同一生計者の意味とは?実家に住んでいる際や・兄弟で住んでいる際の定義も
更新:2019.07.23
クレジットカードの申し込みをする際、同一生計者という項目があります。実家暮らしの場合、兄弟姉妹や子ども、親など、家族のどこまでが生計を一つにしていると考えるのか、定義がわからない人もいることでしょう。ここでは同一生計者とは何か、その意味について説明します。
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INDEX
同一生計者の意味とは?
同一生計者の意味は兄弟も含めて生計を同一する家族のこと
同一生計者とは、生計を一つにしている人のことを意味します。親や兄弟姉妹だけでなく、他人であっても家計が一緒の人は同一生計者です。ケースによっては、別居している家族も同一生計者とみなされることがあるので注意が必要です。
同一生計者には複雑な意味がある
同一生計者と聞くと、同居している家族を連想する人が多いことでしょう。しかし同一生計者の定義では、同居・別居は関係ありません。その意味は、もっと複雑です。別居している学生や高齢者であっても、家計が一緒であれば同一生計者であるというのが定義です。
つまり実家で暮らしていても、それが二世帯住宅で家計が別であれば同一生計者にはなりません。同居の兄弟姉妹が同一生計者になるかどうかは、一緒に暮らす際の家計が同じであるかどうかで判断することになります。同一生計者とはどんな意味を持つ言葉かを、正しく覚えておきましょう。
クレジットカードの審査と同一生計者の数との関係とは?
クレジットカードの審査に影響する
同一生計者の数が必要になるケースとは、クレジットカードやカードローンの審査の時です。同一生計者が多ければ多いほど、クレジットカードの審査に通るのが難しくなります。というのも、同一生計者の数に比例して、家計が厳しくなることが予想されるからです。
一方で一人暮らしの場合も、収入が安定していることを証明できなければ、審査に通るのは難しいです。特に20歳未満の場合は、家族の同居・別居を問わず、保護者の承諾がなければクレジットカードをつくることができないと定義されています。これは収入証明ができても、変わらないルールです。
進学などで一人暮らしをする学生の場合は、保護者からクレジットカード会社に連絡をしてもらって、家族カードを持つという方法があります。この場合は、保護者の収入が証明されているので、学生でもクレジットカードが持てます。クレジットカードの作り方については、以下の記事を参考にしてください。
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家族の状況もクレジットカードの審査対象となる
クレジットカードの審査とは、返済能力が証明されるかどうかを確かめるものです。家族で同居していて、家計を複数で分担している家庭も少なくありません。その場合は、クレジットカードの申し込みをする時点で、同一生計者の収入も合算して審査されることになります。
それと同時に同一生計者ごとに個人信用情報に問題がないかも、チェックされます。個人信用情報とは、過去に金融事故を起こしていないかをチェックするものです。同生計者も含めて問題ないことが証明されて初めて、クレジットカードが発行されます。クレジットカードの審査の意味も、これを機会に覚えておくとよいでしょう。
同一生計者となる家族数の意味とは?
同一生計者となる家族数の意味①一人暮らしの場合
同一生計者となる家族数の意味の1つ目は、一人暮らしのケースです。一人暮らしとは、同一生計者が1人であることを意味します。社会人でなく、学生でも一人暮らしをするケースがあり、正しく判断する必要があります。
ただし、進学のために離れて暮らす学生や、家庭の事情で独居している高齢者で、別居の家族が生活費を負担している場合は、同一生計者が1人という解釈にはなりません。その意味の違いを理解しておきましょう。
同一生計者となる家族数の意味②夫婦や兄弟姉妹など二人暮らしの場合
同一生計者となる家族数の意味の2つ目は、夫婦を含めた二人暮らしのケースです。中には兄弟姉妹と同居して、二人暮らしをしているケースも含まれます。二人暮らしとは2人で生活することなので、シェアハウスというケースもあるでしょう。
二人暮らしの家計負担とは、家庭によって異なるるものです。しかし、クレジットカードの審査においては年収の合算がものをいいます。ただし、夫婦や兄弟姉妹は合算年収が認められても、同居しているパートナーや友人が認められるとは限りません。夫婦2人の家計については、以下の記事を参考にしてください。
同一生計者となる家族数の意味③夫婦2人に子どもが1人の場合
同一生計者となる家族数の意味の3つ目は、夫婦2人に子どもが1人いるケースです。この場合は、同一生計者は3人とみなされます。これは、子どもが乳幼児であっても、社会人として収入を得ていても、家計が一緒であれば変わりません。
そして子どもが進学などの理由で別居していても、仕送りをするなど家計が一緒であれば同一生計者とみなされます。別居する子どもにアルバイト収入がある場合は、それも合算して申請するという方法もあります。場合によっては収入証明は必要になることも、併せて覚えておくと安心です。
同一生計者となる家族数の意味④祖父母夫婦と夫婦・子ども2人の場合
同一生計者となる家族数の意味の4つ目は、夫婦2人の他にどちらかの両親、子どもが2人いるケースです。子どもたちだけでなく、祖父母の生活費も負担している場合は、同一生計者が6人とみなされます。祖父母が年金受給をしていれば、それも収入として合算可能です。
ただし、祖父母と同居していても家計が別の場合には、同一生計者は4人となります。特に二世帯住宅を親世帯と一緒に建ててそれぞれにローンを組んだり、生活費を別々にしている家庭は、同一生計者とは言わないのです。間違って申告しないように注意しましょう。
同一生計者となる家族数の意味⑤同居・別居の子どもがいる場合
同一生計者となる家族数の意味の4つ目は、同居と別居の子どもがそれぞれいるケースです。40代から50代の夫婦の場合、大学生になり別居している子どもと、まだ自宅から学校に通う子どもがいることは珍しくありません。
この場合も、仕送りを含めて別居の子どもの生活費を負担している場合は、同一生計者となり、4人で申告する必要があります。ただし、別居している学生が奨学金やアルバイトで生活費をまかなっている場合は、同一生計者とは言いません。家計の状況を正しく申告しましょう。
同一生計者となる家族数の意味⑥兄弟姉妹と同居している場合
同一生計者となる家族数の意味の6つ目は、兄弟姉妹と同居するケースです。この場合も、家計が一緒かどうかがポイントとなります。兄弟姉妹それぞれが生活費を出し合って生活している場合は、同一生計者として申告することができます。
また社会人になっても実家で暮らし、学生の兄弟姉妹と同様に生活費を保護者に負担してもらっている場合は、同一生計者は1人として申告できます。同一生計者の人数とは、曖昧な解釈のうえに成り立っているからです。同一生計者が1人であっても、世帯年収は同居の家族も含めて申告できます。
その点、同居はしているものの、生活費の負担がそれぞれの場合は、同一生計者とは見なされません。同一生計者として申告する場合は、内容によって兄弟姉妹の収入証明を求められることもあるので、覚えておきましょう。
実家暮らしの場合の同一生計者の定義とは?
実家暮らしの場合の同一生計者の定義①兄弟姉妹
実家暮らしの場合の同一生計者の定義の1つ目は、兄弟姉妹です。同一生計者における兄弟姉妹とは、必ずしも血族である必要はありません。兄弟姉妹の結婚によって義兄・義姉・義弟・義妹と同居となり、家計が一緒というケースも多くみられます。
実家暮らしの場合の同一生計者の定義②別居の子ども
実家暮らしの場合の同一生計者の定義の2つ目は、別居の子どもです。別居の子どもが社会人である場合ですが、保護者が経済的な援助をしているかどうかがポイントとなります。同一生計者とは家計が一緒の人を指すことを考えると、援助額が大きければ人数としてカウントするのが無難です。
別居の子どもがフリーターで家賃の補助などをしている場合は、同一生計者となります。しかし社会人として独り立ちして、経済的援助がない場合は、実家で同居していても同一生計者にはなりません。
実家暮らしの場合の同一生計者の定義③別居の親
実家暮らしの場合の同一生計者の定義の3つ目は、別居の親についてです。別居する親が1人であっても2人であっても、経済的な援助を一切していない場合は、同一生計者には含まれません。
しかし、別居はしていても生活費や医療費などを負担している場合は、同一生計者となります。ただし、お小遣い程度を仕送りしているケースなどは、同一生計者として申告する必要はありません。別居の高齢者の見守りサービスについては、以下の記事を参考にしてください。
クレジットカードの審査での同一生計者の意味とは?
クレジットカードの審査では同一生計者が少ない方が有利
クレジットカード会社は、カードを発行するにあたって、申込者の返済能力が証明されるかどうかを重視しています。そのため、同一生計者の数が少なければ少ないほど、審査に通りやすいのが現実です。別居する子どもや高齢の親に対して行う仕送りが少額であれば、同一生計者として申告しない方がよいかもしれません。
同一生計者が少ない方がクレジットカードの審査も早い
同一生計者が増えれば増えるほど、クレジットカード会社は申告された内容が正しいかどうか、精査しなければなりません。その分、どうしても時間がかかってしまうので、審査結果が出るまでに時間を要します。早くクレジットカードを手にしたい事情があり、同居の兄弟姉妹がいる場合には、申告方法に注意が必要です。
実家で兄弟姉妹と生活していても、同一生計者が1人として申告する方が、クレジットカードの審査が早いでしょう。また、金融事故を起こした過去がない限り、発行される確率も高くなることが予想されます。クレジットカードの申し込み時に、その点に配慮しましょう。
同一生計者について理解してクレジットカードの申し込みに役立てよう!
同一生計者とは何か、その意味や定義について説明しましたが、理解できましたか。同居・別居あるいは学生や高齢者など、家族の状況によって同一生計者の数が変わります。クレジットカードの審査において虚偽の申告はNGですが、解釈が曖昧なところがあるのも事実です。自分なりに考えたうえで、申告してください。
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