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1950年代ファッションの特徴10選|ニュールックのワンピースは?

更新:2022.03.05

1950年代のファッションには現在のトレンドに繋がるアイテムや着こなしが数多くあります。女性らしいラインの特徴を活かしたニュールックを筆頭に、1950年代に流行したワンピースやメンズファッションなどをご紹介していますので、ぜひご参考ください。

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1950年代ファッションの特徴10選

【1950年代ファッション】①フェミニンなニュールックを作るワンピース

1950年代を代表とするシルエットラインといえば、1947年にクリスチャン・ディオールが発表した「ニュールック」です。「ニュールック」がどのようなスタイルなのか詳しく知らなくても、言葉自体は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。

画像は、クリスチャン・ディオールによる1950年代の「ニュールック」のワンピースです。なだらかな肩のラインからウエストに向けて細くなり、裾が大きく広がりボリューム感のあるフィット・アンド・フレアのフェミニンなシルエットが特徴的なワンピースです。また「ニュールック」は「8ライン」とも呼ばれています。

【1950年代ファッション】②脚線美を強調したサブリナパンツ

1950年代のファッションは、日本でも大人気の女優・オードリー・ヘップバーンから生まれたスタイルも数多くあります。1954年にオードリー・ヘップバーンが主演した「麗しのサブリナ」で着用していたことから、「サブリナパンツ」と呼ばれるようになりました。

POINT

サブリナパンツとは?

腰から始まり、脚のラインにぴったり沿ったハイウエストでタイトなパンツです。丈は8~9分丈が一般的でシンプルなデザインで、同じような形のパンツには、裾にスリットが入った「カプリパンツ」や、丈がやや短めでウエスト周りにゆとりのある「クロップドパンツ」などがあります。

女性らしい脚線美を強調してくれる「サブリナパンツ」をご紹介しましたが、パンツには他にもさまざまな種類があります。他のパンツコーデが気になる方は、以下の記事もご参考ください。

【1950年代ファッション】③カラフルな配色が特徴的なオールディーズ

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An Unfortunate Conundrum Stylist: @ari.gunn

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1950年にアメリカやイギリスで流行した「オールディーズ」は、ロカビリーやロックンロールなどの音楽を指し、エルヴィス・プレスリーなどのロックスターが大活躍しました。「オールディーズ」の明るくノリの良い音楽と同様に、ファッションも原色同士を組み合わせたポップでカラフルな配色が特徴的です。

画像では光沢感のあるオレンジ色のフレアスカートに、ブライトイエローのトップスとヘアバンドを合わせたポップな配色のコーデになっています。ウエストマークのベルトをトップスと同じイエローにしたり、イヤリングをスカートと同じオレンジにすることで、原色同士の組み合わせの中でも統一性を持たせることができます。

【1950年代ファッション】④首周りを飾るネッカーチーフやスカーフ

1950年代のファッションではスカーフやネッカチーフのような、首周りを華やかにするファッションアイテムが流行しました。スカーフとネッカチーフは、ほぼ同じものを指しますが、ネッカチーフは制服やユニフォームになっています。


トレンドでもあるスカーフのコーデをご紹介している記事がありますので、着こなし方が難しいスカーフコーデの参考にしてみてくださいね。

【1950年代ファッション】⑤ポップなポルカドットワンピースが流行

1950年代に流行した音楽・オールディーズで、カラフルで派手な配色と同じく人気だったのは「ポルカドット」のワンピースです。日本では「水玉」や「ドット柄」と呼ばれることが多く、ポップで目を引く水玉模様が特徴です。赤色の生地に白色のポルカドットや黒色の生地に白色のポルカドットのワンピースが定番です。

女性の定番アイテム・ワンピースの人気ブランドをまとめた記事もありますので、ワンピース好きの方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

【1950年代ファッション】⑥アメリカ映画「グリース」バイカースタイル

1950年代のアメリカを舞台に描かれた青春学園ミュージカル映画「グリース」のファッションは、現在ではリバイバルとしてトレンドにもなっています。画像のスタイルは優等生の主人公の女の子が思いを寄せるワイルドな男の子に合わせて、バイカースタイルに変身したシーンのファッションになっています。

ボディラインを強調するようなオフショルダーのタイトなトップスとハイウエストのパンツ、ライダースジャケットを合わせたワイルドな着こなしがレトロで、現在でも人気のあるオールディーズファッションスタイルの1つです。

ファッショントレンドにもさまざまな影響をもたらす、アメリカの学園映画をもっと詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。ぜひチェックしてみてくださいね。

【1950年代ファッション】⑦フォルムが特徴的なキャットアイサングラス

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Haper’s Bazaar, 1952 😎

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1950年代に流行したファッションから小物をご紹介します。近年の日本では眼鏡やサングラスなどのアイウェアもファッションの一部として積極的に取り入れています。なかでも、1950年代に流行したキャットアイサングラスは女性を中心に現代でも人気があります。

キャットアイサングラスは特徴的なフォルムから、掛けているだけで存在感が出ます。キャットアイサングラスは、オードリー・ヘップバーンやマリリン・モンローが映画の中で着用していたこともあり、1950年代当時に人気のアイウェアとなりました。


POINT

キャットアイサングラスとは?

「猫の目」のように、フレームの下部分は丸く、外側に向かってつり上がっている形で「キャッツアイサングラス」とも呼ばれています。サングラスのタイプと透明レンズの眼鏡タイプ、両方とも1950年代から1960年代に人気のフレームでした。

近年ではファッションとしてサングラスが定着してきたといっても、コーデに合わせるのが難しく、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。以下の記事ではサングラスの着こなしをご紹介しているので、ぜひチェックしてコーデにサングラスを取り入れてみてくださいね。

【1950年代ファッション】⑧アメリカンなアイビーリーグファッション

続いては1950年代に流行したメンズファッションをご紹介します。最初にご紹介するのは、現在でもメンズファッションの定番「アイビーリーグファッション」、または「アイビールック」と呼ばれているアメリカントラッドのスタイルです。

アメリカで1950年代の半ばに生まれ、ネイビーのブレザーにボタンダウンのシャツに、スリムなコットンシャツやショーツなどを合わせた、かっちりとしたコーデにローファーやスリッポンを合わせて足もとに抜け感を作るスタイルが定番です。全体的にトラディショナルで、細部にこだわりがあるのが特徴です。

POINT

アイビーリーグとは?

アメリカの北東部にある名門私立大学8校によって構成されているスポーツ連盟です。それぞれの大学に長い歴史と伝統があり、レベルの高い大学であることから、「エリート」や「上流」の意味をもって呼ばれることがあります。

【1950年代ファッション】⑨イギリスのメンズに人気のロッカースタイル

次にご紹介する1950年代メンズファッションの特徴は、「ロッカースタイル」です。「ロッカースタイル」はイギリスで発祥したスタイルで、1950年代後半のバイカーズがリーゼントの髪型にレザージャケット、ジーンズを合わせた男らしくワイルドなメンズファッションを指します。

現在でもレザージャケットにジーンズを合わせたロッカースタイルは人気があります。しかしジーンズだけでなく画像のように黒のスキニーパンツを合わせたコーデも、現代的なモードな雰囲気があり、人気のスタイルです。以下の記事では黒スキニーパンツの着こなしをご紹介していますのでぜひ、ご参考ください。

【1950年代ファッション】⑩現在でもメンズに人気のボウリングシャツ

1950年代に流行したメンズファッションの1つに、「ボウリングシャツ」があります。ロカビリーが流行したオールディーズの時代にヒットしました。ボウリング選手のユニフォームで、大きく開いた襟元と刺繍や凝ったデザインを施したカラフルな色合いが特徴的なシャツです。現在でも人気のあるレトロファッションです。

1950年代に流行ったファッションブランドは?


ニュールックを発表した「クリスチャン・ディオール」

1950年代に流行したファッションブランド1つ目は、「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」です。クリスチャン・ディオールといえば「ニュールック」を発表し、1950年代ファッションを代表するスタイルを作り上げたフランスのブランドです。

「ニュールック」を筆頭に他にも、「オーバル・ライン」や「Aライン」、「Yライン」など毎年新しいシルエットラインのスタイルをコレクションで発表しました。1950年代のうちに数多くのスタイルを確立し、1950年代ファッションを先導したブランドでもあります。

特徴的なフォルムでモードなイメージが強い「バレンシアガ」

1950年代に流行したファッションブランド2つ目は、「Balenciaga(バレンシアガ)」です。バレンシアガといえば小物が人気、というイメージがある方も多いのではないでしょうか。近年は、海外セレブなどの影響でバッグや財布などの小物を中心に現在でも人気が高いブランドです。

画像のファッションは1950年代に発表された、裾が大きく広がったシルエットが独創的な「イブニングコート」です。1950年代に発表されたバレンシアガのスタイルは、ニュールックなどウエストラインを強調していたディオールとは対照的で、広がりやゆとりをもつシルエットが特徴的で、モードな印象を与えました。

1950年代にツイードスーツを発表した「シャネル」

1950年代に流行したファッションブランド、3つ目にご紹介するのは現在でも女性が憧れるブランドとして大人気の「CHANEL(シャネル)」です。シャネルは時代ごとにさまざまなトレンドを生み出し、人気のファッションアイテムが数多くあるのが特徴的です。

1950年代半ばに発表した「ツイードスーツ」も世界で人気を博したシャネルのファッションアイテムの1つです。メンズファッションをレディースファッションにも取り入れ、動きやすく実用的な洋服は当時の女性にとって画期的でした。

1950年代メンズファッションの着こなしや髪型|参考になる映画は?

アメリカ伝説の俳優ジェームズ・ディーン「理由なき反抗」

1950年代メンズファッションの参考になる映画は、1955年に名優ジェームズ・ディーンが主演した「理由なき反抗」です。ジェームズ・ディーンの代表的な作品で、映画の舞台になったグリフィス天文台は、近年大ヒットした映画「ラ・ラ・ランド」でも触れられており、時代を超えて愛されている映画作品の1つです。

Tシャツとジーンズは永遠のメンズ定番スタイル

ジェームズ・ディーンが好んで着用していたのは、LeeのデニムにHanesの白Tシャツのシンプルながらもワイルドなコーディネートです。現在ではメンズの定番ファッションとして浸透しています。

現在でもメンズに人気の髪型「ツーブロック」

ワイルドなイメージのある「ツーブロック」は、サイドを刈り上げ、トップの部分にボリュームをもたせた髪型で、アメリカでは「ポンパドール」とも呼ばれることがあります。海外のアーティストや俳優には現在でも人気のあるヘアスタイルです。

1950年代レディースファッションの着こなしや髪型|参考になる映画は?

誰もが知ってる「ローマの休日」を参考にしよう

1950年代レディースファッションの参考になる映画は、1953年に公開したオードリー・ヘップバーンの有名な映画「ローマの休日」です。自由な王女を演じたオードリー・ヘップバーンの可愛らしい演技と、上品なクラシカルファッションが印象的な名画です。

開襟シャツにスカーフを合わせたレトロな着こなし

「ローマの休日」といえば、ローマ市内をスクーターで疾走するシーンが有名です。この時にオードリー・ヘップバーンが着用している開襟シャツで開いた首もとをスカーフで飾り、ミモレ丈のフレアスカートを合わせたコーデはクラシカルなファッションの代表的なスタイルです。

1950年代に流行していたミモレ丈のスカートは、リバイバルで現在でもトレンドとなっています。クラシカルでフェミニンなスカートスタイルが好きな方は以下の記事もぜひ、ご参考くださいね。

1950年代に日本でも人気だった「ヘップバーンカット」

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#audreyhepburnhair

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オードリー・ヘップバーンの髪型を真似した「ヘップバーンカット」は、1950年代の半ばに日本でも大流行した髪型です。前髪は短くストレートに切り揃え、サイドの髪を後ろに流したショートカットの髪型を指します。中性的で活動的な印象を持つ髪型は、女性らしいクラシカルなファッションとのバランスが絶妙です。

現代トレンドに繋がる1950年代ファッションを取り入れよう!

サングラスの女性

1950年代のファッションは、近年ではボリューム感のひざ丈のスカートやワンピース、スカーフを使ったコーデや開襟シャツなどがリバイバルとして再びトレンドとなっています。現代のトレンドに繋がるヒントが多くある1950年代のファッションを知り、取り入れることで普段のコーデをレトロに着こなしましょう。

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