良い意味を持つ四字熟語一覧!頻出・常識レベルから知ってると格好いい難しい表現も!
更新:2021.10.26
自分の教養をさりげなくアピールしたい時や、座右の銘を決めたい時に「四字熟語」はいかがでしょうか?今回は、様々なシーンで使える、良い意味を持つ四字熟語をご紹介します。それぞれの四字熟語の例文も掲載していますので、ぜひ実際に活用してみてくださいね。
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INDEX
【よく使う】良い意味を持つ四字熟語とは?
①誠心誠意(せいしんせいい)
1つ目は「誠心誠意」です。「嘘偽りがなく、真心をもって物事に取り組む」という立派な意味があります。「誠心」と「誠意」は、どちらも嘘偽りのない気持ちや心を表しており、特にビジネスシーンなどでよく使われていますよ。誰かから仕事などを任せられた時に使えば、自分の誠実さ・やる気を相手に伝えられます。
「誠心誠意」を使った例文
- 御社のお役に立てるように、誠心誠意頑張ります。
- 誠心誠意誤っていたものの、相手はまだ許してくれないようだ。
②一期一会(いちごいちえ)
2つ目は「一期一会」です。「一生に一度だけの機会」を表し、転じて「その機会・出会いは一生に一度と考えて大切にすべき」という意味で使われます。
千利休の言葉が由来になっており、相手に対する真心・思いやりが込められた素敵な四字熟語です。以下の例文をはじめとした多彩な使い方ができるうえ、心に響く意味を持つので、座右の銘としても人気ですよ。
「一期一会」を使った例文
- 旅行の魅力といえば、やはり現地の人々との一期一会だね。
- あなたとの出会いは、まさに一期一会ですね。
- 一期一会ともいえるこの仕事、全力で挑まなければ!
③前途洋洋(ぜんとようよう)
3つ目は「前途洋洋」です。「これから先の未来が希望に満ち溢れている」という意味があります。「前途」は行く手を、「洋洋」は広く満たされた水を指し、潤沢で満たされている様子を表現している四字熟語です。以下の例文のように、ポジティブな場面でよく使われます。自分を前向きにしたい時にぴったりな言葉です。
「前途洋洋」を使った例文
- 前途洋洋の若者たちに、未来を託そう。
- お二人の人生が前途洋々でありますように。
- 今年入社した青年たちは、みんな前途洋洋な人たちばかりだ。
④日進月歩(にっしんげっぽ)
4つ目は「日進月歩」です。「絶えることなく日々進歩する様子」という意味があります。中国の思想家・荀子が手掛けた『天論』という書物の一文が由来です。以下の例文のように、主に成長・進歩に関する文章で使える四字熟語といえるでしょう。目標に向かって努力したい時に、座右の銘として掲げるのもおすすめです。
「日進月歩」を使った例文
- IT技術はまさに日進月歩。常に進化し続けている。
- スキルの向上は日進月歩なため、細かな変化に対応していく必要がある。
⑤気炎万丈(きえんばんじょう)
5つ目は「気炎万丈」です。勢いよく燃える炎に由来しており、「意気盛んな様子」という意味があります。実際の使い方では、転じて「他の人を圧倒するほどの意気込みがある」という意味合いで用いられることが多いです。以下の例文のように、人の性格・行いなどをポジティブに表す時にぴったりですよ。
「気炎万丈」を使った例文
- 彼の気炎万丈な話し方は、多くの人の心を動かした。
- 仕事に対する後輩の意気込みは、まさに気炎万丈だ。
【簡単】良い意味を持つ四字熟語とは?
①温故知新(おんこちしん)
1つ目は「温故知新」です。「昔のことをたずね求め、新しい知識・見解を導き出す」という立派な意味があります。中国の経典『論語』を由来としており、座右の銘や教訓としても人気が高い四字熟語です。
最新の技術や表現・問題であっても、必ずルーツや原因は存在するため、自分や物事をゼロから考えたい時にもぴったりです。仕事などでアイデア出しに困った時などは、ぜひ心に留めておくべき言葉といえます。
「温故知新」を使った例文
- 温故知新の精神で、これまでの歴史を学んでいくつもりだ。
- 温故知新の心を忘れずに、新しいサービスを造り上げて参ります。
②善因善果(ぜんいんぜんが)
2つ目は「善因善果」です。仏教の思想の1つである、因果応報をルーツとする四字熟語で「善い行いには、善い果報が得られる」という意味があります。仏教に由来する言葉であるため、教訓としての使い方が多いです。辛いことや失敗があった時など、自分や誰かを慰めたい時にぴったりですよ。
「善因善果」を使った例文
- あの人の運が強いのは、いつも人に親切にしているからだよ。善因善果ってやつだ。
- 善因善果、これからは心を入れ替えます。
- 君は親切な人だもの。善因善果、これからはきっと良いことがあるよ。
③勇壮活発(ゆうそうかっぱつ)
3つ目は「勇壮活発」です。「生き生きとしていて元気が良い様子」を意味します。実際の使い方では、人・物事の活気の良さを表現する時などに用いられることが多いです。「勇壮」と「活発」のどちらも、元気な様子を表す言葉なので、エネルギッシュな雰囲気を表したい時にぴったりな四字熟語といえます。
「勇壮活発」を使った例文
- 勇壮活発な彼らのダンスを見た観客は、大きな拍手と歓声を彼らに贈った。
- 今日話した男性は、勇壮活発な話し方で、思わず圧倒されそうになった。
④威風堂々(いふうどうどう)
4つ目は「威風堂々」です。「態度や雰囲気に威厳が満ち溢れて立派なさま」という意味があります。イギリスの作曲家・エルガーの行進曲の題名にも採用されていることから、知っている方も多いのではないでしょうか。文字の並びの美しさもあって、人柄に対する評価としての使い方が多い傾向にあります。
「威風堂々」を使った例文
- 圧倒されそうなスタジアムの中でも、彼は威風堂々としていた。
- その音楽隊は、威風堂々と目の前を通り過ぎていった。
- 威風堂々とした先輩の姿に、多くの後輩達が憧れた。
⑤一念通天(いちねんつうてん)
5つ目は「一念通天」です。「ひとすじに努力を続ければ、必ず成し遂げられる」という意味があります。座右の銘やポリシーとしても人気があり、辛い努力・苦労をポジティブにとらえたい時にぴったりな四字熟語です。
「一念通天」を使った例文
- 必死に練習を重ね、ようやく一念通天。念願のコンテストで優勝を果たした。
- 一念通天、君の努力はきっと報われるよ。
【難しい】良い意味を持つ四字熟語とは?
①報恩謝徳(ほうおんしゃとく)
1つ目は「報恩謝徳」です。仏教を由来とした言葉で、「受けた恩に対して感謝の気持ちを持つこと」という意味があります。自分の行い・考え方に対する教訓としても、素敵な四字熟語です。
「報恩謝徳」を使った例文
- 報恩謝徳の心を忘れずに、これからも仕事に励んで参ります。
- 成功した時こそ驕らず、周囲の人への報恩謝徳の精神を持っておきましょう。
②捲土重来(けんどちょうらい)
2つ目は「捲土重来」です。「敗れたものが再び勢いを盛り返すさま」という意味があります。一度失敗や敗北を味わっても、挽回をはかるという意味合いで、座右の銘としても人気です。過去の失敗に問わられず、前向きになりたい時に思い出してみてください。
「捲土重来」を使った例文
- ユニークな技術・アイデアを取り入れることで、捲土重来をはかる。
- 負けが続いていたチームが、今年は捲土重来を果たした。
③晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)
3つ目は「晴雲秋月」です。「晴雲」は晴れ渡った空に浮かぶ雲、「秋月」は秋の美しい月を意味しています。転じて「純真で穢れのない心」を表す四字熟語です。心が清らかで、優しい性格の人をポジティブに表現したい時にぴったりですよ。
「晴雲秋月」を使った例文
- 彼の心は晴雲秋月で、捨て猫をみかけると放っておけない。
- 晴雲秋月な心の彼女が、誰かをいじめているなんて到底思えない。
④青雲之志(せいうんのこころざし)
4つ目は「青雲之志」です。「徳や功名を積んで、立派な人になろうとする心」を意味しています。人の考え方・行動の方向性に関する四字熟語であるため、座右の銘としてもおすすめです。目標のために、様々なことに前向きにチャレンジしていきたい方にふさわしい四字熟語といえます。
「青雲之志」を使った例文
- 青雲之志を習い、社会へ飛び出していってください。
- 青雲之志を持って、これからも努力していきたい。
【故事に由来する言葉】良い意味を持つ四字熟語とは?
①点滴穿石(てんてきせんせき)
1つ目は「点滴穿石」です。「小さな水滴でも、同じ場所に落ち続ければ石に穴を開けられる」という意味があります。転じて、実際には「小さな努力も積み重なれば立派な結果・成功につながる」という使い方がメジャーです。
元々は「雨垂れ石を穿つ」という故事成語がルーツで、ひたむきな努力が成功につながることの例えになっています。目標のために前向きに努力したい、そんな自分自身への教訓にぴったりですよ。
「点滴穿石」を使った例文
- 点滴穿石の精神で、試験勉強を頑張るぞ!
- 難しそうでもあきらめず、点滴穿石の心構えで取り組もう。
②落月屋梁(らくげつおくりょう)
2つ目は「落月屋梁」です。「友人を思う切ない心情」を意味しており、中国の詩人である杜甫が、江南に行ってしまった友人の李白を思って詠じた故事が由来となっています。
「屋梁」は屋根のはりを表す言葉です。つまり、落ちかかった月が家屋を照らす景色を表現しています。月の光に照らされながら、友人のことを考える様子は、どこかせつない気持ちにさせてくれるでしょう。意味だけでなく、言葉が持つイメージも素敵な四字熟語です。
「落月屋梁」を使った例文
- 大親友が進学を期に遠くに引っ越してしまい、落月屋梁の想いだ。
- 落月屋梁の想いで、あなたに再び会えることを祈っています。
③愚公移山(ぐこういざん)
3つ目は「愚公移山」です。「何事も根気よく努力すれば、最後には成功する」という意味があります。愚公という老人の、山を移そうと何度も土を運び続ける姿が、最後には天帝の心をも動かしたという故事が由来です。座右の銘としても人気が高く、目標のために頑張りたい方にぴったりな言葉といえます。
「愚公移山」を使った例文
- 愚公移山の気持ちで練習を続けたから、試合で勝つことができたと思います。
- 愚公移山、無駄な努力なんてありませんよ。
④奇貨可居(きかかきょ)
4つ目は「奇貨可居」です。「好機は上手くとらえて、利用しなければならない」という意味があります。子楚という男子を見つけた豪商・呂不韋が、彼を援助し続けた結果、子楚は始皇帝の父にまで出世したという中国の故事が由来です。
「奇貨可居」を使った例文
- まさに奇貨可居、ここでクライアントととの仲を深めておけば、次の仕事につながるかもしれない。
- 奇貨可居というように、将来的な値上がりを見越して、売り物件になかなか出ないマンションの部屋を購入しました。
四字熟語のなかには、良い意味のものだけでなく、文字の並びや音がかっこいいものも数多く存在しています。以下の関連記事では、そんな「かっこいい四字熟語」の意味や用例を紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
良い意味を持つ四字熟語のおすすめの活用方法とは?
良い意味を持つ四字熟語を知ったら、実際に使ってみたくなりますよね。そこでここでは、良い意味を持つ四字熟語のおすすめの活用方法をご紹介します。
①自分の座右の銘にする
1つ目は「自分の座右の銘にする」という活用方法です。特に就職活動時などでは、面接中に座右の銘を質問されることがあります。そんな時に、良い意味の四字熟語を取り入れれば、自分の個性や大切にしていることを上手にアピールできますよ。
②仕事・グループ活動時のスローガンに使う
2つ目は「仕事・グループ活動時のスローガンに使う」という活用方法です。チームで活動・仕事をする場合、各メンバーのこだわりや方向性がバラバラになり、上手くまとまらない時もあります。四字熟語をスローガンにすれば、メンバー全員が活動の方向性を共有しやすくなりますよ。
良い意味を持つ四字熟語で前向きな自分になろう!
良い意味を持つ四字熟語は、他にも様々な由来・個性があるものが数多く存在しています。前向きな自分になりたい時や、失敗して落ち込んだ時には、ぜひ今回ご紹介した四字熟語を思い出してみてください。
難しいイメージを持たれがちな四字熟語ですが、中には意味や由来がヘンテコで面白いものも存在しています。関連記事では、そんなユニークな四字熟語の数々を紹介していますので、こちらもご覧ください。
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