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イヤホンのインピーダンスとは?ヘッドホンの違いで音量が変わる?

更新:2019.06.21

イヤホンやヘッドホンは種類が豊富で選ぶときに困ってしまったことはありませんか?今回は基準の1つ、インピーダンスについて紹介していきます。インピーダンスを一言でいうと「抵抗」です。高い・低いインピーダンスで、またイヤホンやヘッドホンによって変わるのでしょうか。これから購入の際、参考にしてみてください。

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イヤホン・ヘッドホンのインピーダンスとは?

イヤホン・ヘッドホンのインピーダンスについて

音楽を楽しもう

インピーダンスという言葉は、あまり馴染みがない方も多いのではないでしょうか。インピーダンスとは電流(電気の流れ)の抵抗値のことで、単位はΩ(オーム)です。オームならかろうじて覚えているでしょうか。抵抗とはその名の通り、「抗(あらが)う」わけですが、数字が大きいほど電気を流れにくくする作用があります。

専門的な話となりますが、コイル(針金などひも状のものを巻いたもの)の巻き数が多くなれば電磁石も強くなりインピーダンスも高くなっていきます。

イヤホン・ヘッドホンのインピーダンスはパッケージに記載あり

音

インピーダンスなんて言葉どこで使われてるの?と疑問があると思います。イヤホンやヘッドホンの商品パッケージに記載されている項目(記載されていない場合もあります)で、購入の際、1つの目安となります。他にも参考になるスペック項目は多数ありますが、今回の記事ではインピーダンスに特化してご紹介していきます。

イヤホン・ヘッドホンのインピーダンスは音量や音質に影響

いい音で聴こう

インピーダンスの値が大きいと抵抗が大きくなり、流れる電流量が減ります。反対にインピーダンスの値が小さいと抵抗が小さくなり、電流量が増えます。イヤホンやヘッドホンはインピーダンスの値によって、音量や音質に影響が少なからず出てきます。インピーダンスの高低によって具体的にどうなるのか下記でご説明します。

イヤホンのインピーダンスの値が高い・低いとどうなる?

イヤホンのインピーダンス(抵抗)の値が高い場合

高い

イヤホンのインピーダンスの値が高いということは、電気抵抗が高いということです。よって、アンプ(音の増幅器)への負荷が小さくなり、ノイズが少ないクリアな音が出やすくなります。しかし、その反面、音量が小さくなるというデメリットも生まれます。

下記商品は、高インピーダンス、ハイレゾイヤホンのおすすめの一例です。高インピーダンスの目安として50オームと言われていますが、この商品はなんと150オームもあるので、かなり高い部類と言えるでしょう。

その他、あまりに高インピーダンスなイヤホンをスマホで使用する場合、後ほどご紹介する外付けのポータブルヘッドホンアンプも使用するとより高品質な音を楽しめるでしょう。

イヤホンのインピーダンス(抵抗)の値が低い場合

低い

イヤホンのインピーダンスの値が低いということは、電気抵抗が少ないということです。よって、大音量で音を楽しむことができますが、その反面アンプ(音の増幅器)への負荷が大きくなります。その結果、音が歪んでしまい、ノイズが出やすくなるというデメリットがあります。

下記のイヤホンは低インピーダンスでおすすめの商品の一例です。インピーダンスの値は27オームでそこまで低いわけではないですが、プロを満足させる最上位モデルということでかなり高価となっています。

イヤホンのインピーダンス(抵抗)の値が平均値の場合

最適

高インピーダンス、低インピーダンスのメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、「ほどほどがいい!」という方も多いでしょう。なぜならスマホで音楽を聴く場所は、電車や街中など騒音の中が多いでしょうから。イヤホンやヘッドホンでは16オーム~32オームぐらいのインピーダンスが普通と言われています。

下記のイヤホンは全音域でとてもバランスが取れた商品の一例です。インピーダンスは18オームと平均的な値となっています。ただ、低音にこだわりのある方は物足りない可能性がありますので、実際に聴き比べてみることをおすすめします。


ヘッドホンの違いで音量が変わる?

ヘッドホンの違いと音量①音圧感度について

ヘッドホン

同じ音量に設定していても、ヘッドホンやイヤホンによって聞こえる大きさが違うと感じることがありませんか。その理由は、「インピーダンス」と「音圧感度」(単位:デシベル)が関係しています。音圧感度とは1mWの音を入力した時の再生音の大きさで、数値が高いほど一定のボリュームで大きな音量を得られます。

ヘッドホンの違いと音量②音圧感度とインピーダンスの関係

音量

インピーダンスと音圧感度は相関関係にあります。スマホなど音量の取りづらいポータブル音楽プレーヤーではインピーダンスと音圧感度のバランスが音量に影響するので、購入前に2つの数値を確認することをおすすめします。音圧感度は製品によって様々ですが、90~110デシベルが一般的な値です。

高インピーダンスで低音圧感度の製品を選ぶと、ボリュームを上げやすく効率がいいのでノイズ対策になります。ただ高インピーダンスの場合、ポータブル音楽プレーヤーに内蔵されているアンプ(音の増幅器)では駆動力が不足し音量が出にくいです。反対に低インピーダンスの場合は負荷がかかり音が歪む傾向にあります。

ハイレゾなど、より高品質な音をスマホでも楽しみたい方には外付けのポータブルヘッドホンアンプもおすすめです。「せっかくならハイレゾ音源をハイレゾ品質で再生したい!」という方はぜひご検討ください。下記は値段は高いですが、初心者でもトライしやすい商品の一例となっています。

ヘッドホンの違いと音量③じっくり家で聴く場合

じっくり聴こう

家で据え置き型のプレーヤーで音楽を聴く場合、乱暴な言い方をするとインピーダンスも音圧感度も音量や音質にあまり影響しません。というのも、大型のプレーヤーの場合、電力も大きいので、音量の取りづらいヘッドホン(音圧感度が小さくインピーダンスが大きいもの)でも十分な音量をとることができるのです。

スマホでイヤホンを使うときの注意点は?

スマホでイヤホンを使うときの注意点①音量

スマホでイヤホン

スマホの浸透によってイヤホンで音楽を聴く機会が増えたため、「イヤホン難聴」が増加しています。2015年世界保健機関(WHO)が世界の11億人が難聴になる恐れがあると警告しています。大音量で音楽を聴き続けることで発症する可能性があり、少しずつ聞こえづらくなるため発見が遅れやすい傾向にあります。

もし、放置して聴力を失うと回復するのは難しいとされていますので、十分注意していく必要があります。耳は消耗品とも言われてますので、大音量の音楽に長時間接しないように意識していくことが、長く健康な耳で生活をしていくための第一歩となります。

電車内などでは音量を大きくしがちですが、最大音量の60%、連続して聴くのは1時間以内にすることが目安となります。「少し物足りない」と感じる方も、音量に注意することによって、シャカシャカした音漏れの心配もなくなるので一石二鳥ですね。

スマホでイヤホンを使うときの注意点②断線に注意!

断線

イヤホンが聞こえなくなる原因の1つにケーブルの断線があります。予防策として、スマホに差し込むプラグの形をL字のものを選ぶ、プラグの抜き差しは優しく真っすぐにする、スマホに巻き付けたり差したままカバンに入れず8の字にする、ケーブルの根本をマスキングテープ等であらかじめ補強する、などがあります。

イヤホンの断線を防ぐための収納方法やアイデアについての詳しい記事がありますので、一緒に参考にしてみてくださいね。DIYなど自分なりにカスタマイズするのもオシャレでかっこいいのでおすすめです。また、片方しか聞こえなくなってしまったイヤホンやヘッドホンの直し方についてもぜひご一読ください!

スマホでイヤホンを使うときの注意点③ケーブルとワイヤレスの違い

ランニング

「ケーブルの絡まりがわずらわしくて、最近人気のワイヤレスにしたい!」という方もいるかもしれません。ケーブルのイヤホンより持ち運びも楽で、価格や音質も変わらなくなってきてメリットも多いです。ただ毎日充電が必要であるものも多く、ケーブルより落としやすいので、耳にしっかりとフィットさせることも大切です。

ご自分のライフスタイルに合わせて、ケーブルがあったほうが安心なのか、ケーブルレスのほうがフレキシブルでいいのかなど、イメージ、比較検討してみてください。買った後で「思ってたのと違った!」という後悔するには高価なものですので、実際に耳に装着してみることをおすすめします。

スマホでイヤホンを使うときの注意点④ワイヤレスはセキュリティが必要

乗っ取り

ワイヤレスのイヤホンの場合、Bluetooth(無線通信規格)で、スマホとイヤホンをつないでいます。音楽や通話時以外でもBluetoothをオンにしている方も多いでしょう。その場合、周囲のデバイスを探している最中に他者より攻撃、乗っ取られる可能性が指摘されています。

昨年末にその脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が指摘されてから、徐々にセキュリティ対策は進んでいますが、自分の情報は自分で守っていくことが大切です。デバイスのアップデート通知がきたらすぐ対応する、使用時以外はBluetoothはオフにする等の対策を取ることをおすすめします。

明日からちょっと「通」な音楽ライフを送りましょう!

以前はイヤホンやスマホを価格やブランドイメージで選んできた方も多いのではないでしょうか。今回選ぶ一つの基準としてインピーダンスについてご紹介してきましたが、少し「通」になってきた気がしませんか。次は店頭でスペックを確認してみたり、店員さんにおすすめを聞いてみたり、実際に聴いて比較してみてください。

ただスペックの比較も必要ですが、自分が「どういう風に音楽を楽しみたいのか」ということも重要な判断基準となります。ランニングで軽やかに楽しみたい方も、自宅でじっくり腰をすえて聴きたい方も、目的がはっきりしていればおのずと選択肢は絞られていくでしょう。

最終的にはご自身の懐事情や最新型が好みなのか定番品が安心するのか、または好きなブランドなどで検討してみてください。少し違いのわかるちょっと”通”でハッピーな音楽ライフを楽しんでいきましょう!

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