隠されています。初めは良いかもしれませんが、普通の人はこのような働き方は長く続かないでしょう。

会社で良くありがちなマッチョイズムの例②低い女性管理職登用率

女性

会社で良くありがちなマッチョイズムの例の2つ目は、「低い女性管理職登用率」です。あなたの会社には、管理職の役職に就く女性が何人いますか?また、その人数は全体の従業員の中でどれくらいの割合を占めているでしょうか?

女性の登用に熱心に取り組んでいる企業でない限り、女性管理職登用率が男性のそれより低いというのが今の多くの企業の現状です。そこにはマッチョイズムやマチスモ的思考・思想がありますよね。

日本・アメリカにおけるマッチョイズムの比較

日本・アメリカにおけるマッチョイズムの比較①身体面

身体

日本・アメリカにおけるマッチョイズムの比較の1つ目は、「身体面」です。まず、日本では男性でも筋肉隆々ではなく、細身でも「女性的だ」と言われることは希でしょう。しかし、近年、身体づくりのためにジムに通い、マッチョな身体を作る男性も増えてきています。

一方、アメリカにももちろん、細身な男性は沢山います。しかし、やはり日本と比べるとアメリカの男性の方が身体を鍛え、ある程度の筋肉を持っておくという男性的な身体を備えた人が多いと言えます。これもマチスモ思考がアメリカの方が少し強いからと言えるかもしれません。

日本・アメリカにおけるマッチョイズムの比較②精神面

精神

日本・アメリカにおけるマッチョイズムの比較の2つ目は、「精神面」です。まず日本は近年、男性が草食化してきているとも言われますよね。これは、言い換えると「男性的な逞しさのない人が増えてきている」ということです。これに良い悪いはないですが、昔と比べるとマチスモ的な男性が少なくなってきているのでしょう。

一方、アメリカでは見た目はそんなにマッチョではなく、普段は大人しいタイプでも、例えば家族や友人のために勇気を持って行動しなくてはならない時には即座に行動する、という男性が多いです。このことから言うと、日本と比べると精神的にはマッチョイズムを持つ男性は多いと言えるのかもしれません。


日本・アメリカ以外のマッチョイズム思想が強い国とは?

日本・アメリカ以外のマッチョイズム思想が強い国①韓国

韓国

日本・アメリカ以外のマッチョイズム思想が強い国の1つ目は、「韓国」です。韓国は、日本と違い身体面でも身体を鍛えてマッチョに整えておくのが良いとする傾向が強いようです。これには徴兵制度があることも影響している可能性もあります。

精神面においては、儒教の影響から「女性よりも男性の方が素晴らしい」とするマチスモ的思想・思考が根強いとされます。この部分は日本の男尊女卑と呼ばれる思想・思考と近いものがありそうです。

日本・アメリカ以外のマッチョイズム思想が強い国②インド

日本・アメリカ以外のマッチョイズム思想が強い国の2つ目は、「インド」です。ヒンドゥー教の影響を強く持つインドには、「女性より男性の方が優位である」とする思想・思考が未だに強くあります。

基本的に重要な決定は男性のみが行い、女性はあくまで補助的な存在であるという思想・思考が社会のあらゆるシステムの中に組み込まれています。その意味では、インドも日本社会と共通する点が多いと言えるのかもしれません。

マッチョイズムの賛否!マッチョイズムが嫌いな人の代表例や肯定的意見は?

マッチョイズムが嫌いな人の代表例①フェミニスト

フェミニスト

マッチョイズムが嫌いな人の代表例の1つ目は、「フェミニスト」です。フェミニストは、基本的に「女性は男性と同等に扱われるべきだ」という思想・思考を持っています。そのため、男性的な要素が賛美され、優遇される傾向にあるマッチョイズムやマチスモ的思想・思考を嫌いな人が多いでしょう。

マッチョイズムが嫌いな人の代表例②インテリ

インテリ

マッチョイズムが嫌いな人の代表例の2つ目は、「インテリ」です。インテリとは、言い換えると「勉強が好きな人達」です。この人達には、高学歴のステータスを保てる程、親に金銭的余裕があったため、自分の実力で勝負する機会がなく、そのため男性的に戦ったりすることが苦手・嫌いな人達がいます。

マッチョイズムが嫌いな人の代表例③オタク

オタク

マッチョイズムが嫌いな人の代表例の3つ目は、「オタク」です。特にマンガなどの空想の世界にふけることを常とする人達にとって、筋肉隆々で勝負する事も厭わないマッチョイズムな人達は異次元に住む人と写るでしょう。

マッチョイズムに対する肯定的意見:規律を持って社会を運営できる

社会

ここまで、マッチョイズムが嫌いな人の代表例という否定的なものをご紹介してきましたが、もちろん、肯定的意見も存在します。それが、「規律を持って社会を運営できる」です。

「どんな状況でも男性が優遇されるべきだ」という認識が広くある場合、これがある意味で社会での規律やルールとなり、それを人々が守ることで社会運営が楽でスムーズになります。こう考えると、マッチョイズムにも肯定的な要素を見い出せないとも言い切れないですね。

日本語マッチョイズムの意味をしっかり理解して活用していこう!

風景

当記事では、「マッチョイズム」という言葉の意味やその語源について詳しくお伝えしてきました。また、日常生活のそれぞれのシーンに分けてこの思想・思考が使用される例を取り上げてみると、多くの例が存在することが分かりましたね。

あなたも語源などからしっかりこのマッチョイズムという言葉の意味を理解し、実際の日常生活にも積極的に活用してみてください。

下記関連記事内では、「紳士的な人の特徴」をご紹介しています。マッチョというよりは、素敵で紳士的な男性になりたい!という方には必見の内容です。ぜひ参考にしてみてください。

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