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ボールペンも消せる砂消しゴムの使い方は?コツやおすすめの砂消しも

更新:2019.06.21

最近は修正テープや修正液が主流になり、消せるボールペンなども出てきて砂消しゴムが使われなくなってきていますが、まだまだ根強い人気と需要があります。今回は砂消しゴムの使い方やコツ、おすすめの砂消しゴムや代用品まで詳しくご紹介していきます。

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砂消しゴムとは?

普通の消しゴムとの違い

砂消しゴムによく似ている、通常の鉛筆の文字などを消す消しゴムは、紙の上についている鉛筆の成分の炭素を、消しゴムそのものにこすってくっつけることで、炭素を吸着しながら文字が消せます。そのため、ボールペんや万年筆、印刷など紙をインクで染めてしまっている状態の文字は消すことができません。

一方、砂消しはインクに染まった紙そのものの表面を削り落とすことで文字が消せるのです。ですのでボールペンで書いた字であろうと、万年筆であろうと、印刷された文字であろうと、その表面部分を削り取ることで消せるのです。そのため文字だけでなく、紙自体も削りとってしまいますので、使い方にコツが要ります。

鉛筆用のプラスチック消しゴムなどは、紙についた文字を吸着し消しゴムにくっつけて、そのくっついた成分が消しカスとなり、消しゴムが削れていきます。砂消しの場合は、摩擦で砂消しゴムの研磨剤と紙が擦れるので、カスは多く出るのですが、紙の削りカスの方が多く、プラスチック消しゴムに比べると減りは遅いです。

ボールペンで書いた字が消せる

正式な文書はボールペンなどペンで書くことが基本です。鉛筆書き不可となっていることが多いはずです。しかしボールペンで書いてしまうと、万が一失敗して書き損じてしまったときに修正が難しく、書くとき失敗してしまわないか不安です。そういった万が一の失敗してしまったとき砂消しゴムの出番となります。

最近では修正液や修正テープなどが増え、なかなか大きな文具店などにいかないと見かけない砂消しゴムですが、修正テープでは元の文字が確認できてしまいます。そのためか司法書士事務所など、文書書類の専門家の間でもこの砂消しゴムの愛用者は多くいるそうです。もちろん公的な書類には使えませんので注意が必要です。

ただし正式な文書は基本的には修正不可な場合も多いです。砂消しゴムは紙を削るため、修正した後が目立つこともあり、修正したことがわかってしまうと問題になるケースもありますので、使い方には注意が必要です。

砂消しゴムでボールペンの字が消えるのはなぜ?原理は?

研磨作用

砂消しにはゴムの中に研磨砂という硬い鉱物からできた細かい粒子の砂が入っています。これが研磨剤の役割となり、使い方としては紙の上を滑らせ、サンドペーパーのように紙を削ります。紙の文字部分を削り落とすことで文字が消せるのです。

そのため、紙の性質や書かれた文字のインクの性質などにとても左右されます。繊細な紙だと砂消しゴムの中の研磨砂に負けてしまい、ボロボロになったり、すぐに破れて穴が開いてしまいます。また、インクが紙の裏面まで滲んでいたりすると、砂消しゴムの消せる原理は紙ごと削ることなので、対応ができないのです。

代用できる便利な文具が増え、砂消し自体をあまり見かけなくなったこともあり、砂消しの使い方や、原理を知らない人が多いと思います。砂消しは特殊な消し方をするので、普段から使い慣れていないと、コツがつかめずに効率よく文字が消せず、ますます砂消し離れになっているのだと思われます。

インク消すのではなく紙の表面を削り取る

砂消しゴムは書かれた文字を消す道具ではありません。文字が書かれた紙の表面を削り取ることで文字を消します。そのため表面についたインクでしたら、文字だけでなくの印刷された模様など紙の上に表記されたものは何でも消すことができます。インクジェットプリンターやカラー印刷でも何でも大丈夫です。

そのため、筆記用具でしたら、油性ボールペンや、漫画家さんなどがよく使っている、書くたびにインクをつけるタイプのGペンやかぶらペンなどの文字を消すには、砂消しゴムはとても有効です。しかし、水性ペンや、顔料、染料など紙の繊維の奥まで染み込んでいる文字を消すことはできません。


砂消しの魅力は、この紙を削るところにあると思います。他の文字消し商品と違い、紙質そのものを変化させることがないのです。例えば白い修正液などを色紙の上に使う時など、元の紙とは違うものを上から足すことで風合いを損ねてしまいます。こういった場面では他のものでは代用できない利点が砂消しにはあります。

砂消しゴムの使い方は?

コツはゆっくり優しく職人のヤスリがけのように

砂消しゴムの使い方は通常の鉛筆用の消しゴムとは全く違います。同じようにゴシゴシ消そうとすると、文字が消えないどころか、紙が破けてしまいます。あくまで優しく紙の表面をなぞるように使います。

紙の表面を削るので、下手に削ってしまうと、次に上から文字を書く際に凸凹していると書きづらいですし、表面が汚いとせっかく修正した部分が、修正しない方が綺麗だったという悲しい結果になってしまいます。

できるだけ平らに綺麗に、ヤスリで表面をなめらかにするようなイメージが使い方のコツです。職人さんのヤスリがけのような感じです。

その他の砂消しゴムの使い方

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砂消しの使い方アレンジとして、砂消しゴムはその研磨作用を利用して、お掃除にも使えます。ガスコンロの周りなど、頑固な汚れも砂消しで削り落とすことができます。砂消しの細かい研磨剤でこすり落とすので、傷がつきやすい部分などには使えません。

研磨力が高いので、メラミンスポンジでも落ちないようなこびりついた汚れも、しっかり磨き落とします。台所にも自転車などのステンレス部分にも、砂消しゴムに水をつけてこすり落とすと綺麗になります。

砂消しゴムの使い方のコツ・注意点は?

砂消しゴムの使い方のコツ

消し方のコツは、優しく円を描くように紙の上をそっと少しずつ削ります。消したい文字だけをなぞるのではなくその周辺を全体的に満遍ない力で削っていきます。砂消しを立てたり傾けたり角度を変えながら、円を描くように紙の上を回します。

砂消しゴムは削りながら消すため、消したいところだけ使う、ということができません。根気よく優しい摩擦を文字の周辺全体に繰り返します。

砂消しゴムの使い方の注意点

砂消しのザラザラはヤスリのように紙の表面を削ります。そのため通常のプラスチック消しゴムのように強くこすりつけて消そうとすると、紙が傷んでしまい、最悪破れて穴が開いてしまいます。

紙の毛羽立ちのケアも必要です。表面を削りたくない壁紙なども、傷んでしまうので使う際要注意です。砂消しを使う前に目立たないところをこすって見て、大丈夫か確認することも大事です。


また紙の中までインクがしみていると消えない点もあります。用途としては、紙質がもろくなく、インクが染み込みにくいものでしたら、砂消しは驚くほどの威力を発揮します。

おすすめの砂消しゴム5選

おすすめ砂消しゴム①ステッドラー鉛筆型ハケ付き字消し

鉛筆型なので持ちやすく、細かいので印刷の文字などにも確実にピンポイントで消すことができる使い勝手の良い砂消しです。ハケ付きなので、消した後の処理にも重宝します。他のものに比べると消しカスは少なめです。

下のマルチリスイレーサーと同じ鉛筆型ですが、比べて値段が手頃なところもおすすめです。ステットラーということもあり使い勝手もよく人気の商品です。ただし鉛筆型なので、都度消しゴム部分は削りだす必要があります。その分先端を自分で調整することができるので、自分にあった消し時の使用感を作ることができます。

おすすめ砂消しゴム②プラス電動消しゴム(電池式)電動字消器

消す時の力加減や使い方のコツが難しい砂消しゴムですが、こちらの商品は電動で紙の上で摩擦させる仕組みなので、その分楽に消せます。先端も細く細かい部分に対応できておすすめです。しかし、消しカスが飛び散ったり、音がうるさかったりします。

電池式なので、乾電池で動きます。先端に専用のリフィルをつけて使用します。リフィルには砂消しゴムと普通の消しゴムがあるので、通常の鉛筆を消したい時にもリフィルを替えれば消せます。

おすすめ砂消しゴム③マルチリスイレーサー

オーストリア生まれの長年アメリカなど海外で愛されている、鉛筆型の砂消しゴムです。インクジェットやカラープリンタなどの印刷物の細かい修正を、紙を傷めることなくできると評判です。学校や役所、図書館、美術館などで主に使われているという官公庁御用達の砂消しゴムです。

商品解説によると、通常の砂消しゴムとは違い、紙を傷めることがなく砂消し独特のゴリゴリ感がなく、すらすら消せる砂消しということですが、どちらかというと、ボールペンの文字よりも、印刷物を消すのに特化した砂消しのようです。

おすすめ砂消しゴム④トンボ鉛筆消しゴムモノ砂ラバー

シンプルで安価なところがおすすめの、長年愛される人気商品です。壁の落書きなど広範囲の使用に適していると思います。砂消しゴムを掃除に使う場合もこのタイプが一番使いやすいです。

ラバー消しゴムというのは天然ゴム使用した消しゴムのことを言います。最近ではプラスチック消しゴムが主流で、天然ゴムの消しゴムもあまり見なくなりました。消しカスが少なく減りにくいのですが、プラスチック製より固く使い方が難しいです。

このモノ砂ラバーも天然ゴムと研磨砂でできています。そのため固くて使い方のコツが難しいかもしれませんが、削りカスが少なく長持ちして使えるところもおすすめです。

おすすめ砂消しゴム⑤ぺんてるホルダー消しゴムクリックイレーサー


おすすめポイントはカッターナイフのようにスライド式のホルダーです。スライドさせ出した砂消しゴム部分の先端を使って紙を削る砂消しです。砂消しゴム自体が細く、細かい文字を消すのに重宝します。先端の細さで、余計な紙の部分を削らずに消すことができます。

ペン型タイプで持ち運びも便利です。ポケットにはさんで入れることもできます。細くてグリップも握りやすく、文字を消す時、紙をこする際にも楽です。見た目カッターで紙を削っているように見えますが、砂消しゴムです。

砂消しゴムの代用品5選

砂消しゴムの代用品①修正液

ボールペンの文字を消す代用品といえば、一時大ヒットしたのが修正液です。紙と同じ色のものを上から塗り、下の文字を消せるというものです。たいていのインクに対して、にじまずに使えます。市販のものはほとんどが白なので、白以外の紙には代用ないことが多いです。

修正液は塗った後に液が乾くまで待たないとその上から文字を修正し書き直しができません。また、上から塗る際に綺麗に塗らないと凸凹になってしまい、書き直しがうまくできなくなるので、塗り方にもコツが必要です。

手書きで書き直しすることを前提とせず、コピーしたものを前に手直しして印刷しなおすなどの用途に適しています。修正液は便利ですが、修正の後が一番目立つので、手書きのラブレターなのに使うのはおすすめできません。

砂消しゴムの代用品②修正テープ

修正液の乾くまで時間がかかる点や表面に凸凹ができると上から書き直しにくいという点を改善し代用品として生まれたのがこの修正テープです。上からテープを貼ることで消したい文字を覆って消せます。修正液もそうですが、この修正テープは薄いため、裏側から修正前の元の文字が丸見えになってしまいます。

プライバシー保護用のテープの裏側にたくさんの細かい模様をつけたテープもあり、これですと裏側から修正前の文字を識別することができませんプライバシー保護用のテープの裏側にたくさんの細かい模様をつけたテープもあり、これですと裏側から修正前の文字を識別することができません。

しかし、修正テープが薄いものが多いので扱いにもコツが必要です。テープを貼り付けて消すので、周りの枠線なども消えてしまったり、細かい修正が苦手なのと、テープの消耗が早いのも弱点です。

砂消しゴムの代用品③インキ消し

砂消しゴムの代用というより、砂消しゴムよりも威力の強い文字消し効果があるのがインキ消しです。インキ消しには大別して、ボールペン用と万年筆用などがあります。ボールペン用は油性インキを、万年筆用は顔料を科学変化で消します。ボールペン用では万年筆の文字は消せません。逆も不可です。

それぞれのインクに対応する薬剤を使って科学変化を起こすことでインクを漂白するめ、独特の揮発性の匂いがするのと、色紙などで代用すると、漂白液がついた紙の方が変色したり色が抜けたりすることもあります。

証券などの一部の用紙では改ざんを防ぐため、こういった薬剤で紙が変色するようになっているため、もちろんのことですが、使用することはできません。

砂消しゴムの代用品④カッター

カッターナイフは削り取って文字を消すという部分では砂消しと同じ原理での使い方で文字が消せます。砂消しですと文字だけでなく、文字の周辺まで紙を削ることになり、不必要な部分の紙まで傷つけてしまいます。カッターですと文字の部分だけを削ることができます。

しかし、とても鋭利ですので、紙自体を切り取ってしまったり、穴がいたりと、コツと注意力がかなり必要とされます。不器用な人にはおすすめできない方法です。代用というより、砂消しゴムと併用すると、砂消しゴムで消えきれない細かい部分を削って消すのに良いです。

代用というより、砂消しゴムを使用する際に併用するのがおすすめです。砂消しゴムで削りきれず残ってしまい消えきれない細かい部分を削って消すのに良いです。砂消しゴムで毛羽立った紙の繊維をカッターで削り切り取ると、砂消しでこすった後よりも綺麗な表明のし上がりになります。

砂消しゴムの代用品⑤消せるボールペン

最近は消せるボールペンが人気です。中でもフリクションボールペンは有名です。熱で消えるインクを使用していて、ペンに付属のラバー部分を紙にこすることで、摩擦熱で文字を消します。いくら書き損じしても安心なボールペンです。

便利すぎて、つい色々な場面で使ってしまいますが、履歴書をはじめ公的な文書には使えませんので注意が必要です。温度の高いところにおくと、消えてしまいます。インクが洋服についた時も、アイロンで温めれば綺麗になりますが、インクが落ちたというわけでないということも頭に入れておいたほうがいいです。

履歴書で砂消しゴムを使うのはあり?

履歴書は修正不可

履歴書について、砂消しを使ったからといって何か罰則などの決まりはありません。しかし履歴書というものは改ざんされないように基本修正はしてはならないものとされています。一つも修正箇所のない書類に作成し、提出しなければならないので、履歴書は書き損じは使うことはできません。

履歴書には砂消しに限らず、修正テープなどの修正の使用も不可です。どうしても履歴書を訂正したい場合は、訂正箇所に二重線を引き、訂正印を押して訂正するようにしましょう。訂正印での訂正も1箇所程度が限度で、何箇所も訂正印で訂正することはできません。

砂消しを公式文書に使うことについて

本来公的な文書は修正などしてはならないとされていますが、規定そのものは曖昧なようです。明らかに意図的な改ざんがなければ処罰されたりはしないでしょう。しかし、砂消しで消した部分は紙質などからすぐわかってしまうので、あまりおすすめはできません。

契約書やお金関係の書類や、公的な手続きの書類が修正を認めていないのは、修正を黙認してしまうと、後で見てそれが誰が修正したものかわからないためです。何のための修正で誰が修正したか、トラブル回避のために確かにしておかなければなりません。そのため、訂正の際は一定の修正手続きをするのが一般的です。

砂消しも便利な文具もいろいろ

砂消しゴムや代用できる商品など、様々種類の便利な文房具がたくさんあります。ご自身の用途に合わせていろいろなペンの文字を消すグッズを使い分けてみてください。とても便利ではありますが、使い方のコツが難しいものが多いので、まず重要な書類や大事な壁紙などに使う際は慎重に試してみてください。

砂消しゴムだけでも様々なものがありますので、試しにいろいろ使ってみてその文字消しの力を比べたりすると自分にあったものが見つかると思います。文房具選びについては下の記事もおすすめです。

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