フランスの民族衣装について!男性・女性の伝統衣装は?着用シーンも
更新:2022.03.05
フランスに伝わる民族衣装や伝統衣装をまとめました。現在のお祭りなどで女性、男性が身に着ける伝統的なファッションとは、どのようなものなのでしょうか。また、ファッション大国フランスのファッション文化についてなども合わせてご紹介します。
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INDEX
フランスってどんな国・地域・地方?
フランスは西ヨーロッパに位置する国
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フランスは西ヨーロッパに位置する国で、正式名称はフランス共和国、単一主権国家です。気候は大陸性、海洋性、地中海性の3つに分かれており、このような特徴を持つ国はヨーロッパでもフランスだけです。
フランス人にはケルト人、ラテン人、ゲルマン系などの人種がおり、アルザス地方にはドイツ系のアルザス人という少数民族も存在します。
フランス人は美的センスに優れていると言われることもあり、美術やファッションなど有名なものも多いですね。なお、フランス人の特徴についてはこちらの記事でご紹介しています。気になる方は参考にしてくださいね。
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フランスの民族衣装はアルザス地方のものが一般的
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フランスに伝わる民族衣装は、ドイツとの国境にあるアルザス地方のものが一般的です。少し前までは一般的に着ていましたが、最近ではお祭りなどのイベント時以外にはほとんど着られないと言います。
それ以外の民族衣装だと、女性はフリルの付いたブラウスにベスト、ロングスカートにエプロンというスタイルが一般的です。男性はベストやジャケットなどを羽織ったパンツスタイルです。
足元は膝丈くらいのブーツで、帽子をかぶるのも特徴です。特に女性の民族衣装は、頭にリボンを飾ったりフリルの付いたブラウスを着たりなど、可愛いデザインですね。
フランスは人気ブランドの発信地であるおしゃれ大国!
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フランスは世界的に人気のあるハイブランドが多く、一般の人でもファッションに気を遣うおしゃれな人が多い国です。古い時代に目を向けても、おしゃれで豪華なドレスを着ているフランス人は多いですよね。
現在も有名なフランスのブランドを例に挙げると、シャネル、カルティエ、クロエ、クリスチャンディオール、エルメス、ルイヴィトン、イヴサンローランなどはすべてフランスのブランドです。
どれも世界的に人気のあるハイブランドばかりで、フランス人のセンスやおしゃれさがうかがえますね!なお、フランスの人気ブランドについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
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フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装4選!
フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装①アルザス地方の衣装
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フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装、1つ目はアルザス地方風の民族衣装です。フランスの民族衣装としてよく知られているアルザス地方のものは、女性が大きなリボンを頭に飾るのが特徴です。
黒いリボンを頭に乗せたデザインは、とても可愛らしいですね。フリルの付いた白いブラウスに、エプロン付きのロングスカートはフランスだけでなくヨーロッパの民族衣装に多いデザインです。
とてもメルヘンな雰囲気で、可愛らしいデザインですね!アルザス地方以外にもフランスの伝統衣装はありますが、基本はこのようなデザインのものが多いでしょう。
フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装②柄が可愛い伝統衣装
フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装、2つ目はアルザス地方のものに似たデザインの民族衣装です。こちらはイラストですが、このようにおしゃれな柄の入ったデザインの民族衣装もあります。
柄は花などの植物が描かれているものも多く、カントリー風のデザインがとても可愛いですね。また、頭にはリボンの他にも様々なデザインの被り物があります。
フランスの女性用民族衣装は、まるでお人形の洋服のように可愛いデザインが多いので、衣装体験ができるテーマパークなどでは是非着てみたいですね。
フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装③ロココ時代のドレス
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フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装、3つ目はロココ時代の王族や貴族が着ていたドレスです。マリー・アントワネットのように豪華なドレスは、まさに女性の憧れですね!
ロココ時代のフランスは非常におしゃれを楽しむ人が多く、特に王族や貴族はこぞっておしゃれなドレスを楽しんだと言われています。きらびやかなドレスは、この時代ならではのアイテムですね。
現在はこのようなドレスを着ている王族は見られませんが、ベルサイユ宮殿で行われる舞踏会に参加すれば衣装やヘアメイクなどを体験できます。フランス旅行の際は体験してみてはいかがでしょうか。
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フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装④中世の平民が着ていた服装
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フランスの女性用の民族衣装・伝統衣装、4つ目は中世の平民が着ていた服装です。王族や貴族の華やかなドレスとは打って変わって、平民の服装は非常に質素ですね。
平民が身に着けている服装は、生地を染めるコストを省く為茶色など地味な色が多かったと言われています。女性はワンピースやスカートにエプロンが基本のファッションです。
可愛らしい民族衣装と異なる点は、色や細かい部分のデザインが地味なところです。フランスの女性が着ていた衣服も、貴族と平民でずいぶん違った印象になりますね。
フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装3選!
フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装①アルザス地方の衣装
フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装、1つ目はアルザス地方の衣装です。写真中心のような衣装が、アルザス地方に伝わるフランスの男性用衣装です。
黒い帽子をかぶり、白いシャツに赤いベストを着て、黒いパンツというスタイルです。赤、白、黒のはっきりとした色遣いが特徴的ですね。
アルザス地方の伝統衣装は男女ともに赤、白、黒を中心にした色遣いが基本です。また、女性はリボンで男性は帽子と、頭に何かをかぶるのも特徴です。
フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装②アルザス地方の子供用衣装
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フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装、2つ目はアルザス地方の子供用衣装です。こちらはアルザス地方の民族衣装を、子供が着ているものです。
大人用の衣装と同じく、子供用もシャツにベストを羽織ったスタイルです。同じデザインでも子供が着ると可愛らしい雰囲気になりますね!
現代のフランスでは民族衣装を普段着にする人はほとんどいませんが、お祭りなどのイベントでは衣装を着た様子が見られます。小さな子供たちも民族衣装を着るので、お祭りの日は可愛い子供たちの姿も楽しめます。
フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装③ロココ時代の衣装
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フランスの男性用の民族衣装・伝統衣装、3つ目はロココ時代の男性用衣装です。フランスのロココ時代は女性だけでなく男性も華やかな服装に身を包んでいました。
白いタイツに膝丈までのパンツ、ジャケットを羽織ったスタイルは当時の貴族が身に着けていた服装です。また、独特なデザインの髪形も特徴ですね。
18世紀ごろの貴族は男女問わず非常にきらびやかなファッションに身を包んでいました。男性の衣装もベルサイユ宮殿で開催される舞踏会で着ることができます。カップルで参加して当時の貴族気分を味わってみてもいいですね!
フランスの民族衣装・伝統衣装を着用するシーンは?
アルザスの祭り
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フランスで一般的に民族衣装が着られることはかなり少なくなりましたが、一部の地方のお祭りなどでは、現在も民族衣装を着ています。代表的なものがアルザスの祭りです。
民族衣装が伝わるアルザス地方では、毎年9月から10月ごろにかけてワインの収穫祭などを行います。秋の収穫祭である「新酒まつり」では、伝統衣装を身に着けて参加する人も多いと言います。
なお、アルザス地方にはフランスで最も美しい村と言われているエギスアイムという村があります。秋の収穫祭シーズンは、この村へ行って美しい景色と美味しいワイン、そして素敵な伝統衣装を楽しんではいかがでしょうか。
アルル祭り
フランスの民族衣装が見られる大きなイベントで人気なのが、プロバンス地方にある都市アルルで開催されるアルル祭りです。このお祭りでも、フランスの伝統衣装を見る事ができます。
毎年6月から7月にかけて、アルルでは様々なお祭りが開催されます。その中でも衣装祭りと呼ばれるイベントは、フランスの民族衣装や伝統衣装を身にまとった衣装パレードが行われます。
アルルは女性の美しさが有名な地域と言われており、美しい民族衣装を着たあでやかな女性たちが楽しめます。フランスの民族衣装を見たい方は、是非このお祭りに参加してみましょう!
モンマルトルのブドウ収穫祭
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フランス、パリで行われるモンマルトルのブドウ収穫祭も、フランスの民族衣装や伝統衣装を見る事ができるイベントです。イメージ的に都会のパリですが、実は毎年ブドウの収穫が行われています。
モンマルトルの丘には見事なブドウ畑があり、毎年10月の第2週末には3日間に及ぶ収穫祭が開催されます。このお祭りではワインに使うブドウの収穫を祝うほか、あらゆる出店やパレードも楽しめます。
中世から続く伝統衣装や地方のブドウ農家が身に着けていた作業着など、様々な衣装を着たパレードが行われます。美味しいワインを片手に、パリの街で衣装パレードが楽しめるお祭りです。
フランスファッションの歴史とは?
フランスのファッション文化はオートクチュールから始まる
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オートクチュールとはフランス語でオート(高級)、クチュール(仕立て服)という意味で、パリ・クチュール組合という団体に加盟しており特砂条件を満たしたお店が名乗れます。フランスのファッション文化はこのオートクチュールから始まったと言われています。
高級既製服がプレタポルテと言うのに対し、オートクチュールはオーダーメイドの一点ものを指します。一つずつオーダーしてその人の為だけに作られる為、プレタポルテに対して非常に高級品です。しかしその分、その人に合った他にはないおしゃれが楽しめます。
更に細かい条件があり、パリ・クチュール組合に加盟しているお店以外に、自身のアトリエで専属デザイナーが製作する、規格量産しない、春夏と秋冬に新作を発表するなどの規約に沿ったメゾンのみが、認められます。
19世紀初頭に始まったプレタポルテ
元々はオートクチュールがメインだったフランスのファッション業界ですが、19世紀初頭にはプレタポルテと言う高級既製服が生まれます。それまでの既製服は大量生産ゆえの粗悪なものというイメージでした。
しかしプレタポルテは既製服でありながら高級服にも負けない品質やデザイン性を持っており、これがきっかけで一般市民にもおしゃれを楽しむ文化が広まります。
それまで貴族などの富裕層だけがオートクチュールでファッションを楽しんでいたのに対し、安価でもおしゃれなプレタポルテは庶民がファッションを楽しむ為の強い味方になりました。
20世紀にはシャネルのようなハイブランドが生まれる
20世紀を代表するファッションデザイナーと言えば、シャネルを設立したココ・シャネルでしょう。1910年にパリでオープンしたシャネル・モードという帽子店が、シャネルの発祥です。
はじめは帽子専門店でしたが、その後香水や洋服なども売り出し、20世紀のファッション業界を代表する大きなブランドになりました。また、ココ・シャネルは女性のファッションに対する意識も大きく変えたと言われています。
その時代の女性はコルセットでウエストを締め付けるようなファッションが一般的でしたが、「何故このように窮屈な格好をしなければいけないのか?」という疑問から、スポーティーな女性用スーツを生み出したと言われています。
戦後に流行したニュー・ルック
View this post on Instagram年末に行ったDior展。Diorの事をよく知る事が出来ました。楽しかった! #クリスチャンディオール #ディオール展 #dior #ニュールック
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戦後のフランスではクリスチャン・ディオールによってニュー・ルックというファッションが流行しました。これは、ウエストをキュッと絞ったトップスに長めのフレアスカートを組み合わせたファッションです。
贅沢に布地を使い華やかで美しいデザインをアピールすることで、戦後の女性たちの心を掴んだと言われています。また、このファッションは戦争が終わった後の平和の象徴とも言われています。
また、このあたりの時代から芸能人やセレブリティのような人物がファッションリーダーになりました。有名な映画俳優がTシャツを着てメディアに出たことで、カジュアルなアイテムであるTシャツが流行したと言われています。
フランスの民族衣装やファッションの歴史を知ろう
フランスの民族衣装や伝統衣装は、アルザス地方に伝わるものが一方的です。現代ではお祭りのようなイベントで着られています。フランスはファッション大国だけあり、有名なブランドも多くあります。フランスのファッション文化についてを知りましょう!
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