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冬の時候や季節の挨拶文|1月と2月の手紙の書き出しや結びは?

更新:2019.06.21

時候や季節の挨拶というのを知っていますか?手紙の書き出しに入るものです。冬の時候や季節の挨拶文を書くためにはどのような時候にすればよいのか、12月、1月、2月の月ごとにまとめました。その月それぞれにあった時候の挨拶、手紙の書き出しや結び、そして月名の由来も一緒にご紹介します。

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冬の時候や季節の挨拶文|12月の手紙の書き出しや結びは?

冬の時候や季節の挨拶文|12月の呼び名は師走(しわす)

12月は和風月名(わふうげつめい)で、師走(しわす)と呼ばれています。その由来は師走の師というのは僧侶のことで、年末は僧侶が走り回るくらい忙しいということからきています。そんな忙しい時期の挨拶にはどのような文にすれば良いのでしょうか?月の上旬、中旬、下旬に分類してご紹介します。

冬の時候や季節の挨拶文|12月の手紙の書き出しや結び①上旬

12月上旬は小雪(しょうせつ)と言われ、11月22日頃から12月7日頃までを指します。本格的な冬の訪れる前で雪が降ってもそんなに多くないことから、小雪と言われるようになりました。この時期に使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 初冬の候
  • 初雪の候
  • 寒冷の候

挨拶文の書き出し

  • 師走が近づき、ますますご活躍のことと存じます。
  • 木枯らしが身にしみる季節になりました。

挨拶文の結び

  • 師走のみぎり、何卒ご自愛専一にお過ごしください。
  • 年末はご多忙のことと存じます。体調を崩されませんようお祈り申し上げます。

この時期は冬の始まりということから気温が徐々に低くなっていきます。その気温の変化によって体調を気遣う言葉や、年末に向けて忙しくなる日々に体を大事にして下さいというような内容の挨拶文にするのが良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|12月の手紙の書き出しや結び②中旬

12月中旬は大雪(たいせつ)と言われ、12月7日頃から12月22日頃までを指します。雪が多く降り始め、水たまりが凍ったり霜柱ができたりします。山だけでなく平野部にも雪が積もるようになることから大雪と言われるようになりました。より寒くなってきたこの時期に使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 大雪の候
  • 寒気の候
  • 初雪のみぎり

挨拶文の書き出し

  • 冬将軍の到来でごちらは大雪ですがそちらの様子はいかがですか。
  • 寒気が身にしみる頃となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。

挨拶文の結び

  • 寒さの激しい時期が続きますが、お風邪など召しませんようにお気を付け下さい。
  • 初雪が降り、年末に向けて寒さが続きそうです、どうぞお体ご自愛ください。

この時期は雪が積もります。そして寒さが増してきます。寒い日が何日も続くようになってきてたことや、年末年始の準備に上旬より増して忙しくなってきたこと、その忙しさなどから心身に気遣いがある内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|12月の手紙の書き出しや結び③下旬


12月下旬は冬至(とうじ)と言われ、12月22日頃から1月5日頃までを指します。冬のちょうど真ん中で最も昼が短く夜が長い日です。この日を境にして昼の時間が長くなることから運気が上昇してくると言われています。この時期に使える時候と季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 歳末の候
  • 冬至の候
  • 歳暮の候

挨拶文の書き出し

  • 今年も残り少なくなり、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
  • 年の瀬が押し迫ってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。

挨拶文の結び

  • ご壮健に新年をお迎えになりますように。
  • 来年も幸多き一年になりますよう、お祈りいたしております。

この時期は年末でいよいよ一年が残り少なくなってきます。忙しい日々を送っていることへの気遣いや、この一年お世話になったお礼と新年を無事に迎えられるようにという気持ちのこもった内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|1月の手紙の書き出しや結びは?

冬の時候や季節の挨拶文|1月の呼び名は睦月(むつき)

1月は和風月名で睦月(むつき)と呼ばれていました。その由来は1月にはお正月などがあり、親戚一同が顔を合わせて仲睦まじく過ごす月ということからきています。新しい年を迎えての挨拶にはどのような文が良いのか、こちらも月の上旬、中旬、下旬に分類してご紹介します。

冬の時候や季節の挨拶文|1月の手紙の書き出しや結び①上旬

12月下旬と同じ12月22日頃から1月5日頃の冬至(とうじ)です。初春というのは春ではなく、旧暦の1月の別称でもありお正月頃を指しています。冬至の中でも年初めに使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 新春の候
  • 初春の候
  • 迎春の候

挨拶文の書き出し

  • 謹んで新年のお喜びを申し上げます。
  • 皆様ご壮健でよき新年をお迎えのことと存じます。
  • 年も明け、穏やかなお正月をお過ごしでしょうか。

挨拶文の結び

  • 皆様にとりまして本年が幸多き年でありますよう、お祈り申し上げます。
  • 本年もご厚情のほどをよろしくお願い申し上げます。

この時期はお正月と言われる期間になります。年が無事に明けたことのお祝いと今年が良い年になるようにお祈りしていますよということや、今年も今までと同じようにお付き合いして下さいという内容の挨拶文にすると良いでしょう。


冬の時候や季節の挨拶文|1月の手紙の書き出しや結び②中旬

1月中旬は小寒(しょうかん)と言われ、1月5日頃から1月19日頃までを指します。寒さの始まりという意味があります。寒さが本格化していない、寒さが大きくないというということからきています。この時期の時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 小寒の候
  • 厳寒の候
  • 寒風の候

挨拶文の書き出し

  • 松飾りもとれ、普段通りの生活が戻ってきましたね。
  • 日ごとに寒さが厳しくなってきます。

挨拶文の結び

  • 朝夕は冷え込んでまいりますので、お気を付け下さい。
  • 寒さもこれからが本番ですね。どうぞお風邪など召されませんようご自愛下さい。

この時期は寒さが段々増してくる頃です。お正月などの忙しい時期は過ぎましたが、気温が下がってきたことやこれから本格的な寒さがやってくることで体調を崩さないようにという気遣いのある内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|1月の手紙の書き出しや結び③下旬

1月下旬は大寒(だいかん)と言われ、1月20日頃から2月3日頃までを指します。最も寒さが厳しくなる頃という意味があります。気温が低い時期なので、水に含まれる雑菌が少ないことから、長期保存の必要な味噌や日本酒などの仕込みに大寒の水が使われてきました。この時期の時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 酷寒の候
  • 大寒の候
  • 降雪の候

挨拶文の書き出し

  • 大寒と呼びますとおり、寒さの極みといったところです。
  • 雪晴れの空はすがすがしく、気持ちの良い日々になりましたね。

挨拶文の結び

  • 厳しい寒さが続いております。くれぐれもおからだを大事になさって下さい。
  • 春を待ちわびつつ、ご多幸をお祈りしています。

この時期は厳しい寒さが続いています。一番寒い時期ということから、寒さで体調を崩さないようにという気遣いや、この寒い時期には特有の澄んだ空気によって、空がとても綺麗にみえる様子などを表す内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|2月の手紙の書き出しや結びは?

冬の時候や季節の挨拶文|2月の呼び名は如月(きさらぎ)


2月は和風月名で如月(きさらぎ)と呼ばれています。その由来は一番寒い時期なので、服を何枚も重ねて着るという「衣更着(きさらぎ)」からきています。寒さがまだまだ続くこの時期の挨拶はどのような文が良いのか、これも月の上旬、中旬、下旬に分類してご紹介します。

冬の時候や季節の挨拶文|2月の手紙の書き出しや結び①上旬

1月下旬と同じ1月20日頃から2月3日頃の大寒(だいかん)です。一年で一番寒い時期になるのですが、この大寒が終わると暦の上では春が訪れる時期になってきます。大寒の時期に使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 極寒の候
  • 晩冬の候
  • 節分の候

挨拶文の書き出し

  • 節分を迎えましたが、相変わらずの厳しい寒さです。
  • 春の訪れが待たれる昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。

挨拶文の結び

  • 厳しい寒さが続きます、くれぐれもご自愛下さい。
  • 季節の変わり目でございます。何卒お体お大事になさって下さい。

この時期は1月下旬の例であげた、大寒の時期で使われる時候の挨拶を使用しても大丈夫です。しかし1月の雰囲気を出すものではなく、2月上旬のみに使えるものにしたいという場合は、節分や季節の変わり目であるというような内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|2月の手紙の書き出しや結び②中旬

2月中旬は立春と言われ、2月4日頃から2月19日頃までを指します。この頃から少しずつ気温が上がり始め、徐々に春めいた天気に変わって行くという意味です。春になったのではなく、これから春になって行くということなので、まだ寒さは残っているこの時期に使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 立春の候
  • 残雪の候
  • 春寒の候

挨拶文の書き出し

  • 新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 春はまだ浅き今日この頃お元気にされていますか。

挨拶文の結び

  • まだまだ寒い日が続いております。風邪などひかれませんように。
  • 余寒なお去り難き折、風邪など召されませぬようご自愛下さい。

この時期はまだ春とは言えません。これから春へと少しずつ変化していきます。その寒さがまだ残っていることから体調を崩さないようにということや、暖かい春が待ち遠しいというような内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|2月の手紙の書き出しや結び③下旬

2月下旬は雨水(うすい)と言われ、2月19日から3月6日頃までを指します。雪から雨に変わり、氷も溶けて水になるという意味があります。草木が芽生え、農耕の準備を始める目安とされていました。春一番が吹くのもこの頃です。大雪が降ることもあるこの時期に使える時候や季節の挨拶文を見ていきましょう。

時候の挨拶

  • 解氷の候
  • 梅花の候
  • 向春の候

挨拶文の書き出し

  • 梅の便りが聞かれるようになりました。
  • 木々の芽もすっかり春支度を整えたようです。

挨拶文の結び

  • 幸多き春の門出をお迎えになりますようお祈りいたしております。
  • 春とは名ばかりで寒さが厳しいこの時節、皆様お元気でお過ごし下さい。

この時期は寒さが少しずつ弱まり雪や氷が解け始めたり、暖かさが少しずつ増してきて草木が芽生えてくるなど気候が変化していきます。梅や春などを用いて春の訪れを感じさせるような内容の挨拶文にすると良いでしょう。

冬の時候や季節の挨拶文|時候って何?

冬の時候や季節の挨拶文|時候とは四季の気候です

冬の時候や季節の挨拶文に使われる時候というのは、四季の気候や天候のことを言います。つまり時候の挨拶というのは、季節の気候や天候に応じた季節感を表す言葉を用いて「頭語(とうご)」の後に続けます。その後に安否を尋ねるような挨拶文を続けて書きます。

POINT

「頭語(とうご)」とは?

手紙の冒頭に用いる言葉、「拝啓」「謹啓」などを頭語と言います。頭語は必ず「結語(けつご)」とセットになっています。例:「拝啓(頭語)」~「敬具(結語)」

冬の時候や季節の挨拶文|時候の挨拶とは「~の候」

時候の挨拶は、気候や天候を表す言葉に続けて「~の候」「~の折」「~のみぎり」というように書きます。このように漢語調にすると礼儀正しいかしこまった挨拶になります。お世話になった上司や目上の人に向けての手紙には必ず入れるようにしましょう。

身近な人への手紙には、堅苦しい時候の挨拶を省略して挨拶文の書き出しから始めても大丈夫です。その場合にも季節を表すような季語は入れると趣があって良いですね。もう少し砕けた表現にしたいなと思った時には季語を、クリスマスや節分、またはバレンタインなどの季節の行事にしても良いですね。

冬の時候や季節の挨拶文を使用して手紙を書いてみましょう

冬の時候や季節の挨拶文の書き出しや結びを使用して早速書いてみて下さい。今回ご紹介した冬の時候の挨拶はほんの一部です。この他にもたくさんの時候の挨拶があります。お礼状などを書く機会もあると思いますので覚えておくときっと役に立ちます。特に目上の人へ出す手紙には必ず時候や季節の挨拶文は入れましょう。

時候の挨拶というのは、四季がある日本ならではの慣習ですよね。LINEやメールなどのペーパーレスになってきて手紙を書く機会も減ってきていますが、思いがけず届いた手紙はとても嬉しいものです。お世話になった方や大切な人、ご両親に向けて、この機会に冬の時候や季節の挨拶文を使用して手紙を書いてみましょう。

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