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ありましたらの使い方は?敬語の例とあれば・ございましたらとの使い分け

更新:2021.02.16

ありましたらとございましたらの使い分けはできますか?この記事では、「あれば」という言葉の丁寧語表現である、ありましたらというフレーズの敬語表現や謙譲語表現などについてお伝えします。また、「何かご質問がありましたらよろしくお願いします」などの使い方の例なども紹介しているので参考になさってください。

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ありましたらの敬語の表現方法

ありましたらは「あれば」の丁寧語なので敬語表現として使える

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ありましたらは「あれば」という表現の丁寧語なので、敬語表現として使えます。敬語には大きく分けて尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類があります。

厳密に言うと2007年に敬語の細分化が行われて現在は5種類になっています。現在の敬語は尊敬語、謙譲語、丁重語、丁寧語、美化語の5種類です。これらの5種類の敬語がありますが、一般的には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類を押さえておけばいいと言われています。

ありましたらの敬語の表現方法は謙譲語表現の「ございましたら」

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ありましたらの敬語の表現方法は「ございましたら」です。「ございましたら」という表現方法は、「あれば」という言葉を謙譲語を用いて言い表したフレーズです。謙譲語は丁寧語よりも、一層相手を敬う気持ちを表現できる言葉であると言われています。

そのため、丁寧語表現である「ありましたら」よりも、謙譲語表現の「ございましたら」という表現で伝える方が相手に対して、より深い敬意を表すことができると言われています。その反面、「ございましたら」という表現を多用し過ぎると、相手に対して不快感を与えるおそれがあると言われています。

なぜなら「ございましたら」という表現は硬い表現ですので、人によっては何度も言われることで耳障りだと感じるケースがあるからです。また、「ありましたら」という表現よりも「ございましたら」という表現の方が丁寧だからと多用すると、その場の状況や相手にそぐわない表現になることがあるので注意が必要です。

ありましたらは身近な上司に使える敬語表現

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ありましたらは身近な上司に使える敬語表現であると言われています。それは「ありましたら」という言葉が適度に丁寧で、比較的親しい間柄で使われる表現だからです。そのため、相手との距離感が比較的近い身近な上司に対しては「ありましたら」という表現を使う方が適していると言われています。

日常的に接する上司に対して「ございましたら」という表現を使っていると、「上司と距離をとりたい」、「仲良くなりたくない」と思われる可能性もあることから、相手との距離感や雰囲気をふまえた適切な表現が大切であると言われています。

職場に限らず、プライベートにおいても、周囲の人に対して心を開かない人は少なくないと言われています。そういう人にはいくつかの特徴や共通した心理があると言われています。以下の記事では、そんな心を開かない人の特徴や、心を開いてもらうためのコツなどをお伝えしているので、ぜひ合わせてご覧ください。

ありましたらの使い方例5選

ありましたらの使い方例①何かご質問等がありましたら伺います

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ありましたらの使い方例の1番目は、「何かご質問等がありましたら伺います」という表現です。「何かご質問等がありましたら伺います」という表現は会議や研修などにおいて、進行がひと段落した時などに、頻繁に使われるフレーズです。

「何かご質問等がありましたら伺います」と伝えることによって、「質問をしたい」、「相談をしたい」と思っている人が質問等をしやすい雰囲気を作り出すことが狙いです。特に会議や研修は、静かな雰囲気の中で淡々と進められるケースが多く見受けら、休憩時間などにも、静まり返っていることが多いと言われています。

「何かご質問等がありましたら伺います」という表現は、そういった静まり返った雰囲気を少しでも和まそうといった意味合いで使われることもあります。そういった一言をきっかけに質問が出始めると、周囲の人たちとの情報交換やコミュニケーションがスムーズに進み始めることが多いと言われています。

ありましたらの使い方例②また何かありましたらよろしくお願いします


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ありましたらの使い方例の2番目は、「また何かありましたらよろしくお願いします」という表現です。「また何かありましたらよろしくお願いします」という表現は、社内の人や社外の人に対して、広い意味合いで使われるフレーズです。

相手との別れ際に使われることが多い「また何かありましたらよろしくお願いします」という表現は、一種の挨拶のように使われる傾向があります。仕事で打ち合わせをした時や、出張などで同行した相手に対して別れ際に「また何かありましたらよろしくお願いします」ということで、相手に別れを窺わせる言葉です。

「また何かありましたらよろしくお願いします」という表現には、あまり深い意味合いはないと言われていますが、「何か不明点や質問などの、連絡が必要な時にはご連絡させていただきますので、その際はよろしくお願いします」という意味合いがあると言われています。

ありましたらの使い方例③不足している資料がありましたらお伝えください

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ありましたらの使い方例の3番目は、「不足している資料がありましたらお伝えください」という表現です。「不足している資料がありましたらお伝えください」という表現は、会議や研修などで使われることが多いフレーズです。大勢の人に資料を配布するほど、入れ忘れる資料が増える傾向があると言われています。

特に100人を超える会議などが開催される場合は、その準備がとても大変です。資料を印刷するだけでも時間がかかります。さらに、その資料をまとめたり同じ順番に封入したりという作業があると、かなりの時間が必要です。そういったことから会議などの人数が増えるほど不足する資料が増える可能性が高いと言われています。

このような大規模な会議等を開催する場合には、資料が不足しているおそれがあり、そのように資料が不足したままでは会議の内容などを詳しく理解してもらえないことが考えられます。そのため、あらかじめ「不足している資料がありましたらお伝えください」という表現で確認をとるという意味合いで使われます。

ありましたらの使い方例④社員証がありましたら首にかけてください

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ありましたらの使い方例の4番目は、「社員証がありましたら首にかけてください」という表現です。「社員証がありましたら首にかけてください」という表現は、比較的親密な関係にある取引先との打ち合わせや形式的な会合などで使われるケースが多い例文です。

実際のところは社員証があってもなくてもいいケースもありますが、打ち合わせや会合といった場面でラフすぎる服装や態度は慎まなければならず、あればつけてもらう方がベターです。あまりにもなあなあな雰囲気になってしまうと、ダラけてしまってしまりがない状態になってしまうからです。

こういった際に、「社員証がありましたら首にかけてください」という表現をすることで、「仕事上のフォーマルな場」という認識を周囲の人たちに伝えようという意識で使われるケースが多いと言われています。

ありましたらの使い方例⑤ご指摘等がありましたらよろしくお願いします

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ありましたらの使い方例の5番目は、「ご指摘等がありましたらよろしくお願いします」という表現です。「ご指摘等がありましたらよろしくお願いします」という表現は、上司やクライアントなどに、「自分が作成した資料などに意見などがあれば教えていただきたい」という時に使われることが多いフレーズです。

自分が作成した資料の中に間違った内容や誤字脱字などがあれば気付くのが早い方がいいので、上司やクライアントの目で見てチェックしていただくことはよくあります。このように第三者の目で確認をしてもらい、自分では気付かなかった不備があれば教えていただくことはビジネスでは重要です。

このように上司やクライアントにお目通しいただくことで、大きなミスや事故などを防ぐと言った目的があります。ちなみに「お目通し」という言葉は、このようにビジネスシーンで使われることが多いので意味や使い方などを把握しておくと役立ちます。以下の記事では、お目通しについてお伝えしているので、ぜひご覧ください。

ありましたら・ございましたらの使い分け方

ありましたら・ございましたらの使い分け方は状況や相手による

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ありましたら・ございましたらの使い分け方は、状況や相手によると言われています。ありましたらという表現は、丁寧語の表現であり、ございましたらという表現は謙譲語の表現です。

そのため、ありましたらという表現は、日常的に接する人や、親しい間柄の人に使うことが適していると考えられています。ありましたらという表現は比較的柔らかい言い回しなので、会議などで場の雰囲気を和ませたい時などには有効であると言われています。

その一方で、ございましたらという表現は、比較的硬い表現になるので、文章での表現や、会議などのフォーマルな場で、しっかりとした態度を示したい場合に有効です。

ありましたら・ございましたらの使い分け方に明確な基準はない

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ありましたら・ございましたらの使い分け方に明確な基準はありません。そのため、個々人でその場に適した表現を使うことが良いと言われています。

フォーマルな場であっても、場の雰囲気を和ませたいという意図があるなら、ありましたらという言葉遣いが適しているでしょうし、気を引き締めた様子を演出したい場合には、ございましたらを使うことが良いでしょう。

このように明確な基準がないことから、ありましたらも、ございましたらも、個々の判断で使い分ける必要があると言われています。

ありましたらとございましたらの違いを把握して適切に使いましょう

ありましたらという表現は丁寧語の表現であり、ございましたらという表現は謙譲語の表現です。そのため、意味合いは同じですが、相手に伝える時のニュアンスに異なる部分があります。

上司だからと言ってございましたらを連発すると、相手に違和感を覚えさせることもあり、場合によっては不快感を与えてしまうことにもつながりますので注意が必要です。ありましたらとございましたらの使い分けに明確な基準はないので、それぞれの言葉の違いを把握して適切に使いましょう。

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