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幾久しくの意味とは?幾久しく健やかに/幾久しく幸せに/末永くお幸せに

更新:2019.06.21

「幾久しく」という言葉の意味や使い方を御存じですか?幾久しくや幾久しいには末永くという意味があり、結納などで幾久しく幸せに、末長くお幸せにという意味で使用したり、手紙の末尾で幾久しく健やかにと締めくくったりします。今回は幾久しくの使い方などをまとめてみました。

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幾久しくの意味とは?

幾久しくの意味①末永く続いていくという意味

海部

幾久しくの意味、1つ目にご紹介するのは「末永く続いていく」という意味についてです。まず「幾久しく」の読み方が分からないという方もいらっしゃいますよね。「幾久しく」は「いくひさしく」と読みます。あまり普段使わない言葉ですが、もしもの時に読めないと恥ずかしいですからしっかり覚えておきましょう。

「幾久しい」には「末永く続いていく」という意味が込められています。「幾」という感じは「幾千」や「幾ら」などと定められていない数の事を表します。ですから「末永く」と同等の意味になるのです。「久しく」には長い時間の経過という意味がありますからこの2つを合わせて「末永く続く」という意味が込められています。

「末永く続く」という意味から、おめでたい印象を受けますよね。「末永く続く」がマイナスな意味を持つ言葉とは考えにくいはずです。「幾久しく」にはその通り、おめでたいポジティブな場面で使用される言葉です。間違ってでもマイナスな場面で使ってはいけませんよ。

幾久しくの意味②いつまでも久しく変わらない様

老人

「幾久しく」の意味、2つ目に御紹介するのは「いつまでも久しく変わらない事」という意味です。先ほど「幾久しく」には「末永く続く」という意味があると説明しましたが、それと同時に「幾久しく」には「いつまでも変わらない」様子を表す言葉の意味も込められています。いつまでもこのままでというニュアンスの意味ですね

後ほど御説明しますが、「幾久しく」は結婚式や結納の際に使用される事が多い言葉です。誰しも結婚する時は幸せでいっぱいですよね。夫婦2人の仲もとてもよいかと思います。しかし時間が経つとそうはいかなくなってくるものです、「幾久しく幸せに」には今のこの幸せがずっと続きますようにとの願いがこもっています。

それと同時に「幾久しく健やかに」という言葉もよく耳にするかと思います。「幾久しく健やかに」はその人の健康を願う言葉ですが、「いつまでも健康で元気でいてくださいね」という意味がこもっていますから、「幾久しく健やかに」の使い方を間違えないようにしましょう。


幾久しいの意味③大和言葉の一つ

本

「幾久しい」の意味、3つ目にごしょうかいするのは大和言葉の一つであるという点です。「大和言葉」とは中学校の授業などで皆さん一度は耳にした事がありますよね?「大和言葉」とは奈良時代より前から日本にあった日本固有の言葉を指します。「和語」などとも言いますね。

「今使っている日本語は日本古来の言葉じゃないの?」と驚かれる方はいらっしゃるかもしれませんが、そもそも感じは中国からもたらされたものですし、日本の言葉には漢語や外来語が由来のものが多く存在します。ですから、日本固有の大和言葉は貴重な言葉なんですね。

近年、そんな「大和言葉」が注目を集めています。「大和言葉」は言葉の響きが柔らかく、表現も豊かだと再注目されているんです。日常で使える大和言葉も多いですから積極的に使おうという動きがあるのです。「幾久しい」もそんな大和言葉の一つです。

幾久しくの使い方は?

幾久しくの使い方①結納や結婚式などで使う(末永くお幸せに)

結婚式

「幾久しく」の使い方、1つ目にご紹介するのは結納や結婚式などで使う使い方です。結納や結婚式では「末永くお幸せに」という言葉をよく使うかと思います。結婚と言うのは人生の一大イベントですし、新郎と新婦は幸せの頂点にいる時期かと思います。そんな状態がずっと続くように「末永くお幸せに」ともちいりますよね。

「幾久しく」や「幾久しく幸せに」には「末永くお幸せに」と同等の意味があります。例えば結納の時には結い納品を贈る側が「幾久しくお納めください」と使います。そして受け取る側は「幾久しくお受けいたします。」と答えます。これが結納の儀での一般的な口上となっています。


結婚式でも「幾久しく」を使う事は出来ます。特に結婚式の代表スピーチでは「幾久しく幸せにお過ごしください」などのスピーチが望ましいとされています。

幾久しくの使い方②手紙の末尾に用いる(幾久しく健やかに)

手紙

「幾久しく」の使い方、2つ目にご紹介するのは手紙の末尾に用いる使い方です。手紙は日本では形式に則った形が理想的とされています。頭語や時候の挨拶など様々な手紙のルールが存在するかと思います。そんな中でも手紙の末尾に締めくくりの言葉を用いますよね。

そんな時に「幾久しく」という言葉が好まれます。先ほどご紹介したように「幾久しく」にはいつまでも変わらず続く意味といつまでも幸せであるという意味が込められています。手紙の末尾に「幾久しく健やかに」や「幾久しく幸せに」などと用いると「いつまでも元気でいてください」「いつまでも幸せでいてください」です。

ですから、手紙の末尾に「幾久しい」を使用すると印象が良くなるとされています。ただ「幾久しく健やかに」は病気をしている方への手紙にはタブーですし、「幾久しく幸せに」は結婚や出産直後以外の人へは向かないですから使い方を考えるようにしましょう。

幾久しくの使い方③お目出たい時に使う(幾久しく幸せに)

赤ちゃん

「幾久しく」の使い方、3つ目にご紹介するのはお目出たい時に使う使い方です。「幾久しく」にはいつまでも幸せが続くという意味と、いつまでも変わらないという意味が込められています。結婚式や結納などの席で使用されることが多いこの言葉ですが、おめでたい席なら結婚式でなくとも使用できます。

例えば結婚と同じようにおめでたいのが出産ですよね。知人に出産のお祝いを贈ったとしましょう。それに添えた手紙に「幾久しく幸せに」と書き添えてもなんら問題はありません。「幾久しく」には「末永くお幸せに」という意味がありますから出産の御祝でも問題ないと言えます。


出産した後だけでなく、出産前にプレゼントを贈ることもあるかと思います。以下の記事では出産前の友人へのプレゼントにおすすめなものをまとめてあります。また、贈り物のマナーについてもまとめてありますから参考にしてみてくださいね!

大和言葉が学べるおすすめの書籍は?

大和言葉が学べるおすすめの書籍①美しい「大和言葉の言い回し」

大和言葉が学べるおすすめの書籍、1つ目にご紹介したのは「大和言葉の言い回し」です。こちらは非常に見やすい構造で、日本古来の大和言葉の美しさを感じる事ができる本となっています。「大和言葉とは何て美しいのだろう」という口コミがあちこちで見受けられました。

例えば「いい天気ですね」は普通の日本語ですが、大和言葉では「いい日和(ひより)ですね」となります。なんだか言葉のニュアンスや響きが柔らかく美しく感じますよね?このように日常生活で使う事のできる美しい大和言葉を、実際に使えるシーンとともに紹介されていますから非常に使いやすいです。

大和言葉が学べるおすすめの書籍②「一目おかれる大和言葉の言い回し」

大和言葉が学べるおすすめの書籍、2つ目にご紹介するのは「一目おかれる大和言葉の言い回し」です。山岸弘子氏の著書であり、宝島社から発売されています。古来から使われてきた「大和言葉」はその響きの柔らかさや美しさから、近年再注目されている言葉です。

そんな大和言葉を、日常生活やビジネスシーンなどで自然に使用するための言い回しや使い方がまとめられています。例えば何かを頼まれて断る場合「NO」としてしまうと言葉に角が経ってしまいますよね。そんな時に言い回しを大和言葉にすると相手に角を立てずに済みます。

このように、日常生活やビジネスシーンでの人間関係をうまく円滑にするためには大和言葉の活用が便利だとされているのです。そんな大和言葉の言い回しを学ぶことで、人間関係を上手にすすめることができるようになる有難い本となっていますよ。

大和言葉が学べるおすすめの書籍③「これを大和言葉で言えますか?」

大和言葉が学べるおすすめの書籍、3つ目にご紹介するのは「これを大和言葉で言えますか?」です。こちらは知的生活研究所の著書であり、青春文庫から販売されています。実は悲しい事に、大和言葉という美しい日本独自の言葉の存在を知らない人が多いのです。

普段日本人が日常生活で使っている日本語を、大和言葉に変換することでちょっと知的に見られるはずです。この本には668語もの大和言葉が収録されていますから、この一冊だけで非常に勉強になるはずですよ!

本は、電車や喫茶店など様々な場所で読む方がいらっしゃりますが、中でもお風呂で本を読むのが好きという方はすくなくありません。以下の記事ではお風呂での読書を楽しむ方法やグッズをまとめてありますから是非チェックですよ!

美しい言葉を使おう!

いかがでしたか?「幾久しい」は古来の日本から伝わる伝統ある美しい言葉です。大和言葉を知らない人も多いですから、是非積極的に使って日本語の美しさを盛り上げて行きましょう!

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