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「論じる」の意味とは?論ずるレポートや論述テストの上手い書き方5選

更新:2019.06.21

レポートで論述するスキルは、学生はもちろん社会人になっても必要とされるスキルです。そこで今回は、そもそも「論じる」の意味とは何か、また論ずるレポートは基本的にどのように書くのかを説明していきます。さらに、それらの上手い書き方も紹介していこうと思います。

「論じる」の意味とは?

「論じる」とは「論ずる」と同じ意味

用語の意味

今回キーワードとなる「論じる」という言葉の意味は、「論ずる」と同じ意味を指すといわれています。この「論ずる」とは、一般的に次のような意味を指します。

QUOTE

①筋道を立てて、物事を説明する。 ②とりたてて問題とする。 ③言い争いをする。 引用元:辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

論述式テストやレポートにおける「論じる」の意味

論じるの意味

論述式テスト(小論文)やレポートにおいて「論じる」とは、あるテーマに関する「問い」に対して、自分なりの「答え(主張)」を述べ、その答えを裏付ける「客観的な理由(根拠やデータ)」を示しながら論理的に議論を展開させていくという意味です。上記の一般的な意味であれば、①を指します。

論じるレポートの書き方の基本5選

論じるレポートの書き方の基本①テーマおよび「問い」を明確に示す

「問い」の明示

論じるレポートの書き方の基本1つ目は、テーマおよび「問い」を明確に示すということです。この「問い(疑問)」がなければ、そもそもレポートは成立しません。なぜなら、レポートは「問い」を教員によって与えられて、あるいは自分で設定して、それを論ずることにあるからです。

「問い」とは、例えば「事実婚に賛成か反対か」といった二択の問いや、「なぜ、少子化問題は解決しないのか」といった因果関係を問う問いや、「現代女性の出産率はどうなっているのか」など実態を問う問いなどが挙げられます。

下記の記事は、「問い(問題)」の意味や立て方のコツなどについて紹介しています。ぜひ、この記事と一緒に参考にしてみて下さい。

論じるレポートの書き方の基本②問いに対する「答え」を明確に示す

「答え」の明示

論じるレポートの書き方の基本2つ目は、その問いに対する「答え」を明確に示すということです。この「答え」もなければ、レポートは成立しません。なぜなら、レポートは自分の意見を主張するための場所なので、しっかりと自分なりの「答え」を示す必要があります。

このように、レポートは「問いと答え」といった問答形式であるということが必須です。さらに言えば、この「問いと答え」が、必ず呼応関係になっていないといけません。問いと答えがちぐはぐだと整合性かつ論理性がなくなってしまいます。

論じるレポートの書き方の基本③答えを裏付ける「理由」を複数示す

理由の明示

論じるレポートの書き方の基本3つ目は、その答えを裏付ける「理由」を複数示すということです。この「理由」もなければ、レポートは成立しません。なぜなら、レポートは「客観的な理由」を示しながら自分なりの議論を展開させて、その「答え」へと導いていく場だからです。

そのため、レポートでは自分なりの答えを用意できたら、次は「なぜ、そう言えるのか」といった理由を常に考えておく必要があります。しかし、この理由は「私がそう思ったから」といった主観的なものではいけません。必ず客観的なものである必要があります。そして、理由は1つではなく3つほど用意するのが妥当でしょう。

論じるレポートの書き方の基本④理由を裏付ける「根拠・データ」を示す

根拠の明示

論じるレポートの書き方の基本4つ目は、その理由を裏付ける「根拠・データ」を複数示すということです。先ほど、レポートには客観的な理由が必要だと説明しました。そこで「理由」に客観性をもたせるためには、信頼できる「根拠・データ」となる資料を複数にわたって示していく必要があります。

この「理由と根拠・データ」は必ずセットで示す必要があることを覚えておきましょう。「根拠・データ」によって裏付けられた「理由」は客観性を持つことができ、その「客観的な理由」によって裏付けられた「答え」は説得力を持つことができます。

POINT

論じるレポートで「問い・答え・理由(根拠)」は必須!

論じるレポートや論述テストにおいて、「問い」と「答え」とその「理由(根拠)」は絶対に示さなければならない事柄です。どれが欠けてもいけません。レポートでは、これら3点を明示することを忘れないようにしましょう。

論じるレポートの書き方の基本⑤「引用」の箇所を明確に示す

引用の明示

論じるレポートの書き方の基本5つ目は、「引用」の箇所を明確に示すということです。引用とは、他人の意見や調査データなどを借りることです。レポートで重要なことは、どこからどこもまでが自分の意見や自分が明らかにした調査結果で、どこからどこまでが他人の意見や他人が明らかにした調査結果かを書き分けることです。

引用の書き方は学科や分野あるいは課題を出した教員によって異なります。ただし、どんなレポートでもこの引用表記を怠ることは避けましょう。怠った場合は、剽窃行為といって、他人の書いた文章を無断で書き写し盗用したとみなされます。つまり、著作権の侵害にあたります。

POINT

剽窃行為は犯罪です!

レポートでも何でも、他人の意見や調査結果(データ)をあたかも自分の物のように扱うことは、剽窃行為、つまり著作権の侵害となる犯罪を意味します。くれぐれもそのようなことにならないように、引用のルールーに従って表記しましょう。

論じるレポートの構成とは?

論じるレポートの構成①「序論」を設ける

論じるレポートの構成1つ目は、「序論」を設けるということです。学科や分野によって書くべき内容は異なりますが、基本的には次のようなことを書きます。

序論は、そのレポートについての全体像を示します。具体的には、このレポートの目的、いわゆるこのレポートで取り上げる「問い」とその背景や説明および先行研究などを示します。そして、その問いに対する「答え」、いわゆる結論を示します。最初に結論を示すことは、読み手にそのレポートへの理解を促す書き方になります。

論じるレポートの構成②「本論」を設ける

論じるレポートの構成2つ目は、「本論」を設けるということです。本論は、「答え」を裏付ける「理由」やその「根拠」を論ずる箇所です。とりわけ、レポートの中でも最も分量が多く、重要な議論が展開される箇所であるため、しっかり構成を練る必要があります。

また、本論では「理由・根拠」を示すにあたって、自分なりの見解・考察を十分に述べる必要があります。下記の記事は、その考察の書き方について取り上げています。ぜひ、こちらも参考にしてみて下さい。

論じるレポートの構成③「結論」を設ける

論じるレポートの構成3つ目は、「結論」を設けるということです。結論は、レポート全体の議論をまとめる箇所です。本論での議論をまとめて、問いに対する「答え」を再度示します。あくまでも結論は、これまでの内容を振り返るところであるため、新たな議論を展開するようなことはしないように注意しましょう。

POINT

基本となる「序論・本論・結論」の3部構成!

レポート全体の構成で基本となるのが「序論・本論・結論」の3部構成です。これらを基に、構成を練っていきましょう。

論じるレポートのうまい書き方のコツ5選

レポートの上手い書き方のコツ①テーマに関する資料をとにかく読む

レポートの上手い書き方のコツ1つ目は、テーマに関する資料をとにかく読むことです。あるテーマについて論ずるレポートを上手く書くためには、論述するテーマについておおよその内容を把握する必要があります。そのためにも手当たり次第そのテーマに関する資料を収集して、読み漁っていきます。

こうした作業は時間がかかるため、一夜漬けではできません。資料検索は、レポートの課題が出された時点から行う必要があります。また課題が出されることが分かっている、あるいは論述テスト(小論文)がある場合は、常日頃からたくさんの情報を収集し、知識を得るという習慣をつけると良いでしょう。

レポートの上手い書き方のコツ②「何を明らかにするのか」を明確にする

レポートの上手い書き方のコツ2つ目は、「何を明らかにするのか」を明確にすることです。レポートを上手く書くためには、テーマはもちろん、そのテーマに関してどのようなことを明らかにするのか、読み手に分かるようにはっきりと示す必要があります。

具体的には、そのレポートで取り上げる「問い」と「答え」とその「理由」を端的に示すということです。これらはレポートの基軸となるため、しっかりと示しましょう。

「問い」も「答え」もその「理由」も、すべて資料検索が必須の作業です。これら3点を明確に示すためにも、資料収集とそれら資料の読解を怠らないようにしましょう。資料を読んでいくうちに、答え(自分の主張)もその理由も、またその理由を裏付ける根拠も見つけ出していくことができます。

レポートの上手い書き方のコツ③全体の構成を練る

レポートの上手い書き方のコツ3つ目は、全体の構成を練ることです。レポートを上手く書くためには、論述内容が論理的でなければいけません。そのためにも、何を明らかにするかが明確になったら、それらをどのような順序で書き進めるかを考える必要があります。

構成を考えずに文章をいきなり書き始めると論理性は失われてしまい、結局、何について論じるレポートなのかが読み手には伝わりません。そうならないためにも、「序論・本論・結論」の3つの流れを基本とした構成を練ってから文章を書き始めましょう。

レポートの上手い書き方のコツ④段落内の構成を考える

レポートの上手い書き方のコツ4つ目は、段落内の構成を考えることです。レポートを上手く書くためには、全体の構成だけでなく、段落内の構成もきちんと考えながら書く必要があります。

まず、1つの段落には1つのトピックだけを扱います。というのも、1つの段落にいくつものトピックがあると段落内の論理性は失われ、この段落で何を言いたいのか読み手には伝わりません。

次に、この段落で扱うトピックが決まったら、そのトピックを最初の一文で端的に示します。そして、その後にその最初の文章を補足する内容の文章を書き進めていきます。つまり、全体の構成と同じように、全体像あるいは最も主張したいことを書いてから、詳細な内容を書き進めていくということです。

レポートの上手い書き方のコツ⑤分かりやすい文章で書く

レポートの上手い書き方のコツ5つ目は、分かりやすい文章で書くということです。レポートを上手く書くためには、一文ごとの文章にも注意を払います。具体的には、1つの文章には1つの事柄だけを書くといった「一文一義」を心掛けます。

また、文章を書く際には「5W1H」を意識すると良いでしょう。そうすることで、より分かりやすい文章を書くことができます。そして、段落同士や文章同士をつなぐ「接続詞」や「句読点」を適切に使いこなして、論理的な流れを作ると良いでしょう。

また、レポートで用いる言葉は話し言葉ではなく、論理的な「書き言葉」を用いるようにしましょう。他にも、「主語・述語」の関係や「助詞」や「い抜き・ら抜き言葉」、「略語」などに注意を払い、分かりやすい文章を心掛けましょう。

「論じる」ことは知的好奇心を育てることにつながる!

今回は「論じる」の意味やレポートおよび論述テストの書き方やそれらを上手く書く方法について紹介してきました。レポートでしっかりと自分の主張を論じるためには多くの資料にあたり、自分で自分の情報量や知識を高めていく必要があります。そうすることで、自ずと「問い」やそれに対する「答え」を見出すことができます。

ここで紹介した、レポートの上手い書き方のコツを参考にして挑戦してみてください。「論ずる」という経験を通して、多様な視点からの他人の考えや意見に触れ、あなたの知的好奇心は成長していくことでしょう。

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