Large thumb shutterstock 654147535

「ちょっと」は正しい敬語?意味や例文・使い方・類語も紹介!【状況別】

更新:2019.06.21

「ちょっと待って」や「ちょっとだけ」など「ちょっと」という言葉は普段からよく使う言葉ですね。意味も多くてたくさんの使い方ができます。「ちょっと」は目上の人や上司に対して使っても大丈夫な敬語なのでしょうか?使い方や意味を再確認してみましょう。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



「ちょっと」の意味

「ちょっと」の意味①物の数量を表す

少し

例えば相手が持っているお菓子などが欲しい時に「ちょっと下さい」の「ちょっと」はお菓子の数量や個数を指して意味している言葉になります。具体的に欲しい数量をこちらから提示するのではなく、相手にお任せしますよ、決めて下さっていいですよという意味が含まれているので、そういう場面で使うことができます。

「ちょっと」の意味②時間や間を表す

時間

待ち合わせをした場合などに遅れそうな時に「ちょっと待ってて」と使う時があります。この「ちょっと」は時間を意味します。ちょっと待っていてほしいと相手に時間の猶予を求めることになります。「あとちょっと時間がかかる」と自分の状況を伝えたり、時間がほしい時にも使っている言葉が時間や間を表す「ちょっと」です。

「ちょっと」の意味③お願いや依頼を表す

お願い

相手に頼みがある時や手伝ってほしい時には「ちょっとお願い」や「ちょっとだけだから」などの言葉を使うことがあります。この場合の「ちょっと」は具体的に何かを指している訳ではありません。相手に呼びかけたり誘ったりしているという意味で表現しているといった言い方のほうが伝わりやすいでしょうか。

「ちょっと」の意味④否定や断りを表す

断る

相手の発言や行動に対して否定する時やお断りの意味を込めた気持ちを表したのが「それは、ちょっと」や「ちょっと違うよ」などの言葉です。はっきりと言わずに少し曖昧さを持たせることで、相手への衝撃を和らげる働きがあるといえます。この言葉を使うことでこちらの気持ちを察してほしいという意思表示にもなっています。

「ちょっと」の意味⑤答えをごまかしたり曖昧さを表す

とぼける

「どこに行っていたの?」「うん、ちょっとね」こういう場合の「ちょっと」は明らかに相手に事実を知られたくないということが伝わってきます。「ちょっと」という言葉で会話を濁すことでその話題を終わらせたい、聞かれたくないという気持ちがばれてしまうので、無意識に使ってしまわないように気をつけましょう。


「ちょっと」は敬語として使える?

「ちょっと」は敬語として使えません

ダメ

「ちょっと」という言葉はいろいろな意味を持っていますが、全体的に曖昧に感じる表現が多いのです。友達に使う時や、年上が年下に使うのはよいでしょうが、敬語として先輩や上司に使うのはあまり適していないかもしれません。特に仕事の場面であるならばできるだけ多用しない方がいいかもしれません。

「ちょっと」の正しい使い方と例文(電話・仕事編)

「ちょっと」の使い方①「ちょっと待って」は敬語で「少々お待ちを」

待って

受け付けや電話などの対応をする時に、取り次ぎの間に相手に待ってもらいたい場合は「ちょっとお待ち下さい」よりも「少々お待ち下さい」の方がきちんと敬語を使えている印象を与えます。決して大げさな言い方をしている訳では」ないので、仕事などの時は「少々お待ちください」を使うようにしましょう。

「ちょっと」の使い方②「ちょっと時間を」は敬語で「少しお時間を」

時間

仕事で上司に聞きたいことがあって時間を取ってほしい時や何かを相談したい時などは「ちょっとお時間よろしいでしょうか?」よりも「少しお時間よろしいでしょうか?」の方がいいかもしれません。とても仲のよい上司やいつも一緒にいる人の場合は「ちょっと」を使ってもよい場合もあるかもしれません。

「ちょっと」の使い方③「ちょっと休憩を」は敬語で「少し休憩を」

休憩

仕事の時のブレイクタイムは雰囲気がよい時は「ちょっと休憩しましょう」でもいいかもしれません。ですが空気が重かったり会社の偉い人がいる時では「少し休憩しませんか?」という言い方を使いましょう。「ちょっと」という言葉はその場の雰囲気や状況で使ってよい時や使わない方がよいがある言葉です。

「ちょっと」の使い方④「ちょっと待った」は敬語で「少し待って」


待って

友達に「ちょっと待って」は使えますが、敬語として使いたいなら「少し待って下さい」がよいでしょう。提出する書類などを待ってほしい時に使うならば、待ってもらって申し訳ないという気持ちも込めて「少し」を使いましょう。「ちょっと待って下さい」では少し軽い感じに聞こえてしまいます。

「ちょっと」の使い方⑤年上から年下への「ちょっと」

ちょっと

仕事の場面でも年上や上司から年下に対しては「ちょっと頼むよ」や「ちょっと運んでおいて」と使います。何かを頼んでいる立場だとしてもおかしいことはありません。もちろん同僚や友達同士でも使ってかまいません。

「ちょっと」の正しい使い方と例文(メール編)

「ちょっと」の使い方①「ちょっとお願いが」→「少々お願いが」

メール

年上や上司にメールを使う時は相手の声の感じも表情も分からないので、失礼にならないようにきちんと敬語を使うようにしましょう。「ちょっとお願いがあります」ではなく「少々お願いがあります」内容が簡単なものだったとしても年上や上司に対してはこちらのほうがよいでしょう。

「ちょっと」の使い方②「ちょっと価格を」→「少し価格を」

メール

メールを使って交渉したり書類を作ってもらう時などなは「ちょっと価格を下げていただけませんか」より「少々価格を下げていただけませんか」が適しています。この場合少しの金額でいいので、という金額の幅も意味として込めることができます。

「ちょっと」の使い方③友達を誘う「ちょっと時間はある?」

メール

今から友達に買い物に付き合ってほしいなとか、どこかに寄り道したいなという時に「ちょっと時間はある?」というのは最も使いやすくまた多く使っている言葉ではないでしょうか?あまり時間はかからないから「ちょっと」で大丈夫だからと、相手に対してどのくらいの時間がかかるのかも知らせることになっています。


「ちょっと」を使うときの注意点

「ちょっと」を使うときの注意点①数量がはっきりしている時は使わない

量

例えばこのお菓子がこの量必要だと、自分の中で必要な数量がはっきりしている時は「ちょっと」は使わないほうがよいでしょう。自分の欲しい数量と相手があげてもいいと思う数量が必ずしも同じだとは限らないからです。そこで食い違った分をまたお願いするのも失礼になる場合がありますので、気をつけましょう。

「ちょっと」を使うときの注意点②待ち時間が5~10分以内の時

時間

待ち合わせや約束をしている時にその時間に遅れそうな時は5~10分程度なら「ちょっと遅れる」と使ってもよいでしょう。でもそれ以上に時間が必要な時は違う言い方をしましょう。人によって時間の感覚は違いますが、待つほうにすれば人を待つ時間は長く感じるものです。10分くらいで間に合いそうな時に使いましょう。

「ちょっと」を使うときの注意点③お願いや依頼が簡単な時

お願い

頼み事やお願いをする時は、簡単にできる作業や相手に負担がないような用事の時に「ちょっとお願い」というふうに使いましょう。とても時間がかかることや難しいことを頼むのに「ちょっと」を使うと相手からすれば、こんなに大変なら引き受けなかったのにということにもなりかねないので注意しましょう。

「ちょっと」を使うときの注意点④ソフトに断りたい時

お断り

どこかに行こうと誘われたりして行けない時や保留にしたい、でも断りにくい時に言葉を濁した感じとしても使えます。「ちょっと行けないかも」とか「ちょっと無理です」なら、相手とってはソフトな断られ方に感じるはずです。絶対に行かないと決めている時は「ちょっと」で期待を持たせるよりははっきりと断りましょう。

「ちょっと」を使うときの注意点⑤返事を隠したりごまかす時には使わない

断る

「宿題をやっていなかったの?」や「どこにいたの?」と事実の答えを求められている時に「うん、ちょっと」などと使うのは避けましょう。明らかに「宿題をやっていなかった」「言えない場所にいた」と答えていることになるからです。返事を曖昧にするのと隠すのは違うことなので使い方を間違えるとトラブルになります。

「ちょっと」の類語

「ちょっと」の類語①こころもち、ちょびっと

ほんのちょっと

「ちょっと」と似ている言葉として「こころもち」や「ちょびっと」という言葉があります。少しの量を表したり、少しだけという意味になります。「こころもち低く」なら「ちょっと低め」と同じような感じになります。「ちょびっとでいいよ」なら「ちょっとの量でいいよ」という意味になります。

「ちょっと」の類語②ちょっくら

さっと

「ちょっくら行ってくるよ」という言葉なら「ちょっと行ってくるよ」とほとんど同じ意味で使えます。敬語としては適していないようですが、ちょっくらという言葉は可愛らしい感じがしますね。軽やかな感じもします。

「ちょっと」と似た感じだけど違う単語

「ちょっと」と似た感じだけど違う単語①ちょくちょく

頻繁に

「ちょくちょく」は「ちょっと」と似ているようにも聞こえますが、「ちょくちょく」の意味はたびたびとか頻繁にということです。「あの場所にはちょくちょく行くよ」といった感じです。回数が多めという意味で使えるので、人に説明をするときに使える言葉です。

「ちょっと」と似た感じだけど違う単語②ちょっぴり

ちょっぴり

「ちょっと」が少しの量を表す言葉だととしたら、「ちょっぴり」はそれよりももっと少ない量やごくごく少ない数量を表す言い方になります。雀の涙のようなほんの少しの量を表す時に使うようにしましょう。「ちょっぴりだけもらいたい」時など自分の考える量によって意味が変わってくるので上手に使い分けをしましょう。

「ちょっと」はとても便利で使いやすい単語

「ちょっと」という言葉はいろいろな意味を含めていますしとてもよく使う言葉です。使いやすい言葉ではありますが、時と場合に応じてうまく敬語に変えて使っていきましょう。意味をしっかりと理解していれば、相手を不快にさせることもありません。上手に使って人とのコミュニケーションをとり人間関係を円滑にしましょう。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。