かっこいいサンスクリット語11選一覧|いい言葉/高貴な言葉/海外の名前
更新:2021.07.06
仏教を通して、日本語とも関係の深いサンスクリット語。高貴なを意味するアーリアや神の名前であるアグニなど、かっこいいサンスクリット語について紹介します。男の子向きの単語一覧も合わせてご覧ください。ヨガをしている方にはお馴染みの言葉もありますよ。
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INDEX
【その1】かっこいいサンスクリット語の単語4選一覧
かっこいいサンスクリット語の単語①aṃśumat(アンシュゥマト)
かっこいいサンスクリット語の単語一覧1つ目は、アンシュゥマトです。日本語にすると太陽、輝いているという意味になります。男性形名詞なので男性にこの名前を持つ人がいます。プルアナというヒンドゥー教の文書では、この名前を持った人物が先祖が支配していた王国を再建したというお話が紹介されています。
また、ラーマーヤナでは彼が祖父であるサガラ王の命により、馬を探しに出掛けた王子達を捜索するため世界中を放浪したという話があります。馬だけは連れ帰ることができましたが、王子達は見つかりませんでした。彼の孫がガンジス河を地上に降ろしたことで供養した、という後日談があります。
インドで太陽というとスーリヤ神ですね。ヨガの基本となる太陽礼拝はこの神に感謝をするポーズのことです。スーリヤも猿王スグリーヴァの父としてラーマーヤナに登場します。
かっこいいサンスクリット語の単語②agniḥ(アグニ)
かっこいいサンスクリット語の単語一覧2つ目は、アグニです。日本語では火を意味します。ちなみに、ラテン語にもイグニという火を意味する言葉があり、アグニが語源とされています。インド神話に登場するアグニ神はもちろん火を司り、神と人間を繋ぐ者として太陽、電光、祭火と天空地において出現するのが特徴です。
アグニ神は当初かまどの火を神聖化した存在で、家庭を守ることや浄化の力を持つとされて崇拝されていました。バラモン教の聖典リグ・ヴェーダにも登場しており、インドラの次に人気のある神様でしたが、ヒンドゥー教では主に軍神スカンダの父として有名です。ちなみに、バターが好物だそうです。
かっこいいサンスクリット語の単語③ahiṃsā(アヒムサー)
かっこいいサンスクリット語の単語一覧3つ目は、アヒムサーです。非暴力を意味します。アは否定、ヒムサーは暴力という単語です。マハトマ・ガンジーでおなじみのサンスクリット語ですが、古くはリグ・ヴェーダに登場する高貴な思想です。それからヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教にその考えが定着していきました。
仏教ではブッダがアヒムサーを提言したとされています。ブッダは非暴力は最上の法であると立ち寄った村の住人に伝えたそうで、それがインドでは格言として残っています。現在はヨガの哲学として広まっています。インドには野菜だけの料理もたくさんありますが、それもこのアヒムサーの思想によるものです。
また、インドではアヒムサーを実現できるのは高貴な存在だと言われています。例えば、インドの宗教で最も厳しいと言われるジャイナ教では、アヒムサーを最も大事な思想としてこれを破るのは禁忌とされています。
かっこいいサンスクリット語の単語④śaṅkaraḥ(シャンカラ)
かっこいいサンスクリット語の単語一覧4つ目は、シャンカラです。吉兆をもたらす者という意味で、シヴァ神の別名でもあります。シャムで吉兆、カラは~する人という単語になります。ちなみに、動詞でもシャムという単語がありますが、こちらは破壊するという意味を含みます。
ちなみに、シヴァも吉兆という意味です。リグ・ヴェーダで神様を形容する言葉だったのが、後に神様の名前になりました。ヒンドゥー教では、シヴァ神は宇宙を構成する三大神として人気のある神様です。シヴァ神は牛を乗り物にしているため、ヒンドゥー教徒は神聖で高貴な生き物として牛肉を食べません。
このシャンカラというサンスクリット語は、人名にも使われています。インド哲学者のシャンカラは、口伝でのみ伝えられてきたバラモン教の一部の哲学を初めて本にしました。シャンカラは8世紀を生きた人物ですが、今でもこの本が現存しているそうです。
【その2】かっこいいサンスクリット語の単語4選一覧
かっこいい意味のサンスクリット語①偉大な魂マハトマー
かっこいい意味のサンスクリット語1つ目は、マハトマーです。意味は偉大な魂です。マハで偉大、高貴なという単語、アートマンで魂という単語です。この名前の有名人といえばガンジーですね。マハトマーは本名ではなく尊称です。本名は、モーハンダース・カラムチャンド・ガンジーです。
マハトマーとして知られる彼は、非暴力と不服従の精神で抵抗活動を指揮し、英国からの独立を勝ち取ったことで世界から注目を集めました。後に、キング牧師などに影響を与えたとされています。ちなみに、抵抗活動の内容は英国製品の不買運動や仕事の放棄などでした。
かっこいい意味のサンスクリット語②高貴なアーリア
かっこいい意味のサンスクリット語2つ目は、アーリアです。アーリアは高貴という意味です。なので、アーリア人は高貴な人種ということになります。アーリア人とはイラン・インドに定住した民族のことで、中央アジアから高貴な人種を名乗ってやってきたと言われています。インドに移動してきたのは紀元前16世紀ごろです。
インドにはそのころドラヴィダ族やベンガル族が既に定住していました。アーリア人は肌の色が薄く背が高い、先住民族は肌の色が濃く背が低いという特徴があります。バラモン教はアーリア人が持ち込んだもので、後にシヴァ神など土着の宗教の神様を取り込みながらヒンドゥー教に発展していきました。
肌の色が青い神様はバラモン教以外から輸入された神です。本来は肌の色が黒い神なのですが、黒は不浄の色とされているため絵で表現する際は青く塗られています。古代アーリア人が特別視していたのは戦争や雷の神であるインドラでした。日本では帝釈天として知られています。
かっこいい意味のサンスクリット語③不滅のアクサッヤー
かっこいい意味のサンスクリット語3つ目は、アクサッヤーです。不滅のという言葉で、似たような意味を持つサンスクリット語にアクサラがあります。インドで不滅といえば魂のことです。そのため、アクサッヤーを含むマントラが存在します。マントラはインド宗教の呪文のことで、サンスクリット語では文字のことです。
インドでは、魂と同等に不滅だとされている概念にブラフマーがあります。サンスクリット語のブラフマーは力という意味ですが、ヒンドゥー教では宇宙のことです。同名の神様は三大神のうちの1柱で、創造を司る神です。仏教では梵天という名前になっています。
かっこいい意味のサンスクリット語④世界の守護者ローカパーラ
かっこいい意味のサンスクリット語4つ目は、ローカパーラです。世界の守護者という意味があり、インド神話にも登場します。具体的には、4方角または8方角を守護する神様の総称で、有名なインドラは東、アグニは南東にそれぞれ対応しています。南の守護神であるヤマは、日本ではエンマ大王という名前で知られています。
このローカパーラは仏教では八方天と関係があります。登場する神はほぼ同じですが、違うのは西南を守る羅刹天と東北を守る伊邪那天です。羅刹天はインド神話ではラークシャサにあたり、鬼神として登場します。伊邪那天はシヴァ神のことです。
男の子におすすめのサンスクリット語のかっこいい名前3選一覧
かっこいい名前一覧①海外の言葉マラスビン
かっこいい名前一覧から1つ目は、マナスビンです。サンスクリット語で思慮深い、賢いという意味です。マナスという知力の意味があるサンスクリット語が変化した海外の言葉です。また、マナスビンはヴィシュヌと関係のある単語とされています。ヴィシュヌ神は亀などの姿に変化して現れ、人々を導きます。
賢いという意味のサンスクリット語は、他にブダがあります。インド神話では水星の神の名前、リシと言われる仙人の別名です。ちなみに、マラスビンの変化形マラスビーニは、女の子の名前になります。こちらはドゥルガー女神に関係するとされ、意味は賢明です。
かっこいい名前一覧②外国の言葉ボーディー
かっこいい名前一覧から2つ目は、ボーディーです。サンスクリット語で悟り、菩提という意味です。菩提樹の由来となった外国語で、仏教と関係の深い言葉です。人名としても人気で、この名前の有名人はボーディーダルマです。達磨大師として知られ、人形のだるまのモチーフになっています。
また、菩提樹の由来となった言葉でもあります。この樹木の下でお釈迦様が悟りを開いたと言われています。菩提樹は、分類的にはクワ科の常緑高木となります。インドの一部の地方ではガジュマルが菩提樹とされているそうです。
サンスクリット語以外のインド人の名前について知りたいという方はこちらの記事をどうぞ。男の子向きの名前だけでなく、女の子にもおすすめな名前が紹介されています。
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かっこいい名前一覧③ヨガでおなじみヴィーラ
かっこいい名前一覧から3つ目は、ヴィーラです。サンスクリット語で英雄、戦士です。シヴァ神から生まれたヴィーラパドラという人物が由来となっています。英雄といえばヨガのポーズでおなじみですね。アキレス腱伸ばしの体勢で両手を上げたり、水平を維持するポーズです。
また、象の頭を持つガネーシャ神にこの名前が付いた変化相があり、剣や鉾などの武器を複数もった姿で悪魔や障害と戦うそうです。ガネーシャを信仰する人達には恐怖、悪を克服するとして信仰される相になります。
英雄などのヨガのポーズはこちらの記事で詳しく紹介されています。簡単なものばかりなので気軽にトライできますよ。ヨガのポーズはダイエットだけでなく、心身の不調を整えることにも効果的です。
サンスクリット語が学べるおすすめの書籍は?
おすすめの書籍①初心者のためのサンスクリット辞典
おすすめの書籍1つ目は、初心者のためのサンスクリット辞典です。著書は東大寺の住職で、インドに留学したことがあるそうです。サンスクリット語を日本語に訳した辞典や動詞の変化形、サンディと言われる発音の変化する法則を表形式にしたものなどが載っています。
おすすめの書籍②わかりやすいサンスクリット語
おすすめの書籍2つ目は、わかりやすいサンスクリット語です。タイトルにあるように発音と表記について書かれています。どちらも日本人にとっては難解なものを、日本人の著者が分かりやすいように例や音源を用いて解説しています。音源ありとなしの両方があり、音源は別途ダウンロードして聞く必要があります。
おすすめの書籍③サンスクリットトレーニング
おすすめの書籍3つ目は、サンスクリットトレーニングです。基本的な文法と単語が網羅され、独学でサンスクリット語を学べます。巻末にはサンディ表や名刺などの活用法が掲載され、単語の使い方の理解に役立ちます。こちらはシリーズになっており、現在は第5弾まで発売されています。
かっこいいサンスクリット語の意味を知ろう!
かっこいいサンスクリット語を紹介しました。サンスクリット語は学問や宗教的な場面で使われ、語彙が豊富ですが同じような意味を持つ単語が多いのが特徴です。ちなみに、サンスクリット自体は完成された言語という意味です。高貴でかっこいい意味を持つサンスクリット語を知れば、インドの文化を知ることに繋がりますよ。
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