Large thumb shutterstock 511172077

心苦しいの意味や類語とは?大変心苦しいのですがなどの使い方例文も

更新:2019.06.21

心苦しいという言葉の使い方をご存知ですか?この記事では「心苦しいという言葉の意味とは」といった基本的な内容から、心苦しいの例文、類語、敬語などについて紹介します。「大変心苦しいのですが」、「心苦しい限りです」の例文や、「心苦しく思います」の英語表現なども合わせてお伝えします。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



心苦しいの意味とは?

心苦しいの意味とは「申し訳ない気持ち」「心が痛むこと」

心苦しい状況がにじみ出ている人の画像

心苦しいの意味とは「申し訳ない気持ち」や「心が痛むこと」です。相手に手間をかけてしまった時や、何かをお願いする時などに使われることが多い言葉であると言われています。このように、誰かに迷惑なことをしてしまったり、マイナスの感情を抱かせたりすることに対して「心苦しい」という表現が使われます。

心苦しいという言葉は、ビジネスの場面や礼儀をわきまえなければいけない人との間で使われることが多く、フランクな間柄の人に対しては、あまり使われないと言われています。

また、現在ではあまり見受けられませんが、「心の内が苦しい」、「傷つく」、「辛い」などといった意味合いで使われることもあります。

心苦しいの意味は時代と共に変化してきた

言葉の意味が時代と共に移ろいできたという画像

心苦しいの意味は時代と共に変化してきたと言われています。心苦しいという言葉は、奈良時代や平安時代から使われていたと言われています。当初、「心苦しい」という言葉は「自分自身の心が苦しい」、「つらい」といった意味合いで使われていたと言われており、現代でもそのような使い方がされることがあります。

しかし平安時代を過ぎると「とても辛い思いをされたことでしょう」、「不快な気持ちになったことでしょう」というように、他人の辛い気持ちを察する際に使われるようになったと言われています。

そういった意味合いで使われていた「心苦しい」という言葉は、現代に入ると「自分の言動であなたに嫌な思いをさせてしまう」、「あなたに迷惑をかけてしまう」といったことに対して「心苦しいのですが…」といった使い方がされるようになったと言われています。

心苦しいの敬語は「お心苦しい」

お心苦しい状態の人を不憫に思う人の画像

心苦しいの敬語は「お心苦しい」という表現です。丁寧な言い方の「お」をつけることで、敬語としての使い方をするというものです。ちなみに敬語には「尊敬語」、「丁寧語」、「謙譲語」といった3つの種類があり、使う相手や状況などによって使い分けがされます。

ちなみに、「とても心苦しい」といった意味合いを表したい時には「大変お心苦しいのですが」などというように、「心苦しい」の前に「大変」という言葉をつけることが多いと言われています。「大変お心苦しいのですが」という表現をすることで、相手に対する気遣いを一層強く表せる敬語表現であると考えられています。


「大変お心苦しいのですが」という言葉遣いは相手に対する深い気遣いを表すことから、目上の人やクレーマーにも使える言葉だと言われています。クレーマーは些細な事につけこんで難癖をつけてくるため、丁寧な対応が必要であり、その心理などを把握すると役立つと言われていますので、以下の記事も参考になさってください。

心苦しいの類語5選

心苦しいの類語①恐縮

心苦しいの類語の1番目は、「恐縮」という言葉です。恐縮という言葉には「体が縮こまるほど恐れること」といった意味があり、相手から親切なことをしてもらったり、相手に迷惑をかけてしまった場合などに使われます。相手に対する申し訳ない気持ちが似ているため、「恐縮」は「心苦しい」の類語であると考えられています。

相手からとても親切なことをしてもらった際に使う「恐縮」という言葉には、「自分の身に余るほどのことで、光栄の余り体が縮こまってしまいます」といったニュアンスが含まれます。また、そのような多大な親切をしてもらったことに対して、申し訳ないと思う感情を表現する際に「恐縮です」という使い方がされます。

もう一方の相手に迷惑をかけてしまった場合に使う「恐縮」という言葉には、「このような迷惑をかけてしまった、本当に申し訳なく思っており、体が縮こまってしまう思いです」といった意味合いが含まれています。

心苦しいの類語②申し訳ない

相手にとんでもなく申し訳ないことをしたと落ち込む人の画像

心苦しいの類語の2番目は、「申し訳ない」という言葉です。申し訳ないという言葉には、相手に対する謝罪の気持ちや、ありがたい気持ちなどを表現する際に使われることから、「心苦しい」の類語であると言われています。

「相手に迷惑をかけてしまって申し訳ない」、「とても親切にしていただいて申し訳ない」といった使い方は、「心苦しい」という言葉のもつ意味合いと似ており、使われる状況もとても似ていると言われています。

そのため、「心苦しい」と言うべきところを「申し訳ない」という言葉で表現しても、言葉のニュアンスを損なうことなく表現することができるといったケースも少なくないと言われています。

心苦しいの類語③心が痛い


心が痛い人の画像

心苦しいの類語の3番目は、「心が痛い」という言葉です。「心苦しい」という言葉には、「心が辛い」といった意味合いが含まれることもあることから、「心が痛い」といった表現に通じるところがあると考えられています。そのため、「心が痛い」という言葉は、「心苦しい」の類語であると言われています。

「心が痛い」と表現する際には、その要因となった出来事は様々ですが、特に相手に対する申し訳のない気持ちを意味する際のニュアンスが「心苦しい」に似通っていると言われています。

そのため、「心苦しい」という言葉を使う代わりに、「こんなに迷惑をかけてしまって心が痛みます」などといった使い方をしても、ニュアンスを損なわずに意味が通じるケースも多いと言われています。

心苦しいの類語④罪悪感

罪悪感を抱く人の画像

心苦しいの類語の4番目は、「罪悪感」という言葉です。「心苦しい」という言葉には、相手に対して「申し訳ない」といった意味合いが含まれることもあることから、申し訳ない気持ちが転じて「罪悪感」といったニュアンスが含まれることがあります。

相手に対して迷惑をかけてしまったり、とても親切にしてもらったことに対して、申し訳ないといった感情が罪悪感に通じることがあるため、「罪悪感」という言葉は「心苦しい」の類語であると言われています。

心苦しいの類語⑤切ない

切なく感じる人の画像

心苦しいの類語の5番目は、「切ない」という言葉です。「心苦しい」という言葉は、奈良時代や平安時代から使われており、当初は「心が痛い」や「辛い」といった意味合いがあったと言われています。

この時代の心情を表す表現はたくさんありますが、「心苦しい」という言葉には「切なくて心が辛い」といったニュアンスが込められることもあったと言われています。そういった意味合いをとらえて、「切ない」という言葉は「心苦しい」という言葉の類語であると言われています。

心苦しいの使い方例文3選

心苦しいの使い方例文①お力になれず心苦しい限りです


心苦しいの使い方例文の1番目は、「お力になれず心苦しい限りです」という表現です。「心苦しい限りです」という表現は、相手から要望などを受けた際に対応ができない時の断り文句として使われることが多い敬語表現です。

「お力になれず心苦しい限りです」と言う言葉には、「今回の件については私にできることがなく、とても申し訳なく思う」といった意味合いが込められています。「心苦しい限りです」という使い方は、相手の気持ちに配慮しながら顔を立てる時などに使われる表現であると言われています。

心苦しいの使い方例文②お忙しいところ大変心苦しいのですが

心苦しいの使い方例文の2番目は、「お忙しいところ大変心苦しいのですが」という表現です。この使い方は、相手に何かを依頼する時に使われることが多い敬語表現です。

「お忙しいところ大変心苦しいのですが、先日送付した書類に印鑑を押して送り返していただけますか?」といった使い方がされ、「忙しいところにお手数をおかけしてしまって申し訳ありません」といったニュアンスが含まれる例文です。

このように「心苦しい」という表現は、相手に何かをお願いする際や、相手の要望を拒否しなければいけない時に、本題に入る前に使われるケースも多く見受けられます。このように事前に「心苦しいのですが」と伝えることによって、丁寧な心遣いを示し、相手の了承を得られやすくするという効果があると言われています。

心苦しいの使い方例文③思い出がつまったアルバムを見て心苦しくなった

思い出がつまったアルバムを見て心苦しくなった人の画像

心苦しいの使い方例文の3番目は、「思い出がつまったアルバムを見て心苦しくなった」という表現です。この使い方は、現代ではあまり見られない例文ですが、「心苦しい」という言葉が使われ始めた頃には多く見られた表現であると言われています。

心苦しいという言葉は、心が辛い様子を表現することもあり、その辛い感情が、切なさに由来することも少なくありません。特に奈良時代や平安時代の文学では、日本人特有の奥ゆかしさや情緒が表現されることも多く、繊細な感情を表現する際に「心苦しい」といった表現がされるケースも少なくなかったと言われています。

この例文は、「思い出がつまったアルバムを見て、今となってはもう戻ることができないあの頃のことを思い出し、切なくて辛い気持ちになってしまった」という感情を表現する際の例文です。

心苦しいの英語表現は?

心苦しいの英語表現①心苦しく思います

心苦しいの英語表現を解説する人の画像

心苦しいの英語表現の1番目は「心苦しく思います」という言葉を英語で表現した「feel sorry for」です。英文として使われる場合には、「I feel so sorry for asking you to do this kind of thing.」 などといった例文があります。

この例文は、「こういったことを申し上げるのは非常に心苦しい限りなのですが」といった意味合いになります。言いにくいことを伝える前に「心苦しい限りなのですが」と前置きすることで、相手に対する敬意や気遣いを表せる例文であると言われています。

心苦しいの英語表現②申し訳なく思う

申し訳なく思う人の画像

心苦しいの英語表現の2番目は「申し訳なく思う」という言葉を英語で表現した「feel bad about」です。英文として使われる場合には、「I feel bad about asking you to do such a thing.」 などといった例文があります。

この例文は、「こんなことをお伝えしなければいけないのは申し訳ないのですが」といった意味合いになります。事前に「申し訳ないのですが」、「心苦しい限りなのですが」といったことを伝えておくことで、相手に良い返事ができないことを暗に意味する効果があります。

心苦しいという言葉を理解して表現力を一層高めましょう

心苦しいという言葉の意味は、時代を経ながら移り変わってきたと言われています。日本人に特有の心情を表す言葉を使いこなせるようになれば、これまでよりも豊かな感情表現ができるようになり、周囲の人たちとの意思疎通や感情の共有に役立つと言われています。

日本語は状況や話し手の意図によって意味合いが変わるため、難しい言語であると言われますが、だからこそ適切な使い方を理解することで、気持ちや意図に奥行きが持たせられると考える人もいますので、心苦しいという言葉を理解して表現力を一層高めましょう。

最後に、日本語の表現力をさらに深める「加虐心」という言葉についての記事を紹介します。「加虐心」とは相手に苦痛を与えたいといった心理を表す言葉ですが、難しい言葉なので、使いこなせると周囲の人から一目置かれると考える人もいます。この機会にぜひ合わせて参考になさってください。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。