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「ぎりぎり」の敬語での使い方は?丁寧語/ビジネス用語/類語

更新:2021.08.16

「ぎりぎり」という言葉を使うシーンは多いですよね。友達との会話や日常で使う場合は特に気にする必要はありませんが、敬語やビジネスで使う場合は少し気を付ける必要があります。「ぎりぎり」という言葉の丁寧語やビジネス用語、類語や言い換えと合わせて「ぎりぎり」の敬語での使い方をご紹介します。

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「ぎりぎり」の敬語での使い方は?

期限がある内容の連絡に

スケジュール

ビジネスシーンにおいては、会議や打ち合わせの日時であったり、資料提出日や納期であったり、「期日」を設けることが多いですよね。その期日に間に合うことが当たり前ですが、何かしらが原因で期日ぎりぎりになる場合も度々発生すると思います。

そんな「ぎりぎり」という言葉は、限度すれすれ、限界に近いなどの意味があり、漢字で書くと「限り限り」となります。よく待ち合わせ時間や資料提出期限に対して「ぎりぎりに到着する」「期限ぎりぎりになる」などとして使うことが多いと思います。敬語で使う場合は、語尾に必ず「です・ます」を付けましょう。

使い方の例としては、「到着がぎりぎりになります。」「資料が出来るのは提出日ぎりぎりです。」などです。ただ、いくらビジネス用語として敬語で丁寧に伝えても状況的に良くないことは伝わりますね。「ぎりぎり」という状況は良くないことという認識を持ちましょう。

本来は使う必要がない状況が望ましい

ノート

「ぎりぎり」という言葉を敬語で使うシーンとしては、約束していた待ち合わせ時間や資料の提出日など、期限がある内容の物事に対し使います。本来は期日に間に合うよう余裕をもって行動するのがマナーです。いつもぎりぎりの状態の人を見てると、いつも余裕がなくてこの人には仕事任せたくないなと感じますよね。

大事な商談の時には10分前どころではなく30分前行動で、多少の交通機関の乱れにも動じないようにしたり、作る資料の一部を他の人にお願いしていた場合、期限の前に一度進捗確認やリマインドをしたりと、自己管理やリスクヘッジがしっかりできている人は、いつもぎりぎりという状況とは無縁のタイプです。

できるだけ日頃から自己管理やリスクヘッジを意識して、ぎりぎりの状況にならないように気を付けましょう。その上でどうしてもぎりぎりという言葉を使わざるを得ない状況になった場合は、間に合ったからいいだろうという気持ちではなく、ぎりぎりになって申し訳ないという気持ちも伝えるようにしましょう。


ビジネス用語や丁寧語では使い方を気を付ける

ビジネス

「ぎりぎり」という言葉は頻繁に耳にする言葉ですし、相手が友人や同僚の場合は特に気にする必要はないですが、ビジネス用語や、目上の人に対して使う敬語としては、使い方に気を付ける必要があります。

あまりにも軽率に使うと、信頼を失うことになったり、ビジネスマナーがなっていないとみなされて、目上の人の怒りを買ったりという状況になりかねません。期日を守ることは最低限のマナーですが、とにかく期日に間に合えばいいという考えもよくありません。

本来、ビジネス上や目上の人に対して期限を設けている物事に対し、限度すれすれで限界に近い状態になっていることは好ましくありません。「ぎりぎり」という状況にはならないように心掛けたいところですが、様々な事情で期限ぎりぎりになってしまう場合は、別の言い換え表現で正しい敬語で、丁寧に伝えるようにしましょう。

「ぎりぎり」の別の言い換え表現は?

①「間際」

メモ

「ぎりぎり」のビジネスでも使える丁寧な別の言い換え表現・類語1つ目は、「間際」という言葉です。期限の限度すれすれという言葉を丁寧に言い換えた表現で、ビジネスでも使える言葉です。

資料の提出日当日に提出する場合の例を挙げると、「期限ぎりぎりの提出となり申し訳ございません。」と伝えるのと、「期限間際の提出となり申し訳ございません。」と伝えるのとでは、後者の方が丁寧ですし、ビジネス用語としてよりふさわしい表現になっています。また、敬語としての伝わり方もとてもスマートです。


「本来ならばもっと早くご提出すべきところを、期限間際の提出となり申し訳ございません」としたり、「期限間際の提出となりましたことをお詫び申し上げます。」のように言うこともあります。

②「間近」

ノート

「ぎりぎり」のビジネスでも使える丁寧な別の言い換え表現・類語2つ目は、「間近」という言葉です。①の「間際」と近い言葉になります。「ぎりぎり」言うよりも落ち着いている印象を受けます。

「期限ぎりぎりの提出となり申し訳ございません。」と伝えるのと、「期限間近の提出となり申し訳ございません。」と伝えるのとでは、「間際」同様、後者の「間近」の方が丁寧でスマートな敬語表現で、よりビジネス用語として相応しいです。

なお、本来は約束した提出日の前日までには提出するようにしましょう。納期に対して余裕をもって提出できると、万が一修正箇所や確認事項が発生した場合にもお互いに余裕をもって対応できます。また、納期当日になっても何も連絡がないと心配する人もいるので、ご心配おかけてしてすみませんという気持ちも伝えましょう。

③「直前」

ノート

「ぎりぎり」のビジネスでも使える丁寧な別の言い換え表現・類語3つ目は、「直前」という言葉です。こちらも期限の限度すれすれという言葉を丁寧に言い換えた言葉です。

待ち合わせ時間への到着がぎりぎりになりそうな場合の例を挙げます。「電車遅延により到着が○時頃になりそうです。ぎりぎりのご連絡となってしまい申し訳ございません。」と伝えるのと、「電車遅延により到着が○時頃になりそうです。直前のご連絡となってしまい申し訳ございません。」と伝えるのではどうでしょうか。


後者の方がビジネスの連絡としてよりふさわしい表現になっていますし、文章もスマートにまとまっている印象を受けますよね。ただ、いくら自分が原因でないとはいえ、本来は多少の交通機関の乱れも加味して余裕をもって行動することが望ましいです。

言い換え表現で大事なのは敬意を表すこと

ビジネス

「ぎりぎり」の別の言い換え表現で大事なのは、相手に対して敬意を表すことが何よりも大事になります。「ぎりぎり」の状態になっていることは好ましくない状況であることを認識し、不適切な表現にならないよう意識しましょう。

「ぎりぎり」という言葉を使わずに「間際」「間近」「直前」などの丁寧な言葉で言い換えることは、それだけでも大事な敬意表現であります。しかしいくら丁寧な言葉を選んで使っているからと言って、「間に合うんだからいいでしょ」というような雑な気持ちでいては意味がありません。

期日を設けているということは、それに向けて他の仕事の都合をつけているということになります。前以て動ける人程信頼できますし、余裕がある動きはビジネス上とても大事です。本来もっと前以て行動するべきところを、ぎりぎりになってしまって申し訳ないという気持ちを、敬意をもって表現するように意識しましょう。

【番外編】NGなビジネス敬語とは?

①「了解です」

ビジネス

NGなビジネス敬語1つ目は、「了解です」という言葉です。「了解」という言葉の意味は「物事を理解して了承を得ること」で、少し上から目線な印象があります。そのため「です」を付けた「了解です」という丁寧語は、間違ってはいないものの目上の人などに使うビジネス用語としては少し違和感があります。

「了解です」の代わりに「かしまりました」や「承知致しました」というビジネス用語を使うようにしましょう。どちらも謙譲語であり、目上の人や取引先の人に使うのに適しています。特に「かしこまる」には目上の人の言葉をつつしんで承るという意味があります。

ビジネス敬語は、丁寧に言えばいいというものではありませんし、相手を敬っているつもりになっているだけではだめです。言葉の意味を知り、相手を敬う正しい言葉遣いができる人になりましょう。

②「なるほどですね」

ビジネス

NGなビジネス敬語2つ目は、「なるほどですね」という言葉です。普段から使っている人も多いと思いますが、この言葉に関しては、実は敬語ですらないNG用語となります。納得したという意味の「なるほど」だけだと失礼にあたるため、「ですね」を付けて敬語にしているつもりなのだと思います。

しかし「なるほど」という言葉は副詞または感嘆詞であり、自分自信が納得した事を表す、つまり自分主体の言葉になるため、「なるほど」という言葉自体に敬語表現はないのです。もしどうしても「なるほど」を使う場合は「なるほど、そういうことですね」のように「なるほど」の後に続く言葉を丁寧に言うようにしましょう。

特に、目上の人や取引先に対し「なるほどですね」を使うことは今すぐにやめましょう。直属の先輩など日頃からコミュニケーションが取れている相手との日常的な会話であれば、使ってもさほど問題ないかもしれないですが、マナーや日本語に厳しい人の場合、気分を害する場合もあるので使わないに越したことはないでしょう。

「ぎりぎり」を敬語で正しく使おう!

「ぎりぎり」という言葉は、限度すれすれという意味があり、状況的にもビジネス用語としても良くないことが分かりましたね。特に仕事をしていると、たくさんの人が関わっていて日々様々なことが起きるので、やむを得ずぎりぎりの状態になってしまうことはあると思います。その時は「間際」や「直前」で表現しましょう。

また、期限直前まで何も連絡がないと心配になる人もいるので、期限に間に合ったからいいだろうという気持ちではなく、心配をかけてしまったことや期限ぎりぎりになってしまったことに対して、誠実な気持ちで謝りの一言を添えることが大事です。

ただし、本来はぎりぎりの状態にならないように、常に余裕のある人でいましょう。日頃から自己管理やリスクヘッジをしっかりとしておくことが、できるビジネスマンの基本です。余裕を持つ方法や仕事ができる人の特徴をまとめた記事もあるので、合わせて参考にしてみてください。

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