ファザコンの女性・男性の特徴と心理10選｜ファザコンになった原因とは？

ファザコン（ファーザー・コンプレックス）の意味とは？

娘の父親に対する強い愛着や執着

ファザコンとは「ファーザー・コンプレックス」の略語で、「父親に対する強い愛着や執着がある子ども」という意味があります。多くは女性に対して使われる言葉で、「母親離れができない甘えん坊な息子」を表すマザコン（マザー・コンプレックス）とは対極の意味として捉えている人もいるでしょう。

しかし、だからといってファザコンが「父親離れができない甘えた娘」のことを指すかというとそうではありません。多くは幼少期の父親からの愛情不足が原因で、恋人やパートナーなど他の男性に「父親の愛情を強く求めてしまう」状態の娘に対して使われることが一般的です。

幼少期における父親から娘への愛情不足と愛情過多

ファザコンとは大きく分けて２つのタイプがあり「幼少期に父親から充分な愛情を貰えなかった」ことによって、恋人やパートナーに父親のような愛情を欲しがるタイプ。逆に「父親からの愛情が過多」過ぎて、相手にも父親から受けた同等の愛情を期待するタイプに分かれます。両者共「父親の愛情」という点では共通しています。

ファザコン女性の特徴と心理5選

ファザコン女性の特徴と心理①守って欲しいという欲求が強い

ファザコン女性は「男性に守って欲しい」気持ちが強いという特徴があります。それは、ファザコン女性は幼少期に自分の父親からは貰えなかった愛情を、恋人やパートナーに求めるという心理があるからです。そのため、一般の女性以上に男性に対する「守って欲しい」という欲求が強いのが特徴です。

また逆に、父親から過度に愛されて育った女性は、周りの男性にも父親と同じ愛情を求める傾向にあります。父親がどんな時も自分の味方でいてくれて、守ってくれる存在だった場合は恋人やパートナーにも同じように「守って欲しい」という気持ちが強いでしょう。

ファザコン女性の特徴と心理②自信がなく依存しやすい

ファザコン女性の特徴として「自分に自信がない」「依存しやすい」というものがあります。ファザコンになった原因が「父親の愛情不足」だった場合は、自己肯定感が低い傾向にあるので「私は愛される存在で価値がある」という自信がありません。そのため、どれだけ周りから評価をされていても「自信が持てない」のです。

自分に自信が持てないため、恋人やパートナーに「依存しやすい」という心理的な特徴もあります。ファザコン女性の心には常に不安があるため、その不安を埋めようと恋人やパートナーに強く依存し束縛しようとします。恋愛依存症の女性の特徴については下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

QUOTE

自己肯定感とは「自己を肯定する感覚」、つまり「自分は大切な存在だ」と感じる心の感覚です。ですので、自己肯定感が高いと、「自分は大切な存在、価値ある存在だ」と感じている、ということです。 引用元：ビジネス心理学

ファザコン女性の特徴と心理③会話の中で父親の話が多い

ファザコン女性は、無意識に会話の中で「父親の話が多くなる」という特徴があります。「私のお父さんは素晴らしい人なのよ」と自慢をする人はわかりやすいですが、自慢話だけではなく父親のことを嫌っていてたとえ「父親の悪口」であったとしても、父親の話題が多い人は「ファザコン」となります。

それは、たとえ父親のことを嫌っていたとしても「父親を意識して周りの男性と比較」しているので、父親の話が多くなるのは心理的に見れば「父親にこだわっている」ということになるからです。

ファザコン女性の特徴と心理④年上男性ばかりと付き合う

ファザコン女性は「年上の男性のみ恋愛対象」で「年上男性ばかりと付き合う」という特徴があります。それも、自分より「20才から30才程度」年の離れた男性と付き合います。ファザコン女性は、男性に対して無意識に「父親の愛情を求める」という心理があるので、同年代や年の近い男性に対しては魅力を感じないのです。

ファザコン女性の特徴と心理⑤「エッチ＝愛」だと思っている

ファザコン女性の特徴に「エッチをする＝愛されている」という思い込みがあります。男性にはたとえ「一夜の過ち」であったとしても、ファザコン女性は一度でもエッチをしたら「私は愛されてるから付き合ってるんだ」と思い込む傾向にあります。

ファザコン女性は欠乏感が強いため「私は愛されている」と感じたいために肉体関係を求めるので、セックス依存になりやすく簡単に肉体関係を持ってしまいます。そのため「都合のいい女」として扱われてしまう可能性もあるので、心当たりのある女性は自分を安売りしない様に注意しましょう。

ファザコン男性の特徴と心理5選

ファザコン男性の意味とは

ファザコン男性の意味とは「父親にこだわる息子」というものがあります。一般的にファザコンは女性に対して使われているので、ファザコン男性とはなんなのか不思議に思う人もいると思います。しかし、ファザコンの娘と少し違いはあるものの、少なからずファザコン息子というのも存在しているのです。

ファザコン男性の特徴と心理①父親を超えられない劣等感

ファザコン男性の特徴として「父親を超えられない劣等感」を強く持っているというものがあります。男性は本能的な部分で「父親を超えたい」という思いがあるので、社会的に地位が高く立派な父親の場合「父親を超えられない」という劣等感を持ちやすいのです。

そのため、いつまで経っても自分に自信を持つことが出来ず、引きこもりやニートの人生を送ってしまいがちです。この場合は「父親は父親、自分は自分」と割り切って、自分の得意なことを人生で生かすようにすることで自信を克服することができるでしょう。

ファザコン男性の特徴と心理②わがままで我慢ができない

ファザコン男性には「わがままで我慢ができない」という特徴があります。男性も、父親に甘やかされて育つと我慢することを学べず、大人になっても自分の思い通りにならないことが起こるとキレたりすることがあります。現在も父親に何でも欲しい物を買ってもらっているなら、ファザコンである可能性は高いでしょう。

他にも、自己中で我慢ができない人の特徴については、下記記事にて詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

ファザコン男性の特徴と心理③自分の意思がない

ファザコン男性には「自分の意思がない」という特徴があります。子どもの頃から何でも父親の言うとおりに行動し、過干渉されて育ってきた場合には、大人になっても父親に聞かないと行動できないという心理があります。

多くの男性は子どもの頃から「父親の期待に応えたい」という気持ちがありますが、自然に自我が育ってくると自分と父親との価値観に違いを感じて反抗期を迎えます。しかし、父親に反抗することを許されず育ってきた場合は、自分の人生の選択をすべて父親に頼るようになるのです。

ファザコン男性の特徴と心理④父親に対するコンプレックスが強い

ファザコン男性には「父親に対するコンプレックスが強い」という特徴もあります。権威が強い父親の元で育った男性は、自分にとって父親は絶対的な存在となり、無意識に父親に強いコンプレックスを抱くようになるという心理です。

自己主張が強すぎる父親のいる家庭で育つと、子どもは自分の価値観と親の価値観を混同しがちになります。そのため、口では父親をバカにするようなことを言っていても、常に父親を意識しているため無意識に自分と父親を比べるようになるのです。

ファザコン男性の特徴と心理⑤父親のことを思い過ぎる

ファザコン男性の特徴に「父親のことを思い過ぎる」ということもあります。ファザコン女性に多い特徴ですが、父子家庭などで育ち必死で自分の面倒を見てくれて頑張っている父親を見て育った場合、男性も父親を尊敬するようになります。

そのため、父親への感謝の気持ちが強く「大切にしたい」という思いが強いのでファザコンになることがあります。しかし、良い父親の背中を見て育っているので、結婚後は良い父親になる可能性が高そうです。

ファザコンになった原因5選

ファザコンになった原因①子ども扱いされている

ファザコンになった原因の１つとして、大人になっても父親から「子ども扱いされている」というケースがあります。家庭内でずっと子どもとして扱われていると、いつまでも精神的に自立できなくなり父親に依存するようになります。

そして未熟で大人になりきれないため、幼い言葉遣いをしたり、些細な問題でもすぐに父親に電話をするという傾向にあります。この場合、親自身が子離れすることができず、子どもの自立を阻んで甘やかしたり、逆に子どもを一人の人間として認めず否定するケースが多くあります。

ファザコンになった原因②父親から愛情をうけていない

ファザコンになった原因として考えられる２つ目は「父親から愛情をうけていない」という場合です。父親が娘の幼少期に充分に愛情をそそげる人だったなら、その娘は成長したあと「男性からの愛情」がどういったものかよくわかるので、恋愛関係はうまくいきやすい傾向にあります。

しかし、父親の愛情をうけずに育ち大人になった場合は、男性の愛情がどういうものなのかわかりません。そのため、父親から与えられなかった愛情を他の男性で埋めようという心理が働くので、親子ほども離れた年上の男性を恋愛対象にするファザコンとなるのです。

一般的に、他の女性がどういう時に恋人から愛されていると感じているのかわからない人は、下記記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

ファザコンになった原因③父親から甘やかされてきた

ファザコンになった原因として３つ目は「父親から甘やかされてきた」場合です。②とはまったく逆になりますが、父親から過度に愛情をうけてきた娘は、恋人やパートナーにも父親からうけた愛と同等の愛情を求める傾向にあります。

父親が娘にそそぐ愛情と、恋人やパートナーの愛情は違って当たり前ですが、ファザコン女性にはわかりません。そのため、たとえ恋人から愛情を注がれていたとしても、当然父親の愛情とは違うので満足することはありません。不足感を感じてしまい、恋愛がうまくいかなくなるケースも多くあるのです。

ファザコンになった原因④反抗期がない

ファザコンになった原因として考えられる４つ目は「反抗期がない」場合です。多くの人は、中高生の思春期と言われる時期に反抗期を迎えるのですが、ファザコンの人は反抗期がないことが多いのです。人は順調に成長すると必ず、親と自分は違う人間で別々の価値観を持っていることを理解していき自立の準備をします。

その自立の準備段階としてまず「反抗期」があるのです。しかし、ファザコンになった原因が父親との関係がとても良く父親が好きな場合も、逆に父親のことが極度に嫌いな場合も総じて「反抗期がなかった」というケースが多くあるのです。

ファザコンになった原因⑤父親の存在が薄い

ファザコンになった原因として考えられる５つ目は「父親の存在が薄い」場合です。シングルマザーの家庭で育ったり、父親の仕事の関係で家にあまり居ることがなく、家庭内での父親の存在が薄く寂しい思いをしていた人に多いケースです。

そのため、自らが思い描く「理想の父親像」を他の男性に追い求めるので、常に不満を抱えている状態になりやすいのです。世の中に「完璧な父親」は存在しないのですが、幼少期に感じていた寂しい気持ちを埋めてくれる人を無意識に探してしまいます。

ファザコンの女性や男性の特徴と心理を理解して恋愛を楽しもう！

ファザコンの女性・男性の特徴と心理はいかがだったでしょうか？ファザコンもマザコンと同じように敬遠されがちですが、ファザコンになった原因や心理を知ることで、わかり合えそうな部分もあったのではないでしょうか。

もし、恋人やパートナーがファザコンだったとしても、よく話し合いお互いの気持ちを知ることができたら、楽しい恋愛をすることも可能です。相手を愛する気持ちがあるなら、頑張ってみてくださいね。