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ご贔屓(ごひいき)の意味とは?

御贔屓(ごひいき)の意味

感謝

御贔屓(ごひいき)とは、「何かを気に入り、その気に入ったものを大切にしたり世話を焼いたりすること」です。接頭語なしで「贔屓にしている業者」「えこ贔屓」などという使い方をすることもありますが、目上の相手から大切にしてもらえる時は「ご贔屓に与る」という言い方をします。

『大漢和辞典』で贔屓をひくと「力を用いる」「目をかける」「引き立てる」「大きな亀」とあります。大きな亀に関しては、語源が関係しているようですが、「目をかける」「引き立てる」は、「えこ贔屓」や「贔屓目」とほぼ同じ意味ですね。「力を用いる」も、贔屓している相手のために自分の力を用いるということでしょう。

ご贔屓(ごひいき)の語源①神獣の名前

りゅう

ご贔屓(ごひいき)の語源1つめは、中国の伝説的な神獣のうちの1匹の名前だといわれています。9頭もいる神の獣「竜生九子」の中の、亀に似た生き物に「贔屓」という名前がついているのです。贔屓は、竜の子なのに、竜になり損ねた生き物です。亀と同様に甲羅を持っていますが、竜と同様に頭に角を持っています。

そんな出来損ないともいえる贔屓の特技が「重いものを支えつづけること」でした。その贔屓の特技が「かわいがる、世話を焼く、支える」という「御贔屓」という言葉の語源へとつながったのでしょう。

ご贔屓(ごひいき)の語源②漢字それぞれの意味

背負う

ご贔屓(ごひいき)の語源2つめは、それぞれの漢字の意味にあります。「贔」は、見て分かるように「貝」という漢字が3つ組み合わさっています。「貝」は「財産」や「貨幣」を意味するため、「贔」は「大切なものを集めて持っている」ということを表現しているのです。

また「屓」も漢字の中に「貝」を持ちますが、この漢字は「一生懸命力をこめる」ということを表現しています。その2つがあわさると「贔屓」は「大切なもののために力をこめること」という意味になり、それがいつしか「よいと思ったものにだけ世話を焼く」という現在の「御贔屓」の意味へと転じたのです。

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文①いつもご贔屓いただき

店

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選のうち1つめは「いつもご贔屓いただき」です。これは、いつもご利用下さるお客様や、いつも自分を大切にして目をかけて下さる方に使う言葉で、後に「ありがとうございます」や「感謝しております」と続けるのがベストでしょう。とにかく感謝していることを伝えるための文言です。

ただし、その後に「またのご利用をお待ちしています」や「今後ともよろしくお願いいたします」をつけると単なる感謝では終わらない言い方になりますね。

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文②ご贔屓を賜り

ビジネス

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選のうち2つめは「ご贔屓を賜り」です。これは、今までご利用下さったお客様や、いつも自分を大切にして目をかけて下さった方に使う言葉で、後に「ありがとうございました」や「厚く御礼申し上げます」と続けるのがベストでしょう。これは、終了時にお伝えする言葉だと言えます。

お店が閉店してしまう時や、自分が贔屓されながら続けてきたことを辞めてしまう時に発すべき言葉なのです。丁寧にお辞儀をしながら、しっかりお伝えしましょう。

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文③今後ともご贔屓のほど

成功

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選のうち3つめは「今後ともご贔屓のほど」です。これも、いつもご利用下さるお客様や、いつも自分を大切にして下さる方に使う言葉で、後に「お願い致します」と続けるのがベストでしょう。いつも利用して下さることや、いつもご親切にして下さることへの感謝を伝える言葉です。

ただし、ただ単に感謝して終わるのではなく、今後も今まで通り大切にしてね…という意味も含んでいます。「いつも大切にしていただいてありがとうございます。これからも、どうぞ大切にしてくださいね」ということなのです。この言葉を使うなら、満面の笑みを浮かべながら頭を下げて使いましょう。

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文④今後ともご贔屓に

かんしゃ

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選のうち4つめは「今後ともご贔屓に」です。これも、いつもご利用下さるお客様や、いつも自分を大切にして下さる方に使う言葉ですが後には何も続けません。「に」で終わらせることで、後を相手に想像させる言葉です。今後ともご贔屓にしていただきたいというお願いの言葉ですね。

お店や企業がお客様に対して申し上げる場合は「これからもずっとうちの店(会社)を優先的に扱って下さい。」という意味となります。定型文的な挨拶として使っている人も多いでしょうね。

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文⑤どうぞ御贔屓いただきますよう

感謝

ご贔屓(ごひいき)の使い方例文5選のうち5つめは「どうぞ御贔屓いただきますよう」です。これも、いつもご利用下さるお客様や、いつも自分を大切にして下さる方に使う言葉で、後に「お願い致します」と続けるのがベストでしょう。いつも利用して下さることや、いつもご親切にして下さることへの感謝を伝える言葉です。

この言葉を使う時に「いただけますよう」と言い間違えてしまう人がいます。「頂けます」は、謙譲語+可能です。「私めが頂くことができる」という言い方なので「ご贔屓」という言葉とあわせて使うのは不適切なのです。相手にしていただきたいことを、「いただける」と言ってはいけません。

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文①ご愛顧

店

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選のうち1つめは「ご愛顧」です。「いつもご愛顧いただきありがとうございます」や「日頃のご愛顧に感謝して」「ご愛顧のほどよろしくお願いいたします」という形で利用します。「今後ともご贔屓に」と同じ意味ですね。

基本的には相手にお願いをする時に使う言葉なので、「ご愛顧します」という形で自分が目をかけるという時には使ってはいけません。自分が主語の時には使えない言葉だと覚えておくとよいでしょう。

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文②お引き立てください

感謝

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選2つは、「お引き立てください」です。「今後とも」などを前につけて、これからも大切にしてもらえるようにとお願いするときに使う言葉なのです。これも基本的には相手にお願いをする時に使う言葉なので、自分が誰かを大切にしようという時には使えません。

自分が主語となる場合には、接頭語の「お」をとって「引き立てる」という言い方をします。「力が及べば、君を引き立てられるようにしてみるよ」というような言い方ですね。でも、この言い方はあまり良い印象を与えないので、使わないほうがよい言い方です。

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文③寵児

成功者

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選のうち3つめは「寵児」です。これは、「ひいきされる側」のことを示している語ですね。「時代の寵児」などといった言い方で使われているのを聞いたことがある人も多いでしょう。「時代にひいきされている人」「時代に気に入られている人」という意味です。

他者からの評価として言われることが多いのでこの「寵児」も自分自身に対して使うものではありません。身内などに使うことも避けた方がよさそうですね。ちなみに読み方は「ちょうじ」です。「りゅうじ」と読んでしまう人がいるので、気をつけましょう。

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文④厚遇

びじねす

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選のうち4つめは「厚遇」です。「厚遇を預かり」「厚遇を賜り」という言い方をすると、「ご贔屓に与り」とほぼ同じ意味になります。他者から丁寧に扱われて感謝する際に「厚遇を賜り」という言い方をするとよいですね。ただし、「厚遇」は「贔屓」よりは程度が弱いです。

「贔屓」が「気に入って特別に目をかける」という意味であるのに対し「厚遇」は「十分な待遇をする」という程度なのです。「贔屓」よりは自身の実力や行動などに照らし合わせた上での待遇という感じがしますね。自分の行動に対する適切な待遇の場合は「贔屓」より「厚遇」を使うほうがよいでしょう。

ただし、社外の人やお客様に対しては、当然の待遇だとしても「御贔屓にあずかりまして…」という方が好感を得られます。ちなみにこの漢字は「こうぐう」と読みます。

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文⑤眷顧

びじねす

ご贔屓の(ごひいき)の類語の例文5選のうち5つめは「眷顧」です。あまり見慣れない言葉ですが「引き立てられる、特別に目をかけられる」という意味を持っており「贔屓」とほぼ同じ意味の語です。「眷顧をこうむる」という言い方で「贔屓されていること」を表します。「眷顧をこうむりしことに感謝し」と続けましょう。

「贔屓」と同様、目をかけられていることに感謝する際に使うと良い語です。福沢諭吉が、文明に関する文章の中で「これを飾り、これを愛し、これを眷顧し」という形で使用しているので、「眷顧する」という語は「自分が何かに目をかける」という場合にもつかってもよいようですね。ちなみにこれは「けんこ」と読みましょう。

ご贔屓(ごひいき)の英語表現は?

ご贔屓(ごひいき)の英語表現①patronage

ご贔屓(ごひいき)の英語表現のうち1つめは「patronage」です。この語は日本語の「ご贔屓」にかなり近く、お店やお客など使う範囲が限られています。「The shop has a large patronage.」(その店をご贔屓にしている客は多い。)というような形で使われています。

ご贔屓(ごひいき)の英語表現②favorite

favorite

ご贔屓(ごひいき)の英語表現のうち1つめは「favorite」です。こちらの言葉は「気に入っている」「お気に入り」くらいの意味なので、「patronage」よりも使い方の自由度は高いです。「favorite shop」(贔屓にしているお店)「favorite team」(ご贔屓のチーム)。

「favorite」さえつけておけば、「ご贔屓の」と簡単に表現できてよいですね。人にも場所にも、モノにも現象にも使える言葉なので、1つ覚えておくと大変便利です。

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意3選

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意①主語に注意

注意

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意3選のうち1つめは主語に注意することです。「ご贔屓」は基本的に「ご贔屓にしていただき」といった、相手がしてくれたことに対し述べる言葉なのです。「今後ともご贔屓に」という時にも、相手がこれからも自分を大切にしてくれることを願っているのであって、自分は主体になりません。

「(私が)今後もこの店を贔屓にします」という言い方は、言いたいことは伝わりますが、日本語としては正しい言い方ではない…ということになるのです。また、上から目線で、「権力を持った自分が相手に目をかけて大切にしてやろう」と言っているように聞こえるので、印象もあまり良くないですよね。

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意②ご贔屓に「承る」か「賜る」か

注意

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意3選のうち2つめは後に「承る」をつけか「賜る」をつけるかです。「ご贔屓を承り(うけたまわり)」「ご贔屓を賜り(たまわり)」のどちらでもよいような気がしますが、「ご贔屓を承り」は不正解です。「承る」は、「承諾した・受け入れた」という意味です。

「ご贔屓をしていただいた」という謙った表現をしたい時に「受け入れた」という言い方は適切ではありませんね。「賜る」であれば「していただく」という意味を含んでいるので、「ご贔屓」にふさわしいのです。響きがよく似ているので、特に会話の時に誤って使ってしまいがちです。違いをしっかり理解しておきましょう。

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意③今後ともご贔屓にと心を込める

感謝

ご贔屓の(ごひいき)の使用上の注意3選のうち3つめは、心をこめることです。「今後ともご贔屓に」が慣用的な表現になりすぎていて、「とりあえず言っておく言葉」のように扱われているシーンをしばしば目にします。意味を理解し、しっかり心をこめて「ご贔屓に」と言いましょう。

「ご贔屓に(ごひいき)」に感謝の気持ちを!

「今後ともご贔屓に」や「御贔屓に」という言葉を使う時には、どうしても「お願い」のニュアンスが強く出てしまいます。実際、「今後ともご贔屓に」などは、お願いする言葉なのですが、お願いの前に「御贔屓」していただいている事に対する感謝の気持ちをしっかり持つようにしましょうね。後の記事も参考にしてみて下さい。

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