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日本文学名作ランキングTOP21|近代文学や純文学のおすすめの小説は?

更新:2019.06.21

日本文学の名作おすすめランキングをご紹介します!近代文学、純文学の中から読んでおくべき最高傑作をまとめました。長編小説、短編小説など、死ぬまでに読みたい数々の名作をランキングでお届けします。日本の名作を是非お楽しみください。

日本文学おすすめ名作ランキングTOP6|近代文学短編

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編6位「山椒魚」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編6位は井伏鱒二の「山椒魚」です。ユーモラスでどこかシニカルな作品は、井伏鱒二の代表的な短編です。

岩屋を住処にしていた山椒魚の体が成長し過ぎてしまい、岩屋から出られなくなってしまうという物語です。困りながらも周囲には虚勢を張る山椒魚の姿を、ユニークに描きます。

こちらの作品は「頭ばかりが肥大化してしまった知識人」を風刺的に描いたものなのだそうです。そのような背景を知ると、また違った印象で読めますね。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編5位「注文の多い料理店」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編5位は宮沢賢治の「注文の多い料理店」です。児童文学として発表されたこちらの作品は非常に有名ですよね。

山へ狩猟に来た二人の青年が「西洋料理店・山猫軒」というお店に入り、店内に書かれた様々な「注文」を目にするうちに、徐々にその奇妙さに気付いていくというユーモラスなストーリーです。

「注文の多い」と言う言葉をどのような意味でとらえるのか、読み進めていくうちにわかります。次々と扉を開けて店の奥へ進むような物語は、読み手まで作品に入り込んだような気になれますよ!

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編4位「愛撫」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編4位は梶井基次郎の「愛撫」です。「愛撫」と言うタイトルを聞くと、どこか淫靡なイメージが湧きませんか?

しかしこの作品で描かれる「愛撫」の対象は、なんと猫です!子猫を飼っているとある男が、「猫の耳を切符切りでパチンと切ってしまったら」、「猫の爪を全て切ってしまったら」などと、少し残酷な妄想をしてしまいます。

しかし最後には子猫を抱き上げ、まぶたの上に柔らかな肉球を乗せます。そしてしみじみと肉球から伝わる柔らかさやぬくもりを感じるという、何ともほのぼのとした短編です。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編3位「山月記」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編3位は中島敦の「山月記」です。国語の教科書に使われることも多く、知っている方も多いのではないでしょうか。

あらすじは、唐の時代に袁傪(えんさん)と言う男性が、虎に姿を変えてしまった李徴(りちょう)というかつての友人と出会い、虎となってしまった李徴と別れを告げる物語です。

自らの怠惰や自尊心が原因で人間から虎に変貌してしまうというのは、まるでSF小説のようですね。不思議な物語ですが、どこか考えさせられる短編です。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編2位「走れメロス」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編2位は太宰治の「走れメロス」です。タイトルもストーリーも知っているけど、読んだことがない方は意外と多いのではないでしょうか。

王に処刑されそうになった青年メロスと、その友人セリヌンティウスの友情を描いた物語です。自分が処刑されるとわかっていても、人質となったセリヌンティウスを救う為走るメロスの物語は、とても有名ですよね。

友情を扱った作品なのでとても感動的で、美しい作品です。また、物語の熱さを表現するような力強い文体など読み応えもある作品です。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学短編1位「蜘蛛の糸」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学短編1位は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。元々は児童向けの短編小説ですが、そのショッキングな内容は大人になっても読みたい名作ですね。

あらすじは、生前悪事ばかりをしたせいで地獄に堕ちてしまった男が、釈迦に救いのチャンスを与えられるものの、結局浅ましい考えから地獄へ堕ちてしまうという内容です。

児童向け作品なので非常に教訓めいた作品です。短い物語ですが自分だけが助かろうとする人間の浅ましさ、それに対する無慈悲な結末など、いつまでも心に残る作品ですね。

日本文学おすすめ名作ランキングTOP5|近代文学長編

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学長編5位「黒蜥蜴」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学長編5位は江戸川乱歩の「黒蜥蜴」です。大正時代から昭和初期の推理作家として有名な江戸川乱歩の作品です。

名探偵・明智小五郎を主人公としたシリーズの一つで、美しい女盗賊・黒蜥蜴との対決を描きます。美しいものならなんでもコレクションしてしまう、黒蜥蜴の怪しげな美しさが魅力です。

名探偵VS女盗賊と言う物語ですが、この二人の何とも言えない関係は、切ない悲恋のようでもあり、推理小説でありながらラブストーリーを読んでいるような描写もあります。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学長編4位「蟹工船」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学長編4位は小林多喜二の「蟹工船」です。古い作品ですが数年前にリバイバルヒットを飛ばし、再び注目された名作です。

物語の舞台は、漁獲物の加工設備を備えた大型船(蟹工船)です。労働法規が適用されない船の中では、過酷な労働環境のもと働かされる労働者たちが居ました。

過労や病気、時には暴力で命を落とす労働者が居ても、まるで人間扱いされないという描写は、現代人が非常に共感できるものです。現代のブラック企業にも通じる名作です!

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学長編3位「人間失格」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学長編3位は太宰治の「人間失格」です。太宰治の代表的作品とも言えるこの作品は、長年多くの人に読まれている名作です。

この作品はフィクションですが、太宰治の半生を色濃く描いたような描写があり、自伝的な作品と言われています。しかしこの作品の最終回掲載直前、太宰治は自殺しておりその真偽は謎のままです。

他人に本心を知られないよう道化を演じる主人公と、女性関係などを巡る波乱万丈の物語です。はたしてこれは、どこまでがフィクションなのでしょうか?

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学長編2位「細雪」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学長編2位は谷崎潤一郎の「細雪」です。谷崎潤一郎の代表作としても知られており、映画やドラマにもなっています。

ある4姉妹の日常生活を描いた作品で、4姉妹の悲喜こもごもな生活描写、古き良き美しい言葉で描かれた会話など、世界観にどっぷりと浸れるような作品です。

結婚できない3女の雪子は、何度もお見合いに失敗するなど現代の婚活女子が思わず感情移入してしまいそうなキャラクターですね。

日本文学おすすめ名作ランキング近代文学長編1位「浮雲」

日本文学おすすめ名作ランキング、近代文学長編1位は二葉亭四迷の「浮雲」です。言文一致の文体で書かれた最初の作品とも言われており、日本の近代文学を知るなら絶対に外せない作品です。

内海文三という融通の利かない男を主人公に、主人公とは違い要領よく生きる本田昇と言う男、従妹のお勢などの人物を巡る物語が展開されます。

融通が利かずプライドが高いゆえに、人間関係などあらゆる物事が上手くいかない主人公には共感ができるでしょう。古い作品ですが、リアルな人物像が描かれた作品は是非一度読んで頂きたいですね。

日本文学おすすめ名作ランキングTOP5|純文学短編

日本文学おすすめ名作ランキング純文学短編5位「海神別荘」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学短編5位は泉鏡花の「海神別荘」です。こちらは大正時代に戯曲として発表されたもので、とても神秘的かつロマンチックな作品です。

海の底にはとても見事な御殿があり、そこには海神の公子が住んでいます。人柱として公子の妻になる為海に沈められた人間の美女と公子、住む世界も価値観も違う二人の姿を描きます。

海の底の御殿、海神の公子、生贄となった美女など、ファンタジー小説のように幻想的な世界観が魅力です。美しいだけでなく人間の醜さも描いており、ラストシーンまで是非見て頂きたい作品です。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学短編4位「たけくらべ」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学短編4位は樋口一葉の「たけくらべ」です。5,000円札にも描かれている日本を代表する女流作家・樋口一葉の短編です。

吉原遊郭に住む勝気な少女・美登利と内気な僧侶の息子・信如の淡い青春の恋を描いた作品です。正反対な性格と身分の二人が、お互い邪険にしつつも、実は惹かれあっているという切ない恋の描写にキュンときます。

本当は気になっているのについ相手を邪険にしてしまうもどかしい恋愛は、今で言うツンデレのようなものでしょうか。若い女性目線ならではの甘酸っぱい恋愛小説です。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学短編3位「刺青」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学短編3位は谷崎潤一郎の「刺青」です。谷崎潤一郎の処女作で、フェティシズムやSM描写など独自の世界観が広がっています。

清吉という刺青師の男は「絶世の美女の体に自分の魂である刺青を入れたい」と言う願望を抱きます。ある日理想通りの美女に出会った清吉は、美女を麻酔で眠らせその身体に女郎蜘蛛の入れ墨を彫ります。

美女の身体に入れ墨を彫りたいという一種のフェティシズムを描いたもので、どことなくエロスな雰囲気も感じられます。こういった作風は谷崎潤一郎作品に共通するものですね。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学短編2位「鼻」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学短編2位は芥川龍之介の「鼻」です。『宇治拾遺物語』にある「鼻長き僧の事」と言う物語がベースです。

主人公の僧侶は、何故か生まれつき異常に長く醜い鼻を持っています。周囲の人々はその鼻を見て笑うのでした。ある日僧侶はある方法で鼻を短くするのに成功します。

ところが周囲の人々はどこもおかしくない僧侶をまた笑いものにするのです。外見のコンプレックスを克服したら、今度は別のところに目を付けられて笑いものにされる…。そんな人間の陰湿な心を描いたような作品です。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学短編1位「舞姫」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学短編1位森鴎外の「舞姫」です。医学を学ぶ為ドイツ留学した、著者本人の体験談が元と言われています。

あらすじは、19世紀末にドイツ留学した日本人の青年が、エリスと言う美しい少女と出会い、恋に落ちるというものです。しかし、最後には悲しい別れが待っています。

日本人の青年とドイツ人の美しい少女エリスとの恋愛を描いていますが、ラストのもの悲しさは胸が切なくなります。甘いだけではない悲しい恋の物語です。

日本文学おすすめ名作ランキングTOP5|純文学長編

日本文学おすすめ名作ランキング純文学長編5位「金色夜叉」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学長編5位は尾崎紅葉の「金色夜叉」です。度々映画化、ドラマ化などの映像化もされている名作です。

間貫一(はざまかんいち)という名の青年と、貫一の許嫁お宮(みや)をめぐる物語です。熱海で貫一がお宮を蹴り飛ばすシーンと、「来年の今月今夜…」と言うセリフは有名ですよね。

惜しむべきところは、作者が完結前に亡くなってしまった為、未完成作品と言うところですね。本来のラストはどのような結末になる予定だったのでしょう?

日本文学おすすめ名作ランキング純文学長編4位「野菊の墓」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学長編4位は伊藤左千夫の「野菊の墓」です。15歳の斎藤政夫という少年と、2歳年上の従姉・民子の間に生まれた淡い恋を描いています。

純愛を扱っており、10代の少年少女を巡る甘く切ない、どこかもの悲しい物語が見所です。作者の伊藤左千夫が初めて手掛けた小説でありながら、あの夏目漱石にも絶賛されたという名作です。

この作品は何度もドラマ化、映画化、舞台化されています。物語の舞台となった千葉県松戸市矢切付近には、野菊の墓文学碑も建てられています。聖地巡礼をしてみてはいかがでしょうか。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学長編3位「吾輩は猫である」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学長編3位は夏目漱石の「吾輩は猫である」です。夏目漱石の処女作で、代表作とも言われています。

物語の語り手である「吾輩」は一匹の猫です。中学教師である珍野苦沙弥と言う人間の家で飼われており、その家に集まる人間たちの様子を猫の目線で描いています。

猫目線で人間関係を風刺的に描くというのは、現代人から見ても斬新な発想ですよね。未だに読まれる名作だけあって、絶対に読んでおくべき小説としておすすめしたいです。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学長編2位「雪国」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学長編2位は川端康成の「雪国」です。川端康成の作品でも非常に名作と名高く、国内外問わずファンの多い作品です。

雪国の温泉街を訪れた一人の男が、一人の芸者に心を惹かれ、また雪国で暮らす女性たちの生きざまを見つめるという物語です。雪国の美しい情景が目に浮かぶような文体は、とても魅力的です。

この雪国と言う作品がモデルになった、雪国と言う名前のカクテルが存在します。こちらの記事でもご紹介しているので、是非お確かめくださいね。

日本文学おすすめ名作ランキング純文学長編1位「潮騒」

日本文学おすすめ名作ランキング、純文学長編1位は三島由紀夫の「潮騒」です。何度も映画化されている作品で、三島由紀夫の代表的小説ですね。

三重県にある島を舞台に、若い漁夫と海女が多くの困難を乗り越えつつ、最後には恋愛が成就するという純愛物語です。三島由紀夫作品では極めて珍しい青春ラブストーリーです。

近代文学や純文学と言うと、どうしても難解なものが多い印象です。しかし「潮騒」は若い男女の青春をストレートに描いた作品なので、是非入門編として読んで頂きたい小説です。

おすすめの読書アプリは?

読んでおくべき最高傑作小説が無料で読める「青空文庫リーダー」

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おすすめの読書アプリ、1つ目は青空文庫リーダーです。青空文庫とは著者の没後から50年が経過しており、著作権の保護対象外となった本を無料で読めるアプリです。

絶対に読んでおくべき名作や、日本文学史に残る最高傑作など、数々の名作が無料で読めてしまいます。使う際はまずアプリをダウンロードし、アプリ上で作品を探したら作品ごとにダウンロードする必要があります。

明治、大正、昭和の文豪が手掛けた名作は、著作権切れが多く無料で楽しめます。青空文庫のおすすめはこちらの記事でもご紹介しているので、参考にしてくださいね。

死ぬまでに読みたい名作小説をここで「ebookjapanアプリ」

スマホを持つ女性

おすすめの読書アプリ、2つ目はebookjapanアプリです。こちらは電子書籍サービスebookjapanのスマホアプリ版で、好きな本を購入しアプリ上で読書ができます。

漫画の品揃えがいいサービスですが、文学も揃っているので是非探してみてください。話題の芥川賞・直木賞を受賞した作品など、話題の作品もラインナップに並んでいますよ!

また、漫画も取り扱っているサービスだけあり、有名日本文学を原作にした漫画版なども読めます。小説はもちろん、このような作品を読んでみるのもおすすめですよ!

名作日本文学の世界に触れてみよう

死ぬまでに読みたい日本文学は見つかりましたか?今回ご紹介した小説のいくつかは、アプリなどで無料で読めます。是非日本文学の世界をお楽しみください!

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