スラックスを自分で裾上げするやり方!シングル・ダブルの縫い方は?
更新:2022.03.05
スラックスを自分で裾上げしたいけど、よくわからないし難しそうと思っていませんか。実はスラックスの裾上げは様々な種類があり、自分で簡単にできるものばかりです。ミシンでの縫い方や手縫い、裾上げテープから衣類用接着剤を使用したやり方まで、シングルとダブルの両方を幅広くご紹介していきます。
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INDEX
スラックス(スーツのパンツ)を自分で裾上げするやり方は?【手縫い】
手縫いをする前の準備
自分でスラックスの裾上げをする前の準備に、裾上げする長さを測ります。一度スラックスを履き、どれくらいの長さを裾上げするのかを決め、目安に安全ピンやクリップで止めます。そして裾上げする長さを測るためにメジャーやものさしで測った後、スラックスを脱いで裏返します。脱ぐ際には針に気を付けてください。
裏返した後に測った長さの分だけ折り返し、まち針で止めます。しっかり折り目をつけるためにアイロンをかけます。ここまでがシングルの裾上げの準備過程です。
準備ができたらスラックスを縫っていきます。縫い方はまつり縫いを行います。まつり縫いとは、裾との境目を縫う方法です。このやり方で縫うと縫い目が目立ちにくく仕上がります。
自分で縫うスラックスの手縫い・シングル編
①まず最初に玉止めを行います。②糸を針に通し、スラックスの裏から針を通します。③5㎜感覚でなるべく隙間がないように繰り返し写真のように縫っていきます。スラックスの裾部分を通してから境目に針を入れ、また裾部分に針を通す、を繰り返します。⑤裾部分を一周するまで縫います。
⑥縫い終わったら玉結びを行います。裾の布の中に隠すように玉結びを行うことで目立ちにくくなります。 下記リンクではまつり縫いの説明が記載されている動画です。実際に縫う様子が動画になっているので、まつり縫いをしたことがない方でもわかりやすく説明されています
シングル縫いの利点としてスラックスを裁断しなくて済むということです。お店で裾上げを頼むとその分裁断されてしまいますが、自分で行えば切らずにそのまま残すことができます。また裾の長さを変えたいときは糸をほどいて縫い直せば、何度でもやり直せます。
自分で縫うスラックスの手縫い・ダブル編
次にスラックスをダブルで手縫いする縫い方をご紹介します。ダブルは折り返しをするのでどれくらい折り返しの幅をつけるか計算する必要があります。①出来上がった裾幅を3㎝と想定する場合、3㎝、3㎝、2.5㎝の三つにチャコペンで線を引き、2㎝の縫い代を残し、残りの裾上げでいらない部分は裁断します。
POINT
縫い代ってなに?
2つの布を縫い合わせるために余分に残しておく部分のことを縫い代といいます。この縫い代を残しておかないと、縫った後、想定より短くなってしまうので注意が必要です。
②スラックスを裏にひっくり返します。このとき最初の3㎝で引いた幅のところで折り返します。③折り返したまま、また表に戻し、2番目に引いた3㎝の幅のところで折り返します。④また裏にひっくり返し、先ほどのシングルの工程と同じくまつり縫いをぐるっと一周行います。
⑤アイロンで折り目をしっかりつけます。⑥折り返し部分が浮かないよう、スラックスのわきの部分二か所を、縫って止めます。これで完成です。
スラックスを自分で裾上げするやり方は?【ミシン】
ミシンでのスラックスの裾上げの縫い方・シングル編
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ミシンでスラックスをシングルで裾上げする縫い方です。手縫いでの縫い方とは少し工程が異なりますので注意してください。①縫いたい分だけの長さを測り、裏返して折り返します。そして一周縫います。②縫った後は、内側に折り返します。③内側に折った後は、まつり縫い機能(まつり縫い押さえを使います)でまた縫います。
④表に返します。これで完成です。わかりやすく説明がされている動画をご紹介するので、そちらを見ながら照らし合わせることをおすすめします。初心者の人でもわかりやすく、簡単にできる方法なのでご覧ください。
ミシンでのスラックスの裾上げの縫い方・ダブル編
こちらは手縫いと同じ工程で縫うことができます。ミシンで行う分、手間と時間が省けるのでダブルを縫う際はミシンで行うことをおすすめします。ダブルは縫い方も大事ですが、なによりアイロンでしっかりと折り目をつけることが見た目の重要なポイントです。アイロンで折り目を綺麗に整えましょう。
ミシンはまつり縫い機能があるものを使用する
シングル、ダブルともに目立ちぬくくするためにまつり縫いをするので、ミシンを使用するときはまつり縫い機能があるものかどうかを確認します。また、まつり縫い用のまつり縫い押さえを使用します。押さえを交換する際は、必ず電源を切ってから交換してください。手縫い同様、ミシン用の糸で縫います。
スラックスを自分で裾上げする簡単なやり方は?【裾上げテープ】
自分で簡単にできる裾上げテープの裾上げのやり方
お裁縫ができない、面倒だし時間もない、という方におすすめの裾上げテープは、アイロンと水だけで簡単に裾上げができてしまう便利グッズです。裾上げテープのやり方をご紹介します。
①裾上げしたい長さを測ります。②裏に折り返し、裾上げをする際の折り目をアイロンでしっかりつけます。③裾上げテープをスラックスの裾部分をぐるっと一周する長さより、すこし余裕をもって切ります④裾上げテープを濡らします。⑤アイロンで押し当てながら裾上げテープを裾の部分に少しずつ接着していけば完成です。
裾上げテープは100均にもある
実は裾上げテープは100均にも売っています。ほかの裾上げテープと同じく、アイロンと水だけで簡単に裾上げをすることができます。使用方法と説明書をよく見て行えばしっかりとくっつくことができます。
裾上げテープを使用する際の注意点
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裾上げテープを使用する際の注意点として、分厚い生地、ウールや皮、アイロンを使用する際に熱で溶けてしまう生地は使えません。また、洗濯回数によっては剥がれてしまったりする場合もあります。裾上げテープを購入する際の使用方法や注意をよく読んでから使用しましょう。
製品によって使える衣類が違ったり、剥がれやすかったりそうでなかったりする製品差もあります。どういったスラックスやスーツを裾上げするかによって裾上げテープを選ぶことをおすすめします。
下記リンクも裾上げテープの使用方法が書かれていますので紹介します。裾上げテープの様々な使い方を知りたい、という方はご覧ください。
裾上げテープを綺麗に剥がす方法
失敗したり、裾の長さを変えたくて貼りつけた裾上げテープをはがすやり方もご紹介します。無理やりはがすのは生地を傷める原因になるのでちゃんとした方法ではがすことをおすすめします。
アイロンではがすやり方です。①スチーム機能を使いながら裾上げテープに蒸気を当て、ゆっくりと剥がします。剥がれない場所は無理に剥がそうとせず、アイロンを再度当てます。②ヘアアイロンを使ったはがし方です。ヘアアイロンの温風で裾上げテープに風を当て、ゆっくりはがします。
糊が残ってしまった場合はエタノールを使ったやり方で糊をとることができます。エタノールスプレーを作り、アイロンで押し当てながらスプレーをかけて、柔らかい歯ブラシなどでこすります。生地が傷むのが心配な方は、エタノールが配合されているアルコールティッシュで優しくこすってつまようじでとるのがおすすめです。
裁ほう上手でスラックスを裾上げするやり方
裁縫が苦手な人でも簡単にできるやり方
衣類用接着剤の裁ほう上手はご存知ですか。接着力が強く、しっかりとくっつくと話題のこちらの商品で、アイロンと裁ほう上手のみでスラックスを簡単に裾上げすることができます。
①裾上げしたい分の長さを測り、折り曲げます。シングルの場合は裏返してひっくり返します。②折り目部分に、まずは全体の半分に裁ほう上手を均一に塗ります。③綺麗に張り合わせます。④張り合わせたところから当て布をしてアイロンを押し当てます。
⑤くっついたら、残りの半分も同様の手順で行います。そして完成です。針や糸を使わないで済むので、誰でも簡単にできます。強度や耐水性があるのでお洗濯の際にも剥がれることはありません。
POINT
アイロンの当て方に注意!当て方によってはくっつきにくくなることもあります。
ぐいぐい押し込むようにアイロンをかけると、逆にくっつきにくくなる原因になります。アイロンは中温で当て布の上から置くだけをイメージしるように押し当てるだけでOKです。
裁ほう上手の注意点・薄い生地やスーツには使えない
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裁ほう上手を使う際に、スーツには使えない、熱に弱い、薄い生地は使えないなどの注意点が書かれていますので、裾上げに使う際には使用していい衣類なのかを確認しましょう。逆に、デニム系などの厚い生地にはしっかり使えるので、用途に合った使い方をすればとても便利です。
自分でスラックスを裾上げする時の注意点は?
①綺麗に仕上がらない場合がある
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自分で行う場合、お店の人にやってもらう場合より、綺麗に仕上がらない、よれてしまうことがあります。特に生地によっては自分で行うとダメージを与えてしまう場合もありますので、自分で行うのが不安という方は、お店に持ち込んでやってもらいましょう。プロに行ってもらう場合の記事を紹介します。
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②どういう場面で履くのかを考える
View this post on Instagram. DELIVERY from”URU” 大きくとられたタックがやや内向き入り、丸みの生まれるフォルムが形成される”1TUCK SLACKS”。 ¥30,000+tax / URU
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スラックスやスーツを裾上げする際、どういった場面で履くのかを考える必要があります。短めならカジュアルに仕上がるのでおしゃれをしたいときに、長めなら品があり、スーツなどビジネスで履くときに好感が持てるなど、どういった長さにするのかよく考えてから裾上げをしましょう。
③靴やヒールの長さでスラックスやスーツの見た目の長さが変わる
靴を履くことでスラックスの印象が大きく変わります。くるぶしが見えるか見えないか、靴がどの程度隠れるかが違ってきます。特に長いヒールとスラックスを合わせる場合、一度ヒールとスラックスを履き合わせてから裾上げする長さを決めるのがおすすめです。ヒールがどの程度隠れるのかを見てから長さを測りましょう。
ワンクッション、ノークッション、ハーフクッションという3つの裾の長さの決まりがあります。裾が靴の甲に一折りできるくらいの長さがワンクッション、裾が靴の甲に触れない短めの長さがノークッション、裾が少しだけ靴の甲に触れる長さがハーフクッションといいます。長さを意識して裾上げするのが失敗しない秘訣です。
④手縫いにあった針と糸を選ぶ
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手縫いの際は服に合った針と糸を選びましょう。針はメリケン針という洋裁の時に使われる針を使うことをおすすめします。針の長さは、細かく縫う時は短い針、感覚を開けて縫いたいときは長い針を使います。厚手は太い針、薄地は細い針です。糸は手縫い用の糸を使い、スラックスに合った色の糸を使います。
⑤手縫いのときの布のすくいすぎに注意する
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手縫いのときに、布をすくいすぎて縫うと表から見たときに糸がぽつぽつと見えて目立つ原因になります。布をしっかりすくうのではなく、ほんの少しだけ気持ち針を通れるくらいやり方で布をすくうことで、表から見ても目立ちにくくなります。
自分に合った方法で手軽に裾上げしましょう
いかがでしたか。手縫いからミシンでの縫い方、裾上げテープで簡単に行える方法、注意点をまとめました。自分がどういうスラックスを履いてどういった場面で履くのかを考えてから、手軽に裾上げをしましょう。自分で行うことで自分が履きたい長さにすることが可能なので、おしゃれもより楽しくなりますよ。
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