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エッセンスの意味や使い方!誤用してしまう例や語源・英語も

更新:2019.07.02

「エッセンス」の正しい意味をご存じですか?最近はビジネスシーンでもよく使われるキーワードですが、誤用してしまっている人も見かけます。この記事では、エッセンスの意味を正しく理解し、適切な使い方ができるよう、エッセンスの言葉の要素を丁寧にご紹介していきます。

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エッセンスの意味は?

エッセンスの意味①最も大切な要素

幻想的な球体に指を入れる

エッセンスの1つ目の意味は「最も大切な要素」です。似た表現として「本質」や「重要な部分」、「真髄」または「精髄」などがあります。

「真髄」とは、物事の最も肝心な点またはその道の奥義のことです。また、「精髄」とは、物事の中で一番優れている部分、または最も重要な部分といった意味があります。

いずれにしても欠かせない根本的な性質を意味するのがエッセンスです。「エッセンスを抜き出す」、「人生のエッセンス」といった使い方ができます。

エッセンスの意味②実在

傘を持つ透けた女性の後ろ姿

エッセンスの2つ目の意味は「実在」または「実体」です。この意味でエッセンスが用いられる時は、どちらかというと哲学的な表現である場合が多く、少し硬い表現として使われます。

また、同じ実在という意味でも「霊的実在」という意味で使われることもあります。特にスピリチュアル系や宗教的なジャンルの専門用語として用いられています。

エッセンスの意味③精油

アロマグッズ

エッセンスの3つ目の意味は「精油」です。精油とは、植物などの香り成分を抽出したもので、原材料となるものを蒸したり搾り出すなどして抽出します。

似たものに「香油」もあります。香油は、水に溶解しにくい香料やエキスを一旦アルコールなどで溶解させて水に溶けやすく加工したものです。バニラエッセンスやアロマオイルなども香油にあたります。

エッセンスの意味④香水

香水とパールのネックレス

エッセンスの4つ目の意味は「香水」です。香水も精油と同じように、香りの成分を抽出して作られたものなので、本質的には同類のものと言えます。香水というよりもエッセンスと表現する方がオシャレな感じがしますよね。香水好きな女性の間では既に広く浸透しつつある使い方です。


エッセンスの意味⑤美容液

化粧品類

エッセンスの5つ目の意味は「美容液」です。美容液とは、肌の保湿や栄養分といった、肌に欠かせない重要成分が配合されている基礎化粧品のひとつです。美容液を意味するエッセンスは、化粧品業界では広く使われています。

エッセンスの語源や英語は?

エッセンスの語源はラテン語の「esse」

イタリアの街並み

エッセンスの語源は、ラテン語の「esse」です。esseには、そこにいる、またはそこにあるといった、人や物が存在することを表す意味があります。もともとはキリスト教の神学用語で、神から物事に与えられる存在性という意味から一般化していった経緯があります。

エッセンスの英語は「essence」

アメリカとイギリスのバッジ

エッセンスは英語で「essence」です。意味は先にご紹介したエッセンスの意味と同じです。最も大切な要素、精油、香水、実在、実体、霊的実在という意味があります。語頭には語源のesseがありますね。

英語の例文では、最も重要な要素としてなら「essence of a business(ビジネスの本質)」のように使われます。また、語源であるesseに最も近い意味の実在としてなら「God is an essence(神は実在である)」のように使われます。

アメリカ英語のことわざや名言に興味がある人はこちらの記事がおすすめです。文化が大きく異なるアメリカでは、日本人にはない発想がたくさんあります。感銘を受ける素敵なことわざから目を見張る面白い格言まで、24選の名言をご紹介しています。

エッセンスの使い方【ビジネス編】

エッセンスの大切な要素としての使い方①ビジネスのエッセンスを理解する

デスクに広げた資料

エッセンスのビジネスシーンでの使い方の1つ目は「ビジネスのエッセンスを理解する」です。ビジネスにおいて最も大切な要素を理解する、またはビジネスの本質を理解する、という解釈ができます。物事の根本的な要素を理解しているのとしていないのとでは、仕事効率に違いが出ますよね。

エッセンスの大切な要素としての使い方②トラブルのエッセンス

データを管理するキャリアウーマン

エッセンスのビジネスシーンでの使い方の2つ目は「トラブルのエッセンス」です。トラブルの元となった大切な要素、という意味があります。たとえば、上司に「今回のトラブルのエッセンスは何?」と聞かれたら、今回のトラブルの原因になったと思われる要素を答えるのが正解です。

エッセンスの大切な要素としての使い方③エッセンスをアーカイブする

見えないデータに触れる指

エッセンスのビジネスシーンでの使い方の3つ目は「エッセンスをアーカイブする」です。アーカイブには記録保存という意味があるので、エッセンスと合わせて、最も大切な要素を記録保存するという意味になります。「会議のエッセンスを共通データにアーカイブする」のように表現できます。

エッセンスの大切な要素としての使い方④エッセンスを抜き出す

立ってデスクワークをする男性

エッセンスのビジネスシーンでの使い方の4つ目は「エッセンスを抜き出す」です。最も大切な要素を抜き出すという解釈ができます。資料のエッセンスを抜き出したり、話のエッセンスを抜き出すと、重要な要素をまとめることができます。

エッセンスの大切な要素としての使い方⑤技術のエッセンスを極める

ネイルアートをした手

エッセンスのビジネスシーンでの使い方の5つ目は「技術のエッセンスを極める」です。技術の真髄を極めるという意味があります。技術のエッセンスを極めるには、経験と高い能力が必要です。

エッセンスの使い方【日常編】

エッセンスのビジネス以外での使い方①物語のエッセンスを理解する

重ねて置かれた本

エッセンスの日常での使い方の1つ目は「物語のエッセンスを理解する」です。その物語が伝えようとする最も大切な要素を理解する、という意味です。

たとえば「3匹の子豚」の物語のエッセンスは、何事も手を抜かず真摯に取り組むことが良い結果を生む、ということです。物語の根幹にあって、言わずと物語る大切な教訓などといった使い方です。

エッセンスのビジネス以外での使い方②バニラエッセンスを加える

アロマグッズとドライフラワー

エッセンスの日常での使い方の2つ目は「バニラエッセンスを加える」です。バニラエッセンスはラン科の植物であるバニラの実から香るバニリンという成分を抽出した液をアルコールに溶かして作られます。

バニラエッセンスは洋菓子などによく使われています。「バニラエッセンスを加える」というフレーズは、お菓子作りをしない人でも必ず一度は聞いたことのあるフレーズですよね。

エッセンスのビジネス以外での使い方③幸福のエッセンスは健康である

ベッドの上で背伸びをする女性

エッセンスの日常での使い方の3つ目は「幸福のエッセンスは健康である」です。幸福であるために大切な要素は健康である、という意味になります。

同じように、「賢さは幸福のエッセンスである」、「健康のエッセンスは睡眠である」、「健康のエッセンスは規則正しい生活である」といった使い方ができます。

エッセンスのビジネス以外での使い方④神はエッセンスである

十字架に差し伸べる両手

エッセンスの日常での使い方の4つ目は「神はエッセンスである」です。神は存在するものであるという意味です。本当に存在すると考えるかどうかは人それぞれとして、エッセンスにはこういった使い方もあるという一例です。

「実在」や「実体」の意味するエッセンスには「霊的実体」もありました。霊的実体の意味で使う場合は「この廃病院にはエッセンスが潜んでいる」などと言うことができます。少し寒気がしてきますね。

エッセンスのビジネス以外での使い方⑤エッセンスをつける

香水を手首につける

エッセンスの日常での使い方の5つ目は「エッセンスをつける」です。エッセンスをつける、というだけでは香水か美容液かの判断はできないので、状況や文脈から判断します。たとえば、手首につけるなら香水で顔につけるなら美容液と判断できますね。

香水は、大人の女性の魅力をより華やかに演出してくれます。自分の好みの香りに包まれることでヒーリング効果もあります。こちらの記事では女性に人気のあるブランドの香水を年代別にご紹介しています。是非チェックしてみてください。

エッセンスの誤用例は?

エッセンスの誤用例|会話に笑いのエッセンスを加える

バーで飲む3人

エッセンスの誤用の代表的な例として「会話に笑いのエッセンスを加える」という誤用の仕方があります。会話に笑いの大切な要素を加える、だとしても、会話に笑いの存在を加える、だとしても、その解釈と使用法には違和感があります。

このような誤用をしてしまうのは、エッセンスの意味を間違って理解してしまっているからです。このケースでは、精油や香油といった液体香料の意味でのイメージでのエッセンスを「笑い」という概念に転換した結果の誤用です。

香水やバニラエッセンスには、香りづけのアクセントとしてのイメージが強くあります。しかし、これらのエッセンスの本来の意味は素材から目的とする香りのエキスを抽出した重要な成分なので、意味がまったく異なります。

エッセンスを誤用しないためには意味を理解する

PCの前で考える男女

エッセンスを誤用しないためには、その意味を正しく理解しておく必要があります。いくつかあるエッセンスの意味を正確に理解して、混同したり誤用してしまうことがないようにしたいものです。

エッセンスの意味は、「最も大切な要素」「実在」「精油」「香水」「美容液」といった意味の種類がありました。これらは一見全く別のものに思えますが、れっきとした共通点があります。

英語の「essence」の語源である「esse」は存在するという意味でした。エッセンスのそれぞれの意味の種類には、この存在するという根本的な概念を中心に派生しています。その点をしっかりと意識して憶えると、記憶を引き出す時の手掛かりになります。

「エッセンス」を正しく使えるようになろう!

エッセンスの意味や語源・英語、そして正しい使い方や誤用例などをまとめてご紹介しました。ビジネスシーンで飛び交う英語表現はたくさんあります。間違った覚え方をしていると解釈がまったく変わってしまう場合もあるので、気をつけたいところですね。

エッセンスの場合、香料のイメージで「少し加える」と解釈するのと「最も大切な要素」として解釈するのとでは文章全体の意味が大きく違ってしまいます。英語や語源も把握して、本来の意味をしっかりと理解すると記憶に残りやすいですよ。

もしも自分が今まで思っていたエッセンスが本来の意味と違っていたら、さっそく憶えなおして、正しく使えるようになりましょう!

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