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タティングレースとは?100均ダイソーのシャトルを使った編み方のコツや道具も

更新:2019.08.29

近年、手芸愛好家の注目を浴びているタティングレースですが、ダイソーやセリアなど、100均のお店でもその道具であるシャトルや糸が扱われるようになりました。一度はやってみたいと思っていた方も、気軽に始めることができます。そこで、ダイソーのアイテムを使用する際の注意点や、編み方のコツなどをご紹介します。

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タティングレースとは?

タティングレースとは結び目を連ねて作っていくレース

糸を結んでレースができていく

タティングレースは、軸になる糸に結び目を連ねていく技法で作られていくレースです。お花や雪の結晶のようなモチーフを基に、小さなアクセサリーから敷物やマフラーなど大きなものまで製作可能で、繊細な模様が美しく上品な作品に仕上がります。ハンドメイド販売サイトでも素敵なアクセサリーが色々販売されています。

タティングレースはかぎ針の代わりにタティングシャトルを使う

今注目を浴びているのは、シャトルという糸巻きのような道具を使うものが主なようです。タティングレースは道具も材料も嵩張らず、持ち歩きが楽で気が向いたときにすぐできてしまうという手軽さも人気の理由の一つです。初心者向けの本もいろいろ出ていますし、100均で必要なアイテムが揃うので、気軽に始められます。

ニードルタティングといって、ニードルという針のような道具を使うものもありますが、ここでは今人気のあるタティングシャトルを使用する編み方を取り上げていきたいと思います。ニードルタティングも道具は違いますが、同じように結び目を作っていくのでかぎ針のレース編みとは違います。

初心者には理解が難しい基本を分かりやすく説明している入門編

上記リンクはごく一部ですが、おすすめの書籍が多数出版されています。また、下のリンクの記事には、タティングレースの編み図が紹介されていますが、初心者にもわかりやすく基本的な編み方・道具等の紹介がされています。これから始めたいという方は実際の作業がイメージしやすくなりますので、まずはご一読ください。

100均(ダイソー)のタティングレースが買える?

タティングシャトルが100均のダイソー・セリアにある

こちらはダイソーで販売されているタティングシャトルです。なじみの薄い手芸でも、流行すると100均のお店がすぐに商品開発に乗り出してくれるので、いろいろな趣味を楽しみやすくなりました。ピンク、グレー、ネイビーの3個入りで100円です。小舟型というよりは、お尻がぽってりした雫型です。


しっかりしたつくりで壊れにくそうな印象ですが、角の部分のカーブの角度が少し急で、大ぶりなつくりに見えます。もともとよく使われているクローバー製のものと比べるとその部分が気になる方もいるようですが、販売用などでに大量に製作する場合でなければ問題ないレベルかと思います。次はセリアのシャトルです。

セリアのものは形状的にクローバー製のものに近く、編み易さに遜色はありません。ただ、クローバー製や、ダイソーのものについているすべり止めがないので、やや不安定さもあります。マスキングテープを貼るだけでも安定します。また、中央の結合部分が分解しやすいという意見もあるので、ボンドで固定しておくと安心です。

100均ダイソー・セリアでタティングレースに使うレース糸も揃う

ダイソーにはレース糸、Lace Yarnがあります。太さは#20と#40の2種類で、30数種の色が販売されました。色の混ざったMIXの糸や、ラメ入りのものもあります。毎年新色が出るので、新しい色での製作が楽しみにしている人も多いのです。撚りがしっかりしていて、タティングレースに向いた糸です。

セリアにはCOTTON LACEというレース糸があります。こちらはダイソーのものに比べ太目で柔らかく、どちらかというとかぎ針編みに適しているようです。とはいえ、セリアらしいカラーがかわいくて、タティングレースにも使いたくなってしまいますね。結い終えた後、アイロンと糊付けで安定させ仕上げましょう。

タティングレースに必要な道具とは?

基本的に必要な道具はタティングシャトルとハサミ

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タティングレースに必要なものは、タティングシャトル、ハサミ、糸の3点です。前述のように、ニードルという道具を使うものもありますが、ここではシャトルを使う編み方を想定しています。この3点が揃えばひとまずレースを編んでいくことができます。シャトルは木の葉のような形で、糸を巻いて使います。

巻いた糸の端を左手にかけ、右手にシャトルを持って、シャトルの糸を左手にかけた糸にまとわせ、結び目を作り出して編んでいきます。モチーフが編みあがったらハサミで糸を切って完成ですが、糸がほつれないよう、ほつれ止めのボンドをつけるか、糸を縫い込んで始末する場合は始末用に針を使います。

レースを編んでいる途中、間違いに気づいてやり直す場合、目をほどくのに目打ちや糸を引き出すためのかぎ針があると便利です。モチーフによってはピコットという輪を一定の大きさに作るために、ピコットゲージが役に立つこともあります。ただし、こちらは購入しなくてもピコットの大きさに合わせた厚紙でも対応できます。

タティングレースをアクセサリーに仕立てるために必要なパーツ


タティングレースは小さなモチーフも美しく、品があり、ピアスやブレスレット、ネックレスなどのアクセサリーに仕立てられます。そんな時はネックレス用のチェーン、丸カンやTピンなどの金具が必要になります。また、リボンや皮ひも、ビーズなどを組み合わせると華やかさが上がります。いずれも100均に揃っています。

特にビーズはレースに編込むこともでき、シンプルでナチュラルな印象のレースに輝きを与え、高級感がアップします。パールビーズや天然石を素材としたビーズだとより一層魅力的に仕上がるのではないでしょうか?

こちらの記事は、そんなアクセサリーの魅力を上げるビーズを、100均のダイソー・セリアにスポットを当てて紹介した記事です。ビーズの魅力だけでなく、アクセサリーをハンドメイドする道具なども紹介しています。ぜひご覧ください。

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツとは?

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ①目を移す事を理解する

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ、1つ目は目を移す事を理解する事です。この目を移すというのは、初心者には本や取説の静止画の説明だとなかなか解りにくい概念です。下の動画では目を移す工程がわかりやすく説明されています。基本の編み方を理解できれば編み図で様々なモチーフを編むことができます。

基本の編み方は表目と裏目を繰り返したダブルステッチで、直線に編み続けるとチェイン、輪にするとリング、編み目の間隔をあけて糸を輪にしたものをピコットと言います。これらを組み合わせて色々なモチーフを作りますが、目を移すことの理解が不十分だとこれらがうまくいきません。理解できれば難しくはありません。

それだけ重要な工程で躓きの箇所となっていますので、しっかりコツを押さえておきましょう。編み方自体は難しくありませんが、目のキツさやリングの糸を引く時の引き具合など、どれだけ一定に安定して編むことができるかが、完成度にかかわってきます。そのコツを掴むのにはやはり数多く編み、経験を積むことが重要です。

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ②手を大きく使う

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ、2つ目は手を大きく使う事です。ダイソーのタティングシャトルの特徴は、シャトルの角と反対の部分に丸みがあり、ぽってりとしたフォルムになっていて厚みもある事から、大きめに感じられるところです。それが手の小さな人には邪魔になることがあるようです。

タティングシャトルの編み方は、前述のように左の手のひらにかけた軸糸の上下を、シャトルがくぐったり跨いだりして軸糸にシャトルの糸をまとわせる事で結び目を作り、レースを編んでいきます。シャトルが大きいと手の中を動かしにくいのです。


そこで左手の軸糸は、指を大きく開いて糸を長くとるのがコツです。シャトルが通りやすくなります。シャトルを使い比べた人の中で、手の小さい方は編みにくさを感じているようですが、手が大き目の方は編み易さにあまり差を感じていないようなので、サイズが自分の手に合っているかどうかがカギになっているようです。

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ③シャトルに手を加える

手を加えている女性

ダイソーのタティングレースを使った編み方のコツ、3つ目はシャトルに手を加える事です。100均のシャトルの難点として、バリが残っていることを上げている方が何人かいらっしゃいました。バリがあると糸が引っかかって、割れたり痛んだりしますので、使用前に軽くやすり掛けするのがコツです。

ダイソーのシャトルのボリュームが気になる方は、合わせてヤスリ掛けでボリュームを落とすのもよいでしょう。またセリアのシャトルは滑り止めがなく滑りやすいのですが、表面にレジンなどでデコレーションすることで改善します。自分だけのデザインにシャトルをリメイクするのも、100均ならではの楽しみでしょうか?

ダイソーのタティングレースを使った作品集4つ

ダイソーのタティングレースを使った作品集①あたるさんのインスタ

あたるさんのインスタグラム

ダイソーのタティングレースを使った作品集1つ目は、あたるさんのインスタグラムです。全部をダイソーのアイテムで制作しているわけではありませんが、ダイソーやセリアのシャトル、糸も使用していて、使用感や難点、その対応策なども紹介されているのでとても参考になります。画像は6年間編みためたものだそうです。

メーカーなどに拘らず、幅広く使用されているので違いがわかるのですね。タティングレースの事も書籍や他のインスタグラマーさんなど、よく研究されていると思います。タティングレースの他にも毛糸の編み物、かぎ針編み、刺繍など他の手芸作品や、色とりどりのお花の画像もアップされていて次へ次へと見てしまいます。

日常的に好きなものと自然に暮らしてらっしゃる印象が、見ているこちらも癒されます。こんな風に日々趣味を楽しみながら穏やかに生活するって理想ですよね。チョコミントのデザート系がお好きなようで、モチーフもチョコミント色だったりするのもかわいらしいです。

ダイソーのタティングレースを使った作品集②nemocoさんのインスタ

nemoco_moさんのインスタグラム

ダイソーのタティングレースを使った作品集2つ目は、nemoco_moさんのインスタグラムです。タティングレースを始めたと思われる頃から作品をアップされていて、少しづつレベルアップしていく様に、見ているこちらも創作意欲が湧いてきます。一段ずつ編みあがっていくドイリーの途中経過をみるのが楽しみです。

初心者には難しいと思われるドイリーですが、少しずつ成長していくレースを見ていると、自分にもできるのでは?と挑戦する希望が湧いてきます。初期の頃はダイソーのシャトルをよく使っていたようです。基本的な編み方を習得したら、こんな大作にも挑戦してみたいですね。

ダイソーのタティングレースを使った作品集③Hiyo Sembokuさん

hyllo6さんのインスタグラム

ダイソーのタティングレースを使った作品集3つ目は、hyllo6さんのインスタグラムです。主にダイソーやセリアのシャトル、ダイソーのレース糸と、100均の素材を駆使して製作されています。色の組み合わせがかわいらしくて好きです。現在はあまり細い糸を使わず、手のひらサイズほどのモチーフを作られています。

線の太いところが、シックな色相と相まって素敵です。配色ってセンスが出ますよね。これから細い糸を使用して、アクセサリーも作ってみたいとのことですので、今後の作品にも注目したいところです。かぎ針編みも始められたようですね、作品の幅も広がります。

ダイソーのタティングレースを使った作品集④shigeさんのインスタ

shigeさんのインスタ

ダイソーのタティングレースを使った作品集4つ目はshigeさんのインスタグラムです。ダイソーのレース糸も使って色々なモチーフを作っては上げていらっしゃいます。セリアの糸やシャトルも紹介されてました。何かを作るためというよりは、レースを結いたいからと単純に編むこと自体が好きな様子に好感が持てます。

様々なモチーフを作ってはインスタにアップして、小さなものから、それをつなぎ合わせたもの、大きく発展したものと少しづつ規模の大きいものを作られています。見ていて楽しい画像の数々に、見ているこちらもシャトルを手にしたくなってきます。ハワイアンキルトなど、ほかのジャンルも楽しんでらっしゃるようです。

皆さんの作品集を見ると、小さなモチーフから始まり、少しずつ上達し、根気のいる作業にも馴染んでいき、編めば編むほどタティングレース愛が育まれているように思います。タティングレース上達のコツは、小さなものから始め、編む楽しさ、編み上げる楽しさを十分味わいながら少しづつ難易度を上げていく事なのですね。

ダイソーでタティングレースを始めてみよう!

初心者には敷居が高いように感じられていたタティングレースも、ダイソーやセリアのような100均のお店が取り扱うようになったおかげで、始めやすくなりました。基本の編み方は複雑ではないので、作品は完成します。しかし美しい完成度の高い作品を作るには、やはり修練も必要で一朝一夕ではありません。

ただ、タティングレースにはまってる人達の中には、作品を作り上げた喜びではなく、編むこと自体の楽しさに夢中になっている方も多くいます。コツコツと小さな結び目を作り続けていく作業で根気が必要な印象ですが、無心に編むことが心を落ち着かせ、穏やかにしてくれます。その平安がストレスを解消もしてくれます。

この忙しく慌ただしい現代社会で、静かに趣味の時間を持つことはなんて贅沢で貴重な事でしょう。シャトルがカチカチと鳴る音が、気持ちを落ち着かせてくれます。日々優雅な時間を楽しみながら、最終的に美しい作品を生み出すスキルにつながる、そんな世界がこの記事をお読みの方に拓けることがあれば幸いです。

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