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韓国の民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも

更新:2022.03.05

この記事では、日本でも人気の高まっている韓国の民族衣装について詳しくご紹介していきます!韓国それぞれの地方の情報や男性・女性のそれぞれの伝統衣装や実際の着用シーンもご紹介していきます。ぜひ韓国という国をもっと知るための参考にしてみてください。

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韓国ってどんな国・地域・地方?

正式名称は大韓民国(だいかんみんこく)の概要

まず、韓国の正式名称は日本語で大韓民国(だいかんみんこく)、ハングル表記で대한민국(テハンミングク)です。人口は4833万弱とされ、世界26位の人口数を誇ります。朝鮮半島全体の45%、南半分が韓国で、その国土は日本の約4分の1、世界109位の広さです。首都はソウル、人口979万人です。

公用語は朝鮮語と呼ばれるハングルで、通貨は大韓民国ウォン(KRW)です。日本からも比較的距離の近い国で、飛行機やフェリーの利用で数時間以内に各都市に渡航することが可能です。昨今の韓流ブームの影響で、日本からの旅行客も年々増えています。物価も日本より安いことが旅行者にとって魅力となっています。

韓国は歴史の深い国である

韓国の歴史は、紀元前4000年~1000年頃の旧石器時代・新石器時代までさかのぼります。この頃、中国から農耕が伝わり、紀元前300年頃には鉄器が伝わりました。紀元前194年には箕子朝鮮(きしちょうせん)が建国され、これは朝鮮の伝説的な古代国家であるとされています。首都は今の平壌でした。

紀元前195年には氏朝氏朝鮮(えいしちょうせん)が建国され、これは考古学的に証明できる朝鮮最初の国家とされています。しかし、紀元前108年にこの国家は漢によって滅ぼされ、その後約400年は漢による支配が行われました。

その後、紀元前108年~688年の原三国時代・三国時代、1392年〜1910年の李氏朝鮮・大韓帝国時代と続き、日本統治時代へと突入します。その後、朝鮮戦争が勃発し1953年に休戦、現在の韓国は世界15位の経済力を誇る国に発展し、特にドラマや音楽などの分野で世界的に人気があります。

韓国とその地方の文化と食は韓国という国を下支えしている

韓国とその地方を下支えしているのはその文化と食であると言っても過言ではありません。韓国の様々な文化はその地理的な理由から中国から多大な影響を受けているとされていますが、長い文化の中で今では世界的人気を博すKポップや韓国ドラマに代表されるような独自の文化を発展させてきました。

朝鮮王朝(李氏朝鮮)時代広まるようになった儒教の影響から、「仁」の精神と呼ばれる家族と年長者を敬う精神が浸透。また韓国は冬になるとマイナス十度以下も記録する寒さが厳しい国でもあります。住まいには「オンドル」と呼ばれる暖房システムが備わっており、暖かい家で人々は生活しています。

食事ではご飯、スープ、ナムルを主に食します。スープやナムルには豊富な種類があり、キムチも人気です。食事は基本的にはスプーンと箸で食され、焼き肉も韓国を代表する料理の一つです。参鶏湯など体に良い食事も多くあり、これらは日本国内でも大変人気のある料理です。このように韓国は豊富な食文化が基盤にあります。


韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装4選!

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装①韓国衣装の定番チマチョゴリ(女性用)

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、韓国衣装の定番チマチョゴリです。歴史的に見ると、女性のチョゴリは男性のそれよりデザインが頻繁に変わっていきました。初期のものはお尻まで届き、腰で結んでいましたが、朝鮮時代の後期に入ってからは脇までの短さとなりました。襟に掛け襟をつけられています。

チマ は広げると四角形で身に巻くと桶の形になるデザインで、 長い帯がついていて、それを胸の上で結ぶと体つきを隠すことができる構造になっています。これは儒教の影響を受けたものであると言われています。色もその身分や着用する際の用途によって様々あります。

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装②チァンオッ

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、チァンオッです。朝鮮時代の後期に、特にお金持ちの女性が顔や体を隠す際に着用した民族衣装・伝統衣装であるとされています。下流階級でかぶったスゲチマと同じ目的で使用され、ベールのような役割を果たすことから、この衣装は神秘的な衣装と言われています。

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装③スゲチマ

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、スゲチマです。朝鮮時代は基本的に女性たちは外出する際にマントのようなものをかぶっていました。チマと似ていますが、これよりも30センチくらい短いのがこのスゲチマです。幅も狭いデザインで、季節ごとに2つ重ねたり、綿を入れたりしました。

このスゲチマの白い襟の部分は、男性が通ると自分の顔を隠せるようにデザインされていました。2つ目のチァンオッが上流階級の女性用のもので、このスゲチマは基本的に下流階級の女性が着用したとされています。生活のレベルによって着用する服もきっちり分かれていたのが特徴的です。

韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装④生活・改良韓服


韓国の女性用の民族衣装・伝統衣装の4つ目は、生活・改良韓服です。最近では、伝統衣装を日常でも気軽に着れるようにデザインされた生活・改良韓服が人気となっています。チマチョゴリをより現代的なパーティー用に仕立てたデザインのものなどが多く見られます。

その中には、もはや伝統的な韓服とは呼べないくらい派手で奇抜なデザインや色のものが増えています。これらは、韓国本土でも新しいウエディングドレスのスタイルとして取り入れられるようになっています。日本からの旅行者にも韓国のこのような衣装をレンタルするのが流行っており、この界隈の業界は賑わいを見せています。

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装4選!

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装①男性韓服パジチョゴリ

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装の1つ目は、男性韓服のパジチョゴリです。パジは男性用のズボンのことを指し最初は馬で狩りをしやすいようにデザインされていましたが、農耕が広がるにつれて農耕作業がしやすいように徐々にその幅が広がるようなデザインへと変わっていきました。これは床にも座りやすいものでした。

チョゴリは、ここでは男性用の上着のことで、一般的に男性用のものは女性用のチョゴリより長く、その長さは腰まで届くことが普通とされています。他のデザインでの特徴としては、女性と同じく胸の前で紐を結ぶようになっており、身分や使う用途によって色やデザインが微妙に変わってくるという特徴があります。

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装②毛のマゴジャ

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装の2つ目は、毛のマゴジャです。この毛のマゴジャはもともと満州から伝わった男性用衣装とされます。その始まりは満州に隠れて帰国しようとしたある権力者が着用したことによるとされます。色は黄金色で、防寒着として着用されており、当時の人から見れば高価な民族衣装でした。

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装③トポ

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装の3つ目は、トポです。トポは、朝鮮時代の中期ごろから、学識が高く、言動にも礼儀が重んじられており、決まりを守って富や権力をむさぼらないソンビと呼ばれる人格が高貴とされる男性が来た衣装です。基本的には何かの服の上に羽織るようにデザインされています。

また、普段はソンビと呼ばれる人格者にしか着用が許されなかったこのトポですが、例外的に百姓たちも祭祀や特別な行事の際には着用することがありました。色やデザインも他の伝統服に比べて上品な感じがあり、着心地も良いのが特徴です。このような男性の伝統衣装からも当時の韓国の階級制度の厳しさがうかがえます。


韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装④ハクチャンイと深衣

韓国の男性用の民族衣装・伝統衣装の4つ目は、ハクチャンイと深衣です。まずハクチャンイは、高麗時代と朝鮮時代の人格者、ソンビたちによって着用されたものです。色は白に近い淡い色で、高潔さと上品さの両方を表現するデザインとなっています。基本的には何か催し物などの正式な場面で着用されました。

一方、深衣はソンビたちが比較的暇な時間に着用されたものだとされています。この深衣という名前は、当時のソンビたちがこの服を見て感じたことを基に名付けたとされており、「深」という文字は深く考える、という意味があるとされます。当時の人格者たちは暇があれば深く思考することを趣味としていたのかもしれませんね。

ここまで、主に韓国やその地方の歴史、韓国の女性用・男性用民族衣装と伝統衣装について詳しくお伝えしてきました。下記関連記事内では、インドの男性・女性の民族衣装の10選をご紹介しています。サリー、シャルワニ、ターバンなど日本でもすでにおすすめのものも詳しくまとめられています。ぜひ参考にしてみてください。

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーン①成人式や結婚式などの祝いの席

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの1つ目は、成人式や結婚式などの祝いの席での着用シーンです。これは、韓国の古い時代から続く典型的な着用シーンであるとされます。日本でも祝いの席で着物が着用されるのと同じで、韓国でもフォーマルなお祝いの場で男女共に民族衣装が着用されてきました。

韓国も日本と同じく近代化が進むにつれ、特に若者層の伝統的な衣装に対する思い入れが薄れてきている傾向にありますが、今も自国文化を尊いと感じる人たちにいよってこの着用のされ方が受け継がれています。特に上流階級の韓国人にとっては、正式な場での伝統衣装着用はステータスの一つでもあります。

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーン②恋人の両親へ結婚の挨拶

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの2つ目は、恋人の両親へ結婚の挨拶の際の着用シーンです。これは、韓国ドラマでも良く見られるシーンの一つでもありますが、例えば日本でお見合いや結納の際に着物を着ることがあるように、韓国でも相手の親もとへの挨拶にチマチョゴリなどの伝統衣装を着ることがあります。

韓国は儒教国家と呼ばれ、基本的に子どもが親を敬うことが良いこととされています。そのことから、彼氏あるいは彼女の親を敬う気持ちを表すのがこの韓服という訳です。このような方法は見た目で分かりやすく相手に敬意を示せるので非常に効果的であると言えるでしょう。

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーン③最近は普段着としても

韓国の民族衣装・伝統衣装を着用するシーンの3つ目は、韓国の民族衣装・伝統衣装の普段着としての着用のシーンです。日本での着物と同じく、特に若い世代にとっては着るのに時間やお金がかかる伝統衣装は犬猿される傾向があります。その流れに合わせて、韓国では最近、日常的に簡単に衣装をアレンジしたものが人気です。

普段の買い物や女子同士のランチの際にあえてチマチョゴリを来て楽しむ女性が韓国の都市部を中心に増えています。これは、色んな企業がより安くて着るのが簡単な韓服を開発し、レンタルするシステムを確立したことから実現しました。このようなレンタルシステムは日本の渡航者からも人気を得ています。

ここまで、韓国の伝統衣装についてお伝えしてきましたが、やっぱり韓国と言えばコスメが気になる!という人も多いと思います。そんな人は、韓国のおすすめコスメを厳選してまとめた下記関連記事もぜひチェックしてみてください。

韓国の民族衣装・伝統衣装を楽しもう!

ここまで、韓国の民族衣装・伝統衣装や韓国の歴史、文化について詳しくお伝えしてきましたが、いかがでしたか?今まで知っていたようで知らなかった韓国の特徴が見えてきた!という人も多いのではないかと思います。韓国は日本からも非常に近い国ですので、日本人観光客にも人気の観光スポットでもあります。

特に昨今の日本での韓流ブームで、韓国の民族衣装・伝統衣装にも興味を示す人たちが増えてきました。正式な催しのみならず、最近は日常生活でも着用されるようになった韓国の衣装をあなたも本場の韓国で楽しんでみてはいかがでしょうか?レンタルで気軽に試せます。きっと日本文化とは異なる新たな発見があると思いますよ。

下記関連記事内では、中国の民族衣装について詳しくまとめています。当記事同様、男性・女性の伝統衣装は?着用のシーンは?など気になるポイントについても詳しく解説していますので、合わせて是非チェックしてみてください。韓国にも日本にも大きく影響を与えた中国という国の新たな側面が垣間見れると思います。

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