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そもさん&せっぱの意味は?使い方やおすすめの禅問答4選も

更新:2022.01.27

そもさん&せっぱ、という言葉をご存知でしょうか。漢字で作麼生&説破と書く禅問答で使われる掛け声なのですが、クイズ番組や一休さんのアニメでもこの言葉が登場し、聞いたことがある方もいると思います。この楽しい禅問答の言葉の使い方や意味など、詳しくご紹介していきます。

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そもさん&せっぱの意味や使い方

漢字で作麼生(そもさん)&説破(せっぱ)の意味は質問と回答のかけ声

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漢字で作麼生(そもさん)&説破(せっぱ)と書くこの言葉は禅問答で使われる言葉で。「そもさん」は「さあ、いかに」「どうだ」などの問いかけの意味を持つかけ声で、「せっぱ」は「言いまかす」という意味でその質問に対して説きふせるような答えを言うときのかけ声です。作麼生の漢字は古い時代の中国から来ています。

禅問答とは、修行僧が悟りを開くためにする問いかけと、答えについてを表し、修行する人が疑問を持ち、師がその疑問に対して答えることです。そもさん&せっぱは、現代において一休さんなどのアニメや、その使い方を応用したクイズ番組もあり、多くの人に質疑応答のかけ声だという認識は高まっています。

使い方は問題を始めるときに「そもさん!」「せっぱ!」と言う!

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使い方はまず問題を始めるときに、出題者が勢いよく「そもさん」と準備は良いかという意味合いで言ったら、回答者が「せっぱ」と受けて立つという意気込みで答えます。そもさんは中国の古い時代の俗語で、日本ではその言葉自体に意味をもたないので、意味がはっきりしない物事についての比喩としても使われます。

アニメで有名になった一休さんのエピソードは、室町時代に実在した、とんちで有名な一休宗純というお坊さんの様々なお話しをまとめた「一休咄」から世の中に広まりました。絵本や紙しばいの題材にも多く採用され、アニメにも出てきた「このはしわたるべからず」のストーリーは有名です。

一休さんが橋に差しかかり、看板にこの橋を渡るなという意味のことが書いてあります。その看板を見て一休さんは、「この橋」ではなく「この端渡るべからず」だと解釈して橋の真ん中を堂々と歩いて渡ったというお話です。アニメの中でも出題者と一休さんで、そもさん&せっぱのかけ声で、問答が繰り広げられています。


禅問答について書かれたおすすめの本4選

禅問答おすすめの本①初めての禅問答

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はじめての「禅問答」〜自分を打ち破るために読め![ 山田史生 ]

禅問答について書かれたおすすめの本1つ目は、初めての禅問答です。禅問答は、意味のわからないことと比喩されますが、この本は禅問答で有名な「馬祖語録」をていねいに読み解き、初心者にもわかりやすく解説しています。37の奇想天外なその禅問答を、詳しく紹介しています。

師が弟子の質問に対して優しく教えたかと思うと、急に平手打ちを浴びせるエピソードなど興味深いお話がたくさん登場します。インドから伝来した禅の思想が中国禅となり人々に禅宗として広まりました。その創始者とも言われる、馬祖と弟子の様々な禅問答のストーリーです。

著者の独自の「馬祖語録」解説が大胆で、おもしろく、難解なイメージの禅問答を、楽く興味を引くものに仕立てています。修行する弟子の日常で起こる話しなども取り上げられ、その場のりんじょう感とともに、その場の背景や、そもさん(作麼生)&せっぱ(説破)の禅問答の真相が見えてきます。

禅問答おすすめの本②禅の問答集

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武田 鏡村 生き方への問い、公案で学ぶ禅の問答集

禅問答について書かれたおすすめの本2つ目は、禅の問答集です。禅問答は公案とも言われていて、師匠の投げかける質問に弟子が試行錯誤する様子を書かれているものです。その代表的な世尊独尊や迦葉刹竿の中から50の問答を抜粋し、日常で私たちがかか会えている問題と照らし合わせながら、わかりやすく説明されています。


公案の本はたくさん出版されていますが、わかりやすい解説がついている本は多くありません。その中でもベーシックなお話を集め、その難しい解釈をていねいに解説している良書です。そもさん(作麼生)&せっぱ(説破)の禅問答の使い方や禅についての知識が全くない人にも、おすすめです。

禅問答おすすめの本③無門関を読む

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ひろ さちや 『無門関』を読む―ひろさちやのウルトラ禅問答

禅問答について書かれたおすすめの本3つ目は、無門関を読むです。禅についての公案を集めた無門関を、日本の宗教評論家であるひろさちや氏が、現代の人のためにわかりやすく解説した本です。著者は一般の人にわかりやすく宗教を説明する本を、他にも多数執筆しています。

無門関の解釈は一般の人には難解と言われていますが、この本はとてもわかりやすく、日々に役立つ日常の教養が身につき、繰り返し読みたい内容です。そもさん(作麼生)&せっぱ(説破)の禅問答や禅については初心者で、興味があるけれど、難しいと思っていた人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

禅問答おすすめの本④禅問答入門

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石井 清純 禅問答入門 (角川選書)

禅問答について書かれたおすすめの本4つ目は、禅問答入門です。禅の教えや思想、修行する人の道筋として受け継がれてきた禅問答は、一つの問題に対して、たくさんの答えが生まれます。それはなぜなのか、話をしない人の答えがなぜ正解なのか、数々の難解な答えを、理解しやすく解説しています。

禅問答はは文字で指し示すよりも、問答で教えを導き出す身をもって体験し、真理に近くための禅宗の教えです。そのつかみどころのない教えを、どのようにして、切り開いていくのか、そもさん(作麼生)&せっぱ(説破)の禅問答を通して知る、生きるための指南書を詳しく解説している良書です。


書道をするときに、かく5字熟語の漢字はたくさんあります。書き初めでかく言葉などは、一年の始まりの意気込みとして、素敵な漢字を選びたいですよね。そんな5字熟語の漢字の中から、かっこいいものや難しい漢字など、下に詳しくご紹介していますので、ご覧になってみてください。

宗派の説明を外国の人にするには

日本人の仏教にはたくさんの宗派があると説明する!

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外国人から見て日本の宗教は、仏教という一つの教えをみんなが進行している、というイメージを持っている人が多いようです。実際はキリスト教にカトリックとプロテスタントが分かれているように、仏教にもたくさんの種類があります。

日本は無宗教に近いとも言われますが、実際に宗教にふれる機会というのは、結婚式やお葬式、法事などだけという人も多いのではないでしょうか。海外にはたくさんの宗教がありますが、宗教によっては毎日お祈りを欠かさない人も多くいます。海外へ旅行に行って現地の人に「あなたの宗教は何」と聞かれることは多くあります。

それだけ世界中の多くの人は、宗教が生活の一部になっていて、日常会話として何気なく宗教の話をひんぱんにしているのです。そんなとき、自分の宗教は仏教(Buddhism)というだけでなく、その中でもどんな宗派に属しているかを言えると、かっこいいですね。

自分の宗派の英語表記を覚えておく!

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主な仏教の宗派・英語表記

  • 浄土宗...JODO SHU、Honen Buddhism
  • 浄土真宗...JODO SHINSHU、Shin Buddhism
  • 高野山真言宗...KOYASAN SHINGON Buddhism
  • 曹洞宗...SOTO ZEN Buddhism
  • 天台宗...Tendai Buddhism

日本の主な仏教の宗派の英語表記を上にあげてみました。浄土真宗は本願寺派と大谷派に分かれますが、表記するときはそのままローマ字で付け加えるだけのようで、正式な決まりはないようです。これ以外にも日本にはたくさんの仏教の宗派があり、以外に知られていないものも多くあります。

自分の家がどの宗派に所属しているか、答えられない人も最近増えているようですが、昔は地域や暮らしに密接したものでした。自分の宗派について調べると、その思想や教えは日本の長い歴史を支えてきた素晴らしいものばかりです。それらの事を知識に入れておき、外国人だけでなく子供達にも受け継いけると良いですね。

そもさん&せっぱを活用して楽しく問答しよう!

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そもさん&せっぱについての意味や使い方、おすすめの本などご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。禅問答というのは、さとりを開きたいと願う修行者が、そのために厳しい修行を繰り返し、その中で生まれた疑問や師と仰ぐ人からの教えの言葉のやり取りを、痛快に表現した興味深いお話しばかりです。

そんな禅問答は現代において、クイズを始めるときの掛け声として知られ、難しいことは抜きにして、楽しいものとして認識されています。そもさん&せっぱという禅問答の言葉にスポットがあたり、多くの人が禅問答などに興味を持ったり、現代のクイズに応用することは素晴らしいことですね。

そもさん&せっぱのかけ声の使い方を活用して、楽しい問答やクイズを楽しんでみてくださいね。アメリカにあるアーミッシュという宗教をご存知でしょうか。そのスタイルは独自のもので、数々の特徴を持った興味深い生活をしています。そんなアーミッシュについて詳しくご紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。

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