【ビジネス】後ろで手を組むことはマナー違反?心理や癖の治し方も!
更新:2019.06.23
後ろで手を組むような姿勢をとっている人はいませんか?実はこの姿勢は、ビジネス上でマナー違反とされているのです。今回は後ろで腕を組む意味や心理をご紹介します。またこのような癖を治す方法も紹介しているので、癖を治したい方は是非目を通してみてください!
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
INDEX
後ろで手を組むことの意味・由来とは?
「後ろで手を組む」の意味:手を後ろに回すこと
「後ろで手を組む」の意味は、手を後ろに回すことです。左右の手をコシのあたりで組むような動作です。体育の授業でよく行なわれる「やすめ」の動作と似ています。腕を後ろに回すと背筋がのびて姿勢が良くなるので、ストレッチなどでこの動作をする場合も多いです。
後ろで手を組む仕草がマナー違反になった由来:ヨーロッパのサービス
後ろで手を組む仕草がマナー違反になった由来は、ヨーロッパのサービスが発端だと言われています。古代のヨーロッパには貴族に仕える使用人がいました。使用人は、雇い主に対して危害を加えてはいけません。「危ないものは何も持っていない」と示すため、使用人たちは手を前に組んだ姿勢で仕事をしていました。
ヨーロッパでは、後ろで腕を組むことは「危ないものを隠している」という意思を表していました。このことから後ろで手を組む姿勢は失礼だという考えが生まれたと言われています。同時に、上の立場の人と接するときは手を前に出すのが正しい姿勢だ、という考えが広まりました。
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由!
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由①偉そうに見える
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由1つ目は、偉そうに見えるからです。後ろで手を組んでいる姿を思い浮かべてみてください。胸を張っており堂々として見えます。この態度が、上司や取り引き先からは「偉そうだ」と思われてしまうのです。「部下のくせに威張った態度をとっている」と捉えられてしまいます。
また後ろで手を組む動作は、相手に圧迫感を与えます。「威圧されているような気がして話しづらい」といった印象を与える原因にもなります。そのため、部下からも敬遠されがちになります。上司や部下、取り引き先など、ビジネスで関係を持つ人間のほとんどに嫌われてしまうのです。
自信を持っているように見せるため、わざと後ろで腕を組む人もいるかもしれません。しかしこの自信の見せ方は反感を買ってしまい、逆効果になります。仕事の場では後ろで手を組む仕草は控えた方が良いでしょう。
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由②隠し事があると思われる
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由2点目は、隠し事があると思われるからです。手を見せる動作には「包み隠さず話している」「心をオープンにしている」という意味があります。手は自分の感情を表すものであり、身振り手振りなどが多ければ多いほど、相手に何かを伝えようとしている意味になります。
こういった、感情や考えを表す手を後ろに組むということは、何か秘密があるのだと思われます。大事な取引の話などをしている時に腕を後ろで組むと、「この人は何か隠している」と疑念を抱かれることでしょう。こうなると、信頼関係を築くことは難しくなります。
ビジネスでは、何よりも相手に信頼してもらうことが大切です。信用を得るためには、相手に「この人は何か隠している」などと思われてはいけません。ビジネス成功のためにも、手を後ろで組むような動作は極力控えましょう。
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由③敵意があると思われる
後ろで腕や手を組む姿勢がマナー違反である理由3つ目は、敵意があると思われるからです。通常人は、手を前に出して何も持っていないとを表すことで、敵意のなさを表現します。ですので、後ろで手を組む動作をしていると「この人は私に敵意があるのだ」と思われます。
後ろで腕を組むのは、相手に対する拒絶も表します。ですので会議や話し合いなどのときに後ろで手を組むと、「この人は私の話に賛成しない気だ」と感じられてしまいます。敵意を持っている、拒絶していると相手に印象づけてしまうのです。このことから、後ろで手を組む動作はマナー違反だとされています。
【行動心理学】後ろで腕や手を組む人の心理・意味!
【行動心理学】後ろで腕や手を組む心理・意味①緊張している
行動心理学から見る後ろで腕や手を組む心理・意味1つ目は、緊張しているです。緊迫した場面で後ろで手を組む人がいます。極度の緊張から出る仕草なのです。特に、相手との駆け引きが必要になるような場面でこういった動作が表れます。これは相手に手の内を見せまいと緊張している状態なのです。
また緊張していることを悟られないため、手を後ろで組んで余裕があるように見せることもあります。いずれにしても過度な緊張から出ることがある仕草なのです。こわばった表情で後ろで手を組んでいる人がいたら、「緊張しているのだ」と思って間違いないでしょう。
【行動心理学】後ろで腕や手を組む心理・意味②自分が優秀だと伝えたい
行動心理学から見る後ろで腕や手を組む心理・意味2つ目は、自分が優秀だと周りに伝えたいです。この仕草は、立場が上の人間や社会的な権威を持っている人が行うものだという認識が広くあります。ですので、権威のある人の仕草を真似ることで「私も権威を持っているのだ」と伝えようとしているのです。
この仕草をすることで、周りから尊敬されたいと思っています。わざとこの仕草をする人は、自分に過度な自信を抱いているのだと思って間違いありません。権威を振りかざし、他人を従えようという意思の表れなのです。
【行動心理学】後ろで腕や手を組む心理・意味③心をひらいていない
行動心理学から見る後ろで腕や手を組む心理・意味3つ目は、心をひらいていないです。気心の知れた友人と話す時、後ろで手を組みませんよね。後ろで手を組む動作は、相手を信頼していないという心理状態を意味します。ビジネスの話をしている時に相手がこの仕草を見せた場合、警戒されていると考えるのが妥当です。
会話の途中などで相手が手を後ろに回したら、「あなたの話は信頼に値しない」というサインです。この状態で話を続けていても、良い結果にはならないでしょう。一度話を切り上げるか、手を前に持ってくるような動作を要求しましょう。
またこちらに、信頼関係を短期間で築く方法についての記事を載せておきます。ビジネスの取引などで相手の信頼をすぐに得たい!という人は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。相手の信頼を短時間で手に入れることができれば、仕事もうまくいくはずですよ。
【行動心理学】後ろで腕や手を組む心理・意味④相手を見下している
行動心理学から見る後ろで腕や手を組む心理・意味4つ目は、相手を見下しているです。この動作をしている人は、相手を下に見ています。「私より格下だ」と思っている人間に対してとる仕草なのです。
この仕草をする人と話しても、対等な立場で話してはもらえません。平等な取引をしてくれず、相手の都合の良いように操られてしまうでしょう。
またこちらに、職場で人をバカにする人の特徴についての記事を載せておきます。後ろで手を組んで人をバカにした態度をとる、小馬鹿にする発言をするような人が周りにいる場合は、この記事を参考に対策を講じてみてください。
後ろで腕や手を組む癖の治し方は?
後ろで腕や手を組む癖の治し方①手を前で組むことを意識する
後ろで腕や手を組む癖の治し方1つ目は、手を前で組むことを意識するです。癖を治すためには、「後ろで手を組まない」ことだけを意識するだけではいけません。「後ろで組まなくなった手をどこに持っていくのか」が大切なのです。つまり、後ろではなく別の場所に手を置くように癖をつけることが必要です。
何をしているときにも、とにかく手を前に持ってくることを意識してみましょう。すると、意識しなくてはできなかった仕草がどんどん無意識でできるようになっていきます。そして手を前で組む癖が付いたときには、後ろ手の癖は消えています。
癖を治すときには、「癖を治してどのような状態になりたいのか」を考え、意識的に動作を行いましょう。そうすればどんどん理想の自分に近づけるはずです。
後ろで腕や手を組む癖の治し方②後ろ手をやめると宣言する
後ろで腕や手を組む癖の治し方2つ目は、後ろ手をやめると宣言するです。口に出すことで自分の意思が確認でき、決意を固めることができます。また、周りに「やめる」と公言することで、つい癖が出てしまったとき周りが注意してくれるようになります。
癖というものは気づかずに出ているものです。自分が気づいた時以外でも後ろて手を組んでいることがあるかもしれません。癖を直すには、無意識のレベルから矯正する必要があります。他人に協力を仰げば、無意識レベルの癖も正すことができるでしょう。
ビジネスでマナー違反にならない姿勢は?
ビジネスでマナー違反にならない姿勢①右手を抑えるように手を前で組む
ビジネスでマナー違反にならない姿勢1つ目は、右手を抑えるように手を前で組む姿勢です。日本では、利き腕である右手を左手で抑えることで「刀を抜く気がない」つまり「敵意がない」ということを表していました。ですので、相手に不快感を与えないためには、左手を前にして手を組むことが最も良い姿勢なのです。
ビジネスでマナー違反にならない姿勢②体の側面に両腕をつける
ビジネスでマナー違反にならない姿勢2つ目は、体の側面に両腕をつける姿勢です。いわゆる「直立不動」の体制です。体の端に手をぴったりと付ける姿勢は、「しっかりしている」という印象を与えることができます。丁寧な印象や礼儀正しさを伝えたいのなら、このような姿勢を心がけるようにしましょう。
相手に不快感を与えない姿勢を心がけましょう!
後ろで手を組む動作は、相手に威圧感を与えたり、見下しているような態度に見えたりします。不快感を相手に与えてしまうため、ビジネス上ではマナー違反とされている仕草の一つです。後ろで手を組む癖のある人は一刻もはやく治し、失礼のない姿勢を心がけるようにしてください。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。