Large thumb shutterstock 753339043

「つくづく」と「つくずく」はどちらが正しい?漢字での表記や意味とは?

更新:2021.04.19

「つくづく」と「つくずく」、どちらを使うのが正しいんだっけと悩んだことはありませんか?どういう意味なのか、どういう使い方をすれば正解なのか、そして類語などはあるのかという疑問を解消するために「つくづく」「つくずく」について色々調べてきました。今後使う際には、どちらを使うのか悩まなくて済みますよ。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



「つくづく」と「つくずく」はどちらが正しい?

つくづくなのかつくずくなのか①「熟」の漢字を用いてつくづくと読ませる

つくづく

「つくづく」「つくずく」と書く際に用いる漢字は「熟」です。果物などが美味しくなるピークを迎えたりすることを熟すなどと言うことがありますが、なぜこの漢字が用いられるようになったのでしょうか。「つくづく」「つくずく」という言葉をどういうところで用いているのか思い出してみてください。

何か1つの物事が終わる、あるいは終わる直前に用いていませんか?果物が食べられる期間が終わる、あるいは終わる直前の「熟す」になぞらえて、「つくづく」「つくずく」には「熟」という漢字が当てられているのです。

つくづくなのかつくずくなのか②「付く付く」などが語源という説がある

つくづく

「つくづく」なのか「つくずく」、一体どちらを使えば正解なのだろうと迷った人もたくさんいるかと思います。それは「つくづく」「つくずく」の語源が「付く付く」あるいは「尽く尽く」に由来していると言われているという話から判断してみましょう。

濁音を使わずに2つを読んでみると、どちらも「つくつく」となります。これで「つくづく」「つくずく」、どちらが正しいか分かりました。これからは正しい方を用いるようにしていきましょう。

つくづくなのかつくずくなのか③「つくずく」ではなく「つくづく」が正しい

つくづく

「つくづく」「つくずく」どちらが正しいのか論争は、「つくずく」ではなく「つくづく」が正しいということで終止符が打たれたのです。日本語には、日頃口にはしているのにいざ書くとなるとどちらを使えば正しいのか分からなくなることがあります。

そういう時は直感で「こっちを選ぼう」とすることはしないで、きちんとどちらが正しいのかを調べてから書く必要があります。日本語が正しいか正しくないかは周囲の評価を多少なりとも左右するので、普段から意識してみましょう。関連記事として「うっとおしいとうっとうしい」どちらの表記が正しいかの記事を紹介します。

「つくずく」ではなく「つくづく」が正しい!つくづくの使い方・例文は?


つくづくの意味とは①注意深く物事などを観察するという意味で使われる言葉

つくづく

「つくづく」という言葉は日常でもよく使う言葉だと思いますが、「つくづく」はどのような場面で使われているのでしょうか。「つくづく」は、注意深く物事を観察するという意味で使われる言葉です。

こういうととても難しい言葉のように思いますが、何かをじっくり見ている時に「つくづく」を使います。それは自分の好きな人でも良いですし、何か欲しいものを選ぶ時でもいいのです。じっくり観察している時は、「つくずく」ではなく「つくづく」を使えばいいということですね。

つくづくの意味とは②ある特定の物事に対して痛いほど何かを思う時に使う

つくづく

「つくづく」を使うのは、特定の物事に対して痛切に何かを思った時の意味で使うこともあります。大部分の人はこの使い方をしているかと思います。ニュースなどを見ている時に「この人はすごいなあってつくづく思うんだよねえ」と使っている場合が多いかと思います。

このように、特定の出来事に感心したり悲しんだりする場合に「つくづく」を用いるのです。難しい説明をされた単語でも、日常で使うような言葉の場合は使用例を出されると納得できますね。

つくづくの意味とは③つくづくの類語は「よくよく」「しみじみ」などが類語

つくづく

「つくづく」には何個か類語があります。その類語というのが「よくよく」と「しみじみ」です。「よくよく」の意味で「つくづく」を使うのは、物事を注意深くじっくり観察している時です。

「しみじみ」の意味で「つくづく」を使うのはある特定の物事に対して痛切に何かを思う時に使います。「よくよく」や「しみじみ」の代わりに「つくづく」を使うこともあるのですね。日本語にはこれ以外の類語の他にしばしばこのような類語があるので、正しく意味を理解して類語などを使う必要がありますね。

つくづくの使い方例文①自分が何かを思うことに関して「つくづく」を使う

つくづく

「つくづく」をどういう場合に使うのかの例文を、何個か紹介していきます。まず1つ目は、自分が何かを思うことに感じて使う場合の例文です。「あのプロジェクトは失敗だったとつくづく思う」や「あのニュースを見るたびに、つくづく嬉しくなるね」と使います。

この場合の「つくづく」は「しみじみ」にも置き換えられますね。本当に心の底からそう思っていると強調したい時に使われていることが多いです。「しみじみ」も情緒があっていいですが、「つくづく」を使うとかっこいい大人という印象がありますね。

つくづくの使い方例文②何かをじっくり行っているときに「つくづく」を使う

つくづく

「つくづく」の使い方の例文2つ目は、何かをじっくり行なっている時です。「つくづくと子供の顔を見ていると疲れが吹っ飛ぶ」や「つくづくと料理を作っているとストレス解消になる」と使います。この場合の「つくづく」は「じっくり」や「よくよく」の代わりに使われています。この使い方をする人は少ないと思われます。

「じっくり」や「よくよく」の代わりに「つくづく」を使えるということを知っている人はあまりいないので、若いうちからこのように「つくづく」を使っていると大人に見えますね。

つくづくの使い方例文③ぼんやりしているときに「つくづく」を使う

つくづく

「つくづく」の使い方例文3つ目は、ぼんやりしている時に使うというものです。「つくづくと窓の外を見つめている」と使いますが、普段の生活でそのように使う人は稀と思われます。

しかし、このようにぼんやりの代わりに「つくづく」を用いるととても文学的でかっこいいですね。「つくづく」は「よくよく」「じっくり」「ぼんやり」「しみじみ」の代わりに使えるだなんて驚きですね。関連記事として「ちょっと」の類語や例文を掲載している記事を紹介します。

「つくづく」と「つくずく」以外に表記が間違えられがちな言葉は?

なぜ表記が間違われやすい言葉があるか・日本人は四ツ仮名を使っているから

つくづく

つくづく」「つくずく」のように、なぜ日本語には表記が間違われやすい言葉があるのでしょうか。それは、日本人が四ツ仮名というものを使っているからです。四ツ仮名というものは、同じ読みなのに違う字のことです。ぢとじ、づとずがこれに当たります。

この四ツ仮名というのは明確に決まりがないため、突き詰めていけば混乱してしまうのです。しかし、この四ツ仮名を自然に使い分けることができるのも、日本語を小さい頃から操っている人なのです。一般的な四ツ仮名の使い方をしていれば、恥ずかしく思うこともありません。

表記が間違えられやすい言葉①「ずつ」と「づつ」は「ずつ」のほうが正しい

つくづく

「つくづく」と「つくずく」のように表記が間違えられやすい言葉を紹介します。まず1つ目は「ずつ」と「づつ」です。これはどちらが正しいかというと「ずつ」なのです。

もちろん響きは同じなので、個人的なメールなどでは「づつ」を使っても問題はありませんが、ビジネス文書などでは「ずつ」を使います。「づつ」は戦前から使われていた言葉で、戦後から「ずつ」に変わったと言われています。

表記が間違えられやすい言葉②「うなずく」「うなづく」は基本「うなずく」

つくづく

表記が間違えられやすい言葉2つ目は「うなずく」と「うなづく」です。この2つはあまり日常では使いませんが、小説などの描写で使いますね。どちらも間違いではありませんが、正式には「うなずく」を使います。しかし原則どちらも使える言葉なので「うなづく」を使っても大丈夫なのです。

「うなづく」を使っていても鬼の首を取ったように間違いを指摘するなどのことはしない方がいいでしょう。言葉の間違いは誰でもすることで、言葉を間違えて罪になることはありません。

美しく正しい日本語を使うことはとても大事なことですが、他人が間違った日本語を使ってることに対していちいち突っ込んでいては、自分が疲れてしまいますし他人も苛立ってしまい、関係の悪化を招きかねません。間違っている日本語を指摘するのはほどほどにしておきましょう。

表記が間違えられやすい言葉③「まじか」「まぢか」なら「まぢか」が正しい

つくづく

表記が間違えられやすい言葉3つ目は「まじか」と「まぢか」です。どちらも「間近」と変換されますが、どちらが正しい表記だと思いますか?答えは「まぢか」です。

しかし響きはどちらも同じなので、どちらを使ってもやはり間違いではありませんが、間近をひらがなにして濁音を無くすと「まちか」となり、「ましか」にはならないところから「まぢか」の方が正しいといえるのです。

表記が間違えられやすい言葉④「じめん」と「ぢめん」は「じめん」が正しい

つくづく

表記が間違えられやすい言葉の4つ目は「じめん」と「ぢめん」です。地面をひらがなにして濁音を無くすと「ちめん」になるからこれは「ぢめん」と考えたくなりますが、一般的に地面は「じめん」と表記されます。

パソコンや携帯などで「ぢ」「じ」と入れてみてください。「じ」は予測変換に「地」が出てきますが「ぢ」では出てきません。だからこそ地面は「じめん」と表記されています。

表記が間違えられやすい言葉⑤「ちからずよい」は「ちからづよい」が正しい

つくづく

表記が間違えられやすい言葉5つ目は「ちからずよい」と「ちからづよい」です。この場合正解なのは「ちからづよい」のほうになります。「ちからづよい」を分解して濁音を無くすと「ちから+つよい」になります。ですから「ちからづよい」のほうが正解ということになります。

表記が間違えられやすい言葉⑥「てづくり」と「てずくり」では「てづくり」

つくづく

表記が間違えられやすい言葉6つ目は「てづくり」と「てずくり」です。これも「ちからづよい」と同様、分解して濁音をなくしてみましょう。そうすると「て+つくり」になります。手作りは「てづくり」の表記が正解というわけですね。

つくづくなどの間違いやすい言葉を正しく使って美しい日本語を使えるように

日本語には間違えやすい表記の言葉が何個かあります。それらは必ず間違っているというわけではありませんので、細かく間違いを正していく必要はありません。しかしより美しい日本語を使いたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。