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木工パテとは?使い方や塗り方のコツをご紹介!

更新:2019.07.05

DIYをするときに木工パテを利用したことはありますか?正しい使い方や塗り方を押さえておかないと、意外な失敗に陥ることがあるアイテムです。正しい使い方とは何なのか、塗り方のコツと一緒に確認していきましょう。きっと心強い味方になってくれますよ。

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DIYにおすすめ!木工パテとは?

木工パテとはセメダイン株式会社の木材用補正剤

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セメダイン 木工パテA

木工パテとは、セメダイン株式会社が展開する木材用の補正剤の名称です。木材を接着したり、小さな隙間を埋めたりするなどの補修のための商品ですね。柔らかいクリーム状になっているので、木材と木材の間に入り込みやすくなっていることが特徴です。主に以下のような用途で使われます。

木工パテの用途

  • 柱など木材のひび割れの補修
  • 木材の節のへこみを穴埋め
  • 釘穴やネジ穴を隠す
  • フローリングなどの傷の補修
  • 木の継ぎ目を繋ぐ・接着する

用途から分かるように、木材のための補正剤なので、金属やプラスチックなど他の素材に用いることはできません。セメダインの説明書きにも、木材以外には使用できないと明記されているので、他の用途で使うことは避けてください。

木工パテは切削などの加工が可能

木材を加工する女性

木工パテは切削などの加工が可能な、補正剤です。補修や穴埋めに用いて乾燥させれば、サンドペーパーなどで表面を綺麗に加工したり、ニスやステインなどを塗ったりすることも可能です。また、釘や木ネジも打てるようになっているので、補修のための自由な加工をすることができます。

木工パテにはタモ白とラワンの2種類の色がある

ファンデーション

木工パテには、タモ白とラワンの2種類の色があります。タモ白は、明るいベージュの色合いで、主に白木系の木材への使用に適した種類です。真っ白な色だと間違えられることが多いので、注意しましょう。また、ラワンはブラウンの色合いで、白木よりも濃い色調の木材の補修に適した種類となっています。

木工パテに似た製品もたくさんある

木材の加工場所

木工パテはセメダインの商品ですが、他のメーカーでも木工パテに似たものを取り扱っています。例えば、ボンドでお馴染みのメーカーでは「ウッドパテ」の名称で、木材用の補正剤を販売しています。また、100均商品にも、同じような用途で使用できる種類のパテが販売されています。


100均で販売されている木材用の補正剤をチェックしたい方は、こちらの記事を併せてご覧ください。色の種類なども確認できるので、用途に合ったものを探してみてください。

DIYにおすすめ!木工パテの使い方とは?

木工パテの使い方①補修したい部分にパテをつける

ペンキを塗る女性

木工パテの使い方の1つ目は、補修したい部分にパテをつけることです。歯磨き粉のように、チューブ状の入れ物になっているので、必要な箇所に口をつけて絞り出しましょう。隙間の補修であれば隙間に沿って出していきます。穴や節を埋める場合は、口を押し付けて中に注入するようにすると上手くいきますよ。

パテをつけたあとは、ヘラなどで伸ばしながら表面をならしていきましょう。そのまま放置してしまうと、隙間や穴にキレイに入りこまず、表面もデコボコして見栄えが悪くなってしまいます。

木工パテの使い方②しっかりと乾燥させる

木材を加工する男性

木工パテの使い方の2つ目は、しっかりと乾燥させることです。乾燥までの時間は、小さな部分に使ったものであれば4~5時間ほどで大丈夫です。しかし、深めの穴や節を中までしっかりと乾燥させる場合は、2~3日置いたほうが無難です。木工パテは乾燥すると縮むことが多いので、しっかりと様子を見ましょう。

また、パテで埋めた部分に釘やネジを打ち込む場合は、3日後以降に行うようにしてください。乾燥させる場所は、日光が当たるところよりも、日陰で風通しのいい場所を選びましょう。早く乾燥させようと、直射日光に当ててしまうのはおすすめできません。

木工パテの使い方③表面をキレイに削る

木材を加工する男性

木工パテの使い方の3つ目は、表面をキレイに削ることです。削るためには、サンドペーパーを使うと良いですね。紙やすりの種類は、#180ほどの番手であれば十分です。不要な部分にたくさんの木工パテが付着してしまった場合は、カンナで削ってからサンドペーパーをかけるとキレイに仕上がります。


より滑らかな仕上がりにしたい場合は、#320以上の目の細かいサンドペーパーに持ち替えて、再度擦りましょう。ただし、サンドペーパーで擦りすぎると、木まで削ってしまうことになるのでパテの表面を薄めるように削っていくことがコツになります。力を入れすぎず、慎重に削っていってください。

サンドペーパーは100均でも購入することができます。どんな種類のものがあるのか、事前に確認しておきたい方には、こちらの記事がおすすめです。ダイソー、セリア別にチェックしてみてください。

木工パテの使い方③パテの上から塗料を塗る

ペンキを塗る

木工パテの使い方の3つ目は、パテの上から塗料を塗ることです。木材に使用した場合、木材とパテの色合いの違いが目立ってしまうことがあります。木目をキレイに見せるための薄いニスでは違和感が残ってしまう可能性があるので、色の濃い水性塗料の使用がおすすめです。木材用の塗料でパテの痕跡を消してしまいましょう。

塗料の種類によっては、木工パテが弾くこともありますが、重ねて塗っていくことで対処することができます。どうしても弾かれてしまう場合は、家具を補修するための着色マーカーで着色してしまうのも有りです。仕上がりの様子に応じて使い分けてみてください。

木工パテと一緒に使うには、水性塗料が便利です。DIY用の手頃なサイズのものであれば、100均でも探すことができるので、こちらの記事でチェックしてみましょう。それぞれの100均ショップで販売されているものが、分かりやすくまとめられています。

DIYにおすすめ!木工パテの塗り方とは?

木工パテの塗り方①指でなじませる

板の壁と手袋

木工パテの塗り方の1つ目は、指でなじませることです。木工パテには、パテを塗るためのヘラも付属してくるのですが、ヘラだと小さい部分に微妙に対応しきれないことがあります。

ヘラで上手くいかなかった場合は、細かい場所でも自由に対処できる、指での塗り方を試してみましょう。ゴム手袋をはめた指で、木工パテを小さなキズに刷り込むように塗っていけばOKです。


木工パテの塗り方②ヘラで隙間の奥まで埋める

クリームを混ぜる

木工パテの塗り方の2つ目は、ヘラで隙間の奥まで埋めるものです。ちょっとした隙間や釘穴など、ある程度奥行きがあるものに対して使用すると良いでしょう。隙間に沿って絞り出したり、釘穴などを埋めるように注入したりしたパテの上から、空気を抜くように何度も押し込んでいってください。

塗っている途中で、余分な部分にまでパテが広がってしまった場合は、ヘラで掻き取ります。掻き取った後に濡れた布で拭き取ってしまえば、すぐに落とすことができるので、焦らずに対処しましょう。

木工パテの塗り方③ヘラで盛り上げるように塗る

木材とペンキ

木工パテの塗り方の3つ目は、ヘラで盛り上げるように塗ることです。釘穴やネジ穴などの窪みに塗る場合は、乾燥によって縮むことを視野に入れておく必要があります。

釘穴やネジ穴の部分に、ヘラで木工パテを盛り上げるように塗っておくと、多少の縮みであれば対処できるようになります。盛りすぎてしまった場合は、後から削ってしまえば問題ありません。釘やネジを使うDIYで補修するときに注意しておきましょう。

DIYにおすすめ!木工パテの使い方のコツは?

木工パテの使い方のコツ①使う前に木材の汚れを排除

掃除道具

木工パテの使い方のコツの1つ目は、使う前に木材の汚れを排除しておくことです。DIYをしていると、思わぬ汚れが溜まっている場合がありますね。

ゴミや油などが付着したままだと、接着の邪魔やキレイな仕上がりの妨げになってしまうことがあります。また、水分がある場合も同様なので、木工パテを使える状態にあるかチェックしてから使用するようにしてください。

木工パテの使い方のコツ②大きな隙間への使用は避ける

ハート型の木材

木工パテの使い方のコツの2つ目は、大きな隙間への使用は避けることです。木工パテには、乾燥すると縮んでしまうというデメリットがあります。そのため、大きな隙間を塞ぐことにはあまり向いていません。木工パテで大きな隙間を補修する場合は、数回に分けて使用しなければいけません。

しかし、木工パテは即効では固まらないというデメリットも併せ持ちます。小さなキズを補修するにも、数時間の乾燥時間が必要です。大きな隙間を塞ぐために何度も使い直すのは現実的ではないので、使用は避けたほうが無難です。大きな隙間を塞ぐのに適したエポキシパテなどを使ってみましょう。

DIYにおすすめ!木工パテの塗り方のコツは?

木工パテの塗り方のコツ①マスキングテープで周囲をガードする

木工パテの塗り方のコツの1つ目は、マスキングテープで周囲をガードすることです。木材になじませるように塗るときに、指やヘラなどの力加減を誤って余分な場所につけてしまうことがあります。すぐに拭き取れば問題ないのですが、見落としてしまうと頑固にこびりついてしまいます。

あらかじめマスキングテープを貼っておくと、頑固な汚れの予防になるので試してみてください。また、サンドペーパーで削る面積を小さくしたい場合にも有効なコツです。DIYで細長い隙間を塗るときに覚えておくと便利ですよ。

木工パテの塗り方のコツ②縮んでしまった場合には二度塗りで対処

ハケで木材を塗る

木工パテの塗り方のコツの2つ目は、乾燥で縮んでしまった場合には二度塗りで対処することです。縮むことを見越して多めに盛ったにもかかわらず、凹みが目立つときは、再度パテを塗って対処してしまえばOKです。二度塗りに限らず、表面を平らに均すことができるまで繰り返しても構いません。

基本的に見た目の問題なので、凹んだままでも構わないのであれば、放置してしまっても大丈夫です。目標とする仕上がりに応じて、臨機応変にコツを駆使してみましょう。

木工パテで木材DIYのクオリティアップ

木材パテは、木材であれば幅広い用途で使える便利アイテムです。隙間や穴など、そのまま放置してしまうと見た目に影響を与える部分を、滑らかに変身させてしまうことができます。

乾燥に多少時間がかかるかもしれませんが、手間と時間をかけた分だけ美しく仕上がりますよ。なんとなく木材DIYの仕上がりが物足りないときに試してみてください。

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