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緑の色の名前の種類一覧!薄い・濃い・くすんだグリーンなど一覧でご紹介!

更新:2020.10.29

自然のエネルギーを感じられるアースカラーの1つでもある「緑色」には、由来や濃さ・深みによって様々な名前や種類が存在しているのです。そこで今回は、個性豊かな緑色の種類・名前を一覧で解説していきます。ぜひコーデや豆知識の1つとして参考にしてみてくださいね!

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深い緑色の名前・種類一覧

深い緑色の名前・種類一覧①深碧(しんぺき)色

緑色の宝石

深い緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「深碧色」です。こちらグリーンジャスパーという名前でも知られる宝石「緑碧玉」のような深みのある美しい緑色が特徴です。

深い緑色の名前・種類一覧②織部(おりべ)色

漆器の数々

深い緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「織部色」です。こちらの色は、桃山時代に美濃市周辺で作られた陶器「織部焼」が由来となっており、暗く、深みのある美しい緑色が特徴的です。

深い緑色の名前・種類一覧③青漆(せいしつ)色

陶器のやかん

深い緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「青漆色」です。渋めの深い緑色が特徴的なこちらの色は、漆の色塗りの1つが由来となっており、完成後に濃い緑色の漆器になることから伝統色として定着したとされています。

深い緑色の名前・種類一覧④天鵞絨(びろうど)色

暗い緑色の植物たち

深い緑色の名前・種類一覧の4つ目にご紹介するのが「天鵞絨色」です。こちらの色はビロード(ベルベット)生地のような暗くて青みを含んだ緑色を表しています。白鳥の羽を思わせる生地の見た目からこの漢字が当てられたとされています。

濃い緑色の名前・種類一覧

濃い緑色の名前・種類一覧①花萌葱(はなもえぎ)色

大量の葱

濃い緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「花萌葱色」です。こちらの色は若い葱の葉を彷彿とさせる濃い緑色を意味しており、伝統的な青色の1つである「花色」と「黄色」を重ねて作られたことが名前の由来となっています。若々しさと気品が感じられる色が男女問わず人気の色です。

濃い緑色の名前・種類一覧②常磐(ときわ)色

巨大な杉の木

濃い緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「常磐色」です。こちらの色は、松・杉の葉のように茶色を含んだ濃い緑色を表します。「常磐」とは、常に変わらない様子を意味しており、長寿や不変などの願いが込められた縁起の良い色名の1つです。

濃い緑色の名前・種類一覧③木賊(とくさ)色


まっすぐに伸びる緑の植物

濃い緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「木賊色」です。「木賊」とは生け花の客材や観賞用としても飲まれる植物であり、木賊の茎のような青みがかった緑色を表しています。「陰萌黄色」という別名でも知られており、渋めの落ち着いた色味が江戸時代のファッションにおいて流行となった色の1つでもあります。

濃い緑色の名前・種類一覧④千歳緑(せんざいみどり)色

松の葉

濃い緑色の名前・種類一覧の4つ目にご紹介するのが「千歳緑色」です。こちらの色は、松の葉のような暗くて濃い緑色を表しています。名前に「千歳」とあるように、いつまでも変わらず緑の葉をつける植物である松は「不変・長寿の象徴」として知られており、千年変わらない緑色という意味が込められた縁起の良い色名です。

薄い緑色の名前・種類一覧

薄い緑色の名前・種類一覧①黄浅緑(きあさみどり)色

陽の光で輝く緑の野原

薄い緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「黄浅緑色」です。鮮やかな黄緑色を示すこちらの色は、平安時代の格式『延喜式』のなかに登場するほど、色の歴史としては古いものの1つです。似た色に「青浅緑色」がありますが、一般的に黄味がかったものが黄浅色、青みが強く出ているものが青浅緑色と呼ばれています。

薄い緑色の名前・種類一覧②若苗(わかなえ)色

明るい緑色をした若い苗

薄い緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「若苗色」です。こちらの色は田植えの時期に見られる、若い苗のような新鮮な黄緑色を表します。夏の着物の襲(かさね)の色目の1つに用いられるほど、平安時代から人々の生活において身近な色の1つといえます。苗が成長し、色味が少し深くなると「苗色」と呼ばれます。

薄い緑色の名前・種類一覧③萌黄(もえぎ)色

春に芽吹いた若葉

薄い緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「萌黄色」です。こちらの色は日本古来から親しまれてきた黄緑色の代表ともいえる色であり、春に芽吹く若葉の色を表しています。平安時代では春・夏・秋の着物の襲として好まれていました。時代によって少し色味が異なっており、江戸時代にはさらに濃い色になっています。

薄い緑色の名前・種類一覧④柳葉(やなぎば)色

柳の木

薄い緑色の名前・種類一覧の4つ目にご紹介するのが「柳葉色」です。こちらの色は春に見られる柳の柔らかな葉の色を表す色であり、和歌・装束の色などに好まれるなど、平安貴族たちに愛された色の1つです。明るく薄い緑色が特徴的であり、桜色とともに春を代表する色の1つでもあります。

薄い緑色の名前・種類一覧⑤抹茶(まっちゃ)色

抹茶

薄い緑色の名前・種類一覧の5つ目にご紹介するのが「抹茶色」です。一般的に「抹茶」と聞くと、濃くて深い緑色をイメージする人が多いですが、和の色における「抹茶色」とは、茶道で用いられる茶の粉末のような、白みのある軽い黄緑色を表します。茶道の普及とともに色名として定着したとされています。

くすんだ緑色の名前・種類一覧

くすんだ緑色の名前・種類一覧①松葉(まつば)色

松の枝

くすんだ緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「松葉色」です。こちらの色は、名前の通り松の葉のような渋めの青緑色を表しており『枕草子』にも登場するほど、日本古来から親しまれている色の1つです。また、藍色を濃くして染めた色は「木賊(とくさ)色」になります。

くすんだ緑色の名前・種類一覧②岩緑青(いわろくしょう)色

緑青の色

くすんだ緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「岩緑青色」です。「緑青」とは銅・青銅などが酸化した際に生まれる青緑のサビであり、建築物や日本画の彩色に用いられています。メガネのノーズパットなどに付着する緑色のサビといえばわかる人も多いのではないでしょうか。落ち着いた深い緑色が特徴です。

くすんだ緑色の名前・種類一覧③藍砥茶(あいとのちゃ)色

藍色がかった緑

くすんだ緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「藍砥茶色」です。「との」とは金物の研ぎ始めに使われる砥石のことで「砥茶」はこの砥石の茶褐色に由来しています。こちらの色は通常の砥茶に藍色がかったものであり、鈍くも明るい緑色が特徴です。

くすんだ緑色の名前・種類一覧④老緑(おいみどり)色

老緑色の植物

くすんだ緑色の名前・種類一覧の4つ目にご紹介するのが「老緑色」です。こちらの色は「若草色」とは対照的な色味になっており、老松の葉のような暗く鈍い緑色が特徴です。

くすんだ緑色の名前・種類一覧⑤草(くさ)色

草原

くすんだ緑色の名前・種類一覧の5つ目にご紹介するのが「草色」です。絵具などで「草」を描く時、多くの人が濃い目の緑色や深い色を使用しますが、日本古来から存在する「草色」とは、葉が若く、葉緑素がまだ薄い淡い色を表します。現在では、黄緑・黄味の緑色系の総称として呼ばれることが多い名前となっています。

黄緑系の緑色の名前・種類一覧

黄緑系の緑色の名前・種類一覧①鸚緑(おうりょく)色

緑の羽のオウム

黄緑系の緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「鸚緑色」です。こちらの色は、ペットとして現在でも人気の高い動物・オウムの羽のような、インパクトのある黄緑色を表しています。オウム自体が飛鳥時代から日本で知られていることから、こちらの色自体の歴史も比較的古いものといえます。

黄緑系の緑色の名前・種類一覧②若草(わかくさ)色

若草

黄緑系の緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「若草色」です。こちらの色は名前の通り、春に見られる新鮮な若葉・若草のような明るく優しい黄緑色を表しており、日本古来から春の訪れを感じる色として親しまれています。英語では「フレッシュ・グリーン」という名前で知られています。

黄緑系の緑色の名前・種類一覧③鶸(ひわ)色

色名の由来となった鶸

黄緑系の緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「鶸色」です。こちらの色は、スズメよりもさらに小さい小鳥で冬鳥としても親しまれているヒワの羽に由来しており、黄味の強い明るい色が特徴です。日本では鎌倉時代から親しまれている色の1つとされています。

黄緑系の緑色の名前・種類一覧④萌木(もえぎ)色

みずみずしい若葉

黄緑系の緑色の名前・種類一覧の4つ目にご紹介するのが「萌木色」です。同じ「もえぎ」と読む萌黄色・萌葱色と混同されやすいこちらの色は、春先に萌える若草や新緑のような新鮮でみずみずしい黄緑色を表します。

日本古来では他の2種類の「もえぎ色」と同じものとされていましたが、現在では緑色が濃いものを萌葱色、黄色が強いものを萌黄色と呼んでいます。

黄緑系の緑色の名前・種類一覧⑤女郎花(おみなえし)色

若々しい植物が広がる道

黄緑系の緑色の名前・種類一覧の5つ目にご紹介するのが「女郎花色」です。「女郎花」とは秋に咲く花であり、秋の七草の1つとしても日本古来から親しまれています。そんな女郎花の花のように、緑色が冴えた黄色を表しており、平安時代の着物の襲においては秋に用いられていた色味です。

「アースカラー」の一部でもあり、ナチュラルな印象を受ける「緑色」ですが、緑色が好きな人には性格・心理面において「ある特徴」を持っているとされています。そこで関連記事では、緑色が好きな人の心理について、男女別で紹介している記事を掲載しています。

青緑系の緑色の名前・種類一覧

青緑系の緑色の名前・種類一覧①胆礬(たんば)色

透き通った青緑色

青緑系の緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「胆礬色」です。名前の由来となっている「胆礬(たんばん)」とは、銅の硫酸塩鉱物で半透明の結晶体をいい、透き通ったような青緑色が特徴です。歌舞伎では恐怖の表情・顔色を表す時に用いられます。

青緑系の緑色の名前・種類一覧②山藍摺(やまあいずり)色

藍色の羽

青緑系の緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「山藍摺色」です。こちらの色は、名前の通り染料として用いられる植物・山藍で摺り染めした色を意味しており、灰色を含んだ落ち着いた青緑色が特徴です。奈良時代から人々に知られている、歴史ある色の1つです。

青緑系の緑色の名前・種類一覧③孔雀緑(くじゃくみどり)色

クジャク

緑系の緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「孔雀緑色」です。こちらの色は、クジャクの羽のような鮮やかで美しい青緑色を表しており「ピーコックグリーン」の和名でもあります。近代に誕生して以降、その美しさが人々に愛されてきた色です。

グリーン系の緑色の名前・種類一覧

グリーン系の緑色の名前・種類一覧①モスグリーン

緑色の苔が生えた岩

グリーン系の緑色の名前・種類一覧の1つ目にご紹介するのが「モスグリーン」です。「モス」とは、日本語で「苔」を意味する言葉であり、名前の通り苔のようなくすんだ黄緑色をしているのが特徴です。似た色に「オリーブグリーン」がありますが、こちらは暗い灰色がかっているのが特徴です。

グリーン系の緑色の名前・種類一覧②エメラルドグリーン

エメラルド

グリーン系の緑色の名前・種類一覧の2つ目にご紹介するのが「エメラルドグリーン」です。こちらの色は宝石として人気の高いエメラルドの色に由来しており、青みがかった鮮やかな緑色が特徴です。夏シーズンのファッションアイテムなどに好まれる色の1つです。

グリーン系の緑色の名前・種類一覧③メドー・グリーン

牧草地

グリーン系の緑色の名前・種類一覧の3つ目にご紹介するのが「メドー・グリーン」です。名前にもなっている「メドー」とは日本語で「牧草地」を意味する言葉であり、青みを含んだ鮮やかな黄緑色が特徴的です。ナチュラルな印象を受ける色味が明るい色とのよくマッチする色です。

様々な緑色からお気に入りを探してみよう!

「緑色」と一言で表しても、濃さ・色合いはもちろん、由来や歴史などによって多彩な緑色が存在しているのです。今回ご紹介した色の他にも、様々な特徴を持つ色がありますので、ぜひ自分のお気に入りの色を探してみましょう。

同じ「緑色」と呼ばれる色であっても、深みや濃さによって見た目の印象は大きく異なるため、緑系のコーディネートをする際には季節に合った色味を選ぶ必要があります。そこで関連記事では、服装・コーデ別で緑色の種類を解説している記事を掲載しています。

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