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蕎麦湯の飲み方って?蕎麦屋でのマナーの有無や美味しい飲み方を解説します!

更新:2021.01.08

蕎麦屋さんで出る蕎麦湯には、正しい飲み方のマナーがあるのでしょうか?知っておくと安心なので、マナーの有無や美味しい飲み方について、徹底的に解説していきますね。蕎麦湯を飲むメリットなども分かるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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蕎麦湯とはどんな飲み物?

①蕎麦を茹でた汁のこと

蕎麦

蕎麦湯とは、簡単に言えば、蕎麦を茹でたあとの汁のことです。蕎麦屋さんでは、蕎麦を食べた後に、「湯桶(ゆとう)」という急須のような容器に入れられて提供されることが多いですね。必ず提供するお店もあれば、お客さんのリクエストに応じて提供する所もあります。

蕎麦屋さんの蕎麦湯は、自宅で乾麺のそばを茹でたときとは異なり、乳白色でとろみのある液体になっています。手打ちならではの、濃厚な仕上がりになっているのですね。

味は提供するお店によって様々で、薄いものもあれば、より濃厚なものもあります。通の間では「蕎麦湯を飲めば、蕎麦屋の力量が分かる」とも言われているほどの飲み物ですよ。美味しい蕎麦屋は、蕎麦湯までも美味しく仕上げます。

②関東でよく提供される

スカイツリーと夜景

蕎麦屋の力量を表す蕎麦湯は、主に関東のお店で提供されます。関西では、あまり見られない風習なのですね。理由としては、関東のほうが関西よりも蕎麦文化が盛んであることが挙げられます。蕎麦は、江戸時代から関東で愛されてきた食べ物ですが、関西ではうどんの方が重要視されてきました。

③発祥は信州地方

長野のスキー場

蕎麦湯を飲む風習は、信州地方が発祥だと言われています。昔から、信州そばが有名な所ですね。信州地方では、蕎麦湯は胃腸に良い飲み物として扱われてきました。飲むと元気になると、胃腸薬のように飲まれていたと伝えられています。

そんな信州地方の蕎麦湯の評判が江戸まで伝わり、関東で広く親しまれるようになったと言われています。蕎麦湯は、江戸時代から続く、由緒正しい風習なのですね。


蕎麦湯の飲み方は?

①自由な飲み方でOK

急須と湯呑み

蕎麦湯の飲み方には、厳格なルールは存在しません。蕎麦湯をそのまま飲んでも、蕎麦つゆに混ぜて飲んでも、マナー違反とされることはないので安心してください。

ただし、飲み方に関しては、好まれるいくつかのパターンはあります。通の人は、自分なりの飲み方を持っていることも多いので、自分に合った飲み方を色々と試してみると良いでしょう。

POINT

稀に独自の飲み方がある

蕎麦湯の飲み方は基本的に自由ですが、稀にお店がおすすめする、独自の飲み方が存在するときがあります。老舗やこだわりのある蕎麦屋さんに行くときは、お店の説明書きや、口コミサイトなどでの紹介文がないかチェックしてみましょう。

②つゆに混ぜて飲む

蕎麦湯の飲み方で最もポピュラーな方法は、つゆに混ぜて飲むことです。お店では、蕎麦つゆをつけるための、「猪口(ちょく)」という容器が提供されますね。「猪口」は、蕎麦湯を入れるという使い方もされます。蕎麦湯を何で飲んだら良いのか迷ったときは、「猪口」に入れることを思い出しましょう。

蕎麦湯を混ぜるのは、お店のつゆの味を確かめるうえでも効果的だとも言われています。しかし、厳密な割合があるわけではないので、つゆに混ぜる蕎麦湯の量は自由です。つゆの味を強くしても良いですし、蕎麦湯の風味を強くだしてもOKです。自分が一番美味しいと思う割合を見つけてみましょう。

③そのまま飲む


混ぜものなしで、蕎麦湯をそのまま楽しむという飲み方もあります。美味しい蕎麦屋さんほど、蕎麦湯も美味しいと言われているので、一度は試してほしい飲み方です。そのまま飲むことでしか感じられない、蕎麦湯の味が堪能できます。

つゆの塩分が気になるという方も、そのままいただくようにすると良いですね。蕎麦湯の優しい味わいを楽しんで、食後の締めとしてみましょう。

④薬味を入れて飲む

塩分は心配だけど、そのまま飲むのも味気ないと感じたときは、薬味を利用しましょう。蕎麦を注文したときに提供される薬味を、蕎麦湯のために少しだけ残しておくのですね。七味や山椒、わさびやネギなど、色々な薬味で試してみましょう。

もちろん、蕎麦湯をつゆと混ぜて飲むときにも、薬味を使って構いません。ベストな組み合わせを探す楽しみもあるので、挑戦してみてください。

⑤順番を決めて飲む

湯呑み

ここまでご紹介した飲み方を、順番を決めて飲むという方法もあります。蕎麦を食べ終わったら、そのままの蕎麦湯を一口堪能してから、つゆと混ぜて飲むという方法ですね。最後に薬味を加えて美味しく飲み切ると良いでしょう。

また、逆のパターンもあります。つゆや薬味での飲み方を堪能した後、そのままの蕎麦湯で締めるというものです。こだわりの順番がある人もいるので、ぜひ好みの順番を探してみてください。

蕎麦湯を飲むメリットは?

①栄養を無駄なく取り込める


蕎麦湯には、蕎麦を茹でる際に、様々な栄養素が溶け出しています。例えば、蕎麦に含まれている植物性タンパク質は、とても良質な栄養素ですが、水に溶けやすいという難点があります。蕎麦のメーカーによると、半分ほどは茹でる際に流出すると言われているので、蕎麦湯を飲むことで取り込めるというメリットがあります。

また、ビタミンB1やB2、水溶性食物繊維といった栄養素も溶け出しています。含まれているたくさんの栄養素を、無駄にしてはもったいないですね。蕎麦屋さんの蕎麦湯は、見逃さないようにしましょう。自宅で手打ちするときも同様です。

自宅で作った蕎麦湯なら、飲む以外の方法で栄養を取り込めるというメリットもあります。こちらの記事では、蕎麦湯おかゆや、蕎麦湯豆腐といった食べ方のレシピが紹介されているので、参考になりますよ。飲んだり食べたりする以外の使い方も分かるので、ぜひ併せてご覧ください。

②健康効果が期待できる

背伸びする女性

栄養豊富な蕎麦湯を飲むことで、健康効果も期待できます。昔の信州地方の人たちが胃腸薬の代わりに飲んでいたのも、経験から健康効果を実感していたからだと考えられています。良質なタンパク質が健康に良いのはもちろん、ビタミンB郡には、疲労回復や代謝の維持といった健康効果があるとされています。

水溶性食物繊維には、整腸作用があり、便秘解消効果が期待できます。ダイエットのサポートになるというメリットにも繋がりますね。ちなみに、湯呑み1杯分あたりの蕎麦湯のカロリーは、15kcalほどだと言われています。

③体を温める意味もある

蕎麦湯は、体を温めるために飲むこともあります。とくに冷たい蕎麦を食べた後に飲むと、冷えた体が温められます。冷えに弱い方にとっても嬉しいメリットですね。美味しい蕎麦を堪能した後は、蕎麦湯を飲んで、心身ともにほっこりしましょう。

蕎麦湯を飲む際の注意点は?

①音に注意

湯呑みとコースター

蕎麦湯を飲むときは、音に注意が必要です。蕎麦をズルズルと食べることはマナー違反ではありませんが、蕎麦湯を飲むときは避けるようにしたほうが無難です。蕎麦をすする音は、美味しそうな印象が強いですが、蕎麦湯だと該当しないのですね。静かに飲むように注意しましょう。

②つゆの飲みすぎに注意

つゆと一緒に蕎麦湯を飲むときは、飲みすぎに注意しましょう。健康に良いというメリットがあっても、つゆを飲みすぎてしまうと、塩分の摂取過多になってしまう可能性があります。一度に提供される蕎麦つゆには、1日に必要な塩分量の半分が含まれていると言われています。

蕎麦湯をつゆと一緒に飲むときは、ほどほどの量に抑えるように注意してくださいね。美味しくいただいて、健康にも役立てられるように気を配りましょう。

蕎麦湯の飲み方について分かったら、蕎麦についても詳しくチェックしてみましょう。こちらの記事では、蕎麦の消化と、胃に優しい食べ方について紹介しています。

蕎麦湯を飲んでメリットを享受しよう

蕎麦屋さんの蕎麦湯には、特別に守らなければいけないマナーはありません。どのような飲み方をしても自由なので、自分が一番美味しいと思った飲み方をすればOKです。蕎麦湯を飲むことには、色々なメリットがあるので、お蕎麦の味と一緒に享受してしまいましょう。

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