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絵の具に緑色ではなくビリジアンがある意味とは?グリーンの作り方も

更新:2019.06.21

ビリジアンという色は絵の具に入っている名前でよく見かけます。なぜ絵の具には緑色ではなくビリジアンが入っているのでしょうか。グリーンの代わりになぜビリジアンが入っているのかの理由や、ビリジアンの名前の意味、ビリジアン以外の聞き慣れない名前の色などを紹介していきます。

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絵の具にビリジアンが入っている意味とは?

ビリジアンとは何を意味している言葉なのか①ラテン語で「緑の成長」の名前

ビリジアンは緑色にとてもよく似ている色です。なぜグリーンではなくビリジアンという名前なのでしょうか。実はこのビリジアン、英語ではなくラテン語なのです。ビリジアンはラテン語で「緑の成長」という意味の言葉で、それがこの色に名付けられました。

ビリジアンはグリーンより少し暗めの緑色です。若葉は瑞々しい緑色ですが、成長している葉の色は確かにこのビリジアンのようにくすんでいて少し青みがかっていますね。そこからビリジアンという名前がつけられたのだと言われています。

ビリジアンとは何を意味している言葉なのか②JISで「くすんだ青みの緑」

ビリジアンは爽やかな緑色というより少し暗めの、青みがかった色ですね。それゆえJISの色彩規格でビリジアンは「くすんだ青みの緑」とされているのです。JISの色彩規格には現在269色もの色が規定されていて、その中でビリジアンはそのようにされているのですね。

緑色というふうに呼んでしまうと、人間が想像するグリーンになってしまうので違和感が生じてしまいます。そこで一口に緑色と言っても、差をつけるために一色ずつ名前をつける必要があるのです。

ビリジアンが絵の具に入っている意味①ぺんてるが絵の具に入れたのが始まり

そもそもなぜ絵の具の中にはグリーンではなくビリジアンが入っているのでしょうか。実はビリジアンを絵の具の色に採用したのは「ぺんてる」が最初だったのです。ぺんてるの文房具を使ったことがあるという人は多いかと思います。

ぺんてるの歴史は長く、1946年の創立以来約72年も続いている大手の文具メーカーなのです。そんな歴史が長いぺんてるの絵の具にはグリーンという色がなく、ビリジアンや黄緑などの通常のグリーンがないのです。その理由は一体なんなのでしょうか。

ビリジアンがグリーンの代わりに絵の具に入っている意味②グリーンは作れる


なぜぺんてるがグリーンの代わりに絵の具に入っているのかの理由は実はとても簡単なのです。なぜならばグリーンは、青と黄色で簡単に作ることができるからです。ぺんてるは「混ぜても作りにくい色を絵の具の中に優先的に入れている」と公式で明言しました。

緑色は、ビリジアンと黄緑、あるいは青と黄色で簡単に作ることができます。しかし、ビリジアンのようにくすんだ青みがかった色は少し作り方が難しいためにビリジアンを優先的に入れているのです。そのような理由でビリジアンを緑色の代わりに入れているなんて驚きですね。

ビリジアンが絵の具に入っている意味③グリーンより自然な色が出やすい色

ビリジアンが絵の具の中に入っている理由はもう1つあります。風景画などをよく絵の具で描くという人は分かるかと思いますが、ビリジアンは通常の緑色より自然な色を出しやすいのです。葉っぱ1枚描くにも、通常の緑色で描いてしまうと人工感のある自然ではない葉になってしまうのです。

ですからビリジアンのように完全な人工色ではない少しくすんだ色の緑色を使うことによって、自然な感じの色を載せることができるのです。風景画などにビリジアンは持ってこいの色なのですね。関連記事として、赤に合う色を掲載している記事を紹介します。

ビリジアンを使った色の作り方5選

viridianを使ったいい色の作り方①viridianと赤は合う色

viridianを使ったいい色の作り方を紹介していきます。1つ目はビリジアンと赤です。くすんだ少し青みがかった緑色と赤色と聞いて、何か思い浮かんだ人も多いのではないでしょうか。冬の一大イベント、クリスマスです。なぜクリスマスカラーといえば赤と緑というイメージが浮かぶのでしょうか。

それはクリスマスがイエス・キリストの誕生日だと言われているからだと言われています。赤はイエス・キリストの愛を表現している色、そして緑色はクリスマスツリーの針葉樹の生命力の強い色だから採用されたという話があります。


ビリジアンを使ったいい色の作り方②ビリジアンと緑もとてもよく合う色

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ビリジアンを使ったいい色の作り方は、ビリジアンとほぼ似ている緑色と合わせるというものです。ビリジアンと緑色はほぼ同じ色、つまり同系色と言われているので合わないわけがないのです。

緑色だけでは少し物足りないというときでも、ビリジアンを少し加えて少し暗めの色合いを入れることで落ち着いた色になるのです。緑一色というのも何かつまらないと感じる時は、ビリジアンのような少し暗めの色を合わせてみるのもおすすめです、ぜひ試してみてください。

ビリジアンを使ったいい色の作り方③ビリジアンと黄色で爽やかな色になる

ビリジアンを使ったいい色の作り方3つ目はビリジアンと黄色を合わせることです。ビリジアンと黄色は一目で見ると対照的のように思えますが、明るい黄色と少し暗めのビリジアンを合わせることでとても爽やかな色合いになるのです。

ファッションなどだと少しビビットになりすぎだと感じてしまいますが、ビリジアンと黄色の単色でまとめてみるのもとてもおしゃれです。絵の場合は、自然でとても爽やかな色合いに見せることができる組み合わせなのでぜひ試してみてください。

ビリジアンを使ったいい色の作り方④ビリジアンと茶でシックで落ち着いた色

ビリジアンを使ったいい色の作り方4つ目は、ビリジアンと茶色で少し落ち着いたシックな色を作れるというものです。茶色とビリジアンで、同じくらい少し暗めのカラーですが、ファッションや絵などでこの2つの色を合わせるとばっちり決まります。

茶色で少し落ち着きすぎているのを、ビリジアンで引き締めてくれるというとても相性のいい色なのです。ファッションや絵でこの2色を合わせて落ち着いたおしゃれなファッションをしたり、2色を合わせて落ち着いた自然な色の絵を描いてみましょう。

ビリジアンを使ったいい色の作り方⑤ビリジアンと青で落ち着いた大人の色に


ビリジアンを使ったいい色の作り方5つ目はビリジアンと青を使って、少しダークで冷たいミステリアスな雰囲気の色作りです。この2つの色は色相がとてもよく似ているので、相性が良く暗めで冷たい雰囲気の絵などを描くときにとても重宝する色です。

ダークで冷たい印象をキャンバスに表現したいという時にビリジアンと青色を使うとバシッと決まります。ビリジアンはダークな色ながら、明るい色や同じくダーク系の色とぴったりなのですね。

ビリジアン以外の珍しい絵の具の色5選

珍しい絵の具の色①歌手の肌の色と同じ色の「まつざきしげるいろ」

ビリジアン以外に珍しい絵の具の色1つ目はなんと歌手の松崎しげるさんの名前が使われている「まつざきしげるいろ」です。このまつざきしげるいろは、フジテレビで放送していたバラエティ番組の「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」の企画で作られた色でした。

松崎しげるさん本人を招き、松崎しげるさんの肌の色に近づくように絵の具を混ぜて作っていって出来上がった色がこのまつざきしげるいろなのです。このまつざきしげるいろが入った絵の具はフジテレビ内の土産物屋で実際に販売されていました。

珍しい絵の具の色②赤とオレンジの中間のような色「カドミウムレッド」

ビリジアンのような珍しい絵の具の色2つ目は「カドミウムレッド」です。カドミウムレッドは20世紀の初めに絵の具として商品化された色です。カドミウムレッドの前に使われていた「バーミリオン(硫化水銀)」は、強い光に当たると黒く変色してしまうことがありました。

しかしカドミウムレッドは、バーミリオンとほとんど同じ色合いにも関わらず成分の違いから変色することがなかったため、重宝されるようになりました。カドミウムレッドという色が生まれたのは、そのような経緯があったからなのですね。

珍しい絵の具の色③少しパステルカラーのような青色「セルリアンブルー」

ビリジアンのように珍しい絵の具の色の3つ目は「セルリアンブルー」です。セルリアンブルーは通常の青より、晴れた日の青空のような爽やかな青色です。空の色などを表現したい時に持ってこいのこの色が、なぜセルリアンブルーという名前なのでしょうか。

それは名前のセルリアンに意味があるからです。セルリアンはラテン語で空色を意味する言葉で、それが英語化されてセルリアンブルーと名付けられたのです。美しい晴れた日の空を表現したい時はぜひこのセルリアンブルーを使ってみてください。

珍しい絵の具の色④軍隊などで必須の色の「オリーブドラブ」という色もある

ビリジアンと同じように珍しい名前の色4つ目は「オリーブドラブ」です。オリーブドラブは軍隊などで必須の色です。軍服や軍用車両、重火器などに用いられる色で、周囲の景色に溶け込んで、敵に気づかれないように接近、攻撃することができます。

迷彩服などにも使われている色で、迷彩柄はかっこいいし好きだという人は馴染み深い色だと思います。灰色や緑色ともまた違う複雑な色で、とても作りにくい色です。

珍しい絵の具の色⑤赤茶色にとても似ている「バーントシェンナ」という色も

ビリジアンと同じく珍しい名前の5つ目は「バーントシェンナ」です。このバーントシェンナはJIS色彩規格で「くすんだ黄赤」とされている色で、くすんだ赤みがかった茶色です。

バーントには「焼いた」という意味があります。なぜバーントシェンナという名前が付けられたのかというと、イタリアのシェンナという地域の土を焼いて作った顔料の色にとてもよく似ている色だからだと言われています。関連記事としてグレーに合う色を掲載している記事を紹介します。

自然な色を出したいときにはグリーンを使うよりビリジアンがおすすめ!

ビリジアンがなぜ緑色の代わりに入っているのか、そしてビリジアンの他にどんな珍しい名前の色があるのかを見てきましたがいかがでしたか?紹介した他にも様々な変わった名前の珍しい色がありますので、興味がある人はぜひ画材店などを訪れて見てみてくださいね。

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