
手作りさげもん(つるし雛)の簡単な作り方|つるし飾りのふくろうは?
更新:2019.06.21
色とりどりの小物が愛らしいつるし雛は、「さげもん」とも呼ばれます。紐にさげられた、縁起物の飾りがゆれる様子は、眺めるだけでもほっこりしてしまいますね。一見すると難しそうな飾りですが、作り方は意外と簡単です。ちりめんなどを利用して、手作りに挑戦してみませんか?
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INDEX
手作りさげもん(つるし雛)の簡単な作り方【うさぎ】
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【うさぎ】①ちりめんパーツで作成
手作りさげもん【うさぎ】の簡単な作り方の1つ目は、オーソドックスに、胴、頭、しっぽ(白地ちりめん各1枚)、耳(柄地ちりめん2枚)の4つのパーツを組み合わせて作る方法です。
材料と道具
- 材料:ちりめん白地・柄地、綿、赤ビーズ(目)
- 道具:型紙・ハサミ・針・糸
ちりめんパーツのうさぎの作り方
- 型紙に沿って胴・耳・しっぽ用のちりめんを切る
- 頭・胴・耳部分のちりめんを中表にする
- 返し口を残して縫い合わせる
- ひっくり返して綿をつめる
- しっぽは布を縫い絞って綿をつめる
- それぞれのパーツを縫い付けて完成
型紙のサイズは、こちらの動画が参考になります。胴部分が複雑で縫いにくいと思う方は、雪うさぎのような形に切り抜いた、2枚の白地を縫い合わせると難易度が下がります。頭と胴が一体の、雪うさぎの形に似た、シンプルなうさぎ飾りになります。
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【うさぎ】②土台に貼り付けて作成
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手作りさげもん【うさぎ】の簡単な作り方の2つ目は、紙粘土の土台を作って、ちりめんを貼り付けるタイプのものです。針と糸を使わないので、縫い物が苦手でも、簡単に作れるのが魅力のつるし飾りです。
材料と道具
- 材料:紙粘土・ちりめん・厚紙・ラインストーン赤
- 道具:ボンド・ピンセット・カッター・カッターマット・定規・クリップ
POINT
専用の道具があると便利
カッターとカッターマットは、ちりめんを切るのに使用します。布用ロータリーカッターと目盛り付きカッターマットを使うと、切りやすくサイズも揃えやすいので便利です。クリップも、ちりめん細工用の仮止めクリップがあると、ボンドで手を汚さずに形を固定できます。
土台からのうさぎ飾りの作り方
- 紙粘土でうさぎの体だけを作る
- 土台の体にちりめんをかぶせて貼る
- ちりめんを貼った厚紙で土台の貼り跡を隠す
- 色ちがいのちりめんで耳を作って貼る
- 赤いラインストーンを目の部分に貼って完成
動画は雪うさぎ型ですが、土台や耳パーツなどに変化を加えると、バリエーション豊かなうさぎ飾りを作ることができます。耳パーツは、ピンセットで折りたたみ、クリップで固定しながらボンドで形を整えましょう。
土台にちりめんを貼るタイプは、全体的につるんとしています。花形に切ったちりめんなどを貼って、模様を付けても可愛いです。手間をスキップしたい場合は、和風シールが活用できます。
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【うさぎ】③ちりめん1枚で作成
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手作りさげもん【うさぎ】の簡単な作り方の3つ目は、ちりめんの1枚布を折って作成する方法です。手順がとてもシンプルなので、慣れてしまえば5分ほどで作れます。ガッツリ作りたい方には、向かないかもしれませんね。
材料と道具
- 材料:ちりめん・ラインストーン・ティッシュまたは綿・飾り紐
- 道具:輪ゴム・木工用ボンド・ピンセット
1枚布からのうさぎ飾りの作り方
- ちりめんの布を三角に折る
- 三角の頂点に向けて巻いていく
- 三角の頂点を少し残して真ん中で折る
- 棒の部分を上に持っていき耳の形を作る
- 輪ゴムをかけて固定する
- 三角の飛び出た部分を中に押し込む
- 全体のバランスを整え、目をつける
- 輪ゴムを隠すように飾り紐などを結ぶ
動画はおしぼりを使用しているのでボリュームがあります。薄いちりめんで作る場合は、作り方の2番目で巻いていく途中、丸めたティッシュか綿を中央につめましょう。頭部分のボリュームが出ます。
POINT
うさぎは赤い目がポイント
神様のお使いであるうさぎには、赤い目に魔除けの霊力を宿していると言われています。作るときは、チャーミングな赤い目をつけてあげましょう。おだやかな動物であることから、「優しく芯のある人に育つ」という、つるし雛としての意味を持ちます。
手作りさげもん(つるし雛)の簡単な作り方【ふくろう】
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【ふくろう】①三角形で作る
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手作りさげもん【ふくろう】の簡単な作り方の1つ目は、三角形のちりめんを、2枚合わせて作る方法です。大小の三角形のちりめんを、3:2の対比で切りましょう。底辺以外は、円を描くようにふちを切ります。
材料と道具
- 材料:ちりめん・プラスチックアイ・厚紙・綿
- 道具:針・糸・ハサミ・ボンド
三角形を使ったふくろうの作り方
- 胴体となる三角形を大小1枚ずつ切る
- 大小のちりめんを中表にして縫い合わせる
- 先端部分を縫い合わせる
- 表に返し、先端部分を折り曲げて頭を固定する
- 胴体に綿を詰めて底を縫いしぼる
- 円い厚紙にちりめんをかぶせる
- 胴体の底の縫い目を隠すように貼る
- くちばしと目を貼りつけて完成
くちばし部分は、色違いのちりめんを三角に切って利用してください。黄色っぽい色がオススメです。フェルトなど、他の生地を使っても大丈夫です。こちらの動画では、羽のついたふくろうの作り方も紹介されています。
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【ふくろう】②押し絵で作る
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手作りさげもん【ふくろう】の簡単な作り方の2つ目は、押し絵で作る方法です。厚紙に布をかぶせて作ったパーツを重ねたり、組み合わせたりして作ります。厚紙と布の間に、綿などを入れるので、立体的な形が楽しめます。好みのデザインが作れるので、絵心がある方にオススメです。
材料と道具
- 材料:ちりめん・手芸用ウレタン台紙・プラスチックアイ
- 道具:型紙・ハサミ・接着剤
押し絵を使ったふくろうの作り方
- 型紙をウレタン台紙に貼り、切り抜く
- ウレタン部分に接着剤をつけ、ちりめんの上に置く
- 台紙よりも5mmほど大きくちりめんを切る
- ウレタン台紙のふちに接着剤をぬる
- ふちにちりめんを貼って固定する
- できあがったパーツを組み合わせて完成
ちりめんをかぶせるとき、うまく貼れない場合は、切れ込みを入れると上手くいきます。接着部分が、余分な布でデコボコしている場合は、布を切ってスッキリさせると貼り合わせやすくなります。こちらの動画は、既存のキットでふくろうを作ったものですが、重ね方や組み合わせ方の参考にしてみてください。
POINT
ふくろうは福々しく
ふくろうは、「不苦労」で苦労から逃れる、「福朗」で福を招くと信じられています。福々しい体で作った方が、さらに縁起が良くなります。知恵の象徴とされることもあるので、勉学にも恵まれそうです。
手作りさげもん(つるし雛)の簡単な作り方【まり】
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【まり】①手巻きの土台から手作り
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手作りさげもん【まり】の簡単な作り方の1つ目は、手巻きで土台から作る方法です。伝統的なまりの作り方で、模様を複雑にしなければ、難しくはなりません。難易度よりも、根気が大切になる方法です。
材料と道具
- 材料:フェルト綿・綿・糸
- 道具:針・糸・まち針
まり飾りを手巻きの土台から作る
- フェルト綿を絞り縫いして綿を入れる
- 丸まった綿の周りに糸を巻いていく
- 土台の北極・南極・赤道8ヶ所にまち針を刺す
- まち針に沿って糸を通し、地割りする
- 地割りした糸を起点に模様をさして行く
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【まり】②フェルトボールに刺繍する
手作りさげもん【まり】の簡単な作り方の2つ目は、フェルトボールに刺繍する方法です。市販されているフェルトボールに、刺繍をしていくだけなので、土台を手作りする工程を、一気に飛ばすことができます。
刺繍のモチーフは、こちらの動画が参考になります。刺繍をしなくても、色糸を十字に巻き付けていくだけでも、かわいい柄が出来上がるので、試してみてくださいね。
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【まり】③スチロール玉に埋め込む
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手作りさげもん【まり】の簡単な作り方の3つ目は発泡スチロールの玉に、ちりめんを埋め込んで模様を作る方法です。スチロール玉には、さまざまなサイズがあるので、好みの大きさのものを選びましょう。
材料と道具
- 材料:発泡スチロール玉・ちりめん生地・飾り紐
- 道具:カッター・ハサミ・目打ち・発泡スチロール用ボンド
スチロール玉に埋め込む作り方
- スチロールの玉に線を引く
- 線に沿ってカッターで浅く切れ込みを入れる
- 切れ込みにちりめん生地を埋めていく
- ちりめん生地がたるまないように調整する
- 生地がしっかり嵌ったらハサミで周りを切り取る
- 余分な端は目打ちで切れ込みに埋めて隠す
- 溝にボンドを塗り、飾り紐を貼る
ちりめんの色の組み合わせを工夫しても楽しいですし、単色のちりめんだけを埋め込んで、派手な飾りを貼り付けていく方法もオススメです。溝を飾り紐で埋めるかは、全体的なバランスを見て決めてくださいね。
まり飾りは、組紐を使った飾りと組み合わせると、より華やかになります。こちらの記事には、組紐の作り方がまとめられているので、参考にしてみてください。もちろん、まり以外のさげもん飾りに使ってもOKですよ。
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組紐の作り方と飾り結びの結び方・使い道は?几帳結び/吉祥結び/菊結び
POINT
まりは円満の象徴
まりは、昔の女の子の遊び道具として欠かせないものでした。丸い形は、円満な家庭や、豊かさを象徴します。魔除けを意味する麻の葉の模様や、長寿の薬草とされる菊模様などを入れて作ると、さらに縁起の良いものになります。
手作りさげもん(つるし雛)の簡単な作り方【梅】
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【梅】①絞り縫いで作る
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手作りさげもん【梅】の簡単な作り方の1つ目は、絞り縫いで作る方法です。丸い型紙をいろいろ準備して、大小さまざまな梅飾りを作ると、つるし飾りの出来上がりが華やかになります。
材料と道具
- 材料:ちりめん・ビーズ・綿
- 道具:型紙・針・糸・ハサミ
絞り縫いの梅の作り方
- 好みのちりめんを丸い形に切り抜く
- ふちに沿って縫い絞り、綿をつめる
- 糸を中心から表に通し、再び裏から通す
- 丸が五等分になり、梅の形になるまで繰り返す
- 中央に玉留めをしてビーズをつける
さげもん(つるし雛)の簡単な作り方【梅】②ちりめんと型紙だけで作る
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手作りさげもん【梅】の簡単な作り方の2つ目は、ちりめんと型紙だけで作る、シンプルな方法です。梅の花形の型紙に沿って、そのまま切り抜くだけでは強度が不足してしまうので、強度を上げるための手順を紹介します。
材料と道具
- 材料:ちりめん
- 道具:型紙・接着剤・麺棒・アイロン・ハサミ
ちりめんと型紙だけで作る方法
- 好みのちりめんに接着剤を塗り、半分に折る
- 麺棒やラップの芯など、丸いもので上からなめす
- ハンカチなどを上にあてて、アイロンをかける
- 接着剤が乾いたら、型紙の梅の花形に切り抜く
型紙を応用すると、さまざまな形にすることもできます。まり飾りに貼るなど、他のさげもん飾りを華やかにするためにも使えるので便利です。
POINT
梅は紅白
梅は、梅の花のように「可愛く育つ」という意味がある、さげもん飾りです。紅梅と白梅という、縁起の良い色がよく使われます。紅と白、それぞれを作っても良いですし、紅白が表裏一体になるように作ることもあります。
つるし飾りの飾り方と時期
つるし飾りの飾り方は
つるし飾りは、1本だけでも、複数飾ってもOKです。昔からさげもん(つるし雛)の風習がある地域では、それぞれの正式な飾り方があるので、参考にしてみるのも良いですね。静岡・福岡・山形県などが有名です。例として、次のようなきまりをご紹介しますが、自分好みに飾っても大丈夫です。
つるし飾りの飾り方の順番
- 上の方には、飛ぶもの、山のもの、木になるもの
- 中のあたりには、水中のもの、動物、人形
- 下の方には、まりなどの道具類
手作りした、さげもん(つるし雛)は、赤い飾り紐に縫い付けて飾ります。飾り紐を玉結びにしておくと、縫い付けやすくなります。つるすには、市販のつるし飾り用の台を活用しましょう。大きさ、素材、形など、さまざまなものがあるので、出来上がりを想像しながら選んでいくと良いですね。
さげもん(つるし雛)その他の飾り
- 十二支:病や災いが去る「猿」をはじめ、ねずみ・馬・犬・猪・鶏など
- 花:長寿と邪気払いの「桃」をはじめ、あじさい・朝顔・菊・椿など
- 食べ物:幸せをかき取る「柿」をはじめ、カブ・竹の子・人参など
- 人形:元気な成長を願う「這い子人形」のほか、おくるみ・三番叟など
- 鳥:千年生きる「鶴」をはじめ、燕・うぐいす・すずめ・鳩など
- 道具:災厄を跳ね飛ばす「羽子板」をはじめ、風車・太鼓・ぞうりなど
- 魚:ゆったりと生きる「金魚」をはじめ、エビ・鯛・金目鯛など
飾り始めと片付けの時期は
飾り始めと片付けのタイミングは、お雛様と同じ時期で大丈夫です。お正月あけから飾り始める地域もあります。お雛様と同じで、ひな祭りを過ぎても飾るのはNGとされているので、注意しましょう。
さげもん(つるし雛)といえば、ひな祭りですね。さげもん以外にも、ひな祭りの飾りは色々あります。こちらの記事で、飾り付けの方法を紹介しているので、あわせてご覧ください。
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さげもん(つるし雛)を作って楽しもう
さげもん(つるし雛)の作り方は、さまざまです。伝統にのっとった手縫いの飾りもステキですが、便利な道具を活用した、現代ならではの簡単な作り方もあります。針も糸も使わない簡単なものでも、創意工夫しだいで、華やかで愛らしいつるし飾りになります。オリジナルのさげもんを作って楽しみましょう。
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