「すぐに」は正しい敬語？意味や例文・使い方・類語も紹介！【状況別】

メールでの「すぐに」の使い方2つ目は「簡単な作業ですので、本日午後3時頃から作業を開始してもよろしいでしょうか」です。意味はすぐにできるような作業なので本日午後3時から作業をしていいかと尋ねる文章になります。「すぐに」には時間を置かずに直ちにするという意味の他に簡単という意味もあります。

「すぐに」の使い方③

メールでの「すぐに」の使い方3つ目は「上長に確認を取れ次第、早速お話合いを進めていきたいと存じております」です。意味は上長に確認が取れ次第すぐに話し合いを進めたいと思っていますという意味です。「すぐに」という言葉を「早速」という言葉で言い換えて表現しています。

「すぐに」を使うときの注意点

「すぐに」を使うときの注意点①：ビジネスの場面では使わない

「すぐに」を使うときの注意点1つ目は「ビジネスの場面では使わない」ように心がけることです。「すぐに」は敬語で使うには適した言葉ではないとご紹介した通り、「すぐに」はベストな敬語ではありません。

ただ「すぐに」を敬語として使われることは多く「すぐにやります」などは非常によく使われています。なので絶対に使えないという訳ではありません。日常会話などカジュアルな会話で敬語を使うときには「すぐに」といった方が自然なこともありますので適切に使い分ける必要があります。

ただビジネスの場面「すぐにやります」というときには「至急やります」、「ただちにやります」といった方がよりフォーマルで畏まった表現になりビジネスの場面でも使うことができます。他にも日常会話とは違うビジネスの場面で使われる表現はたくさんあります。ビジネスの場面で使われるビジネス用語についてはこちらです。

「すぐに」を使うときの注意点②：言葉の使い分けに注意する

「すぐに」を使うときの注意点2つ目は「言葉の使い分けに注意する」です。「すぐに」を他の言葉で言い換えるにはいろいろな言葉があります。例えば「ただちに」、「ただいま」、「早速」、「即」、「即座に」、「すぐさま」、「いち早く」などです。

ただしこれらはすべて同じ意味でも、全く同じシチュエーションで使えるわけではありません。例えば今から出発する、ダッシュで、急いで向かうと言いたいときに「すぐに向かいます」と言う代わりに「ただいま」という言葉を使って「ただいま向かいます」ということができます。

しかし同じようなシチュエーションで「早速」という言葉を用いて「早速向かいます」というとイメージが変わってきます。「早速」という言葉の意味は同じようにすぐに、ただちになどすぐに行うことを意味しますが今すぐ急いで、ダッシュで向かうようなニュアンスは出せません。

「すぐに」の類語

「すぐに」の類語①：早急に

「すぐに」の類語1つ目は「早急に」です。「早急に」とは非常に急ぐことを意味します。例文をあげると「すぐに来てください」は「早急に来てください」と言い換えることができます。意味はいずれも早く来てください、急いで来てくださいというような意味になります。

「すぐに」の類語②：至急

「すぐに」の類語2つ目は「至急」です。「至急」とは「早急」の類語だとされています。意味は同じく非常に急ぐこと、急を要すること、早急にすることを意味します。例文をあげると「すぐに向かってください」は「至急向かってください」と言い換えることができます。

意味はいずれも急いで向かってください、今すぐ向かってください、急用なので早く向かってくださいのような意味となり、「早急に向かってください」と表現することもできます。その際に「至急行く」などと返答することになりますが、この時の「行く」の敬語表現についてはこちらに詳しく紹介されています。

「すぐに」の敬語は「至急」などと言い換える方がベター

この記事では「すぐに」は敬語として使えるのかというところから、意味、例文、使い方、類語など「すぐに」の敬語表現について詳しくご紹介してきました。「すぐに」は敬語として一般的によく使われているので絶対に敬語として使ってはいけないというわけではありません。

しかし「すぐに」は日常会話では敬語としてよく使われていても、ビジネスの場面など少し畏まる必要のあるシチュエーションやフォーマルな場面では他の言葉で言い換えた方がいいでしょう。「すぐに」を敬語で表現する際に「すぐに」という言葉の代わりに非常によく使われているのが「至急」という言葉です。

例えば「すぐに向かいます」は「至急向かいます」に言い換えるなど、ビジネスなどの場面では「すぐに」という代わりになるべく「至急」という言葉を使うようにするとより丁寧な印象、誠実な印象を与えることができるでしょう。