中国語のことわざ・名言24選!素敵な・面白い言葉・格言は?
更新:2019.06.21
中国語のことわざ・名言・格言と言われて思いつくものはどれでしょうか。実は聞いたことがあるものも中には存在するかもしれません。それもそのはず、日本のことわざ・名言・格言の多くは中国から影響が受けているものが多いのです。また、聞いたことがないものもなるほどと納得するものも多いです。
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INDEX
中国語のことわざ・名言6選!日本でも馴染みのある格言6個
中国語のことわざ・名言・格言①
①趁热打铁(鉄は熱いうちに打て)
中国語のことわざ・名言・格言の1つ目は、「趁热打铁」です。この名言の意味は、物事は時期を逃さず実行して成功するものだ、という意味です。
鉄は、熱して軟らかいうちに鍛えよ。精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである、というたとえ。物事は、関係者の熱意がある間に事を運ばないと、あとでは問題にされなくなるという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言②
②背水一战(背水の陣)
中国語のことわざ・名言・格言の2つ目は、「背水一战」です。この名言の意味は、失敗すれば後がない状態で物事に臨むという意味です。
物語で劉邦の部下に韓信という将軍がいて、ある時、趙国を攻める命令を受けました。自軍の兵力が劣っていたため、韓信はわざと大河の近くに陣を置いた。趙軍へ進攻する時に、韓信は士兵の退路をなくし、決死で戦う作戦を立て、ついに強大な趙軍を打ち破りました。
中国語のことわざ・名言・格言③
③随机应变(臨機応変)
中国語のことわざ・名言・格言の3つ目は、「随机应变」です。この名言の意味は、その時々に応じて適当な手段をとることを意味します。
よく似た意味の成語は「见机行事」です。これもチャンスをみて行動することを意味します。ただ「见机行事」はよい機会をとらえることに重きを置いているのに対して、「随机应变」は状況の変化に対応をすることに重きが置かれています。
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中国語のことわざ・名言・格言④
④逐二兔,不得一兔(二兎を追う者は一兎をも得ず)
中国語のことわざ・名言・格言の4つ目は、「逐二兔,不得一兔」です。この名言の意味は、欲をかいて2つのことを同時に得ようとしてはどちらも失敗してしまうという意味です。
これをさらに注釈すると、二羽のうさぎを同時に捕ろうと追いかけても結局一羽も捕ることができないように、欲を出して二つのことを一度にやろうとすると、かえって失敗してしまうものだというたとえです。
中国語のことわざ・名言・格言⑤
⑤有备无患(備えあれば憂いなし)
中国語のことわざ・名言・格言の5つ目は、「有备无患」です。この名言の意味は、普段から準備していれば、いざというときの心配がないことを意味です。
殷(B.C.1700~B.C.1100)の第22代・武丁(B.C.1400?)は、すぐれた補佐役を得た夢を見て、国中を捜させ、傅説(ふえつ)を見つけ宰相に取り立てました。その傅説が王に進言した言葉です。
国が治まるか乱れるかのもとは、官僚に人を得るかどうかによります。善であるかどうかよくよく考えて行動し、その行動は時宜を得たものにすることです。すべての事を確実に行っていけば、そこで初めて物への備えが出来てきます。物への備えができれば、心配事が無くなります。
中国語のことわざ・名言・格言⑥
⑥捷足先登(先んずれば人を制す)
中国語のことわざ・名言・格言の6つ目は、「捷足先登」です。この名言の意味は、何事も人より先に行えば、有利な立場に立つことができるという意味です。
「史記・項羽本紀」から取られた言葉です。江西の人びとが、秦に対して反乱を起こしたのを聞いた会稽郡の長官殷通は、項羽に対して、「先んずれば人を制し、遅れれば人に制せられる」という言葉があるとして、早急に都へ攻め上ることをすすめたとのことです。
結局、秦の都咸陽への先陣争いでは、劉邦に敗れてしまい項羽の意図は挫折することになります。類語は、孫子の「先んじて戦地に処りて、敵を待つものは佚す」というのがあります。この意味は、「先に戦場に到着して、じっくりと敵の到着するのを待ち受ける軍隊は、対戦前に準備ができるから、戦闘が有利となる」です。
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中国語のことわざ・名言6選!素敵な言葉の格言6個
中国語の素敵な言葉・ことわざ・名言・格言⑦
⑦不耻下问(下問を恥じず)
中国語の素敵な言葉・ことわざ・名言・格言の7つ目は、「不耻下问」です。この名言の意味は、年齢や地位が下の者に教えを乞う事は恥ずかしいと思わないという意味です。解説は会話や会議の中で、自分がわからない時は、体裁を気にせず素直に聞くことが大切であるという戒めのようです。
このことわざは、論語の中に出てくる言葉で次のような記述があります。 子貢(しこう)という人が孔子に「衛(えい)の国の儀式を行う芸人のおくり名に文という字が ありますが、これはなぜなのですか」と聞くと、孔子は「彼は頭がよく学問が好きで 目下の者に質問することを恥ずかしいと思わなかったら」と答えました。
中国語のことわざ・名言・格言⑧
⑧吃亏时节便宜在(損して得取れ)
中国語のことわざ・名言・格言の8つ目は、「吃亏时节便宜在」です。この名言の意味は、一時的には損をしても、将来的に大きな利益になって返ってくるように考えよという意味です。
語源は目先の利益や損得を考えると大きな損をすることがあり、逆に今の損を我慢すれば最終的に大きな得を得ることがあるということから来ています。主に商売のこつや、心得として言われることばでもあります。昔は、「損して徳とれ」という意味です。損してでもやればいつか得をするという意味ではありません。
中国語のことわざ・名言・格言⑨
⑨鞠躬尽萃(鞠躬尽瘁)
中国語のことわざ・名言・格言の9つ目は、「鞠躬尽萃」です。この名言の意味は、ひたすら力を尽くし献身的に努力することという意味です。
解釈はこの身を捧げて死ぬまで全力でやり続けるという強い決意の表明をした三国志・諸葛亮の「後出師の表」の一節、四字熟語「鞠躬尽力(きくきゅうじんりょく)」です。
中国語のことわざ・名言・格言⑩
⑩磨杵成针(雨垂れ石を穿つ)
中国語のことわざ・名言・格言の10つ目は、「磨杵成针」です。この名言の意味は、どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか成果が得られるという意味です。
『雨垂れ石を穿つ』は中国の漢書が起源とされていて、雨の粒でも何度も打ち続けていれば石でさえ穴を開けることができるというところから生まれた言葉のようです。
中国語のことわざ・名言・格言⑪
⑪呕心沥血(心血を注ぐ)
中国語のことわざ・名言・格言の11つ目は、「呕心沥血」です。この名言の意味は、心身の力のありったけを尽くして行うという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言⑫
⑫百尺竿头 更进一步(百尺竿頭に一歩を進む)
中国語のことわざ・名言・格言の12つ目は、「百尺竿头 更进一」です。この名言の意味は、すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力すること。また、十分に言を尽くして説いたうえに、さらに一歩進めて説くという意味です。
この語の百尺は数値としての長さのことではなく、それほどの高い竿の先という意味で、長い修行で至った悟りの極地の喩え。しかし、如何ほど高い境地にあっても、そこに留まって安住していたら何のはたらきも出来ない。その悟りより、「さらに一歩、歩を進めよ」
と言うことは、百尺の竿の先きから踏み出すほどに不惜身命、命をも投げ出して、衆生救済へ向かってこそ、悟りの意義があると言う意味です。
中国語のことわざ・名言6選!ことわざ(諺)名言集の格言6個
中国語のことわざ・名言・格言⑬
⑬愈上则愈聋瞽(愈いよ上れば則ち愈いよ聾瞽(ろうこ)なり)
中国語のことわざ・名言・格言の13つ目は、「愈上则愈聋瞽」です。この名言の意味は、地位が高くなれば耳が聞こえなくなり眼が見えなくなる。組織が大きくなれば現場の声はトップに届きにくくなるという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言⑭
⑭汗马功劳(汗馬の労)
中国語のことわざ・名言・格言の14つ目は、「汗马功劳」です。この名言の意味は、物事をうまく纏めるため走り回る苦労のことという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言⑮
⑮百闻不如一见(百聞は一見に如かず)
中国語のことわざ・名言・格言の15つ目は、「百闻不如一见」です。この名言の意味は、他人からどんなに詳しく聞いても、実際に自分の目で見ることには及ばないという意味です。
由来は漢の宣帝が将軍の趙充国に下問した際「百闻不如一见,兵难遥度,臣愿驰至金城,图上方略。(百聞は一見に及ばない。前線は遠いので戦略を立てにくいから私自身が馬で金城に行き、企図して戦略を奉りましょう。)」と趙充国は答えました。
中国語のことわざ・名言・格言⑯
⑯从心所欲,不逾矩(心の欲する所に従えども矩を踰えず)
中国語のことわざ・名言・格言の15つ目は、「从心所欲,不逾矩(」です。この名言の意味は、好き勝手に振舞っても、道徳や規律から外れることはしない、との意。「矩」は規則・おきて、「踰える」は超えるという意味です。
解説は孔子の論語の中の一節で、「吾十有五而志于学,三十而立,四十而不惑,五十而知天命,六十而耳顺,七十而从心所欲,不逾矩。(吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、矩をこえず。)」と論じました。
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中国語のことわざ・名言・格言・面白い⑲
⑲子不吃窝边草(兎は巣のそばの草は食べない)
中国語の面白いことわざ・名言・格言の19つ目は、「兔子不吃窝边草」です。この名言の意味は、兎は巣のそばの草は食べない。転じて、悪党は自分の家の近くでは悪事を働かないという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言⑳
⑳兵法三十六计(兵法三十六計)
中国語のことわざ・名言・格言の20つ目は、「兵法三十六计」です。この名言の意味は、武力ではなく策略で勝つ、力ではなく頭で勝つ、そのための智略の集大成です。如何に相手を欺き見方を有利に導くか、を説いたもので、そこには「正々堂々」と戦うというようなことは無縁という意味です。
中国語のことわざ・名言・格言㉑
㉑恭喜发财(お金持ちになれますように)
中国語のことわざ・名言・格言の21つ目は、「恭喜发财」です。この名言の意味は、他人がお金持ちになることを願い祝福するという意味です。
中国語のことわざ・名言・格言㉒
㉒运用之妙在乎一心(運用の妙は一心に存す)
中国語のことわざ(諺)・名言・格言の㉒つ目は、「运用之妙在乎一心」です。この名言の意味は、兵法の定石はもちろん必要であるが、肝心なのは臨機応変という意味です。
中国語のことわざ(諺)・名言・格言㉓
㉓羽翼已成(羽翼已に成る)
中国語のことわざ・名言・格言の㉒つ目は、「运用之妙在乎一心」です。この名漢の高祖が皇太子を廃しようとしたが、四人の賢者が太子の補佐をしている様子を見て、「太子にはもう羽も翼も出来上がっている。もう廃することはできない。」と言って、皇太子の廃位はなくなった。
補佐をするものが従い付いていて、既に一人前に成長している、との意。「羽翼」は転じて「補佐」という意味です。原文は「多欲易之,彼四人辅之。羽翼已成,难动也。」です。
【番外編】中国語のことわざ・名言・格言
中国語の名言・格言:孔子①
子曰、吾 十有五而学志于學。三十而立。四十而惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而從心所欲不踰矩(子曰く、吾 十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず。)
孔子は言いました。私は十五歳になったとき、学事に心が向かうようになった。三十歳に至って独りで立つことができた。やがて四十歳のとき、自信が揺るがず、もう惑うことがなくなった。五十歳を迎えたとき、天が私に与えた使命を自覚し、奮闘することとなった。
(その後、苦難の道を歩んだ経験から)六十歳ともなると、他人のことばを聞くとその細かい気持ちまでわかるようになった。そして、七十のこの歳、自分のこころの求めるま暗に行動をしても、規定・規範からはずれるというようなことがなくなりました。
中国語の名言・格言:孔子②
子曰、●故而知新。可以爲師矣。(子曰く、故きを温めて新しきを知る。以て師為る可し。)
老先生の教えは古人の書物に習熟して、そこから現代に応用できるものを知る。そういう人こそ人々の師となる資格がある。『温』を『尋ねる』とする解釈です。
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日本の諺・名言・格言の多くは中国にあり
日本は中国の文化や言葉を知ろうと隋と唐の時代にそれぞれ「遣隋使」と「遣唐使」を派遣しました。その頃からずいぶん中国の影響を受けます。ですから、今でも中国から来た名言・ことわざ・格言・教えなどが多く語られています。これらの言葉は偉大な老子が説いたものや、時代時代で生活からでた言葉が多いです。
中国語の名言・格言・ことわざから得る物はいまだに多く、仕事・人生・恋愛・勉学などに活用できるものも多いので興味のある方は是非色々検索してみて下さいね。
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