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ビジネスメールでの「さて」の敬語の使い方とは?接続詞/つなぎ言葉

更新:2021.04.09

ビジネスメールでの「さて」の敬語の使い方はご存知ですか?接続詞やつなぎ言葉と言われる「さて」には敬語表現がないと言われています。この記事では、「さて先日の件でございますが」などの「さて」を用いて敬意を表す使い方や、「早速ですが」、「本題ですが」などの類語を紹介します。

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ビジネスメールの「さて」の意味とニュアンスは?

ビジネスメールの「さて」の意味は「話は変わりますが」

話は変わりますがと言う人の画像

ビジネスメールの「さて」という言葉には「話は変わりますが」という意味があります。ある話題から別の話題へ切り替えたいという時に「話は変わりますが」という意味合いで「さて」という表現が用いられます。

この「さて」という使い方はビジネスメールのみで使われるというわけではありません。「さて」という表現は口頭で話をする場合にも使われるケースが多々あります。口頭で「さて」という表現が使われる場合には、「さて、ではそろそろ始めましょうか」などというフレーズを聞くことが多いと言われています。

ビジネスメールで使われる表現は、硬い表現と言われるものが多いと言われています。なぜならメールでは相手に表情や声色といったニュアンスが伝わらず、文字だけで意思等を示さなければならないからです。このようにビジネスメールは、些細なことから相手に不快感を与える可能性があるので、注意が必要と言われています。

ビジネスメールの「さて」のニュアンスは「話し手上位」と思われやすい

ビジネスメールの「さて」のニュアンスを考える人の画像

ビジネスメールの「さて」のニュアンスは、「話し手が上位」と思われやすい表現であると言われています。ある話題から別の話題に変わる時に「さて」という表現を用いると、話をしている人が目上の立場であったり、優位な立場であるかのようなニュアンスとして受け取られやすいと言われています。

人によっては「上から目線」というほど、話し手上位とは思われないかもしれませんが、「さて」という言葉には、相手に対して「話の主導権は自分にある」といった印象を抱かせる傾向があると言われているので注意が必要です。

ビジネスメールは相手にうまく敬意を伝えられないと不快感を与えてしまうおそれがありますので、なるべく丁寧な表現を心掛けることが大切であると言われています。では、ビジネスメールのつなぎ言葉である「さて」という言葉を敬語で表現することができるのかどうか、詳しく見ていきましょう。

ビジネスメールのつなぎ言葉「さて」は接続詞であることから敬語表現はない

ビジネスメールのつなぎ言葉「さて」は接続詞であることから敬語表現はないと言う画像

ビジネスメールのつなぎ言葉「さて」は、接続詞であることから敬語表現はないと言われています。「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞とは品詞の1つです。直前にある言葉と後ろの言葉をつなげる役割を果たします。また「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞は、前後の文章の関係性を示す働きをすると言われています。

他にも「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞には「だから」、「しかし」、「また」といった言葉があると言われています。このように「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞には代わりとなる敬語表現がないと言われていることから、「さて」の代わりに使える敬語はありません。

しかし、「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞「さて」以外の文章を敬語表現にすることで、「さて」という言葉に丁寧なニュアンスを込めることができると言われていますので、詳しく紹介していきます。

ビジネスメールの「さて」を敬語の例文4選

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方①さて前回の議題につきましては

さて前回の議題につきましてはを使ったメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方の1番目は、「さて前回の議題につきましては」という表現です。「つなぎ言葉」などと呼ばれる接続詞「さて」には敬語表現がないことから、後ろに続く文章に「つきましては」といった敬意を示す表現を織り交ぜて、全体の文章に敬意を込めた使い方です。

「さて前回の議題につきましては」という表現は、会議などで頻繁に使われる使い方です。前回の会議ではまとめることができなかった議題について相手にメールする場合に使われることが多い表現です。ビジネスメールでは、相手への冒頭の挨拶もそこそこに、早急に本題に入ることが大切であると言われています。

冒頭の挨拶でメールの文章を長々と書いてしまうと、相手にとっても読む手間や時間をとらせてしまうことから、「さて」という接続詞を用いることで、早急に本題に入ることができると言われています。

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方②さて先日の件でございますが

さて先日の件でございますがとメールする人の画像

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方の2番目は、「さて先日の件でございますが」という表現です。「さて先日の件でございますが」という使い方に関しても、「さて」に続く文章で「ございますが」という表現を用いることによって、相手に対して敬意を表した使い方です。

このように「さて」という表現と「ございますが」という敬語表現を用いることで、「早急に本題に入って、相手に効率よく用件を伝えたい」という意思と共に、相手に対する敬意をしっかりと示すことができると言われています。

ビジネスメールにおいては、特に相手に対する敬意をしっかりと示さなければ、話し手の意に反して、読み手が深いに感じてしまうおそれがあると言われていることから注意が必要です。

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方③さて先日の会議でご配慮いただき

さて先日の会議でご配慮いただき~とメールする人の画像

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方の3番目は、「さて先日の会議でご配慮いただき」という表現です。この使い方も、「さて」の後ろに続く文章に「ご配慮いただき」という表現を用いることによって、相手に対して敬意を表した使い方です。

この使い方は、以前行われた会議の中で、相手から思いやりのある言動をしてもらった際のことをビジネスメールとしてお礼をする場合の使い方です。「ご配慮」という敬語表現には、「思いやりのある気遣い」といった意味合いです。相手に対する優しさが込められた言動に対して使われる表現です。

ちなみに「ご配慮」という敬語表現を、「ご考慮」という敬語表現と混同してしまって、違いがよく分からないという方も少なくないと言われています。以下の記事では、そんな「ご考慮」と「ご配慮」という敬語表現の違いについてお伝えしているので、ぜひ合わせてご覧ください。

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方④さて資料を拝読しましたところ

さて資料を拝読しましたところというメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の敬語の使い方の4番目は、「さて資料を拝読しましたところ」という表現です。この使い方も、「さて」の後ろに続く文章に「拝読しましたところ」という表現を用いることによって、相手に対して敬意を表した使い方です。

「拝読」という言葉は「相手に敬意をはらったうえで読む、見る」といった意味合いがある敬語表現です。そのため、敬語表現が存在しない「さて」の後ろに続けることで、文章全体を丁寧で敬意の込められた表現にすることができます。

ちなみに「拝読いたしました」という表現は、「拝読しました」という表現よりも丁寧だと思われることもありますが、二重敬語であると考える人もいますので、避けた方が無難な表現と言われています。

POINT

「二重敬語」とは

「二重敬語」とは、種類が同じとされる敬語を複数含んだ表現のことです。「尊敬語」が2つ以上含まれている場合や、謙譲語が2つ以上含まれている場合に二重敬語であると言われます。ちなみに、尊敬語が1つ、謙譲語が1つ、丁寧語が1つ含まれる表現は、種類がことなる敬語を使っていることから、二重敬語ではないと考えられています。

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換え4選

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換え①早速ですが

早速ですがとメールする人の画像

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換えの1番目は、「早速ですが」という表現です。早速ですがという表現には、「早急に」、「急いで」といった意味合いが込められた言葉です。「早速ですが、前回の問題についてお伝えします」など、ビジネスメールの冒頭で使われる挨拶表現もそこそこに、本題に入る際に使われます。

「早速ですが」という表現をより丁寧に言い表したい場合には「早速ではございますが」というように、後ろに続く文章に敬意を含ませるという使い方がされます。「早速ですが」の後ろに続く言葉は状況や相手によっても異なります。

しかし敬意を示すための方法は、「早速ですが」という言葉も「さて」という言葉も同じであると言えます。そのため「早速ですが」も「さて」と同様に他の文章に敬意を持たせることで相手に対する敬語表現として使うことになります。

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換え②本題ですが

本題ですがと大切なメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換えの2番目は、「本題ですが」という表現です。本題ですがという表現をすることで、「これまでの話とは違う話に入ります」というニュアンスを相手に伝えることができると言われています。

慣れ親しんだ上司とメールでやり取りする場合には、ビジネス以外の話になることもしばしばあります。そういった話もそこそこにして、本題となるビジネスメールの内容を伝えなければならない場合などに「本題ですが」と前置きをすることで、話の切り替わりのポイントを相手に伝えることができると言われています。

「本題ですが」をさらに丁寧に表現する際には「本題でございますが」などと表現されます。「本題ですが」を使わずに「本題でございますが」という表現をする場合、かなり形式を重視した話し方になることから、大勢が集まる会議などで使われると言われています。

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換え③ところで

ところでを使ったメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換えの3番目は、「ところで」という表現です。ところでという表現には、これまでの話から少し視野を広げた話題を示したい時や、これまでの話と関連性がある話なのですが、といったニュアンスを相手に伝えたい時に使われるつなぎ言葉です。

「さて」という言葉には、「これまでの話の流れとは一変した話題を提示したい」といった意味合いが含まれることから、「さて」と「ところで」という表現には少しニュアンスの違いがあると言われています。

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換え④また

またを使ったメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の類語・言い換えの4番目は、「また」という表現です。またという表現には、「これまでの話をふまえて」、「これまでの内容とは別の観点で」といったニュアンスを相手に伝えたい時に使われるつなぎ言葉です。

そのため、またという表現には、その前にあった話題と関連性のある話題を提供したい時に使われると言われています。このような特徴から、「また」という言葉と「さて」という言葉の違いは、直前の話題との関連性があるかどうかであると言われています。

ビジネスメールの「さて」の英語表現は?

ビジネスメールの「さて」の英語表現①さて昨日の件ですが

さての英語表現を解説する人の画像

ビジネスメールの「さて」の英語表現の1番目として、「さて昨日の件ですが」という意味合いの「By the way, on the matter of yesterday」です。「By the way」という表現で「さて」という意味合いを表現したものです。

ビジネスメールの「さて」の英語表現②さてそろそろ始めましょう

さてそろそろ始めましょうという英語表現のメールを作る人の画像

ビジネスメールの「さて」の英語表現の2番目として、「さてそろそろ始めましょう」という意味合いの「and now let`s begin」です。「and now」という表現に「さて」という意味合いが含まれています。

「and now let`s begin」は、直訳すると「今すぐ始めましょう」という訳になりますが、口語的には「さて」、「本題ですが」といったニュアンスが含まれるケースが多いと言われており、洋画などでもよく聞かれる表現であると言われています。

ビジネスメールでの「さて」の敬語表現について理解しましょう

ビジネスメールでの「さて」という言葉自体には敬語表現がないと言われています。そのため、「さて」という言葉以外の部分で敬意を表す言い方をする必要があります。

相手に表情や声色を伝えることができないことから、ビジネスメールでは丁寧な表現を心掛ける必要があると言われていますので、ビジネスメールでの「さて」の敬語表現や「早速ですが」、「本題ですが」の使い方を把握して、気持ち良いビジネスメールのやりとりをしましょう。

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