かっこいい5字熟語16選|書道や書初めで書きたい五文字の難しい漢字は?
更新:2019.06.21
非常に多様な種類がある「5字熟語」、あなたはどれくらい知っていますか?今回はかっこいい5字熟語から書初めにおすすめの5字熟語まで16種類ご紹介します!五文字の漢字に秘められた日本語の美しさ……その知的さと奥深さを感じてくださいね。
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INDEX
かっこいい5字熟語(五文字の漢字)5選一覧
かっこいい日本の5字熟語①運命共同体
まずは聞き馴染みの深い5字熟語からご紹介します。運命共同体(うんめいきょうどうたい)は、組織や集団が常にその運命を共有し、同じように過程や結末を辿ること(もしくはその集団そのもの)を指します。良い運命ばかりではなく、悪い運命も共有することがポイントです。
よく耳にする5字熟語ではありますが、感じが五文字で書かれていればこのようなものも含まれる良い例です。運命共同体は会社の組織はもちろん、家族や恋人などの狭いコミュニティの中でも使われています。
かっこいい日本の5字熟語②治国平天下
治国平天下(ちこくへいてんか)とは、「国を治めた上で平和に導き、それを永続させていく」という意味がある5字熟語です。長い歴史の中で様々な国でトップに立つ人々が現れては消えてゆく最中、死ぬまで国花を平穏に導き続けた人物は少ないです。平和を永続させるリーダーこそが「本当にかっこいい」存在ですよね。
どんなに優れたトップであっても戦争を招いてしまったり、一部の反感を買って暗殺されてしまったり、策略のために罠に貶められたり、金策に特化しすぎて民衆の心を考えきれなかったり。そんな事態にならずに「平和に治める」ことができるのは、限られた有能なトップにしかできないことです。
かっこいい日本の5字熟語③光陰如流水
光陰如流水(こういんりゅうすいのごとし)は一見難しそうな漢字も使われた5字熟語ですが、意味はシンプル。「月日が経つのはとても早いので、1分1秒足りとて無駄にしてはいけない」という戒めが含まれている意味となっています。
この5字熟語で言う「光」とは「日」、そして「陰」とは「月」のこと、その2つの漢字が合わさって「光陰」となり、「流れる水の如く」経過する時間を表しています。かっこいい響きなので是非活用したくなりますね。
かっこいい日本の5字熟語④妙言無古今
妙言無古今(みょうげんにこきんなし)とは、「名言はどれだけ時間が経っての名言である」という意味の5字熟語です。「古今」は古今和歌集でも知られるように、今と昔の様。その中で価値観が移り変わろうとも「妙言(名言)」の価値が変わることは「無」いのです。
時代と共に人々の生き方は変わってきましたが、いつでも世の摂理は変わりません。偶然と必然が重なり合って世の中を構成していきます。それらを総括して悟ったように形容する5字熟語は、上手く使いこなせるとかっこいいですよね!
かっこいい日本の5字熟語⑤万物光輝生
万物光輝生(ばんぶつこうきをしょうず)という5字熟語の中には、全ての生命が持つパワーとエネルギーが含まれています。「全ての生命は命の輝きを放っている」「生きているからこそ光り輝く」という意味。たった五文字の漢字の中にこんなにも壮大な意味があるのです。
死んでこそ生ける世界やスピリチュアルな世界が存在するという説もありますが、やはり物質的に作用できるのは生きているからこそであり、何か物事を変えることができるのも生きているからこそ。五文字の漢字に秘められた荘厳な意味を理解し、かっこいい生き方をしたいものですね。
POINT
かっこいい四字熟語から覚えてみよう
難しい読み方も多い5字熟語ですが、最初は自分が「かっこいい!」と思ったものから覚えていくのがおすすめ!興味があるものほど覚えるのも早いものです。
書初めで書きたい難しい5字熟語(五文字の漢字)5選一覧
書初めで書きたい難しい5字熟語①温良恭倹譲
書初めで書く5字熟語は、漢字も意味もかっこいいものを選んで書道映えさせたいですよね!まず温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)とは「穏やかで、つつましく、素直で、うやうやしく、控えめである」という意味があります。まさに「こうなりたい人格」ですよね!
今回ご紹介する一覧の中でも最も「リアルに憧れる人間性」が例えられている意味でしょう。これから1年、温良恭倹譲のような人物になるために頑張ろう!と書初めをすれば、きっと意識の高い年を過ごすことができますね。
書初めで書きたい難しい5字熟語②無心得良悟
無心得良悟(むしんりょうごをう)は少し難しい読み方をする5字熟語ですが、意味もかっこいいので是非覚えておきたいところです。この5字熟語の意味は「物事に無心になることで、初めてその物事の道理を悟ることができる」という意味になります。
何かに対して熱中したり熱心になれるのは素敵なことではありますが、熱中はそれだけ視野を広めて盲目的になり、一辺倒の見方しかできなくなってしまう可能性を孕んでいます。逆に無心の立場で客観的に見ることによって、ようやくその物事がどのような道理と成り立ちなのかを知ることができるのです。
書初めで書きたい難しい5字熟語③本来無一物
色々な挑戦を覚悟する年の初めの書初めにこそ、あえて選んでみたい5字熟語が本来無一物(ほんらいむいちもつ)。この5字熟語は仏教に由来している言葉で、「物事は本来空(くう。無であること)なので、何にも執着をする必要は無い」という意味です。
これは「何かを諦めること」という意味ではなく、「無駄な苦しみや執着心などを感じて辛い気持ちになる必要はない」という意味として捉えられます。心を無にすることは難しいですが、よりレベルの高い意識で生きるためにもぜひ会得したい信念ですよね。
書初めで書きたい難しい5字熟語④非理法権天
非理法権天(ひりほうけんてん)は実に人間らしい価値観が反映されている5字熟語です。この言葉の意味は「人は天に従うべきであり、はむかうべきではない」こと。この五文字の中に、人間が今まで様々な形で「天=神様」に畏怖の念を感じてきたかを察することができます。
日本でも「お天道様が見ている」「バチが当たる」という言葉があるように、人間は「天=神様」には到底敵う存在ではありません。そのスピリットが五文字に込められています。これを書道で書初めすれば、周りからの一目置かれるかも。
書初めで書きたい難しい5字熟語⑤水急不月流
水急不月流(みずきゅうにしてつきをながさず)は、耳で聞いても字で書いてもかっこいい5字熟語ですね!日本語の美しさが反映されています。もちろん意味まで美しく、「どれほど川の水の流れが急であっても、水面に映る月の輝きが変わることはない」という意味。禅の心を感じさせます。
自分の中に変わらない美学を持っていることで、より芯のある人生が歩めるのではないでしょうか。書初めで心を込めて書けば、どのようなシチュエーションでも動じない不動の心や価値観を据えた、精神的に大人な人間になれるかもしれません。
POINT
かっこよさも大事だけれど、意味も大事な書初めの5字熟語
1年の最初を飾る書初め。この1年で自分がどんな人間に成長したいのかを考えて、それに合う内容のものを書いていくようにしましょう。
縁起の良い5字熟語(五文字の漢字)3選一覧
五文字の漢字で縁起の良い5字熟語①日日是好日
日日是好日(にちにちこれこうじつ)は禅から生まれた5字熟語。「毎日が平和で穏やかに続いている」という意味が込められています。スリルを望む若い人にはすこし退屈な意味かもしれませんが、当たり前に平和に日常が続いていく素晴らしさはこれ以上無い幸福です。
日本は普通に生きている限りは命の危険もほとんど無い国ですが、その中に生きていると当たり前の幸せを忘れてしまいがちです。平凡な日常にいるからこそ、この5字熟語を思い出してその幸せをかみ締めていたいですね。書初めにも使える素敵な言葉です。
五文字の漢字で縁起の良い5字熟語②四万六千日
少し変わった5字熟語もご紹介しましょう。四万六千日(しまんろくせんにち)とは、7月10日にある観音菩薩様の縁日のことを指します。この日にお参りをすることで、5字熟語の通り四万六千日分もお参りをしたのと同じ御利益があるとされています。
普段忙しい生活をしていると、神社やお寺にお参りをする時間もなかなか取れないですよね。三が日程度しかお参りをしないという人も多いのではないでしょうか。ぜひ7月10日は観音菩薩様にお参りをして、大きな御利益をいただいてみるのはいかがでしょう。
五文字の漢字で縁起の良い5字熟語③三方一両損
三方一両損(さんぼういちりょうぞん)は、何か1つ損をすることで皆が上手く幸福になれることを例えた5字熟語です。損という漢字が入るとなんだかマイナスなイメージなるかもしれませんが、多くの人が幸せになるための利口な考え方を表した言葉なのです。
元々は落語の演目の1つ。3両を拾った人が落とし主に届けたものの、落とし主は「1度落としたものは私のものではない」と断ります。そこで大岡越前守が、拾い主と落とし主の誠実さに対する褒美のためにさらに1両ずつ与えた、というエピソードです。
POINT
日常をより豊かにする縁起の良い5字熟語
縁起の良い5字熟語を知っていると、日常の小さな出来事にも幸せを感じることができます。お手紙や書初めにも使える言葉が多いので覚えておきたいですね。
面白い5字熟語(五文字の漢字)は?
一覧以外にも!まだまだある5字熟語の言葉たち
今回ご紹介したもの以外にも、ユニークで面白い5字熟語もたくさんあります。例えば「自転車操業(じてんしゃそうぎょう)」などもその1つ。自転車は走るのをやめてしまうとすぐに倒れてしまいますよね。その姿を例えて「お金の借り入れと返済を繰り返しながら生活している人」のことを指します。
リボ払いを代表とする消費者金融からの借り入れって、実際の返済額が借入額よりもかなり膨れてしまうのですよね……。月々の返済額が小さいからこそ見落としてしまいがちなトラップです。利息を軽視して軽い気持ちで借り入れてしまうと、いつの間にか自転車操業のように苦労する日々になってしまうかも。
書道でも書ける?あんな言葉も5字熟語
子どもでも知っていそうな5字熟語の1つと言えば「五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)」もありますね。これは大きな視点で見た時には誰も特に大差は無いという意味です。少しの違いがあろうとも本質的には大差無い、という意味にも使われます。戒めの言葉として使われることが多く、驕らずに自分を高めていきたいですね。
ニュースでも耳にする「御都合主義(ごつごうしゅぎ)」も5字熟語。言動に一貫性が無く、その場その場の都合に合わせて行動することを指します。これもネガティブなイメージで使われがちな5字熟語ですが、柔軟な対応力があると考えれば長所としても考えられます。
1つの言葉から色々な受け取り方をできるのも日本語の面白さ、5字熟語の奥深さです。適材適所の言葉使いができるように、日頃からボキャブラリーを増やして利発さを高めていくことが大切。難しい5字熟語をさらっと正しく使えれば素敵ですね!
POINT
色々なバリエーションの5字熟語を覚えて活用しよう
5字熟語の中には、戒めだけではなくユニークな意味を持つものも多くあります。色々な5字熟語を覚えて、シーンごとに使い分けられるようにしていきましょう。
5字熟語のボキャブラリーを増やして知的で豊かな生活を
いかがでしたか?日本の素敵な5字熟語をご紹介しました!五文字の中に含まれる日本語の意味の多様性、奥が深くて面白いですよね。ぜひ色々な5字熟語の意味を学んで、知的で豊かな生活を送りましょう。熟語や単語を多く知っている博学な女性ってかっこいいですよ!
また、こちらには四字熟語の記事もあるので、ぜひ合わせてみてみてください。4文字の中にも奥深い意味が込められていて、おもしろいですよ!
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